インストール ガイド
インストールの準備
以下のトピックでは、WLOC のインストールに役立つ情報が提供されます。
インストールの概要
WLOC は、アプリケーション管理者が複数のアプリケーションをデプロイおよび管理するためのツールです。仮想化または非仮想化プラットフォームにデプロイされた Java アプリケーションの SLA を管理するポリシーベースのフレームワークが提供されます。
インストールのモード
WLOC をインストールする場合は、以下のいずれかのモードを使用できます。
グラフィカル モード—インストールで使用される設定を入力するためのウィンドウが表示される GUI ベースのインストール。
サイレント モード—インストールで使用される設定が含まれた XML ファイルを使用する必要がある非対話型インストール。サイレント モードのインストールは、多数のマシンで同一のインストールを実行する管理者向けです。
コンソール モード—コマンドラインからのインストールを実行する、対話型のテキストベースの方法。
詳細については、「WLOC のインストール」を参照してください。
インストールの主な手順
以下の手順は、WLOC のインストール処理の概要を表します。
表 2-1 インストールおよびコンフィグレーションの主な手順
|
|
|
WLOC をインストールする前に、使用する環境が WLOC の要件を満たしていることを確認する必要があります。「 環境での WLOC のサポートの確認」を参照してください。
|
|
「 WLOC のインストール」の説明に従って、ソフトウェアをインストールします。
|
WLOC コントローラおよびエージェント コンポーネントのコンフィグレーション
|
ソフトウェアをインストールした後、WLOC Configuration Wizard を使用してコントローラおよびエージェント コンポーネントを作成します。WLOC のコンフィグレーション、使用、および管理の詳細が記載された WLOC コンフィグレーション ガイドを参照してください。
|
製品の配布方法
WLOC ソフトウェアは、以下のいずれかの方法で入手できます。
WLOC のインストールの計画
この節では、WLOC のインストールの計画で検討する必要のあるいくつかの事項について説明します。
環境での WLOC のサポートの確認
WLOC の実装を計画する前に、WLOC コントローラおよびエージェントを実行できるハードウェアおよびオペレーティング システムのコンフィグレーションが環境でサポートされていることを検証する必要があります。WLOC でサポート対象のコンフィグレーションのマニュアルを参照してください。
最新版の WLOC のチェック
Oracle WebLogic Operations Control の製品ページ (http://www.oracle.com/appserver/weblogic/operations-control.html) を参照して、最新版のソフトウェアを入手していることを確認してください。
WLOC インストールのコンポーネント
WLOC インストール プログラムでは、2 つの個別のコンポーネントがインストールされます。すべてのコンポーネントをインストールするか、特定のコンポーネントを選択してインストールできます。
WLOC コントローラ—コントローラは、管理対象のアプリケーションとリソースに関するすべての情報を維持し、デプロイメントおよびコンフィグレーションの実行や、変更のモニタを行う機関として機能する中央のシステムです。また、コントローラでは WLOC Administration Console もホストされます。
WLOC エージェント—エージェントは、コントローラが管理およびモニタのためにアプリケーション インスタンスおよびサーバ リソースとの通信に使用するリモート システムです。
推奨されるコンポーネント トポロジ
WLOC をインストールする場合は、いくつかの異なるトポロジを使用できます。以下は、推奨される事項です。
すべての WLOC コンポーネントおよび WLOC によって管理されるプロセスを同じファイアウォールの内側に配置します。
利便性を図るために、エージェントをコントローラと同じ物理マシンにインストールできますが、エージェントとコントローラを別々の物理マシンで実行するとパフォーマンスが向上する場合があります。
インストールのためのディレクトリの選択
インストール時は、以下のディレクトリの場所を指定する必要があります。
BEA ホーム ディレクトリの選択
インストール時は、既存または新規の BEA ホーム ディレクトリの場所を指定するよう求められます。このディレクトリは、将来のアップグレードやパッチ インストールをサポートするファイルのリポジトリとして機能します。
BEA ホーム ディレクトリは、同一のシステムにインストールされているすべての BEA 製品のための中央のサポート ディレクトリと見なすことができます。たとえば、WLS と WLOC を使用する場合、すべての製品に対し単一の BEA ホーム ディレクトリを保持できます。
警告 : |
BEA ホーム ディレクトリ (BEA_HOME ) および WLOC 製品ディレクトリ (WLOC_HOME ) の名前でのスペースの使用はサポートされていません。 |
BEA ホーム ディレクトリ構造
表 2-2 に、WLOC をインストールした場合に BEA ホーム ディレクトリに作成されるファイルおよびディレクトリを示します。このディレクトリに他の BEA 製品をインストールすると、別のリソースが追加されます。
表 2-2 BEA ホーム ディレクトリの説明
|
|
|
特定のプラットフォームで、WLOC コンフィグレーションの Java Runtime Environment (JRE) を提供する BEA JRockit JDK が含まれます。このディレクトリ名で、 xxx はシステムにインストールされた JRockit JDK のバージョンを示します。
|
|
BEA ホームでのインストールまたはアンインストールのログ ファイルが含まれます。
|
|
BEA ホームにインストールされている特定の製品 (WLOC) で使用される共通の BEA モジュール。
|
|
この BEA ホーム ディレクトリにインストールされたすべての Oracle 製品のインストールをサポートするために使用されるユーティリティが含まれます。
|
|
ユーザが WLOC Configuration Wizard を使用して WLOC コントローラまたはエージェントのインスタンスをコンフィグレーションした場合に作成されます。
|
|
|
registry.xml および registry.dat ファイル
|
BEA ホームにインストールされたすべての Oracle 製品の永続化レコードが含まれたファイル。このファイルには、各製品のバージョン番号、パッチまたはサービス パックの番号、およびインストール場所が含まれます。
注意 : |
これらのファイルは変更しないでください。これらを変更すると、現在インストールされている Oracle 製品で操作上の問題が発生したり、将来の Oracle 製品やメンテナンスのアップグレードのインストール時にインストールの問題が発生する場合があります。 |
|
製品インストール ディレクトリの選択
製品インストール ディレクトリには、WLOC コントローラと WLOC エージェントを含む、システムにインストールするソフトウェア コンポーネントがすべて含まれます。初期インストール時に、製品インストール ディレクトリを選択するよう求められます。
WLOC ディレクトリ構造については、「WLOC 製品のディレクトリ構造について」で説明されています。