データベース管理ガイド

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PointBase の使い方

WebLogic Portal で提供されているサンプル データベースは、PointBase DBMS を使用しています。PointBase は、サンプルのユーザ アカウントおよびデータを使用するために WebLogic Server に付属しているデモンストレーション用データベースです。また、Configuration Wizard でドメインを作成する場合のデフォルトのデータベースです。

注意 : PointBase は、アプリケーションの設計、開発、および検証用にのみサポートされており、エンタープライズ品質のデプロイメント用にはサポートされていません。PointBase の評価ライセンスでは、データベースのサイズが 30MB に制限されます。

PointBase サーバは、WebLogic Server を起動すると自動的に開始されます。アプリケーションでアクセスできるように実行しておく必要があります。

この章の内容は以下のとおりです。

 


PointBase のドキュメント

WebLogic Server で現在サポートされているバージョンの PointBase に関するドキュメントは、WebLogic Server の WL_HOME\common\eval\pointbase\docs\embedded\pdf ディレクトリに PDF ファイルとして配布されています。PointBase のドキュメントには、次のマニュアルが含まれます。

 


PointBase の JAR ファイル

WebLogic Server の WL_HOME\common\eval\pointbase\lib ディレクトリの JAR ファイルの詳細については、『PointBase System Guide』の「Before You Begin」の章にある「PointBase JAR Files」の節を参照してください。

 


PointBase のツール

PointBase Server と PointBase Console を起動するためのスクリプトは、WebLogic Server の WL_HOME\common\eval\pointbase\tools ディレクトリに配布されています。スクリプトは、サンプル ドメイン内の起動スクリプト、および Configuration Wizard で作成されたドメイン内の起動スクリプトによって呼び出されます。これらの PointBase の起動スクリプトにより、WebLogic ドメイン内の PointBase Server と Console の起動が簡略化されます。

 


WebLogic Portal PointBase のデータベース

PointBase では、データはすべて .dbn ファイルに、ログ情報はすべて .wal ファイルに格納されます。データベースのプロパティは、PointBase.ini ファイルに格納されます。WebLogic Portal のデータ ファイルは weblogic_eval.dbn、ログ ファイルは weblogic_eval$1.wal という名前になります。WebLogic Portal のサンプル用にビルド済みの PointBase のデータ、ログ、および PointBase.ini ファイルは、次のディレクトリに配布されています。

WL_HOME\samples\domains\portal

デフォルトでは、Configuration Wizard で Basic WebLogic Portal Domain テンプレートを使って作成されるドメインには、次のディレクトリに PointBase のデータ ファイルとログ ファイルが作成されます。

BEA_HOME\user_projects\domains\DomainName

 


PointBase データベースのサイズ制限

PointBase の評価ライセンスでは、データベースのサイズが 30MB に制限されます。PointBase を頻繁に使用すると、この制限に達する場合があります。この場合、sales@pointbase.com に問い合わせれば PointBase のライセンスをアップグレードできます。または、テーブル行を削除して Database Compress Tool を実行することでコンパクトなサイズにデータベースを圧縮してデータ量を減らします。このコマンド ライン ツールを実行するには、最初にサーバを停止する必要があります。ツールを実行している間は、どのプロセスもデータベースにアクセスできません。詳細については、『PointBase Developer's Guide』(WL_HOME\common\eval\pointbase\docs\embedded\pdf\pbdeveloper.pdf) を参照してください。

 


WebLogic Portal PointBase のデータベースの管理

PointBase を管理するには、PointBase の管理コンソールを使用するか、JDBC を使用して接続できるサードパーティのデータベース ビジュアル化および管理ツールを使用します。

PointBase Console は、Windows の [スタート] メニューから起動するか、ドメイン ディレクトリにある startPointBaseConsole.sh スクリプトを実行して起動できます。

PointBase Console を起動する前に、そのドメイン用の WebLogic Server が実行されていることを確認します。これで、PointBase サーバが起動します。

この節の内容は以下のとおりです。

Windows の [スタート] メニューからの PointBase Console の起動

Windows の [スタート] メニューからの PointBase Console の起動

  1. [スタートすべてのプログラム BEA Products Examples|WebLogic Portal PointBase Console] に移動します。
  2. Configuration Wizard で作成したドメインに [開始] メニュー オプションを追加した場合は、そのドメインの [PointBase Console] メニュー オプションに移動します。

  3. PointBase Console を起動すると、データベースに正しく接続するための接続パラメータを入力するよう求められます。次の接続情報を入力します。この情報は、サードパーティの製品を使用して PointBase データベースにアクセスする場合も必要です。
    • ドライバ : com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver
    • Configuration Wizard を使用して作成するポータル ドメインの URL : jdbc:pointbase:server://localhost:9093/weblogic_eval
    • サンプル ポータル ドメインの URL : jdbc:pointbase:server://localhost:9052/weblogic_eval
    • ユーザ : weblogic (または weblogic_groupspace)
    • パスワード : weblogic (または weblogic_groupspace)

startPointBaseConsole スクリプトからの PointBase Console の起動

スクリプトによる PointBase Console の起動

  1. WL_HOME\samples\domains\portal\bin ディレクトリに移動します。
  2. Configuration Wizard で作成されたドメインの場合、そのドメインのホーム ディレクトリに移動します。
  3. 適切な起動スクリプト (startPointBaseConsole.cmd または startPointBaseConsole.sh) を実行して、PointBase Console を起動します。
  4. PointBase Console を起動すると、データベースに正しく接続するための接続パラメータを入力するよう求められます。次の接続情報を入力します。この情報は、サードパーティの製品を使用して PointBase データベースにアクセスする場合も必要です。
    • ドライバ : com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver
    • Configuration Wizard を使用して作成するポータル ドメインの URL : jdbc:pointbase:server://localhost:9093/weblogic_eval
    • サンプル ポータル ドメインの URL : jdbc:pointbase:server://localhost:9052/weblogic_eval
    • ユーザ : weblogic (または weblogic_groupspace)
    • パスワード : weblogic (または weblogic_groupspace)

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