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BEA Weblogic Portal 10.0マルチバイト環境での使用にあたって

本書は以下より構成されます。

最新の情報は BEA ドキュメントサイトを参照ください。

 


ポートレットのアイコン用のポップアップ テキストおよびメッセージのローカライズ

netuix-config.xml ファイルにはポートレットのアイコン用のポップアップ テキストが入っており、以下の通り (太字の部分) ローカライズしたテキストを追加することができます。以下はロケール ja を追加し、日本語へのローカライズを行った例です。


   <!-- Container supported widow states -->
   <window-state name="minimized">
        <activate-image>titlebar-button-minimize.gif</activate-image>
        <deactivate-image>titlebar-button-unminimize.gif</deactivate-image>
        <alt-text>
            <locale language="ja">
                <activate>最小化</activate>
                <deactivate>元に戻す</deactivate>
            </locale>
            <locale language="en">
                <activate>Minimize</activate>
                <deactivate>Restore</deactivate>
            </locale>
        </alt-text>
    </window-state>

 

netuix-config.xml ファイルは Workshop でポータル Web プロジェクト作成後、WEB-INF ディレクトリ配下に作成されます。

 


UTF-8 以外のエンコーディング ベースのポータル アプリケーションの作成方法

ここでは、日本語の Shift_JIS ベースのポータル アプリケーション作成例を取り上げます。ポータル アプリケーションにおいて JSP や PageFlow を Shift_JIS ベースで作成する場合、JSP 及び PageFlow 単体での設定に加えて、ポータル自身にも設定する項目があります。

まず JSP や PageFlow を Shift_JIS の設定で作成する場合、以下の設定を行う必要があります。

  1. JSP ContentType の変更もしくは追加
    
        <%@ page language="java" contentType="text/html;charset=Shift_JIS"%>
    
  2.  

  3. weblogic.xml charset-params の変更もしくは追加

    <wls:context-root/> の後、<wls:library-ref> の前に以下の記述を追加
    
        <wls:charset-params>
          <wls:input-charset>
            <wls:resource-path>/*</wls:resource-path>
            <wls:java-charset-name>Shift_JIS</wls:java-charset-name>
          </wls:input-charset>
        </wls:charset-params>

     

    続いて、ポータル関連の設定を以下のように行います。
  4. netuix-config.xml の変更

    以下の記述を </weblogic-portal-app> の前に追加します
    
        <default-encoding encoding="Shift_JIS" />
    
  5.  

  6. ポータル ファイルの変更

    .portal ファイルには netuix:desktop タグ内に encoding の設定があり、標準は UTF-8 です。Shift_JIS ベースの場合は、以下の通りに変更する必要があります。

    .portal ファイルは、Workshop のメニューから XML エディタを明示的に指定して開くことにより、ソースの編集が可能になります。

    
        <netuix:desktop  encoding="Shift_JIS"/>
    

 


GroupSpace 内のリッチテキスト エディタにフォントを追加する方法

GroupSpace の幾つかのポートレットにおいて、web.xmlで設定を有効にした場合リッチテキスト エディタ画面が表示されます。このエディタ上ではフォントの選択ができますが、標準では特定の英語フォントしか表示されません。このままの状態でもマルチバイト文字の入力、表示を行う事はできますが、特定のフォントをリストに追加したい場合は以下の手順に従ってください。

  1. <WL_HOME> /portal/lib/modules/wlp-commonui-web-lib.war を展開します
  2. wlp/pinEdit/editor/config/config_toolbar_auto_custom.js をエディタで編集します
  3. ソース内で case "20": // Font 行を探します
  4. case文内の// add item 行以下に追加するフォントを記述します
    
        cmbFont.add(objToolbars.createStyleComboItem("<FONT unselectable='ON' face='フォント名'>フォント名</font>","","","フォント名"));
    
  5.  

  6. ファイルを保存します。この際に必ず UTF-8 形式で保存してください
  7. 変更ファイルを <WL_HOME>/portal/lib/modules/wlp-commonui-web-lib.war に反映します

注意: この手順は初めてアプリケーションをドメインにデプロイする場合はデプロイ前に実施してください。既存ドメインを更新する場合はアプリケーションの再デプロイが必要になります。

 


GroupSpace Enterprise Search でのマルチバイト文字の検索

GroupSpace の GS Enterprise Search ポートレットでは、指定したディレクトリ配下のファイルまたは指定 URL 内およびリンク先のページの内容を検索することができます。

日本語などマルチバイト文字を含むファイルまたはページを検索対象とする場合、以下の設定が必要です。

  1. <WL_HOME>/cm/thirdparty/autonomy-wlp10/<PLATFORM_TYPE>/IDOLserver/IDOL/AutonomyIDOLServer.cfg を編集

    [Server] セクションの AutoDetectLanguagesAtIndex に FALSE (デフォルト値) を設定し、[LanguageTypes] セクションに検索対象とするファイルまたはページのエンコーディングを指定します。複数のエンコーディングを同時に扱う事は出来ません。

    例: 日本語 UTF-8 を指定する場合
    
    [Server]
    AutoDetectLanguagesAtIndex=FALSE
    ....
    [LanguageTypes]
    DefaultLanguageType=japaneseUTF8
    DefaultEncoding=UTF8
  2. Word、Excel、PowerPoint、PDFファイルの内部のマルチバイト文字を検索する場合は、以下のファイルも編集

    <WL_HOME>/cm/thirdparty/autonomy-wlp10/<PLATFORM_TYPE>/filters /omnislave.cfg
    
    [MSWord]
    OutputCharSet=UTF8
    ....
    [Xls]
    OutputCharSet=UTF8
    ....
    [Ppt]
    OutputCharSet=UTF8
    <WL_HOME>/cm/thirdparty/autonomy-wlp10/<PLATFORM_TYPE>/filters /pdfslave.cfg
    
    [Configuration]
    OutputUTF8=TRUE
  3. ポータル Web プロジェクトの web.xml を編集
  4. context-param 要素を追加し、検索対象とするファイルまたはページのエンコーディングを指定します。

    例: UTF-8 を指定する場合

    
    <context-param>
      <param-name>com.bea.apps.groupspace.search.enterprise.outputEncoding</param-name>
      <param-value>UTF8</param-value>
    </context-param>
    <context-param>
      <param-name>com.bea.apps.groupspace.search.enterprise.connectionEncoding</param-name>
      <param-value>utf-8</param-value>
    </context-param>
    

    注意: outputEncoding には IDOLEncodings 名を、connectionEncoding には小文字の IANA エンコーディング名を指定します。

 


コミュニティの招待メール編集方法

コミュニティの招待メールの内容は以下の方法で編集することができます。

  1. Workshop を使用してポータル Web アプリケーションを開きます

    注: この機能を使用するには、ポータル Web アプリケーション作成時に "WebLogic Portal コラボレーション" オプションを選択している必要があります。
  2. "マージ済みプロジェクト" タブを開きます
  3. プロジェクトのツリー内の "invitations/email" を展開します
  4. 以下のファイルを右クリックし、"プロジェクトにコピー" を選択します
  5. "ナビゲーター" タブを開きます
  6. プロジェクトのツリーを展開し、コピーしたファイルの内容を以下のように編集します

    invite_subject.jsp の変更例
    
    <%@ page contentType="text/plain;charset=UTF-8" %>
    <%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
    <c:choose>
    <c:when test="${empty pageFlow.customMessageFromName}">
     You have been invited to community ${pageFlow.communityTitle}!
    </c:when>
    <c:otherwise>${pageFlow.customMessageFromName} があなたを GroupSpace
    "${pageFlow.communityTitle}!" へ御招待します。
    </c:otherwise>
    </c:choose>

     

    invite_body.jsp の変更例
    
    <%@ page contentType="text/plain;charset=UTF-8" %><%@ taglib uri="http://java.sun.com/jsp/jstl/core" prefix="c"%>
    ${pageFlow.communityTitle} GroupSpace はあなたをご招待します。
    <c:if test="${!empty pageFlow.customMessageBody}"> <c:choose><c:when test="${empty pageFlow.customMessageFromName}">
    Message from the member inviting you:
    </c:when><c:otherwise>
    ${pageFlow.customMessageFromName}からあなたへのメッセージです。
    :</c:otherwise></c:choose>
    "${pageFlow.customMessageBody}"
    </c:if>
    あなたは ${pageFlow.communityTitle} GroupSpace から以下のものを管理することが可能です。

      * Discussion forums
      * Public/personal links to related project information
      * View integrated email with your enterprise collaboration services
      * Manage RSS news feeds
      * Share and manage content-rich documents

    URLはこちら:
    ${pageFlow.registrationURL}

    お待ちしております。

 


ポータルドメイン起動時のファイル記述子の最大値の設定

ローカライズ版インストーラを使用してポータルのドメインを起動した場合、サーバの起動時に”Too many open files”という例外が発生する場合があります。この例外は、オペレーティング システムおよび JVM プロセスでファイル記述子が不足していることにより、オペレーティング システムのリソースに問題が生じていることを示しています。トラブルシューティング ガイドサポート診断パターンのToo many open filesの項を参照し、必要に応じてファイル記述子の数の定義を変更してください。

 


BEA WebLogic Portal 10.0に関するマルチバイト環境での確認済みの制限事項

以下の表に、BEA WebLogic Portal 10.0 において確認済みの制限事項とその解決策に対するマルチバイト環境に関する補足事項を示します。

問題 ID

説明

CR274902

GroupSpaceのEnterprise SearchでテキストファイルまたはXMLファイル以外のファイル内のマルチバイト文字が検索できない

GroupSpaceのEnterprise Searchによってマルチバイト文字の検索が可能な範囲は、テキストファイルおよびXMLファイル内部の文字列である。またファイル名にマルチバイト文字を含む場合正しく操作が出来ない場合がある。

プラットフォーム : すべて

解決策 : Word、Excel、PowerPoint、PDFファイルの内部のマルチバイト文字を検索する場合は、”GroupSpace Enterprise Search でのマルチバイト文字の検索” の項に記述した手順に従って設定を行う。

CR286330

サーバのロケールがKorean, Simplified ChineseまたはTraditional Chineseの場合GroupSpaceのRecent Itemポートレットは使用できない

サーバのロケールがKorean, Simplified ChineseまたはTraditional Chineseの場合、GroupSpaceのRecent Itemポートレットは例外が表示され使用できない。

プラットフォーム : すべて(ロケールがKorean, Simplified ChineseまたはTraditional Chineseの場合)

CR287545

プロダクションモードでサーバを起動中に管理ツール上で対話関連のファイルに対してマルチバイト文字を使用して編集すると例外が発生する

プロダクションモードでサーバを起動中に、管理ツール上で対話関連のファイル(キャンペーン、プレースホルダ、セグメント、コンテンツ セレクタ)に対してマルチバイト文字を使用して編集すると例外が発生する。

プラットフォーム : すべて

解決策 : Workshopで対象となるファイルを編集し、アプリケーションを再デプロイする。

CR318566

ブラウザの言語が[zh-cn]または[zh-tw]または[ko]の場合、GroupSpaceのCalendarポートレットおよびTasksポートレットでカレンダーが起動できない

ブラウザの言語が[zh-cn]または[zh-tw]または[ko]の場合、GroupSpaceのCalendarポートレットおよびTasksポートレットでカレンダーアイコンをクリックした際にカレンダーを起動することができない。

プラットフォーム : すべて

解決策 : いったんブラウザの言語を[en]に設定し、カレンダーを起動する。

CR288316

コミュニティ ツール の"新しいコミュニティを作成"メニューを選択して新規コミュニティを作成した場合、有効期限を設定すると例外が発生する

コミュニティ管理ツールの"新しいコミュニティの作成"メニューを選択して新規コミュニティを作成することが可能だが、その場合コミュニティの有効期限を設定すると例外が発生する。

プラットフォーム : すべて (ローカライズ版を使用した場合)

解決策 : 有効期限の設定を省略してコミュニティを作成後、コミュニティ ツールの”このコミュニティを管理”メニューを選択し、[プロパティ]ページの[ステータスと有効期限]で有効期限を設定する。

CR341524

管理ツールのコンテンツ管理でコンテンツに関連付けられたファイルがマルチバイト文字を含むとき、ファイルのエンコーディングがUTF-8以外の場合プレビューおよびダウンロードした際に文字化けする

管理ツールのコンテンツ管理で、マルチバイト文字を含むファイルをリポジトリにアップロードし、そのファイルをコンテンツに関連付けた場合、エンコーディングがUTF-8のファイルは正しくプレビューおよびダウンロードすることができるが、UTF-8以外の場合は文字化けする。

プラットフォーム : すべて

解決策 : ファイルをコンテンツに関連付ける際はUTF-8のファイルを使用する。

 

 

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