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WebLogic Portal 8.1 へのアップグレード

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7.0 から 8.1 へのポータルのアップグレードに関するフレームワークのリファレンス

ここでは、開発者が WebLogic Portal 7.0 で開発したアプリケーションをバージョン 8.1 で再作成するための準備に役立つ WebLogic Portal フレームワークの詳細情報について説明します。この節には、以下のトピックがあります。

 


セキュリティ

この節では、アップグレードの準備段階で考慮すべきセキュリティ関連の重要事項について説明します。

セキュリティ フレームワーク JSP

7.0 で使用したセキュリティ JSP に直接相当するものは、8.1 にはありません。

認証プロバイダ

この節では、2 種類の認証プロバイダ (Active Directory または RDBMS) 間での認証方法について説明します。

WebLogic 8.1 では、8.1 の WebLogic Server、WebLogic Portal、および WebLogic Platform で使用されるデフォルトの LDAP プロバイダの代わりに、Active Directory 用のデフォルト セキュリティ プロバイダを使用できます。詳細については、次の資料を参照してください。

統合ユーザ プロファイル (Unified User Profile : UUP)

UUP は、WebLogic Portal バージョン 8.1 では変更されていません。これは、8.1 の JAR に対して dev2dev の Portal 7.0 用 UUP のサンプルをコンパイルすることで確認できます。詳細については、http://dev2dev.bea.com/codelibrary/code/unified_up.jsp にある UUP サンプルを参照してください。

このサンプルをビルドすると、DatabaseFactory に関する次の警告メッセージが表示されることがあります。

src¥examples¥usermgmt¥MyEntityPropertyManagerImpl.java:1073: warning: getConnection(javax.sql.DataSource,int,long) in com.bea.p13n.util.jdbc.DatabaseFactory has been deprecated
return DatabaseFactory.getConnection(getDataSource(), 3, 5);

このエラーの Javadoc は次のとおりです。

@deprecated Use DataSource.getConnection(), set retries and waitTime by configuring the Pool

また、ビルド スクリプトのクラスパスが、新しい weblogic.jar、p13n_ejb.jar と p13n_system.jar を使用していることを確認します。

REM 以下を使用環境に合わせて設定する
SET BEA_HOME=C:¥bea81beta
SET P13N_HOME=%BEA_HOME%¥weblogic81b¥p13n
SET WLSERVER_HOME=%BEA_HOME%¥weblogic81b¥server
SET JDK_HOME=%BEA_HOME%¥jdk141_02
SET PACKAGE_DIR=examples¥usermgmt
REM 以下は変更しなくてよい
SET J2EE_CLASSPATH=%WLSERVER_HOME%¥lib¥weblogic.jar
SET P13N_CLASSPATH=%P13N_HOME%¥lib¥p13n_ejb.jar;%P13N_HOME%¥lib¥p13n_system.jar
SET CLASSPATH=%P13N_CLASSPATH%;%J2EE_CLASSPATH%

Active Directory サーバへの接続

WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2) では WLS セキュリティ互換性モードがサポートされているため、Active Directory サーバへの接続には、このリリースのログイン フレームワークを使用する必要があります。

WLP 8.1 (Service Pack 3) の LdapPropertyManagerImpl では、8.1 (Service Pack 2) の ejb-jar.xml デプロイメント記述子を使用できません。p13n_ejb.jar の LdapPropertyManager UUP を使用する場合は、新しい ejb-jar.xml デプロイメント記述子と weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子の接続情報を更新する必要があります。

古い ejb-jar.xml デプロイメント記述子を使用しようとすると、新しい「useSSL」 env-entry が失われます。このような状況になった場合は、LDAP からユーザ プロパティを取得しようとすると、次の例外が発生します。

javax.naming.NameNotFoundException: While trying to look up useSSL in /app/ejb/p13n_ejb.jar#LdapPropertyManager/comp/env/config.; remaining name 'useSSL'

 


ポータルのプロパティ

WebLogic Workshop Platform Edition で .portal または .portlet ファイルを修正する場合は、[プロパティ エディタ] ウィンドウで、ポータルおよびポートレットのプロパティを設定できます。この節では、ポータル要素で編集可能なすべてのプロパティについてのリファレンス情報を示します。

ポータル コンポーネントのプロパティ

表 E-1 では、各ポータル コンポーネント (デスクトップ、ブック、ページ、ポートレットなど) に設定できるプロパティについて説明します。

注意 : 説明文の中の「ヒント」という用語は、WebLogic Workshop Portal Extensions で提供されているデフォルトのスケルトンではサポートされていないが利用可能である機能を意味します。

表 E-1 すべてのポータル コンポーネントのプロパティ

管理プロパティ

[マークアップ名]

読み取り専用。コンポーネントのマークアップ タイプのユニークな名前。たとえば、3 つのシェル ファイル (マークアップ タイプは「shell」) では、それぞれの .shell ファイル内部でユニークなマークアップ名を使用する必要がある(デスクトップ、ブック、およびページには関連付けられた .desktop ファイル、.book ファイル、.page ファイルがないため、それぞれに同じマークアップ名が使用される)。

プレゼンテーション プロパティ

[プレゼンテーション クラス]

省略可能。通常は、スタイル シートのスタイル、またはクラス。コンポーネントのスケルトンによって使用される class 属性をオーバーライドする。適切な表示を行うには、デスクトップで選択したスキンのカスケーディング スタイル シート (cascading style sheet : CSS) 内にクラスが存在し、スキンの skin.properties ファイルがその CSS ファイルを参照している必要がある。

サンプル : my-custom-class と入力した場合、デフォルトのスケルトンから表示される HTML は、次のようになる。

<div class="my-custom-class">

[プレゼンテーション ID]

省略可能。コンポーネントについて表示される HTML タグに挿入されるユニークな ID。入力した値 (ポータル内のすべてのプレゼンテーション ID 間でユニークにする) は、コンポーネントのスケルトンによって挿入される可能性がある ID をオーバーライドする。

使い方の例としては、JavaScript の動作対象となり得るユニークな ID の挿入など。

サンプル : 12345 と入力した場合、デフォルトのスケルトンから表示される HTML は、次のようになる。

<div id="12345">

[プレゼンテーション スタイル]

省略可能。ポータル コンポーネントについて挿入する HTML スタイル属性。この属性はスタイル シートのクラス属性に相当し、スタイル シート クラスのすべての属性をオーバーライドする。複数のエントリがある場合はセミコロンで区切る。

サンプル : ポートレット タイトルバーについて {background-color: #fff} と入力すると、デフォルトのスケルトンから表示される HTML は、次のようになる。

<div class="bea-portal-window-titlebar" style="{background-color: #fff}">

また、ポートレット タイトルバーの背景色は白になる。入力した background-color 属性は、bea-portal-window-titlebar クラスの background-color 属性をオーバーライドする。

[スケルトン URI]

省略可能。ポータル コンポーネントの表示に使用されるスケルトン JSP へのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。

この JSP は、デスクトップ用に選択されたルック アンド フィールで使用するスケルトン JSP をオーバーライドする。

たとえば、/frameworks/myskeletons/mytitlebar.jsp のように入力する。

デスクトップのプロパティ

表 E-2 では、Portal Designer でデスクトップを選択したときに表示されるプロパティを示します。

表 E-2 デスクトップのプロパティ

[タイトル]

必須。デスクトップのタイトルを入力する。このタイトルは、Portal Designer でのラベル付けにのみ使用される。ファイル ベースのポータルを使用すると、実行時に HTML タイトル (ブックマーク名) に使用される。このプロパティは、シェル ファイルで変更する。

[ルック アンド フィール]

必須。デフォルトのデスクトップの外観 (スキンおよびスケルトンの組み合わせ) を決定するルック アンド フィールを選択する。このプロパティは、シェル ファイルで変更する。

[シェル]

必須。ブック、ページ、およびポートレットの外部領域のデフォルト シェルを選択する。シェルはデスクトップのヘッダおよびフッタの内容を決定する。このプロパティは、シェル ファイルで変更する。

ヘッダとフッタのプロパティ

表 E-3 では、Portal Designer の [ドキュメント構造] ウィンドウで [ヘッダ] または [フッタ] ノードの下の [コンテンツ] ノードを選択したときに表示されるプロパティを示します。次のプロパティは、[プロパティ エディタ] ウィンドウに表示されます。

表 E-3 ヘッダとフッタのプロパティ

[コンテンツ URI]

読み取り専用。デスクトップのヘッダまたはフッタにコンテンツを表示するのに使用される、シェル内で参照される JSP ファイル。この値は、.shell ファイルの <header> または <footer> タグにおける <netuix:jspContent> "contentUri" 属性から読み込まれる。デスクトップに異なるシェルを選択すると、ここに別の値が表示される可能性がある。

[エラー ページ URI]

読み取り専用。contentUri JSP でエラーが発生した場合に、デスクトップのヘッダまたはフッタにエラー メッセージを表示するのに使用されるシェル内で参照されるファイル。この値は .shell ファイルの <header> または <footer> タグにおける <netuix:jspContent> "errorUri" 属性から読み込まれる。デスクトップに異なるシェルを選択すると、ここに別の値が表示される可能性がある。

[バッキング ファイル]

読み取り専用。シェルのヘッダまたはフッタ JSP の表示前の事前処理に使用されるシェル内で参照されるクラス。この値は、.shell ファイルの <header> または <footer> タグにおける <netuix:jspContent> "backingFile" 属性から読み込まれる。デスクトップに異なるシェルを選択すると、ここに別の値が表示される可能性がある。

[スレッド セーフ]

省略可能。バッキング ファイルを使用するブック、ページ、およびポートレットのパフォーマンス設定。

スレッド セーフが「true」に設定されている場合、バッキング ファイルのインスタンスはバッキング ファイルを使用するすべてのブック、ページ、およびポートレットで共有される。スレッド セーフでないインスタンス変数は同期することができる。

スレッド セーフが「false」に設定されている場合、バッキング ファイルを使用するブック、ページ、およびポートレットでバッキング ファイルが要求されるたびに、バッキング ファイルの新しいインスタンスが作成される。

ブックとページのプロパティ

表 E-4 では、Portal Designer でブックまたはページを選択したときに表示されるプロパティを示します。

表 E-4 ブックとページのプロパティ

[デフォルト ページ] (ブックのみ)

必須。デスクトップがアクセスされたときにデフォルトで表示されるページを選択する。このリストには、ポータル内のすべてのページの定義ラベルが入る。

[ナビゲーション] (ブックのみ)

必須。ブックおよびページ間でのナビゲーションに使用するメニューのデフォルトのタイプを選択する。

[タイトル]

必須。ブックまたはページのタイトルを入力する。ページのタイトルは、ページのタブおよびナビゲーション メニューに使用される。

[テーマ]

省略可能。ブックまたはページに、デスクトップの他の部分と異なるルック アンド フィールを与えるためにテーマを選択する。

[定義ラベル]

必須。各ブックまたはページのユニークな識別子。デフォルト値が自動的に入力されるが、その値を変更することが可能である。各ブックまたはページには、ユニークな定義ラベルが必要である。定義ラベルは、ブックまたはページへの移動に使用できる。また、コンポーネントは、資格および委託管理のために定義ラベルを備えていることが必要である。

[バッキング ファイル]

省略可能。ブックまたはページの表示の前にクラスを使用して事前処理 (認証など) を行う場合は、そのクラスの完全修飾名を入力する。このクラスはインタフェース com.bea.netuix.servlets.controls.content.backing.JspBacking を実装するか、com.bea.netuix.servlets.controls.content.backing.AbstractJspBacking を拡張するものでなければならない。

[未選択画像]

省略可能。ブックまたはページのタイトルの横に表示されるアイコンのロールオーバ画像を選択する。この画像は、選択済みページのタブ上に表示される。

[選択済み画像]

省略可能。ブックまたはページのタイトルの横に表示されるアイコンに指定する画像を選択する。この画像は、選択済みページのタブ上に表示される。

[ロールオーバ画像]

省略可能。ブックまたはページのタイトルの横に表示されるアイコンのロールオーバ画像を選択する。この画像は、未選択ページのタブの上でマウスがロールオーバされたときに表示される。

[方向]

省略可能。ブックの上下左右のいずれかの側にナビゲーション メニューを位置付けるためのスケルトンへのヒント。このプロパティをサポートするには、独自のスケルトンを構築する必要がある。次の値は、各方向値について .portal ファイルで使用されている数値である。上 = 0、左 = 1、右 = 2、下 = 3。

[圧縮]

省略可能。展開モードでも圧縮モードでもブックまたはページを表示するためにスケルトンが使用できる表示ヒント。このプロパティをサポートするには、独自のスケルトンを構築する必要がある。[圧縮] = 「false」 (デフォルト値) の場合、ブックまたはページが占める水平方向のスペースは可能な限り大きくなる。[圧縮] = 「true」の場合、ブックまたはページが占める水平方向のスペースは可能な限り小さくなる。HTML 側から見ると、このプロパティはウィンドウがテーブルを使用して表示される場合に最も有用である。[圧縮] =「false」の場合、テーブルの相対的な幅は通常「100%」に設定される。[圧縮] =「true」の場合、通常、テーブルの幅は設定されないままである。

[非表示]

省略可能。ブックまたはページのナビゲーション タブを非表示にして、直接アクセスできないようにする。このページまたはブックへは、(定義ラベルへの) リンクまたはバッキング ファイルを使用してアクセスできる。

[レイアウト タイプ] (ページのみ)

必須。ブックおよびポートレットをプレースホルダまたはページ上に配置するためのページ レイアウト スタイルを選択する。

プレースホルダのプロパティ

表 E-5 では、Portal Designer でプレースホルダを選択したときに表示されるプロパティを示します。これらのプロパティは読み込み専用で、ページについて選択したレイアウト タイプに対応する、.layout ファイルから読み込まれます。

表 E-5 プレースホルダのプロパティ

[タイトル]

読み取り専用。プレースホルダの名前。この値は、ページの選択されたレイアウト タイプの .layout ファイルから読み込まれる。

[フロー]

読み取り専用。[フローの使用] プロパティが true に設定されている場合、この値は「vertical」または「horizontal」にできる。フローは、プレースホルダに入れられたブックまたはポートレットが、上下 (vertical) に並べられるか、左右 (horizontal) に並べられるかを決定する。この値は、ページの選択されたレイアウト タイプの .layout ファイルから読み込まれる。

[フローの使用]

読み取り専用。この値が「true」に設定されている場合、プレースホルダに入れられたブックおよびポートレットは、[フロー] プロパティの値に応じて配置される。この値が「false」に設定されている場合、デフォルトのフロー (vertical) が使用される。この値は、ページの選択されたレイアウト タイプの .layout ファイルから読み込まれる。

[プレースホルダの幅]

読み取り専用。プレースホルダに設定された幅を表示する。この値は、ページの選択されたレイアウト タイプの .layout ファイルから読み込まれる。

ポートレット タイプのプロパティ

表 E-6 では、ポートレット タイプで設定できるプロパティを示します。これらのプロパティは、(Portlet Designer のポートレット インスタンスではなく) Portlet Designer でポートレットを開くと表示されます。

表 E-6 ポートレット タイプのプロパティ

JSP コンテンツ
(JSP ポートレットのみ)

[コンテンツ URI]

必須。ポートレットのコンテンツに使用される JSP または HTML ファイルへのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。コンテンツ URI は、ポートレット作成時に設定されている。このプロパティを使用して別のファイルを指し示すことができる。

たとえば、コンテンツが <project>/myportlets/my.jsp に格納されている場合、コンテンツ URI は /myportlets/my.jsp となる。

[エラー ページ URI]

省略可能。メイン コンテンツが表示できない場合に、ポートレットのエラー メッセージに使用される JSP または HTML ファイルへのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。

たとえば、エラー メッセージが <project>/myportlets/error.jsp に格納されている場合、コンテンツ URI は /myportlets/error.jsp となる。

[バッキング ファイル]

省略可能。ポートレット表示の前にクラスを使用して事前処理 (認証など) を行う場合は、そのクラスの完全修飾名を入力する。このクラスはインタフェース com.bea.netuix.servlets.controls.content.backing.JspBacking を実装するか、com.bea.netuix.servlets.controls.content.backing.AbstractJspBacking を拡張するものでなければならない。

バッキング ファイルの例については、ポータルのサンプルのチュートリアル ポータルを参照。

[スレッド セーフ]

省略可能。バッキング ファイルを使用するブック、ページ、およびポートレットのパフォーマンス設定。[スレッド セーフ] を「true」に設定すると、バッキング ファイルのインスタンスはそのバッキング ファイルを要求するすべてのブック、ページ、またはポートレットの間で共有される。スレッド セーフでないインスタンス変数は同期する必要がある。[スレッド セーフ] を「false」に設定すると、異なったブック、ページ、またはポートレットによってバッキング ファイルが要求されるたびに、バッキング ファイルの新しいインスタンスが作成される。

ページ フロー コンテンツ (ページ フロー ポートレットのみ)

[ページ フロー アクション]

省略可能。ポートレットがページ フローを呼び出すときに転送される初期アクションを指定する。

[リスン先]

省略可能。ポートレット インスタンスが別のページ フロー ポートレットのコールに応答するための、ポートレットの instanceLabel をこのフィールドに入力する。

[コンテンツ URI]

必須。Java ページ フローを表す .JPF ファイルへのパスを設定する。

[エラー ページ URI]

省略可能。エラー ページ JSP を指定する。

ポートレット プロパティ

[タイトル]

必須。ポートレットのタイトルバーに表示されるタイトルを入力する。ポートレットの各インスタンスにおいてこのタイトルをオーバーライドできる。

[方向]

省略可能。ポートレットの上下左右のいずれかの側にポートレット タイトルバーを位置付けるためのスケルトンへのヒント。このプロパティを .portal ファイル内でサポートするには、独自のスケルトンを構築する必要がある。次の値は、各方向値について .portal ファイルで使用されている数値である。上 = 0、左 = 1、右 = 2、下 = 3。

ポートレットの各インスタンスにおいてこの方向をオーバーライドできる。

[圧縮]

省略可能。展開モードでも圧縮モードでもポートレットを表示するためにスケルトンが使用できる表示ヒント。このプロパティをサポートするには、独自のスケルトンを構築する必要がある。[圧縮] = 「false」(デフォルト値) の場合、ポートレットが占める水平方向のスペースは可能な限り大きくなる。[圧縮] =「true」の場合、ポートレットが占める水平方向のスペースは可能な限り小さくなる。HTML 側から見ると、このプロパティはウィンドウがテーブルを使用して表示される場合に最も有用である。[圧縮] =「false」の場合、テーブルの相対的な幅は通常「100%」に設定される。[圧縮] =「true」の場合、通常、テーブルの幅は設定されないままである。

[定義ラベル]

必須。ポートレット タイプのユニークな識別子。デフォルト値が自動的に入力されるが、その値を変更することが可能である。ポートレット タイプごとにユニークな定義ラベルが必要。定義ラベルは、ポートレットへの移動に使用できる。また、コンポーネントは、資格および委託管理のために定義ラベルを備えていることが必要である。

[デフォルトで最小化]

必須。このタイプのポートレットのインスタンスを表示する際に最小化する場合は、「true」を選択する。デフォルト値は「false」。

[表示キャッシュ可能]

省略可能。パフォーマンスを強化するには、「true」に設定してポートレットをキャッシュする。たとえば、Web サービスを呼び出すポートレットは、コストのかかるプロセスを頻繁に実行する。Web サービス ポートレットをキャッシュすると、パフォーマンスが向上する。

独自のキャッシングを実行している場合は、これを「true」に設定してはならない。

[キャッシュの期限 (秒)]

省略可能。[表示キャッシュ可能] プロパティが「true」に設定されている場合、ポートレット キャッシュの期限が切れるまでの秒数を入力する。

[フォーク表示]

省略可能。ポータルをコンフィグレーションまたはチューニングする際にポータル管理者が使用することを意図している。「true」に設定すると、フレームワークでポートレットをマルチスレッド表示する試みを行うべきであることを示す。このプロパティは、[フォーク可能] プロパティが「true」に設定されている場合のみ、true に設定できる。

[フォーク可能]

省略可能。ポートレット開発者が、ポートレットをマルチスレッド表示できるかどうかを指定することを可能にする。「true」に設定すると、ポータル管理者は [フォーク表示] プロパティを使用して、ポートレットをマルチスレッド表示できる。

[クライアント分類]

省略可能。ポートレットを表示できるマルチチャネル デバイスを選択する。

デバイスのダイアログ リストは次のファイルから取得される。

<project>¥WEB-INF¥client-classifications.xml

[ポートレット分類の管理] ダイアログで、次の操作を実行する。

    1. ポートレットの分類を有効化するか無効化するかを選択する。

    2. 有効化および無効化したいクライアント分類を [選択可能な分類] から [選択済みの分類] に移動し、[OK] をクリックする。

ポートレットの分類を無効化した場合、ポートレットは無効化を選択しなかった分類に対して自動的に有効化される。

ポートレット タイトルバー

[アイコン URI]

省略可能。ポートレット タイトルバーで使用するグラフィックへのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。このプロパティをサポートするにはスケルトンを作成する必要がある。

[ヘルプ URI]

省略可能。ポートレットのヘルプ ファイルへのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。

[編集 URI]

省略可能。ポートレットの編集ページへのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。

[最大化可能]

省略可能。「true」に設定すると、ポートレットを最大化できる。

[最小化可能]

省略可能。「true」に設定すると、ポートレットを最小化できる。

[削除可能]

省略可能。「true」に設定すると、ポートレットをページから削除できる。

ポートレット インスタンスのプロパティ

表 E-7 では、Portal Designer で (.portlet ソース ファイルではなく) ポートレット インスタンスを選択すると表示されるポートレット タイプのプロパティの一部を示します。

表 E-7 ポートレット インスタンスのプロパティ

[タイトル]

必須。.portlet ファイルで指定されているデフォルトのタイトルをオーバーライドする場合のみ、タイトルを入力する。このタイトルが、ポートレットのタイトルバーで使用される。

[インスタンス ラベル]

必須。.portlet ファイルで表される単一のポートレットは、ポータル内で複数回使用できる。そのポートレットの毎回の使用が、ポートレット インスタンスであり、各ポートレット インスタンスには、ユニークな ID またはインスタンス ラベルが必要である。デフォルト値が自動的に入力されるが、その値を変更することが可能である。インスタンス ラベルは、Java ページ フロー ポートレット間での相互通信に必要である。また、ポートレットは、資格および委託管理のためにインスタンス ラベルを備えていることが必要である。

[ポートレット URI]

必須。親 .portlet ファイルのパス (プロジェクトを基準とした相対パス)。たとえば、ファイルが <project>¥myportlets¥my.portlet に格納されている場合、ポートレット URI は /myportlets/my.portlet となる。

[テーマ]

省略可能。ポートレットに、デスクトップの他の部分と異なるルック アンド フィールを与えるためにテーマを選択する。

[方向]

省略可能。ポートレットの上下左右のいずれかの側にポートレット タイトルバーを位置付けるためのスケルトンへのヒント。このプロパティをサポートするには、独自のスケルトンを構築する必要がある。次の値は、各方向値について .portal ファイルで使用されているデフォルト値である。上 = 0、左 = 1、右 = 2、下 = 3。.portlet ファイルで指定されているデフォルトの方向をオーバーライドする場合のみ、このプロパティの値を変更する。

[デフォルトで最小化]

省略可能。ポートレットを表示する際に最小化する場合は、「true」を選択する。デフォルト値は「false」。.portlet ファイルで指定されているデフォルト値をオーバーライドする場合のみ、このプロパティの値を変更する。

 


フレームワーク ファイル リファレンス

この節では、WebLogic Portal バージョン 8.1 で再配置されたか、置換または新規作成されたフレームワーク ファイルを表に示して説明します。

フレームワーク ファイル

表 E-8 では、頻繁に編集されるフレームワーク ファイルとその新しい場所、および置き換えられたファイルなどを示します。

表 E-8 7.0 から 8.1 で変更されたポータル フレームワーク ファイルの場所

7.0 で /framework にあるファイル

8.1 で /framework/skeletons/<スケルトン名> にあるファイル

注意

edit.jsp

window.jsp

フレームワークが処理するポートレットのモード

edit_titlebar.inc

titlebar.jsp

フレームワークが処理するタイトルバー バリアント

footer.jsp

footer.jsp

フレームワークが処理するポートレットの状態

header.jsp

header.jsp


header_links.inc

なし


hnav_bar.jsp

singlelevelmenu.jsp


hportal.inc

desktop.jsp


maximize.jsp

window.jsp

フレームワークが処理するポートレットの状態

maximize_titlebar.inc

titlebar.jsp

フレームワークが処理するポートレットの状態

minimize_titlebar.inc

titlebar.jsp

フレームワークが処理するポートレットの状態

normal_titlebar.inc

titlebar.jsp

フレームワークが処理するポートレットの状態

page.jsp

page.jsp


portal.jsp

desktop.jsp


resourceURL.inc

なし


titlebar.jsp

titlebar.jsp


vnav_bar.jsp

singlelevelmenu.jsp


vportal.inc

desktop.jsp


なし

book.jsp

リリース 8.1 で追加

なし

borderlayout.jsp


error.jsp

error.jsp


「レイアウト」を参照

flowlayout.jsp


「レイアウト」を参照

gridlayout.jsp


portal.jsp

head.jsp


なし

multilevelmenu.jsp

リリース 8.1 で追加

「レイアウト」を参照

placeholder.jsp


なし

shell.jsp

リリース 8.1 で追加

なし

submenu.jsp

リリース 8.1 で追加

なし

theme.jsp

リリース 8.1 で追加

なし

togglebutton.jsp


なし

togglebuttondelete.jsp


 


JSP リファレンス

この節では、既存アプリケーションのアップグレード プロセスを容易にするために、WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2) と WebLogic Portal 8.1 の JSP の使用方法について単純に比較した表を示します。JSP タグの使用の詳細については、次のリンクにある Javadoc を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/workshop/docs81/doc/ja_JP/portal/buildportals/navReference.html

JSP タグの変更

表 E-9 では、WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2) でサポートされていた JSP タグの変更点を示します。

表 E-9 WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2) の JSP タグ ライブラリ

タグ ライブラリ

使用する作業

WebLogic Portal 8.1 での変更

ad.tld

広告プレースホルダ

なし。

catalog.tld

カタログ サービス管理

Workshop で明示的にインストールする必要がある。

cm.tld

コンテンツ管理

大幅な変更。

eb.tld

e ビジネス サービス管理

なし。

es.tld

パーソナライゼーション ユーティリティ

es:notNull が変更され、空の文字列を「null」にするように配慮された。以前は、es:isNull および es:notNull の空の (長さが 0) の文字列に対する動作に一貫性がなかった。一貫性のない空の文字列の動作を使用していた場合は、notNull タグを使用する JSP をリファクタリングする必要がある。

i18n.tld

国際化管理

3 つのタグが追加された。

ph.tld

プレースホルダ管理

なし。

portal.tld

ポータル管理

非推奨。「ポータル スケルトンの表示」を参照。

portlet.tld

ポートレット管理

非推奨。「ポートレット プリファレンス」を参照。

productTracking.tld

イベントおよび行動追跡管理

大幅な変更。

ps.tld

プロパティ セット管理

なし。

pz.tld

パーソナライゼーション管理

大幅な変更。WebLogic Workshop では、「ユーザ セグメントのルールの表示」と言う。

tracking.tld

イベントおよび行動追跡管理

なし。

um.tld

ユーザおよびグループ管理

なし。

util.tld

ポータルおよびポートレット管理

なし。

webflow.tld

ナビゲーション管理

非推奨。「ページ フロー」を参照。

wl

WebLogic ユーティリティ

なし。

JSP タグ ライブラリ

表 E-10 では、WebLogic Portal Extensions でサポートされる JSP タグ ライブラリの変更点を示します。

表 E-10 JSP タグ ライブラリ

WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2)

変更

WebLogic Portal 8.1

ad.tld

なし。

ad-taglib.jar

cat.tld

なし。

cat-taglib.jar

cm.tld

大幅な変更。表 E-11 を参照。

  • cm-taglib.jar および pz-taglib.jar が、content.tld および content.jar および新しいバージョンの pz-taglib.jar に置き換えられた

  • cm-taglib.jar および pz-compat.taglib.jar は、ポータル互換性ドメインで使用できる


新規。マルチチャネル タグ。

client_taglib.jar

eb.tld



es.tld



i18n.tld

3 つのタグが追加された。


ph.tld



portal.tld


ポータル互換性ドメインでのみサポート。


新規。

portalinterop-taglib.jar


新規。

portletinterop_taglib.jar

portlet.tld


portlet_taglib.jar


リリース 8.1 で追加。

ポータル インタフェースの表示。


リリース 8.1 で追加。

ポートレット プリファレンス。

productTracking.tld



ps.tld



pz.tld

大幅な変更。表 E-11 を参照。



リリース 8.1 で追加。

render-taglib.jar でスケルトン表示タグを提供。

tracking.tld



um.tld



util.tld



webflow.tld

非推奨。


wl

WebLogic ユーティリティ。


個々の JSP タグでの注意点

表 E-11 では、バージョン 8.1 での特定の JSP タグと変更点を示します。

表 E-11 ポータル JSP タグの変更と置き換え

WebLogic Portal 7.0 (Service Pack 2)

WebLogic Portal 8.1

注意

um:tld

  • GetProperty

  • PrintProperty

  • PrintDoc

GetProperty

コンテンツ ノードからプロパティ値を取り出し、変数として格納するか、JSP に出力する。

SelectByID

GetNode

明示的なパスに基づきコンテンツ ノードを取り出し、そのノードを変数に格納する。

Select

Search

与えられたクエリに基づいてコンテンツ ノードを検索して取り出し、結果を変数に格納する。

ContentSelector

ContentSelector (コンテンツ オブジェクトの代わりにノードを返す)

WebLogic Workshop Portal Extensions で定義されたコンテンツ セレクタを実装する。WebLogic Workshop Portal Extensions で定義されたコンテンツ セレクタのルールおよびクエリに基づき、JSP 内でパーソナライズされた Web コンテンツを表示する。

ContentQuery

ContentQuery (コンテンツ オブジェクトの代わりにノードを返す)

コンテンツ管理システムでコンテンツ属性検索を実行し、コンテンツ オブジェクトの配列を返す。

なし

include

ページのローカライズされたバージョンを組み込む。

なし

forward

ページのローカライズされたバージョンを転送する。

なし

resolve

ページのローカライズされたバージョンに解決する。

なし

adTarget

広告サービスを使用して、広告クエリをコンテンツ管理システムに送信する。

なし

render

現在の JSP 内で仮想コンテンツ リポジトリからのコンテンツ ノードを表示する。

なし

beginRender

ポータル リソースを表示するためにポータル スケルトンで使用される。このタグは、リソース用の開始 HTML タグを定義する。

なし

createId

表示されたコンポーネントの ID を作成する。

なし

CreateUri

アプリケーションのコンフィグレーションされたスキン パスに基づき、URI を作成する。

なし

endRender

ポータル リソースを表示するためにポータル スケルトンで使用される。このタグは、リソースの終了 HTML タグを定義する。

なし

jspContentUrl

ウィンドウへの URL を作成し、それらのウィンドウのコンテンツを設定できる。

なし

pageUrl

ラベルに基づき、ページまたはブックへの切り替えを行うためのリンクを作成できる。

なし

jspUri

このタグが使用されている JSP の場所を取得する。

なし

param

このタグを使うと、URL タグにクエリ パラメータを追加できる。

なし

renderChild

ポータル リソースを表示するためにポータル スケルトンで使用される。このタグはレイアウト内で、ポートレットのタイトルバー、タイトルバーのボタン、メニュー (ページ タブなどのナビゲーション) およびテーブル セルの表示に使用される。

なし

toggleButtonUrl

ポータル リソースを表示するためにポータル スケルトンで使用される。このタグを使うと、ポートレットのタイトルバーの切り替えボタンの URL を作成できる。

なし

windowUrl

ラベルに基づきウィンドウへのリンクを作成して、ウィンドウをあるモード、状態、またはその両方に切り替えることができる。

なし

writeAttribute

ポータル リソースを表示するためにポータル スケルトンで使用される。このタグは、タグに対する HTML 属性を設定する。

なし

writeId

表示されたコンポーネントの ID を書き込む。

なし

writeUri

アプリケーションのコンフィグレーションされたスキン パスに基づき、URI を書き込む。

なし

getPreference

ポートレット プリファレンスのデフォルト値を取得する、またはデフォルト値を設定する。

なし

getPreferences

指定のポートレット プリファレンスの値をすべて取得する、またはデフォルト値を指定する。

なし

forEachPreference

ポートレットに対して使用可能なすべてのプリファレンスを反復処理し、結果を変数に格納する。

なし

ifModifiable

指定のポートレット プリファレンスが修正可能であれば、タグの本体を組み込む。

なし

else

指定のポートレット プリファレンスが修正可能でなければ、タグの本体を組み込む。

なし

default

クライアントの分類が「default」にマップされているか、クライアントが認識されない場合のみ、コンテンツを表示する。

なし

not-default

クライアントの分類が「default」以外にマップされている場合のみ、コンテンツを表示する。

なし

recognized

クライアントが任意の分類 (「default」でも可) にマップされている場合に、コンテンツを表示する。

なし

not-recognized

クライアントがどのような分類にもマップされていない場合に、コンテンツを表示する。

なし

when

HTTP リクエストにおけるクライアント分類名に一致する、このタグの「client」属性にリストされる任意のクライアント分類について、コンテンツを表示する。

なし

when-not

このタグの「client」属性にリストされていない任意のクライアント分類について、コンテンツを表示する。クライアント名は、HTTP リクエストから取得される。

 

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