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Web サービスとして、ビジネス プロセスはクライアントが要求を行うために呼び出すメソッドをとおして機能をエクスポーズします。また、ビジネス プロセスからプロセス コントロールを作成することもできます。プロセス コントロールの場合は、コントロール インタフェースを介して、他のリソースがビジネス プロセスと対話できます。プロセス コントロールの詳細については、このチュートリアルの「プロセス コントロールを使用した、ビジネス プロセスの呼び出し」を参照してください。
この手順では、「見積り要求」メッセージをクライアントから受信するために、ビジネス プロセスに開始ノードを設計します。このメッセージを受信すると、ビジネス プロセスが開始されます。また、受信した見積り要求メッセージを保持する変数も作成します。
デザイン ビューでは、ビジネス プロセスとクライアント アプリケーションとの間の対話がクライアント要求ノードおよびクライアント応答ノードによって表されます。このチュートリアルでは、クライアント要求ノードをビジネス プロセスに追加し、その後に、クライアントからのメッセージの受信を処理するコードをこのノードで作成します。
ビジネス プロセスを開始するクライアント要求ノードを設計するには、次のタスクを実行します。
クライアント要求ノードの設計では、クライアントがビジネス プロセスの開始をトリガするために使用するメソッドとパラメータを作成し、クライアントからの要求の受信を処理するロジックを設計します。
Client Requests Quote
と入力して、Client Request を置き換えます。〔Enter〕を押します。これで、ビジネス プロセスが次の図のようになります。 注意 : | ノード ビルダは、ビジネス プロセスとそのクライアントおよび他のリソースとの間の通信の設計を支援する、タスク駆動型ユーザ インタフェースを提供します。ノード ビルダにアクセスするには、デザイン ビューで目的のノードをダブルクリックします。これにより、選択したノードに固有のノード ビルダが、ビジネス プロセスにインラインで表示されます。 |
前の図に示したように、クライアント要求ノードのノード ビルダには、クライアントとビジネス プロセスとの間の通信の設計に使用する、[一般的な設定] タブと [データの受信] タブが表示されます。
次の手順では、ビジネス プロセスによってクライアントにエクスポーズされるメソッドを指定する方法を説明します。クライアントはこのメソッドを起動してビジネス プロセスを開始し、ビジネス プロセスに対する要求を行います。
注意 : | ビジネス プロセスをサービスとして提供する場合は、クライアント要求ノードでメソッドに割り当てた名前が、WSDL (Web Services Description Language) を介してエクスポーズされるメソッドの名前となります。一般には、ビジネス プロセスが提供するサービスを表す名前を定義することをお勧めします。 |
クライアントからの見積り要求メッセージは、XML メッセージです。したがって、このノードでは XML 型が関係します。
注意 : | このチュートリアルで見積り要求ビジネス プロセスを構築するときに必要な XML スキーマは、Tutorial_Process_Application_UTILITY\Schemas フォルダ内にあります。用意されているスキーマには、QuoteRequest.xsd 、PriceQuote.xsd 、AvailQuote.xsd 、Quote.xsd と、システム スキーマ DynamicProperties.xsd があります。アプリケーション内のサービスに利用できる XML スキーマは、プロジェクト内にあります。プロジェクト (Web プロジェクトまたはユーティリティ プロジェクト) は、[パッケージ・エクスプローラー] ペイン内でフォルダとして表現されます。 この手順では、XML スキーマ QuoteRequest.xsd を使用して、クライアントが送信してビジネス プロセスを開始するドキュメントの構造を指定します。 |
QuoteRequest.xsd
で定義される XML スキーマのグラフィック表現が、ノード ビルダのペインに表示されます。
org.example.request.QuoteRequestDocument
が表示されます。
この手順で、ビジネス プロセスによってクライアントにエクスポーズされるメソッドの指定が完了します。クライアントからのメッセージは、型付き XML であると予期されます。つまり、クライアントから受信するメッセージには、XML スキーマ (ここでは QuoteRequest.xsd
) に対して有効な XML が含まれていなければなりません。
注意 : | クライアントから受信する XML メッセージの例 (QuoteRequest.xml および QuoteRequest_a.xml ) が、プロジェクトの testxml フォルダ内にあります。これらのメッセージは、チュートリアルの後の部分でビジネス プロセスをテストするときに使用します。 |
[一般的な設定] タブが更新されて、メソッド名とパラメータが正しく指定されたことを示します。 はタスクが完了したことを示し、
はタスクが完了していないことを示します。
注意 : | [データの受信] タブには 2 つのモードがあります。 |
注意 : | 型付き非 XML (MFL) データを [データの受信] タブ内の XML 変数に直接割り当てることもできます。この場合、トランスフォーメーションは不要です。型付き非 XML (MFL) データについては、このチュートリアルでは説明しません。MFL ファイル、およびビジネス プロセスの変数へのデータの割り当てについては、「ビジネス プロセス変数とデータ型」を参照してください。 |
このチュートリアルでは、クライアントから受信した XML メッセージを同じデータ型の変数に直接割り当てるので、[変数の割り当て] モードを使用します。後の手順では、クライアントから受け取った見積り要求を割り当てる、型付き XML の変数 (QuoteRequestDocument
) を作成します。
デザイン ビューでは、Client Requests Quote ノードの完了状態を示すアイコンが から
に変り、ノードの設計が完了したことを示します。
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