|
この章では、WebLogic Server Process Edition Administration Console のプロセス コンフィグレーション モジュールとプロセス インスタンスのモニタ モジュールの概要を示します。
プロセス コンフィグレーション モジュールは、次の操作を行うときに使用します。
注意 : | プロセス コントロールまたは動的コントロールのコンフィグレーションを変更するには、Administrators グループ、IntegrationAdministrators グループ、または IntegrationOperators グループのメンバーとしてログインする必要があります。なお、IntegrationOperators では、プロセス セキュリティ ポリシーを変更できません。詳細については、『Worklist Console の使い方』の「ユーザ管理」で WebLogic Integration のユーザ、グループ、ロール、およびセキュリティ ポリシーに関する説明を参照してください。 |
プロセス インスタンスのモニタ モジュールは、次の操作を行うときに使用します。
以下の節では、プロセス コンフィグレーション モジュールとプロセス インスタンスのモニタ モジュールについて詳しく説明します。
プロセス コントロールまたは動的コントロールのコンフィグレーションを変更するには、Administrators グループ、IntegrationAdministrators グループ、または IntegrationOperators グループのメンバーとしてログインする必要があります。なお、IntegrationOperators では、プロセス セキュリティ ポリシーを変更できません。
以下の節では、ビジネス プロセス管理に関連する情報の概要について説明します。
プロセス インスタンスの実行時に生成されるデータは、最初は実行時データベースに格納されます。コンソールに表示されるモニタ情報は、このデータに基づいています。したがって、パフォーマンスを最適化するには、実行時データベース内のトラッキング データ量を最小限に抑えることが重要です。たとえば、以下の作業を行います。
トラッキング データを管理するには、システムとプロセスのプロパティを組み合わせて使用します。
詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の
「プロセス コンフィグレーション」にある「プロセス コンフィグレーションについて」の「プロセス トラッキング データの管理」を参照してください。
プロセス セキュリティを確保するために、管理者はプロセスに対して以下のセキュリティ ポリシーをコンフィグレーションできます。
実行ポリシーでは、プロセスを [開始ユーザ] として実行するか [呼び出し側の ID] として実行するかを指定します。
また、1 つのプリンシパルが必要かどうかを管理者がコンフィグレーションします。1 つのプリンシパルが必要な場合は、受信クライアント要求すべてが 1 人のユーザから送信されなければなりません。
実行ポリシーは、外部リソースまたはバックエンド リソースにアクセスするときに使用する ID を制御します。プロセスは、起動アプリケーションまたは後からプロセスを呼び出すアプリケーションとして外部システムにアクセスします。このポリシーにより、どちらのアプリケーションとして外部システムにアクセスするかを管理者が指定できます。たとえば、プロセスがチャネルのメッセージをリスンして、クライアント要求を待機するとします。管理者は、以降プロセスが SAP にアクセスするときに、クライアント要求の ID を使用するように実行ポリシーを設定することが可能です。
プロセス メソッド (クライアント要求) を呼び出す権限が付与されたロールです。プロセス内のすべてのメソッドが、プロセス認可ポリシーで指定されているロールを継承します。
注意 : | プロセスの認可ポリシーが定義されていない場合は、全員に権限が付与されます。 |
プロセス メソッド (クライアント要求) を呼び出す権限が付与されたロールです。すべてのメソッドが、プロセス認可ポリシーで指定されているロールを継承します。メソッドの認可ポリシーには、他のロールを追加できます。
セキュリティ ポリシーを設定する方法については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス コンフィグレーション」にある「セキュリティ ポリシーの更新」を参照してください。
サービス レベル アグリーメント (SLA) では、プロセスの目標のパフォーマンスを指定します。プロセスの実行時間に関する内部または外部の標準的な取り決めです。
プロセスの SLA を指定するには、WebLogic Server Process Edition Administration Console で以下のしきい値を設定します。
これらのしきい値に関連するプロセスのステータスは、プロセス インスタンスごとに以下の方法で追跡します。
SLA しきい値を設定すると、目的の時間内に実行されないプロセスを簡単に確認できます。これにより、サプライヤとカスタマ間の取り決め、あるいは独自のパフォーマンスの目標に合わせて変更を加えることができます。プロセスの SLA を設定する方法については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス コンフィグレーション」にある「プロセス コンフィグレーションについて」の「プロセス詳細の表示および変更」を参照してください。
デプロイ プロセスを変更するには、新しいプロセス バージョンを作成し、その作成した新バージョンを古いバージョンと一緒にプロダクションにリリースする必要があります。複数のバージョンがデプロイされている場合、どのバージョンを使用して新しいインスタンスを作成するかはシステムによって判断されます。管理者は、以下の操作を行うことでプロセスのリリースを制御します。
新しいインスタンスを作成するとき、有効なバージョンの中から前回アクティブになったバージョンが選択されます (無効なバージョンから選択されることはありません)。
管理者がアクティブにする時間を設定することでプロセスをアクティブにするとき、現在実行中のインスタンスは対象外となります。新しいバージョンに基づいて作成されるのは、新しいバージョンがアクティブになってから作成されたインスタンスだけです。
新しくアクティブになったバージョンに問題が発生した場合、以下のいずれかを実行すると簡単にロールバックできます。
バージョンを有効または無効にする方法、またはアクティブにする時間をコンフィグレーションする方法については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス コンフィグレーション」にある「プロセス バージョンの管理」を参照してください。
動的コントロールには、現在のところサービス ブローカ コントロールおよびプロセス コントロールがあります。この動的コントロールの属性は、ルックアップ ルールとルックアップ値の組み合わせによって動的に設定します。このプロセスは「動的バインディング」と言います。動的バインディングでは、プロセスの開発者がルックアップ ルールを指定し、管理者がルックアップ値を定義します。この設計パターンを使用すると、実行中のアプリケーションのコントロール属性を、再デプロイせずに再コンフィグレーションできます。
ルックアップ値、つまり「セレクタ」値は、DynamicProperties.xml
ファイルに格納されています。このファイルはドメイン ルートの wliconfig
サブディレクトリにあります。DynamicProperties.xml
ファイルに格納されている値は、プロセス コンフィグレーション モジュールの [動的コントロール プロパティの表示] ページで管理できます。
WebLogic Server Process Edition Administration Console で行った動的バインディングの変更は、Workshop の開発環境と静的アノテーションのコンフィグレーションの変更をオーバーライドします。
動的コントロールの詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「
プロセス コンフィグレーション」を参照してください。
プロセス インスタンスのモニタ モジュールでは、実行時データベースに格納されているトラッキング データに基づいて情報を表示します。データの取り込みとアーカイブは、システムレベルとプロセスレベルのプロパティの組み合わせにより制御されます。トラッキング データの管理方法の詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス インスタンスのモニタ」にある「プロセス トラッキング データの管理」を参照してください。
プロセス インスタンスのモニタ モジュールからアクセスできるページを次の表に示します。各ページに関連するタスクの説明も示します。
詳細については、『WebLogic Integration Administration Console の使用』の「プロセス インスタンスのモニタ」を参照してください。