チュートリアル : 初めてのビジネス プロセス構築

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手順 15 : 見積り検証サービスを使用した見積り要求ビジネス プロセスの実行およびテスト

チュートリアルの「ループ ロジックと並行パスの追加」の最後に、作成したビジネス プロセスを実行およびテストしました。これと同じ方法で、Part IV で作成したビジネス プロセスの機能を WebLogic Workshop のブラウザベースのインタフェースを使用して実行およびテストできます。

テスト ブラウザを起動するには

作成したビジネス プロセスを実行してテストするには、以下の手順を実行します。

  1. WebLogic Server がまだ実行されていない場合は、BEA Workshop メニューから [ウィンドウ Arrow symbolビューの表示Arrow symbolその他Arrow symbolサーバーArrow symbolサーバー] を選択し、[OK] をクリックします。サーバ ビューが開き、サーバとその状態が表示されます。
  2. [パッケージ・エクスプローラー] で [requestquote.java] を右クリックし、[実行] をクリックし、[サーバーで実行] をクリックします。
  3. [新規サーバーの定義] ダイアログ ボックスで [既存のサーバーを選択] オプションまたは [手動で新規サーバーを定義] オプション (サーバが定義されていない場合) を選択し、[次へ] をクリックします。
  4. [BEA WebLogic v9.2 Server] ダイアログ ボックスでサーバを手動で定義するには、[参照] をクリックし、サンプルの統合ドメイン ディレクトリを製品インストール ディレクトリから選択します (BEA_HOME\weblogic92\samples\domains\integration)。BEA_HOME は、WebLogic Platform をインストールしたディレクトリを表します。[終了] をクリックします。
  5. サンプルのドメイン統合サーバが起動し、RequestQuote アプリケーションがデプロイされます。WebLogic Server が実行されている場合は、以下のインジケータがサーバ ビューに表示されます。



  6. アプリケーションがデプロイされた後で、テスト ブラウザが表示されます。
  7. [Test Form] タブをクリックします。[xml requestXML (file value)] フィールドの横にある [Browse] をクリックして、ファイル ブラウザを開きます。
  8. プロジェクト内の requestquote\testxml フォルダから [RequestQuote.xml] を選択します。
  9. QuoteRequest.xml ファイルは、ファイル システムの以下の場所にあります。
    Tutorial_Process_Application_WEB\src\testxml\QuoteRequest_a.xml



    [テスト フォーム] ページが更新され、要求パラメータと Web サービスからの応答の概要が [メッセージ ログ] に表示されます。

    [メッセージ ログ] 内のメソッドをクリックすると、呼び出しの詳細が表示されます。たとえば、quoteRequest をクリックすると、このメソッドが呼び出されたときにクライアントから送信された XML メッセージが [Service Request] パネルに表示されます。

    [メッセージ ログ] に、RequestQuote ビジネス プロセスのメソッドの実行順序と、呼び出されるサービスが反映されます。上の図のログに記録されたシナリオについて、[メッセージ ログ] の以下のエントリに注意してください。

    • quoteRequest - クライアント (テスト インスタンスではユーザ自身) に呼び出され、RequestQuote ビジネス プロセスを開始しました。
    • mbPubValidate.publish- ビジネス プロセスの [publish] ノードが、見積り要求を ValidateOrder メッセージ ブローカ チャネルにパブリッシュしました。
    • taxCalcProcess.requestTaxRate - RequestQuote ビジネス プロセスが実行を継続します。この場合、mbSubValidate.onMessage メッセージが割り込む前に、税計算ビジネス プロセスで requestTaxRate() メソッドを呼び出します。
    • mbSubValidate.onMessage - このシナリオでは、ValidateOrder プロセスが見積り要求を無効と判断したときに、メッセージを StopQuote メッセージ ブローカ チャネルにパブリッシュします。RequestQuote ビジネス プロセスは、StopQuote チャネルにサブスクライブします。RequestQuote がメッセージを受信すると、OnMessage パスのロジックを実行し、見積り要求を送信したクライアントに応答を送信 (上の図の [メッセージ ログ] の callback.denyQuote を参照) し、ビジネス プロセスを終了します。
    • taxCalcProcess.returnTaxRate - ビジネス プロセスは、OnMessage パスのロジックを実行する前に、税計算サービスからの応答 (returnTaxRate()) を受信します (OnMessage パスの after execute プロパティは、プロセス エンジンがメッセージ パスの実行後にビジネス プロセスを終了するよう指定しています。つまり、この場合、returnTaxRate 呼び出しは、OnMessage パスのロジックがまだ実行されてないため、通常の実行フローの一部として受信されます)。
    • callback.denyQuote - RequestQuote ビジネス プロセスは、見積り要求を送信したクライアントに denyQuote メッセージを送信します。
    • Instance instanceID is finished - ValidateOrder サービスによって、見積りは無効と判断されました。このため、RequestQuote ビジネス プロセスを介して見積りをこれ以上処理する必要がありません。callback.denyQuote メッセージがメッセージ パスからクライアントに送信された後に、ビジネス プロセスは終了します。
    • instanceID は、ビジネス プロセスの最初のメソッドが呼び出されたときに生成された ID を表します。

      注意 : このビジネス プロセスの場合、[メッセージ ログ] の 1 番目と 2 番目のメッセージは、quoteRequestmbPubValidate.publish です。ただし、それ以降のメッセージの順序はシステムによって異なる場合があります。上に示した図の場合、割り込みメッセージ (mbSubValidate.onMessage) が Stop Quote メッセージ ブローカ チャネルから受信される前に、非同期メッセージ (taxCalcProcess.requestTaxRate) が税計算サービスに送信されています。また、mbSubValidate.onMessage メッセージを受信した結果としてビジネス プロセスが終了する前に、応答メッセージ (taxCalcProcess.returnTaxRate) が税計算サービスから受信されています。

      ログのエントリをクリックすると、[テスト フォーム] の右パネルにその対話の詳細が表示されます。
ビジネス プロセスのインスタンスをモニタするには

WebLogic Integration Administration Console を使用して、プロセスをモニタできます。

  1. 以下のいずれかの方法で、Administration Console を起動します。
    • テスト ブラウザの [テスト フォーム] ページで [メッセージ ログ] の [モニタ] をクリックする。
    • BEA Workshop の [ツール] メニューから次のように選択する。
    • [ツールArrow symbolWebLogic IntegrationArrow symbolWebLogic Integration Administration Console]

    • Web ブラウザで次の URL を入力する。
    • http://localhost:7001/wliconsole

      サンプルの統合サーバのデフォルトのユーザ名は weblogic、パスワードも weblogic です。

  2. WebLogic Integration Administration Console で、[プロセス インスタンス詳細] ページが表示されます。


  3. [プロセス インスタンスのモニタ] をクリックすると、以下のことを行えるページが開きます。
    • 状態が実行中、サスペンド、中止、および完了のインスタンス数など、プロセス インスタンスの統計を表示する。
    • 選択したインスタンスのステータスの概要および詳細を表示する。
    • 選択したインスタンスをサスペンド、再開、または終了する。
    • この手順で説明したように、RequestQuote ビジネス プロセスの実行後に [プロセス インスタンスのモニタ] ページを呼び出した場合、[プロセス インスタンス統計] ページには、RequestQuoteTaxCalcProcess、および Validate Order の 3 つのビジネス プロセスが表示されます。



  4. [表示名] カラムのビジネス プロセス名をクリックすると、そのプロセスの詳細な情報を表示するページに移動します。たとえば、テストで実行した ValidateOrder ビジネス プロセスのインスタンスの詳細について調べるには、次のように操作します。
  5. 前の図に示されている [プロセス インスタンス統計] ページの [表示名] カラムで ValidateOrder をクリックします。
  6. [プロセス インスタンス概要] ページが表示されます。このページには、実行済みまたは実行中の ValidateOrder ビジネス プロセスのすべてのインスタンスが表示されます。
  7. インスタンスの詳細を示すページを表示するには、[プロセス インスタンス概要] ページの [ID] カラムのインスタンス ID をクリックします。
  8. [プロセス インスタンス詳細] ページで [グラフィック表示] をクリックし、ValidateOrder ビジネス プロセスのこのインスタンスのグラフィック表現を表示します。
  9. ノードの情報を表示するには、ValidateOrder ビジネス プロセスの各ノードをクリックします。BEA Workshop のテスト ブラウザで、QuoteRequest_a.xml テスト データを使用して RequestQuote ビジネス プロセスを開始した場合、ValidateOrder プロセスは注文を無効と判断します。この場合、[Valid Order?] 分岐ノードの [No] パスが実行され、プロセス グラフで強調表示されます。[Yes] のパスはグレー表示され、このパスがこのインスタンスでは実行されなかったことを示します。

WebLogic Integration Administration Console の [プロセス インスタンスのモニタ] の詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「プロセス インスタンスのモニタ」のトピックを参照してください。

メッセージ ブローカ チャネルをモニタするには

WebLogic Integration Administration Console を使用して、システム内のメッセージ ブローカ チャネル (特に、各チャネルの名前、ステータス、サブスクライバ数) をモニタできます。

以下のいずれかの方法で、[チャネル概要リスト] ページを開きます。

[チャネル概要リスト] ページが表示されます。システム (この場合はサンプルの統合ドメイン) 内のすべてのチャネルが表示されます。チュートリアルの Part IV でビジネス プロセスによって使用される TutorialPrefix/Tutorial/StopQuote チャネルおよび TutorialPrefix/Tutorial/ValidateOrder チャネルが表示されます。

メッセージ ブローカ チャネルに関する以下の情報に留意してください。

WebLogic Integration Administration Console のメッセージ ブローカ モジュールの詳細については、Administration Console オンライン ヘルプの「メッセージ ブローカ」のトピックを参照してください。


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