> XQuery リファレンス > XQuery 数値関数リファレンス

XQuery リファレンス

     前  次    目次     
ここから内容

XQuery 数値関数リファレンス

この章では、WebLogic Workshop のマッパー機能で使用できる XQuery 数値関数について説明します。マッパー機能を使用してクエリを生成し、クエリを編集して、提供されている XQuery 関数への呼び出しを追加します。詳細については、クエリ内での関数または演算子の呼び出しを参照してください。

マッパー機能で使用できる XQuery 関数および演算子以外にも、数多くの追加の関数および演算子が用意されています。マッパー機能のソース ビューを使用すると、これらの関数および演算子の呼び出しを手動でクエリに追加できます。 追加の関数と演算子のリストについては、次の URL にある W3C Web サイトで、 XQuery 1.0 and XPath 2.0 Functions and Operators - W3C Working Draft 16 August 2002 を参照してください。

http://www.w3.org/TR/2002/WD-xquery-operators-20020816

この節では、マッパー ツールで使用できる数値関数のリストを示します。

 

bea-xf: format-number

$double-var を $string-var で指定されるフォーマット パターンを使用した文字列に変換します。

$double-var の値が空のシーケンスである場合、マッパーには次のエラーが表示されます。

XQuery を実行中にエラーが発生しました : このメソッドに XQuery または XSLT をロードしている際にエラーが発生しました。Type error in function format-number invocation: 予期される型 : [double@http://www.w3.org/2001/XMLSchema], given type empty

空のシーケンスとは項目を含まないシーケンス「()」であり、SQL の null のようなものです。

シグネチャ

bea-xf:format-number(xs: double $double-var, xs: string $string-var) —> xs: string

表 6-1 引数
データ型
引数
説明
xs:double
$double-var
文字列に変換する double 型の数値を表します。
xs:string
$string-var
パターン文字列を表します。このパターンのフォーマットは、JDK 1.4.1 の DecimalFormat クラスで指定されています。

戻り値

$string-var で指定されたパターンに基づいた文字列として $double-var を返します。

例
カンマと小数点以下の桁数を追加する場合

format-number(xs:double(10002.45), "#,###0.000#") を呼び出すと、次のクエリ例に示すように、文字列 1,0002.450 が返されます。

<result>{bea-xf:format-number(xs:double(10002.45), "#,###0.000#")}</result>

上のクエリからは、次の結果が生成されます。

<result>1,0002.450</result>

XQuery への準拠

これは標準の W3C XQuery 関数ではありません。標準の XSLT 関数です。

注意 : 標準 XSLT 関数のうち、引数が 2 つあるバージョンのみがサポートされます。
関連トピック

W3C XSLT の format-number 関数の説明。

JDK 1.4.1 の DecimalFormat クラスの説明。

 

xf: floor

$double-var を次の整数まで切り下げます。

$string-var の値が空のシーケンスである場合は、空のシーケンスが返されます。空のシーケンスとは項目を含まないシーケンス「()」であり、SQL の null のようなものです。

シグネチャ

xf:floor(xs: double?$double-var) —> xs:double?

表 6-2 引数
データ型
引数
説明
xs:double?
$double-var
切り下げる対象の double を表します。

戻り値

次の整数に切り下げられた $double-var に等しい double を返します。

表 6-3 例
クエリ
生成される結果
<r>{xf:floor(xs:double("11.9"))}</r>
<r>11.0</r>
<r>{xf:floor(xs:double("11.5"))}</r>
<r>11.0</r>
<r>{xf:floor(xs:double("11.1"))}</r>
<r>11.0</r>
<r>{xf:floor(xs:double("-11.9"))}</r>
<r>-12.0</r>
<r>{xf:floor(xs:double("-11.5"))}</r>
<r>-12.0</r>
<r>{xf:floor(xs:double("-11.1"))}</r>
<r>-12.0</r>

関連トピック

W3C の floor 関数の説明。

 

xf: ceiling

$double-var を次の整数まで切り上げます。

$string-var の値が空のシーケンスである場合は、空のシーケンスが返されます。空のシーケンスとは項目を含まないシーケンス「()」であり、 SQL の null のようなものです。

シグネチャ

xf:ceiling(xs: double?$double-var) —> xs:double?

表 6-4 引数
データ型
引数
説明
xs:double?
$double-var
切り上げる対象の double を表します。

戻り値

次の整数に切り上げられた $double-var に等しい double を返します。

表 6-5 例
クエリ
生成される結果
<r>{xf:ceiling(xs:double("11.9"))}</r>
<r>12.0</r>
<r>{xf:ceiling(xs:double("11.5"))}</r>
<r>12.0</r>
<r>{xf:ceiling(xs:double("11.1"))}</r>
<r>12.0</r>
<r>{xf:ceiling(xs:double("-11.9"))}</r>
<r>-11.0</r>
<r>{xf:ceiling(xs:double("-11.5"))}</r>
<r>-11.0</r>
<r>{xf:ceiling(xs:double("-11.1"))}</r>
<r>-11.0</r>

関連トピック

W3C の ceiling 関数の説明。

 

xf: round

$double-var を最も近い整数に丸めます。

$string-var の値が空のシーケンスである場合は、空のシーケンスが返されます。空のシーケンスとは項目を含まないシーケンス「()」であり、SQL の null のようなものです。

シグネチャ

xf:round(xs: double?$double-var) —> xs:double?

表 6-6 引数
データ型
引数
説明
xs:double?
$double-var
丸める対象の double を表します。

戻り値

最も近い整数に丸められた $double-var に等しい double を返します。

表 6-7 例
クエリ
生成される結果
<r>{xf:round(xs:double("11.9"))}</r>
<r>12.0</r>
<r>{xf:round(xs:double("11.5"))}</r>
<r>12.0</r>
<r>{xf:round(xs:double("11.1"))}</r>
<r>11.0</r>
<r>{xf:round(xs:double("-11.9"))}</r>
<r>-12.0</r>
<r>{xf:round(xs:double("-11.5"))}</r>
<r>-11.0</r>
<r>{xf:round(xs:double("-11.1"))}</r>
<r>-11.0</r>

関連トピック

W3C の round 関数の説明。


  ページの先頭       前  次