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コマースおよび
キャンペーン ツアー

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サンプルのキャンペーン

ツアーのこれまでの章では、サンプル Web アプリケーションのコマース関連の機能に焦点を当ててきました。 説明では主に、JSP のテンプレートとタグを使用して WebLogic Portal アプリケーションを構築する Java エンタープライズ開発者または企業内開発者を対象に、機能の概略を示すことが目的でした。

ツアーのこの最終章では、キャンペーン関連の機能に焦点を当てます。特に、グラフィカルなクライアント ツールの BEA E-Business Control Center を使用するパワー ユーザおよびマーケティング担当者の視点から説明を進めます。

この章では、以下のトピックについて説明します。

 


概論と前提条件

このツアーでは、サンプルの基本的なキャンペーンを一通り紹介し、サンプルの JSP テンプレートに挿入されている簡単な JSP タグについて解説します。 これらの JSP タグは、キャンペーンと関連付けられるコンテンツや、キャンペーンとは関係なく機能するコンテンツのプレースホルダを Web ページ上に提供する働きをします。 コンテンツの特性は、E-Business Control Center でキャンペーンを定義する担当者、Web サイトの利用者のプロファイル、および、訪問客が Web サイトを利用している間に発生するイベントによって決定されます。

まず最初に、BEA E-Business Control Center とキャンペーンについての基本的な事項をいくつか挙げます。

 


キャンペーンの考察: TourCampaign1

基本的なキャンペーンについて学ぶには、以下の手順のとおりにします。

  1. クライアントの Windows システム上で、スタート メニューを使って E-Business Control Center を起動します。 たとえば、次の順に選択します。

    [スタート|プログラム|BEA WebLogic Platform|WebLogic Portal 7.0|E-Business Control Center]

    「初期化中...」というメッセージと共に E-Business Control Center クライアントのスプラッシュ画面が表示された後で、デスクトップ上にウィンドウが開きます。

  2. E-Business Control Center のメニューで [ファイル|プロジェクトを開く] を選択します。

    注意: E-Business Control Center にアプリケーションをロードしてからでないと、サンプル データを表示することはできません。

  3. 下記プロジェクトを開きます。

    [<BEA_HOME> —> weblogic700—> samples—> portal—> wlcsDomain—> beaApps—> wlcsApp-project | wlcsApp-project]

    E-Business Control Center のタイトル バーに示されたとおり、wlcsApp サンプル アプリケーションがロードされます。

    このアプリケーションは、WebLogic Portal に同梱されているサンプル エンタープライズ アプリケーションです。ロードされるのは、エンタープライズ アプリケーション自体ではなく、E-Business Control Center の各ツールと関連付けられた XML ファイルのグループです。これらのファイルを WebLogic Portal サーバと同期させると、エンタープライズ アプリケーションの動作を制御するのに役立ちます。

  4. [エクスプローラ] ウィンドウ(図 7-1)で [ビジネス ロジック] タブをクリックし、 [キャンペーン] アイコンをクリックします。

    図7-1 [エクスプローラ] ウィンドウ


     

  5. TourCampaign1」ファイルをシングルクリックすると説明が表示されます。この Web アプリケーションでは、顧客セグメント「Affluent Mr/Ms Fix-It」(収入の多い個人客)または「Contractor」(修繕業者)に属するユーザがログインした場合にバナー広告が表示されます。後に、サンプルの JSP テンプレート上でログイン アカウントを試行します。 この時点では、TourCampaign1 に関連する定義を見ていくことにします。

  6. TourCampaign1」をダブルクリックします。しばらくしてから、図 7-2 に示すような編集ウィンドウが表示されます。

    図7-2 キャンペーンの編集ウィンドウ


     

  7. 開始/停止] バーをクリックします。

    [開始/停止] ペインに、キャンペーンの開始日と停止日が表示されます。

    [終了条件] セクションには、達成されれば、停止日時より前であってもキャンペーンを終わらせる条件となる目標を設定できます。目標は、広告のインプレッション数 (訪問者が Web ページ上の広告を見るだけの場合)、またはクリックスルー回数 (訪問者が表示された広告を実際にクリックした場合) によって定めます。目標を達成し、キャンペーンを終了するのに必要とされるインプレッションまたはクリックスルーの数を決定してください。TourCampaign1 では、この目標を広告インプレッション数 25 に設定します。

  8. 目標の設定を詳細に見るには、その目標をクリックしてから、[編集] ボタンをクリックします。図 7-3 に示すような[目標の詳細] ウィンドウが表示されます。

    図7-3 [目標の詳細] ウィンドウ


     

    このキャンペーンでは、表示用に 2 つのバナー広告画像を指定しています。 パワー ユーザまたはマーケティング担当者はこの画面で、キャンペーンの目標数値と特性、目標のスコープ、および目標タイプを設定できます。

  9. [目標の詳細] ウィンドウで、[OK] または [キャンセル] をクリックします。TourCampaign1 の編集ウィンドウに戻り、[開始/停止] バーを再びクリックしてカテゴリの表示を最小化します。

  10. [シナリオ] バーをクリックして、カテゴリの表示を展開します。 [Ad Scenario for Campaign] エントリが表示されます。

  11. シナリオ名の隣にある拡張ノード ボタンをクリックすると、図 7-4 に示すようにシナリオの詳細が表示されます。

    図7-4 Ad Scenario for Campaign] エントリの詳細表示


     

繰り返しになりますが、シナリオはキャンペーンの主要な基礎単位です。 シナリオは 1 つまたは複数のシナリオ アクションで構成され、すべてのアクションはその発生条件 (特定のイベントが発生した、顧客が特定の顧客セグメントに該当する、など)が満たされたときに発生します。画面に示されているように、このシナリオには 2 つのアクションが定義されています。 シナリオは次の条件で開始します。

newuser.jsp によるデモグラフィック(2/3)で説明したように、テンプレート newuser.jspnewdemographictemplate.inc ファイルをインクルードします。 サイトの訪問者はこのファイルに含まれるフォーム フィールドを使って Web サイトに登録し、登録時に入力した情報に基づいていずれかのカテゴリに分類されます。図 7-5 は、newuser.jsp 上のデモグラフィック オプションの一部を示したものです。

図7-5 newuser.jsp テンプレートのデモグラフィック オプション


 

サンプルのキャンペーンでは、次の情報で 2 名の顧客がサイトに登録されています。

実行中の Web アプリケーションのテンプレート main.jsp で、ユーザがログインする前に表示されるデフォルトのバナー画像は次のとおりです。

サンプル Web アプリケーションの初期画面を図 7-6 に示します。

図7-6 Web アプリケーションの初期画面


 

tourBanner1.giftourSide01.gif はデフォルトの画像です。 プレースホルダ JSP タグの内容は次のようにシンプルです。

<ph:placeholder name="<%= banner %>" />

最初のサンプル キャンペーンを体験し、Web サイトの訪問者に向けて表示される内容を確認するために、ブラウザを使って Web アプリケーションにアクセスします。

注意: まだサーバが稼動していない場合には、 Commerce Server とテンプレートの起動で説明されているとおりにしてサーバを起動します。

main.jsp のナビゲーション バー領域にある [ログイン] リンクをクリックします。

login.jsp テンプレートが表示されたら、次の情報を入力してログインします。

ユーザ名 : suecarpenter
パスワード : password

Sue のユーザ名とパスワードを正しく入力したら、main.jsp テンプレートに戻ったときに表示内容が変化しています。図 7-7 にサンプルの表示を示します。

図7-7 ユーザ Sue Carpenter がログインしたときの main.jsp の表示


 

Sue が属する顧客セグメントは「Contractor」です。 セグメントに基づいて選択された「Contractor’s Journal」の広告がバナーとして使われています。 画像ファイルの名前は tourBannerJournal.gif です。

E-Business Control Center に戻りましょう。

  1. 図 7-8 に示すように、TourCampaign1 の編集ウィンドウの [シナリオ] セクションで、顧客セグメント「Contractor」を参照する 2 つ目のアクションをクリックします。

    図7-8 顧客セグメント「Contractor」を参照するアクション


     

  2. アクションが強調表示された状態で、[編集...] をクリックします。 [広告アクション] ウィンドウで、図 7-9 に示すように [広告検索] リンクをクリックします。

    図7-9 [広告アクション] ウィンドウ上の[広告検索] リンクに注目


     

  3. [広告検索] リンクをクリックします。[広告検索] ウィンドウの内容は図 7-10 のようになります。

  4. ログオンを要求されたら、次のように入力します。

    ユーザ名: system
    パスワード: weblogic

    このパスワードは、WebLogic Server のインストール時に設定されます。正しいパスワードがわからない場合は、システム管理者に問い合わせてください。あなたを WebLogic Portal Administration Tools の Administrators グループに追加してもらうよう、システム管理者に依頼することもできます。そうすれば、自分の通常のユーザ名とパスワードを使えます。

    図7-10 [広告検索] ウィンドウ


     


     

Tour Campaign 1 での定義どおり、顧客セグメント「Contractor」の顧客と、画像 tourBannerJournal.gif が関連付けられていることがわかります。必要であれば、[記述子] リストのアイテムを選択してプレビューを表示できます。

次に、Web アプリケーションで、Sue Carpenter をログアウトさせ、Bob Smith として再びログインします (ユーザ名は bobsmith、パスワードは password)。 Bob は顧客セグメント「Affluent Mr/Ms Fixup」に属します。Bob Smith がログインしたときの main.jsp の表示は、図 7-11 のようになります。

図7-11 ユーザ Bob Smith がログインしたときの main.jsp の表示


 

画面からわかるように、Bob Smith 向けに選択されたバナー広告には画像 tourBannerFixup.gif が使われています。 このことは E-Business Control Center で、顧客セグメント「Affluent Mr/Ms Fixup」を参照するシナリオ アクションからリンクをたどることによって確認できます。

ビジネス アナリストまたはマーケティング担当者が E-Business Control Center で新しいプレースホルダを作成した後で、企業内エンタープライズ開発者は広告の表示箇所として設定された位置に特殊なタグ(<ph:placeholder> JSP タグ)を作成する必要があります。たとえば、トップ バナーに広告を表示するプレースホルダが作成された場合、企業内エンタープライズ開発者はトップ バナーに <ph:placeholder> タグを追加する必要があります。

プレースホルダの JSP タグを含むページに顧客がアクセスすると、クエリを選択して実行し、ブラウザで広告を表示するために必要な HTML タグを生成するプロセスがタグで開始されます。

Web サイト上のページに企業内エンタープライズ開発者がこのタグを作成した後で、E-Business Control Center を使って、タグで実行可能なクエリを変更することができます。企業内エンタープライズ開発者がタグを修正する必要はありません。

 

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