セキュリティ ガイド

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委託管理のコンフィグレーション

この章では、WebLogic Portal Administration Console を使用して委託管理をコンフィグレーションする方法について概説します。委託管理は、ロールの階層構造内で WebLogic Portal Administration Console の特権を伝達するメカニズムです。

組織では、通常、ユーザごとに異なる管理タスクおよびリソースへのアクセス特権を付与する場合があります。たとえば、システム管理者には WebLogic Portal Administration Console のすべての機能にアクセスできる権限を与えます。これにより、システム管理者は、ポータルの特定のデスクトップ ビューでポータル リソースのインスタンスを管理できるポータル管理者ロールと、ポータル リソース ライブラリを管理できるライブラリ管理者ロールを作成します。

WebLogic Portal には、1 件のあらかじめ定義された委託管理ロール「PortalSystemDelegator」があります。デフォルトでは管理者グループのすべてのメンバーが PortalSystemDelegator ロールに割り当てられています。PortalSystemDelegator ロールを割り当てられたメンバーは誰でも、エンタープライズ ポータル アプリケーション内にある任意の管理タスクに無制限にアクセスできます。その他の委託管理ロールは、アクセスが明示的に付与されているリソースのみにアクセスできます。

管理者ロールを作成し、ユーザ名、グループ メンバシップ、ユーザ プロファイルのプロパティ値、セッションとリクエストの属性、および日付と時刻の機能に基づいて、ロール メンバシップを動的に割り当てることで、必要に応じた数の管理者を作成できます。

委託管理を使用して、委託管理の構造を定義するロールの階層構造内のアクセス権限を伝播することもできます。管理階層の設定と管理者への特権の割り当ては柔軟に行えます。管理者は、適切な特権を与えることにより、指定されたリソース機能を管理する特権と、委託される側がさらに委託を行う特権の両方を委託できます。ロールの階層構造の詳細については、「委託管理ロールの階層構造の設定」を参照してください。

この章の内容は以下のとおりです。

 


委託管理ロールの作成

次の手順を実行して、新しい委託管理ロールを作成します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、新しい子ロールを作成する親ロールを選択します。PortalSystemDelegator ロールはトップ レベルの親ロールで、作成された他の委託管理ロールすべての前に存在します。
  3. [ロールの参照] タブで、[新しいロールの作成] をクリックします。
  4. 表示されたダイアログ ボックスで、新しいロールの名前とオプションで説明を入力して [作成] をクリックします。
  5. 図 7-1 新しいロールの作成ダイアログ


    新しいロールの作成ダイアログ

リソース ツリーに新しい委託管理ロールが表示されます。

これで、ロールへのユーザの追加、ロールへのグループの追加、または式の使用によってロールを定義できます。詳細については、「委託管理ロールへのユーザ、グループ、および条件の追加」を参照してください。

注意 : 委託管理ロールの階層構造を構築している場合、子ロール名はユニークでなければなりません。たとえば、階層内に RoleB という名前の子ロールがすでにある場合は、RoleB という名前の子ロールを持つ委託管理ロール RoleA を作成することはできません。

 


委託管理ロールへのユーザ、グループ、および条件の追加

WebLogic Portal Administration Console で委託管理ロールを作成したら、それらにユーザおよびグループを割り当てることができます。また、ユーザ プロファイル プロパティ、日付、および時刻に基づいた式を使用することでも、委託管理ロールを割り当てる対象を指定できます。

図 7-2 に、PortalSystemDelegator ロールの [詳細] タブを示します。

図 7-2 PortalSystemDelegator ロールの [詳細] タブ

Portalsystemdelegator ロールの [詳細] タブ

委託管理ロールへのユーザの追加

ロールにユーザを追加すると、追加したユーザにはそのロールに付随する管理特権へのアクセス権が付与されます。この節では、ロールに 1 名以上のユーザを追加する方法を説明します。

ロールに追加するユーザが多数いる場合は、ベスト パフォーマンスのため、ユーザをグループに追加してから、それらのグループでロールを作成するか、表現式を使用してください。

ヒント : ロールはグループに直接マップすることもできます。グループ メンバシップはサーバ管理者により静的に割り当てられ、ロール メンバシップはユーザ名、ユーザ プロファイルのプロパティ値、グループ メンバシップ、日時などの情報に基づいて動的に指定されるという点がグループとロールの違いです。ロールは WebLogic Server ドメインの単一のアプリケーション内の、特定の WebLogic リソースをスコープとすることができますが、グループは常に WebLogic Server ドメイン全体をスコープとします。

次の手順を実行して、委託管理ロールに 1 名以上のユーザを追加します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、ユーザを追加するロールを選択します。
  3. [ロール内のユーザ] タブを選択します。
  4. [ロールにユーザを追加] をクリックします。
  5. 必要であれば、検索機能を使用して、ロールに追加するユーザを検索します。[検索結果] セクションにユーザが表示されます。
  6. ヒント : SQL 認証プロバイダを使用している場合は、ユーザ名の大文字と小文字の区別に注意してください。たとえば、Bobbob は異なるユーザです。
  7. 追加するユーザの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したユーザが [追加するユーザ] セクションに表示されます。
  8. [保存] をクリックします。

追加したユーザが、[詳細] タブおよび [ロール内のユーザ] タブの [ロール内のユーザ] セクションに表示されます。

委託管理ロールへのグループの追加

グループをロールに追加すると、そのロールに付随する管理特権へのアクセス権がそのグループのメンバー (ユーザ) と、そのグループのサブグループのユーザに付与されます。

次の手順を実行して、委託管理ロールにグループを追加します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、グループを追加するロールを選択します。
  3. [ロール内のグループ] タブを選択します。
  4. [ロールにグループを追加] をクリックします。
  5. 必要であれば、検索機能を使用して、ロールに追加するグループを検索します。[検索結果] セクションにグループが表示されます。
  6. ヒント : SQL 認証プロバイダを使用している場合は、グループ名の大文字と小文字の区別に注意してください。たとえば、Managersmanagers は異なるグループです。
  7. 追加するグループの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したグループが [追加するグループ] セクションに表示されます。
  8. 注意 : グループ リストが表示されない場合は、認証プロバイダのグループ階層ツリーが構築されていることを確認してください。グループ階層ツリーの構築後もグループ リストが表示されない場合、認証プロバイダが読み込みアクセスを許可していない可能性があります。認証プロバイダが読み込みアクセスを許可しているかどうかを確認するには、「認証プロバイダの詳細の表示」の説明に従って、認証プロバイダの詳細を表示します。
    注意 : 認証プロバイダに対するテキスト入力の有効化」の説明に従って、読み込みアクセスを許可していない認証プロバイダに対して、グループ名入力用テキスト フィールドをアクティブにすることができます。

追加したグループが、[詳細] タブおよび [ロール内のグループ] タブの [ロール内のグループ] セクションに表示されます。

条件式を使用した委託管理ロールへの条件の追加

条件式を使用して、ユーザ名やグループ メンバシップ以外に、委託管理ロールでメンバシップを動的に指定する条件を設定することができます。条件では、ユーザ プロファイルのプロパティ値、セッションとリクエストの属性、日付や時刻を指定します。

たとえば、次のような条件式を使用してロールを定義できます。「ログインしたユーザの管理者プロパティに true が設定され、ログインが太平洋標準時で午前 9 時から午後 5 時の間に行われているとき、そのユーザはロール メンバーである。」

次の手順を実行して、委託管理ロールに条件を追加します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、条件を追加するロールを選択します。
  3. [ロール式] タブを選択します。
  4. タブの左上隅で、[いずれか] または [すべて] が強調表示されます。選択するとこれらの表示を切り替えることができます。
  5. 作成する各条件式について、[条件の追加] をクリックします。条件を選択すると、値を指定できるように展開されます。ドロップダウン リストから条件式を作成できます。リストには以下のオプションがあります。
    • [現在の日付が以下のとおりである]
    • カレンダーを使用して日付を指定します。

    • [現在の日付が指定された日付より後である]
    • カレンダーを使用して日付を指定します。

    • [現在の日時が指定された日時より後である]
    • カレンダーを使用して日時を指定します。

    • [現在の時刻が 2 つの時刻の間にある]
    • カレンダーを使用して時間範囲を指定します。

    • [現在の日付が 2 つの日付の間にある]
    • カレンダーを使用して日付範囲を指定します。

    • [現在の日時が 2 つの日時の間にある]
    • カレンダーを使用して日時の範囲を指定します。

    • 訪問者、訪問者 HTTP リクエスト、または訪問者 HTTP セッションが [次の特性を備えている]
    • 特性を設定するには、プロパティ セット、プロパティ セットのプロパティ、プロパティの値、および比較演算子 ANY または ALL を指定する必要があります。プルダウン メニューからプロパティ値を指定します。[別の値の追加] をクリックすると、複数のプロパティおよびそれに対応する値を追加できます。

    • [コンシューマの登録が次の値を持つ]
    • WSRP 登録プロパティを指定します。詳細については、『連合ガイド』を参照してください。

      ヒント : ユーザ プロファイルのプロパティ、HTTP セッションおよび HTTP リクエスト プロパティ、WSRP 登録プロパティは Workshop for WebLogic で開発者が作成します。
  6. [保存] をクリックして、条件を適用します。
注意 : ロールを定義する式の評価がリクエスト処理の過程で変化する場合は、ポータル アプリケーションのキャッシュ設定を調整し、キャッシュされたロールではなく正しいロール定義が取得されるようにする必要があります。

 


委託管理ロールからのユーザ、グループ、および条件の削除

委託管理ロールからユーザ、グループ、および条件を削除することで、ロールを割り当てる対象を変更できます。

委託管理ロールからのユーザの削除

ロールに関連付けられた管理権限に対するユーザ アクセスを取り消すには、そのロールからユーザを削除します。

次の手順を実行して、委託管理ロールから 1 名以上のユーザを削除します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、ユーザを削除するロールを選択します。
  3. [ロール内のユーザ] タブを選択します。
  4. ユーザのリストで、削除するそれぞれのユーザの横にある [削除] セクションのチェック ボックスを選択します。ユーザ名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、ロールからすべてのユーザが削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

削除したユーザは、[ロール内のユーザ] タブ、または [ロール内のユーザ] の下の [詳細] タブに表示されなくなります。

委託管理ロールからのグループの削除

次の手順を実行して、ロールから 1 つ以上のグループを削除します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、グループを削除するロールを選択します。
  3. [ロール内のグループ] タブを選択します。
  4. グループのリストで、削除するそれぞれのグループの横にある [削除] セクションのチェック ボックスを選択します。グループ名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、ロールからすべてのグループが削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

削除したグループは、[ロール内のグループ] タブ、または [ロール内のグループ] の下の [詳細] タブに表示されなくなります。

委託管理ロールの条件の削除

ロールから 1 つまたは複数の条件を削除するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、条件を削除するロールを選択します。
  3. [ロール内の式] タブを選択します。
  4. 条件のリストで、削除するそれぞれの条件の横にある [削除] セクションのチェック ボックスを選択します。条件の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、ロールからすべての条件が削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

削除した条件は、[ロール式] タブ、または [詳細] タブの [ロール内の式] セクションに表示されなくなります。

 


委託管理ロールの条件の変更

条件のタイプを変更するのでなければ、委託管理ロールの既存の表現式を変更することができます。たとえば、日付の範囲を基にした条件を作成したのであれば、日付の変更が可能です。

[ロール式] タブから条件の追加もできます。詳細については、「条件式を使用した委託管理ロールへの条件の追加」を参照してください。条件の削除については、「委託管理ロールの条件の削除」を参照してください。

ロールの条件を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、条件を変更するロールを選択します。
  3. [ロール式] タブを選択します。
  4. 修正する条件の [編集] をクリックします。
  5. 条件に新しい値を指定します。
  6. [保存] をクリックします。

変更した条件が、条件のリストに表示されます。

 


ロールへの追加委託プロパティの付与

選択したロールにサブロールを管理させることができます。たとえば、選択したロールでの子ロールの作成、削除、および移動と、子ロールへのユーザの追加を、別の管理者が行うことができます。ノードのロールごとに、その従属ロールを編集する特権を付与できます。

注意 : 管理者階層で自分より下の階層にあるロールは変更できます。自らのロール、または階層構造で自分より上のロールを変更することはできません。

次の手順を実行して、既存のロールに委託権限を付与します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、委託プロパティを表示、または変更するロールを選択します。
  3. [詳細] タブから [詳細オプション] を選択するか、または横にある [編集] アイコンをクリックします。
  4. このロールに割り当てられているユーザまたはグループにサブロールを管理させるには、[このロールの管理者は子ロールを管理できます] チェック ボックスを選択します。
  5. ヒント : 子ロールに付与されている機能を親ロールに自動的に付与するには、[サブロールの機能は、親ロールに暗黙的に与えられます] チェック ボックスを選択します。PortalSystemDelegator ロールはすべてのロールに適用されるため、このオプションは PortalSystemDelegator ロールがツリーで選択されている場合にのみ表示されます。
  6. [保存] をクリックします。

図 7-3 に、詳細プロパティ ダイアログを示します。

図 7-3 詳細プロパティ ダイアログ

詳細プロパティ ダイアログ

 


委託管理ロールの詳細の表示

ロールを作成した後、委託管理ツリーでそのロールを選択できます。

委託管理ロールについての詳細を表示するには、次の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、詳細情報を表示するロールを選択します。
  3. [詳細] タブを選択します。

図 7-4 に、DA_Authentication ロールの [詳細] タブを示します。

図 7-4 委託管理の [詳細] タブ

委託管理の [詳細] タブ

 


委託リソースの表示

ロールに関連付けられているポータル リソースを表示できます。委託管理ロールを削除する前に関連するセキュリティ ポリシーを削除する必要があるため、この情報は便利です。WebLogic リソースと 1 つまたは複数のユーザ、グループ、またはロールとの間に関連付けを定義すると、セキュリティ ポリシーが作成されます。したがって、ロール ポリシーがロールを定義し、そのロールに関連付けられる認可制約をセキュリティ ポリシーが定義します。

ヒント : セキュリティ ポリシーはポリシーの [概要] ページ、または特定のリソースの [委託管理] タブから削除することができます。

次の手順を実行して、委託管理ロールの委託リソースを表示します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、ロールを選択します。
  3. [委託リソース] タブを選択します。

表示できるロールの委託リソースの情報は以下のとおりです。

ヒント : このタブから、[削除] カラムのチェック ボックスを選択して、[削除] をクリックし、セキュリティ ポリシーを削除することもできます。

図 7-5 に、[委託リソース] タブを示します。

図 7-5 [委託リソース] タブ

[委託リソース] タブ

 


委託管理ロールの名前の変更

ロールに関連付けられたセキュリティ ポリシーがない場合、既存の委託管理ロールの名前および説明を変更することができます。ロールに関連付けられたポリシーの表示については、「委託リソースの表示」を参照してください。

ヒント : ロールに関連するポリシーがある場合は、[詳細] タブに編集可能なロールとして表示されません。

次の手順を実行して、委託管理ロールの名前を変更します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、名前を変更するロールを選択します。
  3. [詳細] タブから [名前と説明] を選択するか、または横にある [編集] アイコンをクリックします。
  4. 表示されたダイアログ ボックスで、新しい名前とオプションで新しい説明を入力して [OK] をクリックします。

委託管理ツリーおよびタブ内に新しいロール名が表示されます。

 


委託管理ロールの削除

委託管理ロールを削除すると、そのロールに関連付けられている子ロールも削除されます。

委託管理ロールは、このロールに関連付けられたセキュリティ ポリシーがない場合にのみ削除できます。削除するロールに関連するセキュリティ ポリシーがある場合は、警告が表示されます。ロールを削除する前に、すべての参照を削除する必要があります。

次の手順を実行して、委託管理ロールを削除します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|委託管理] を選択します。
  2. 委託管理ツリーで、削除するロールの親ロールを選択します。
  3. ロール リストで、削除するロールの横のチェック ボックスを選択します。
  4. [削除] をクリックします。

リソースの依存関係が存在するためロールを削除できないというメッセージが表示された場合は、そのロールの [委託リソース] タブを選択してリソースの依存関係を表示し、必要に応じてリソースの依存関係を削除します。詳細については、「委託リソースの表示」を参照してください。

 


認証プロバイダへの委託管理の設定

認証プロバイダに委託管理ロールを割り当てることにより、どのポータル管理者がどの認証プロバイダを管理できるかを決定できます。

認証プロバイダに指定できる機能は [使用可能] のみです。この機能により、この認証プロバイダからユーザとグループを管理できます。

注意 : グループへの委託管理の設定」に従ってグループに委託管理ロールを割り当てるときに [使用可能] 機能がない場合、プロバイダへのアクセス権も与えるかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックすると、認証プロバイダへのアクセス権を与えてグループに委託管理ロールを割り当てます。[取り消し] をクリックすると、ロールには認証プロバイダへのアクセス権が与えられません。

認証プロバイダに委託管理を割り当てるには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|セキュリティ プロバイダ] を選択します。
  2. セキュリティ プロバイダ ツリーで、委託管理を設定するプロバイダに移動します。
  3. [委託管理の編集] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  6. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  7. [保存] をクリックします。
  8. [リソースへの機能の委託] ダイアログ ボックスで、[使用可能] 機能のチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールの [使用可能] 機能が有効になります。
  9. [保存] をクリックします。

追加したロールが [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに表示されます。

 


認証プロバイダからの委託管理の削除

認証プロバイダで使用できる管理機能が不要になった場合、管理機能を認証プロバイダから削除できます。

認証プロバイダの管理機能は [使用可能] のみです。そのため、ロールを編集してこの機能を削除すると、委託管理ロールは認証プロバイダから削除されます。

認証プロバイダに対する委託管理を削除するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|セキュリティ プロバイダ] を選択します。
  2. セキュリティ プロバイダ ツリーで、委託管理を削除するプロバイダに移動します。
  3. [委託管理の編集] タブを選択します。
  4. [このリソースに委託されたロールの参照] の [ロールを削除] カラムで、削除する各ロールのチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールの [使用可能] 機能が削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


グループへの委託管理の設定

グループに委託管理ロールを割り当てることにより、各グループを管理できるポータル管理者を指定できます。表 7-1 に、グループの管理機能を示します。

表 7-1 グループの管理機能の説明
プロファイル管理
管理者が [グループ プロファイル] タブと [ユーザ プロファイル] タブでそのグループのユーザのプロファイル プロパティを編集できるかどうかを指定する。
ユーザ/グループの読み込み
管理者がグループおよびグループのユーザに関する情報を表示できるかどうかを指定する。
ユーザ/グループの作成、更新、削除
管理者がグループおよびグループのユーザを管理できるかどうか (グループへのユーザの追加も含む) を指定する。

ヒント : 複数の認証プロバイダを使用している場合は、異なるプロバイダ間で同一のグループ名を使用できます。グループに対して委託管理を設定すると、その委託管理ロールが割り当てられている管理者は、そのグループが属するすべてのプロバイダで、グループを管理できます。ただし、管理者には他のプロバイダに対する管理機能が必要です。

グループに委託管理を割り当てるには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|グループ管理] を選択します。
  2. グループ ツリーで、委託管理を設定するグループを選択します。
  3. 注意 : グループ リストが表示されない場合は、認証プロバイダのグループ階層ツリーが構築されていることを確認してください。グループ階層ツリーの構築後もグループ リストが表示されない場合、認証プロバイダが読み込みアクセスを許可していない可能性があります。認証プロバイダが読み込みアクセスを許可しているかどうかを確認するには、「認証プロバイダの詳細の表示」の説明に従って、認証プロバイダの詳細を表示します。
    注意 : 認証プロバイダに対するテキスト入力の有効化」の説明に従って、読み込みアクセスを許可していない認証プロバイダに対して、グループ名入力用テキスト フィールドをアクティブにすることができます。
  4. [委託管理] タブを選択します。
  5. [ロールの追加] をクリックします。
  6. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  7. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。
  9. 注意 : グループを管理できるロールには、認証プロバイダにアクセスするために [使用可能] 機能も必要です。グループに割り当てる委託管理ロールに認証プロバイダへのアクセス権がない場合は、認証プロバイダへのアクセス権も同時に付与するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。認証プロバイダへのアクセス権を与えてグループに委託管理ロールを割り当てるには、[OK] をクリックします。ロールに認証プロバイダへのアクセス権を与えない場合は、[取り消し] をクリックします。[取り消し] をクリックすると、委託管理ロールはグループに割り当てられません。
  10. [リソースへの機能の委託] ダイアログで、「表 7-1 グループの管理機能の説明」にリストされている機能のチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールでその機能が有効になります。
  11. [保存] をクリックします。

追加したロールが [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに表示されます。

 


グループからの委託管理の削除および編集

ユーザのグループで管理機能が不要になった場合は、グループから委託管理を削除できます。グループに対する委託管理ロールの機能を変更することもできます。この点についてもここで説明します。

ヒント : グループから委託管理ロールを削除するには、委託管理ロールの [委託リソース] タブを使用する方法もあります。このタブの [削除] カラムのチェック ボックスを選択し、[削除] をクリックして、セキュリティ ポリシーを削除します。

グループに対する委託管理を削除または編集するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|グループ管理] を選択します。
  2. グループ ツリーで、委託管理を削除または編集するグループを選択します。
  3. 注意 : グループ リストが表示されない場合は、認証プロバイダのグループ階層ツリーが構築されていることを確認してください。グループ階層ツリーの構築後もグループ リストが表示されない場合、認証プロバイダが読み込みアクセスを許可していない可能性があります。認証プロバイダが読み込みアクセスを許可しているかどうかを確認するには、「認証プロバイダの詳細の表示」の説明に従って、認証プロバイダの詳細を表示します。
    注意 : 認証プロバイダに対するテキスト入力の有効化」の説明に従って、読み込みアクセスを許可していない認証プロバイダに対して、グループ名入力用テキスト フィールドをアクティブにすることができます。
  4. [委託管理] タブを選択します。
  5. [このリソースに委託されたロールの参照] セクションで以下の手順を実行します。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


ライブラリ内のポータル リソースへの委託管理の設定

セキュリティ ポリシーで、特定のポータル リソースに付与する委託管理ロールの機能を指定します。リソース ライブラリまたはデスクトップ (ポータル ノード) で、ポータル リソースに委託管理を設定できます。ライブラリ内の特定のブック、ページ、およびポートレット、またはこれらの各カテゴリに含まれるすべてのリソースに対して、管理機能を設定することができます。

ライブラリに含まれる以下のタイプのポータル リソースに対して、管理者のアクセスを制御できます。

各ポータル リソースには、表 7-2 のような、リソースのタイプに基づいた機能があります。

表 7-2 ライブラリ内のポータル リソース タイプに応じた管理機能
 
定義の管理
インスタンスの作成/削除
定義を使用
テンプレートの表示
ライブラリ

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

 
ポートレット

管理機能の選択

管理機能の選択

   
ポートレット カテゴリ

管理機能の選択

管理機能の選択

   
ブック

管理機能の選択

管理機能の選択

   
レイアウト

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 
[ルック アンド フィール]

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 
メニュー

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 
ページ

管理機能の選択

管理機能の選択

   
シェル

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 
テンプレート (コミュニティとデスクトップ)
     

管理機能の選択

テーマ

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 

表 7-3 に、各管理機能の説明を示します。

表 7-3 ライブラリ内のポータル リソースに対する管理機能の説明
定義の管理
該当リソースのすべてのインスタンスにグローバルに伝播されるリソースの定義を編集できるユーザーを指定する。たとえば、ページに対して[定義の管理] 機能のある管理者が、ページ (ポートレットを含む) のコンテンツの編集、ページ上のポートレットの位置、ページに対する資格のいずれかを編集することができ、これらの変更はこのページのすべてのインスタンスに適用される。このページはテンプレートとして使用可能になり、他の管理者はこれを使用して新しいページを作成できる。この権限を持つ管理者は、このリソースのインスタンスを作成および削除することもできる。
インスタンスの作成/削除
管理者が特定のポータルに対してこれらのポータル リソースを使用可能にできるかどうかを決定する。他のページのテンプレートとして使用するためにライブラリ内にリソースを作成したら、ポータル管理者が、そのリソースを使用可能な状態にして、ポートレットに使用できるリソースのリストから選択できるようにしておく必要がある。たとえば、管理者がライブラリ内にページ テンプレートを作成し、そのページを特定のポータルでリソースとして使用することができる。
定義を使用
管理者がリソースを使用できるかどうかを指定する。この機能しか付与されていない管理者の場合、リソースを変更することができないため、リソースはライブラリ ツリーに表示されない。デスクトップ、ブックおよびページと共に使用できるリソースに [定義を使用] の機能を割り当てることができる。たとえば、あるレイアウトに対して [定義を使用] の機能を割り当てられた管理者は、自分が管理できるページのコンテキスト内でのみ、そのレイアウトを使用できる。
テンプレートの表示
この機能はテンプレートにのみ適用され、管理者が任意のテンプレートをベースにして新しいデスクトップやコミュニティを作成できるかどうかを指定する。

ライブラリ内のポータル リソースに委託管理を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. [ポータル管理|ポータル] を選択します。
  2. ポータル リソース ツリーのライブラリ ノードで、委託管理を設定するポータル リソース (またはリソース タイプ) を探して選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. (必要に応じて) 追加するロールをロール名で検索します。
  6. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  7. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。
  9. [リソースへの機能の委託] ダイアログで、それぞれのロールに与える機能のチェック ボックスを選択します (「表 7-2 ライブラリ内のポータル リソース タイプに応じた管理機能」を参照)。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールでその機能が有効になります。
  10. [保存] をクリックします。

追加したロールが [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに表示されます。図 7-6 に、[リソースへの機能の委託] ダイアログの例を示します。

図 7-6 管理機能の選択

管理機能の選択

 


デスクトップ内のポータル リソースへの委託管理の設定

セキュリティ ポリシーで、特定のポータル リソースに付与する委託管理ロールの機能を指定します。ライブラリまたはデスクトップ (ポータル ノード) で、ポータル リソースに委託管理を設定できます。指定されたデスクトップ内で、そのデスクトップのページ、ブック、ポートレットなどの特定のインスタンス リソースに対する管理機能を設定することができます。さらに、デスクトップまたはコミュニティ全体に対する管理機能を設定することも可能です。

デスクトップに含まれる以下のタイプのポータル リソースに対して、管理者のアクセスを制御できます。

ポータル リソースのデスクトップ インスタンスに指定できる機能は、[インスタンスの管理] 機能のみです。この機能により、管理者はリソースの特定のインスタンスを管理することができます。

デスクトップ内のポータル リソースに委託管理を設定するには、以下の手順を実行します。

  1. [ポータル管理|ポータル] を選択します。
  2. ポータル リソース ツリーのポータル ノードで、委託管理を設定するリソース インスタンスを探して選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. (必要に応じて) 追加するロールをロール名で検索します。
  6. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  7. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。
  9. [リソースへの機能の委託] ダイアログ ボックスで、[インスタンスの管理] 機能のチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールの [インスタンスの管理] 機能が有効になります。
  10. [保存] をクリックします。

追加したロールが [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに表示されます。

 


ポータル リソースからの委託管理の削除および編集

ポータル リソースに対する管理機能が必要でなくなったら、管理機能を削除できます。ポータル リソースに関する委託管理ロールの機能も変更でき、この手順に説明されています。

デスクトップでリソース インスタンスに対する管理者の唯一の機能は [インスタンスの管理] です。ロールを編集してこの機能を削除すると、リソース インスタンスから、その委託管理ロールは削除されます。

ヒント : ポータル リソースから委託管理ロールを削除するには、委託管理ロールの [委託リソース] タブを使用する方法もあります。このタブから、[削除] カラムのチェック ボックスを選択して、[削除] をクリックし、セキュリティ ポリシーを削除することもできます。

次の手順を実行して、ポータル リソースから、またはポータル リソースのタイプから、委託管理を削除または編集します。

  1. [ポータル|ポータル管理] を選択します。
  2. ポータル リソース ツリーのライブラリまたはポータル ノードで、委託管理を削除するリソース、またはリソース タイプに移動します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [このリソースに委託されたロールの参照] セクションで以下の手順を実行します。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


対話管理リソースへの委託管理の設定

委託管理を対話管理リソース (キャンペーン、プレースホルダ、セグメント、およびコンテンツ セレクタ) に設定することにより、対話管理リソースの管理に関して、ポータル管理者のアクセス レベルを指定することができます。

対話管理リソースに対する管理者の唯一の機能は [管理可能] で、管理者が対話管理リソースを管理できるかどうかを指定します。

次の手順を実行して、対話管理リソースに関する委託管理を設定します。

  1. 委託管理を削除するリソースに応じて、[対話|キャンペーン]、[対話|プレースホルダ]、[対話|セグメント]、または [対話|コンテンツ セレクタ] を選択します。
  2. ツリーで、委託管理を割り当てる対話管理リソースを選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. (必要に応じて) 追加するロールをロール名で検索します。
  6. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  7. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。
  9. [リソースへの機能の委託] ダイアログで、[管理可能] 機能のチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールでその機能が有効になります。
  10. [保存] をクリックします。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


対話管理リソースからの委託管理の削除

対話管理リソースに対する管理機能が必要でなくなったら、管理機能を削除できます。

対話管理リソースに対する管理者の唯一の機能は [管理可能] です。ロールを編集してこの機能を削除すると、対話管理リソースから、その委託管理ロールは削除されます。

次の手順を実行して、対話管理リソースから委託管理を削除します。

  1. 委託管理を削除するリソースに応じて、[対話|キャンペーン]、[対話|プレースホルダ]、[対話|セグメント]、または [対話|コンテンツ セレクタ] を選択します。
  2. ツリーで、委託管理を削除する対話管理リソースを選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [このリソースに委託されたロールの参照] の [ロールを削除] カラムで、削除する各ロールのチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールの [管理可能] 機能が削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


コンテンツ管理リソースへの委託管理の設定

コンテンツ管理リソースの管理に関して、ポータル管理者のアクセス レベルを指定することができます。

委託管理ロールを作成して、次のタイプのコンテンツ管理リソースへの管理アクセスを制御できます。

各コンテンツ管理リソースには、表 7-4 のような、リソースのタイプに基づいた管理機能があります。

表 7-4 コンテンツ管理リソースのタイプに応じた管理機能
 
作成
表示
更新
削除
公開
インスタンス化
ワークフローの割り当て
管理
コンテンツ

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

 

管理機能の選択

 
コンテンツ タイプ

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

 

管理機能の選択

管理機能の選択

 
ワークフロー

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

管理機能の選択

   

管理機能の選択

 
リポジトリ
             

管理機能の選択

ヒント : 委託管理ロールに割り当てる機能は、管理者がコンテンツ ワークフローにどう参加するかを指定します。たとえば、ロールに公開の機能が付与されていない場合、コンテンツのステータスを公開済みまたは廃棄済みにすることはできません。

表 7-5 に、コンテンツに対して指定できる機能の説明を示します。

表 7-5 コンテンツの管理機能の説明
作成
管理者がコンテンツを作成できるかどうかを指定する。
表示
管理者がコンテンツを表示し、プロパティを関連付けられるかどうかを指定する。
更新
管理者が、プロパティを更新し、コンテンツのコンテンツ ワークフロー ステータスを変更できるかどうかを指定する。
削除
管理者がコンテンツを削除できるかどうかを指定する。
ワークフローの割り当て
管理者がコンテンツにワークフローを割り当てられるかどうかを指定する。
公開
管理者が下書き、またはレビュー準備完了以外のステータスでチェックインして、コンテンツを承認できるかどうかを指定する。

表 7-6 に、コンテンツ タイプに対して指定できる機能の説明を示します。

表 7-6 コンテンツ タイプの管理機能の説明
作成
管理者がコンテンツ タイプを作成できるかどうかを指定する。
表示
管理者がコンテンツ タイプとコンテンツ タイプのプロパティを表示できるかどうかを指定する。
更新
管理者がコンテンツ タイプを変更できるかどうかを指定する。
削除
管理者がコンテンツ タイプを削除できるかどうかを指定する。
インスタンス化
管理者が、このコンテンツ タイプに基づいてコンテンツを作成できるかどうかを指定する。
ワークフローの割り当て
管理者がコンテンツ タイプにワークフローを割り当てられるかどうかを指定する。

表 7-7 に、コンテンツ ワークフローに対して指定できる機能の説明を示します。

表 7-7 コンテンツ ワークフローの管理機能の説明
作成
管理者がコンテンツ ワークフローを作成できるかどうかを指定する。
表示
管理者がコンテンツ ワークフローのプロパティを表示できるかどうかを指定する。
更新
管理者がコンテンツ ワークフローを変更できるかどうかを指定する。
削除
管理者がリポジトリからコンテンツ ワークフローを削除できるかどうかを指定する。
ワークフローの割り当て
管理者がワークフローをコンテンツ タイプ、またはコンテンツに割り当てた場合に、ワークフローを選択できるかどうかを指定する。

リポジトリに対して指定可能な唯一の機能は、管理機能です。これにより、管理者がリポジトリのプロパティを変更できるかどうかが決まります。

次の手順を実行して、コンテンツに関する委託管理を設定します。

  1. [コンテンツ|コンテンツ管理] を選択します。
  2. コンテンツ ツリーで管理機能を設定するリソースに移動します。
    • ワークフローに関する委託管理を設定するには、[リポジトリ] を選択して、ワークフローに移動する。
    • コンテンツ タイプに関する委託管理を設定するには、[タイプ] を選択して、コンテンツ タイプに移動する。
    • コンテンツに関する委託管理を設定するには、[コンテンツ] を選択して、コンテンツに移動する。
    • リポジトリに関する委託管理を設定するには、[リポジトリ] を選択して、リポジトリに移動する。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  6. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  7. [保存] をクリックします。
  8. [リソースへの機能の委託] ダイアログで、それぞれのロールに与える機能のチェック ボックスを選択します (コンテンツ、コンテンツ タイプ、およびワークフローのそれぞれの機能については、表 7-5表 7-6、および表 7-7 を参照)。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールでその機能が有効になります。
  9. [保存] をクリックします。

追加したロールは [このリソースに委託されたロールの参照] の下に表示されます。

 


コンテンツ管理リソースからの委託管理の削除および編集

コンテンツ、コンテンツ タイプ、またはワークフローに対する管理機能が必要でなくなったら、管理機能を削除できます。コンテンツ管理リソースに関する委託管理ロールの機能も変更でき、この手順に説明されています。

ヒント : コンテンツ管理リソースから委託管理ロールを削除するには、委託管理ロールの [委託リソース] タブを使用する方法もあります。このタブから、[削除] カラムのチェック ボックスを選択して、[削除] をクリックし、セキュリティ ポリシーを削除することもできます。

次の手順を実行して、コンテンツ管理リソースに関する委託管理の削除、または編集を行います。

  1. [コンテンツ|コンテンツ管理] を選択します。
  2. コンテンツ ツリーで委託管理を削除するリソースに移動します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [このリソースに委託されたロールの参照] セクションで以下の手順を実行します。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


訪問者の資格ロールへの委託管理の設定

委託管理を訪問者の資格ロールに設定することで、訪問者の資格ロールを管理するためのポータル管理者のアクセス レベルを決めることができます。

訪問者の資格の管理機能は [ロールの管理] のみで、これにより管理者が訪問者の資格ロールを管理できるかどうかを指定します。

委託管理を訪問者の資格ロールに設定するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|訪問者の資格] を選択します。
  2. 訪問者ロール ツリーで、委託管理を割り当てる訪問者ロールを選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [ロールの追加] をクリックします。
  5. (必要に応じて) 追加するロールをロール名で検索します。
  6. [検索結果] セクションのロール リストで、追加するロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[追加] をクリックします。選択したロールは [追加するロール] セクションに追加されます。
  7. [追加するロール] セクションからロールを削除するには、ロールの横にあるチェック ボックスを選択し、[選択済みを削除] をクリックします。

  8. [保存] をクリックします。
  9. [リソースへの機能の委託] ダイアログ ボックスで、[ロールの管理] 機能のチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールでその機能が有効になります。
  10. [保存] をクリックします。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。

 


訪問者の資格ロールからの委託管理の削除

訪問者の資格ロールで使用できる管理機能が不要になった場合、管理機能を訪問者の資格ロールから削除できます。

訪問者の資格ロールの管理機能は [ロールの管理] のみです。そのため、ロールを編集してこの機能を削除すると、委託管理ロールは訪問者の資格ロールから削除されます。

委託管理を訪問者の資格ロールから削除するには、以下の手順を実行します。

  1. [ユーザ、グループ、およびロール|訪問者の資格] を選択します。
  2. 訪問者ロール ツリーで、委託管理を削除するロールを選択します。
  3. [委託管理] タブを選択します。
  4. [このリソースに委託されたロールの参照] の [ロールを削除] カラムで、削除する各ロールのチェック ボックスを選択します。ロール名の上のヘッダにあるチェック ボックスを選択すると、すべてのロールの [ロールの管理] 機能が削除されます。
  5. [削除] をクリックします。

変更内容が [このリソースに委託されたロールの参照] セクションに反映されます。


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