GroupSpace ガイド

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はじめに

WebLogic Portal には、GroupSpace コミュニティという、共同作業および情報の共有が必要なユーザ グループのためのコラボレーション ツールが用意されています。GroupSpace はコミュニティ フレームワークに構築され、情報を共有するための専用の安全で自己管理された環境を提供します。コミュニティ フレームワークは、WebLogic Portal フレームワークに構築され、動的で拡張性のある表示フレームワーク、セキュリティ、連合、コンテンツ管理、検索、パーソナライゼーション、エンド ユーザのカスタマイズなどの WebLogic ポータル機能を利用します。

GroupSpace コミュニティは、GroupSpace コミュニティ テンプレートを使用して構築されるコミュニティのインスタンスです。コミュニティはポータル デスクトップの拡張機能で、グループ メンバシップ、メンバーのロールおよび機能、招待、およびルック アンド フィールのカスタマイズが含まれます。コミュニティ テンプレートには、ページ、ブック、ポートレット、レイアウト、ルック アンド フィール ツール、招待、メンバシップのロールおよび機能が含まれます。ユーザを招待してコミュニティに参加させ、ロールおよび機能を割り当てて、コミュニティ内でユーザが表示および実行できることを制御します。

WebLogic Platform インストーラを実行すると、\<WL_HOME>\wlserver_10.0\samples\domains\portal ディレクトリ内にドメインが作成され、そのドメインを対象とした GS Example Community というサンプルの GroupSpace アプリケーションが作成されます。(\<WL_HOME>\common\bin\config.cmd または config.sh で Configuration Wizard を使用して異なるドメインを作成することもできます)。GS Example Community は http://localhost:7041/groupspace/_groupspace.jsp に表示されます。<localhost> には、使用しているコンピュータの名前を挿入します。

GroupSpace コミュニティには、コラボレイティブな作業環境をサポートする次のポートレットが含まれます。

この章の内容は以下のとおりです。

 


ポータル ライフサイクル内の GroupSpace コミュニティ

この節では、次のトピックについて説明します。

このガイドで説明するタスクは、ポータル ライフサイクルに従って構成されています。ポータル ライフサイクルには、アーキテクチャ、開発、ステージング、プロダクションの 4 つの段階があります。ポータルへの GroupSpace コミュニティの追加は、ポータル ライフサイクルにおいて重要になります。ポータル ライフサイクルの詳細については、「WebLogic Portal の概要」を参照してください。

図 2-1 は、各段階で発生する対話管理タスクを示します。

図 2-1 ポータル ライフサイクルの 4 つの段階における GroupSpace コミュニティ タスク

ポータル ライフサイクルの 4 つの段階における GroupSpace コミュニティ タスク

アーキテクチャ

アーキテクチャ段階では、ポータル ドメイン、ポータル EAR プロジェクト、およびポータル Web プロジェクト内の GroupSpace を有効にします。ポータル ライフサイクルの詳細については、「WebLogic Portal の概要」を参照してください。

次の章では、アーキテクチャのタスクについて説明します。

開発

開発段階では、GroupSpace コミュニティ自体で、または communities-config.xml ファイルを編集することにより、電子メール ベースの招待を有効にし、GroupSpace CM リポジトリを手動で追加します。

ツール : Workshop for WebLogic

次の章では、開発のタスクの手順について説明します。

ステージング

ステージング段階では、ポータル管理者は WebLogic Portal Administration Console を使用して、GroupSpace コミュニティ テンプレートを作成します。

これらの機能を一部でも変更する場合、開発者は Workshop for WebLogic を使用して開発段階に戻り、変更を加えることができます。開発時にステージング環境で変更を確認するには、ポータル アプリケーションを再デプロイする必要があります。開発段階とステージング段階は、同時に発生することもあります。

ツール : WebLogic Portal Administration Console

次の章では、ステージングのタスクの手順について説明します。

プロダクション

開発者によってステージング段階でのポータル アプリケーションのテストが完了すると、ポータル管理者はプロダクション段階を使用して、実際のプロダクション環境の調整を行います。

プロダクション環境では、GroupSpace コミュニティを作成します。

これらの機能を一部でも変更する場合、開発者は Workshop for WebLogic を使用して開発段階に戻り、変更を加えることができます。開発時にステージング環境で変更を確認するには、ポータル アプリケーションを再デプロイする必要があります。

ツール : WebLogic Portal Administration Console

プロダクション タスクの詳細については、第 4 部の「プロダクション」を参照してください。

 


始める前に

初めてポータル開発を行う場合は、概要のポータル ライフサイクルに関する情報を参照してください。カスタム コミュニティの開発については、『コミュニティ ガイド』を参照してください。

また、Dev2Dev にある GroupSpace ブログ (http://dev2dev.bea.com/pub/au/192) を参照することもできます。


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