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WebLogic Portal に実装された統合ユーザ プロファイル (UUP) サービスを使用すると、LDAP サーバなどの外部システムにユーザ データが格納されている場合でも、単一の論理的な場所でユーザやそのプロパティを追加および管理することができます。この詳細データは、ユーザ プロファイルに追加できます。
UUP 拡張機能は、OpenLDAP サーバ、従来のアプリケーション、Netscape iPlanet ユーザ ストア、フラット ファイルなどの外部データ ストアに格納されているプロパティ値を WebLogic Portal に読み込むことができるようにする機能です。ユーザ、グループ、その他のプロパティ (住所、電子メール アドレス、電話番号など) を持つ既存のプロバイダがある場合、UUP を使用すると、それらのユーザ プロパティを WebLogic Portal に取り込むことができます。
UUP を設定すると、既存のユーザ情報にアクセスするとき、データをポータル スキーマに移行する必要はありません。どのような場合に UUP を使用するかを判断するには、「UUP の使用計画」を参照してください。
外部ユーザ ストアに追加プロパティが格納されているかどうかにかかわらず、WebLogic Portal に接続した外部ユーザとグループには、WebLogic Portal に設定されたデフォルト ユーザ プロパティ値が自動的に割り当てられます (UUP は使用されません)。Administration Console を使用して、WebLogic Portal のユーザ プロパティ値を変更できます。それらの値は、WebLogic Portal の RDBMS ユーザ ストアにポータル スキーマを使用して格納されます。
WebLogic Portal では、ユーザ プロパティ値を取得して編集し、それらのプロパティ値を使用することにより、パーソナライゼーション、委託管理、訪問者の資格を設定できます。委託管理と訪問者の資格を設定する手順については、『セキュリティ ガイド』を参照してください。
注意 : | WebLogic Portal 8.1 では、UUP をコンフィグレーションするとき、EJB を作成し、p13n-ejb-jar ファイル内の ejb-jar.xml ファイルと weblogic-ejb-jar.xml ファイルに該当する記述子を追加していました。WebLogic Portal 9.2 では、ポータル アプリケーションの開発のときに Workshop for WebLogic を使用するか、ポータル実行時に Administration Console を使用して UUP EJB を登録し、JAR ファイルと XML ファイルの手動による編集を避けることができます。「UUP のコンフィグレーション方法の選択」と「UUP EJB の作成」を参照してください。 |
UUP、外部ユーザ ストア、および WebLogic 製品環境の関係を図 6-1 に示します。
ProfileWrapper によって外部プロパティがユーザ プロファイルに取り込まれる。UUP 拡張機能は、ステートレス セッション Bean と管理者が作成する関連クラスで構成される。
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ProfileWrapper がユーザおよびグループに (UUP によって取得した) 電子メールおよび電話番号という外部プロパティと WebLogic Portal のデフォルト プロパティである住所および郵便番号を結合し、これにより完全なユーザ プロファイルが作成される。
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WebLogic Portal 9.2 には UUP のコンフィグレーション方法として以下の 3 つの方法がありますが、3 番目の方法はお勧めできません。
p13n-profile-config.xml
記述子ファイルを編集します。この記述子ファイルは、パッケージ化されるエンタープライズ アプリケーションと共にデプロイされます。Workshop for WebLogic でコンフィグレーションされる UUP は、EJB 環境プロパティによる手動コンフィグレーションよりも優先されます。p13n-ejb.jar
ファイル内の ejb-jar.xml
ファイルと weblogic-ejb-jar.xml
ファイルに適切な記述子を追加することができました。Portal 9.2 でもこの手動による方法は使用できますが、管理およびアップグレードが困難なため、この方法はお勧めしません。この方法を使用するときには、アーカイブされたライブラリ モジュール ファイルを unjar で展開し、各 XML ファイルの記述子を変更した後、変更内容を反映するためにアーカイブの内容を jar 形式にする必要があります。手順については、「UUP EJB の作成」を参照してください。
以下のような理由により、UUP は可能な限り手動ではなく Workshop for WebLogic でコンフィグレーションしてください。
p13n_ejb.jar
ファイルを開いてそのコンテンツを編集すると、サーバが停止する可能性がある。p13n_app.jar
ファイルの 1 つのクラスに影響する場合 (これは、Workshop for WebLogic を使用する場合に発生する)、UUP を再度機能させるには、記述子の変更をすべて新しい JAR ファイルに手動でマージしなければならない。
実行時に Administration Console でコンフィグレーションした UUP はデプロイメント計画を使用し、ポータル開発時に Workshop for WebLogic で作成した同じ UUP よりも優先されます。「UUP の確認」を参照してください。古いバージョンの WebLogic Portal で手動によりコンフィグレーションした既存の UUP は、Administration Console または Workshop for WebLogic でコンフィグレーションする新しい UUP と共存可能です。Portal 9.2 で UUP を手動でコンフィグレーションする手順については、「UUP EJB の作成」を参照してください。
ヒント : | UUP を手動で作成およびコンフィグレーションすると、エラーが発生しやすくなり、UUP の管理とアップグレードが難しくなる場合があります。 |
Administration Console で UUP をコンフィグレーションすると、外部ソースからデータを取得できます。次の手順は、Workshop for WebLogic で新しい Portal ドメインが作成されていることを前提としています。この節では、次のトピックについて説明します。
UUP をコンフィグレーションする前に、外部データを表すために EntityPropertyManager
EJB (エンタープライズ Java Bean) を作成する必要があります。詳細については、「EntityPropertyManager EJB の作成」を参照してください。
Administration Console を使用して UUP をコンフィグレーションし、プロパティを追加するには、以下の手順を実行します。
EntityPropertyManager
EJB を作成した後、Web ブラウザを起動し、Administration Console の URL を入力して Administration Console を開きます。UUPExample
」と入力します。図 6-2 を参照してください。UUPExample
」と入力します。 PropertyManager
を検出するように指示します。このフィールドの形式は、<UUP JAR ファイル名>#
<UUP ejb-jar.xml で定義された EJB 名> です。たとえば、「UUPExample.jar#MyEntityPropertyManager
」と入力します。 PropertyManager
が特定のメソッドを実装し、プロファイルが作成または削除されたときに ProfileManager
からコールバックを受け取る場合は、[作成者] チェック ボックスと [削除者] チェック ボックスを選択します。デフォルトでは、これらのフィールドはチェックされていません。図 6-2 を参照してください。PropertyManager
の名前に一致するユニークな名前を入力します。META-INF
ディレクトリに格納されている p13n-profile-config
記述子ファイルの UUP アダプタ コンフィグレーションがマージされます。次に、ProfileManager
は、[EJB JNDI 名] フィールドの名前を使用して、EJB 参照の名前解決を行い、デプロイ対象のカスタム PropertyManager
を割り出します。参照の解決が正しく行われると、記述子 Bean のプロパティ アダプタ セクションの指定に基づいてプロパティ セット マッピングが作成されます。このプロパティ セットのプロパティは、実行時に、新しい PropertyManager
に転送されます。新しい PropertyManager
は、記述子 Bean を使用して、1 つまたは複数の <adapter-property>
フィールドに格納されているアダプタ固有のコンフィグレーション パラメータを取得することもできます。
Administration Console (または Workshop for WebLogic) で UUP をコンフィグレーションした後、UUP を確認するために Administration Console で以下の手順を実行します。
UUPExample
を選択します。注意 : | データベースをチェックしてデータの存在を確認することもできます。 |
WebLogic Portal Administration Console を使用して、UUP のコンフィグレーション設定またはプロパティを変更できます。
注意 : | UUP の参照タブでプロパティ名を選択し、[編集] をクリックして、UUP のプロパティを編集することもできます。 |
外部ソースからデータを取得するもう 1 つの方法は、Workshop for WebLogic で UUP をコンフィグレーションする方法です (この他に、Administration Console による方法があります。「Administration Console での UUP のコンフィグレーション」を参照してください)。p13n-profile-config.xml
という記述子ファイルを使用して UUP のマッピングを定義します。
UUP をコンフィグレーションする前に、外部データを表すために EntityPropertyManager
EJB (エンタープライズ Java Bean) を作成する必要があります。詳細については、「EntityPropertyManager EJB の作成」を参照してください。
Workshop for WebLogic で UUP を作成するには、以下の手順を実行します。
EntityPropertyManager
EJB を作成した後、Workshop for WebLogic を起動し、ポータル パースペクティブを開き、[マージ済みプロジェクト] ビューを開きます。<
UUPApp>/EARContent/META-INF
ディレクトリで p13n-profile-config.xml
ファイルを見つけます。p13n-profile-config.xml
ファイルが斜体の場合、そのファイルはプロジェクト内ではなく、ライブラリ モジュールに存在します。ファイルを選択して右クリックし、[プロジェクトにコピー] を選択します。ファイル名が斜体から通常の書体に変わります。<
UUPApp>/EARContent/META-INF
ディレクトリに移動します。p13n-profile-config.xml
ファイルをダブルクリックして開きます。
<property-adapter>
<name>UUPExample</name>
<description>UUP EJB</description>
<property-mapping>UUPExample</property-mapping>
<ejb-jndi>UUPExample.jar#MyEntityPropertyManager</ejb-jndi>
<is-creator>true</is-creator>
<is-remover>true</is-remover>
</property-adapter>
Workshop for WebLogic を使用して、UUP のコンフィグレーション設定またはプロパティを変更できます。
Workshop for WebLogic で UUP を編集するには、以下の手順を実行します。
<
UUPApp>/EARContent/META-INF
ディレクトリに移動します。p13n-profile-config.xml
ファイルをダブルクリックして開きます。<property-adapter>
エントリを編集します。
WebLogic Portal 8.1 から UUP をアップグレードする場合は、p13n_ejb.jar
ファイルが削除され、新しい WebLogic Portal 9.2 バージョンのファイルに置き換えられます。新しい p13n_ejb.jar
ファイルは、WebLogic Portal 9.2 に付属のライブラリ モジュールにパッケージ化されます。
次の手順を実行して、WebLogic Portal 8.1 でコンフィグレーションされた UUP を WebLogic Portal 9.2 の UUP にアップグレードします。
.work
ファイルを選択し、[開く] をクリックします。UUP アプリケーションのチェック ボックスが選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。画面は図 6-7 のようになります。p13n-ejb.jar
ファイルが削除されている。UUPExample.jar
) が存在する。<
UUPApplication>/EARContent/META-INF/
ディレクトリ内の application.xml
ファイルのモジュール エントリで参照される。<
UUPApplication>/EARContent/META-INF/
ディレクトリの p13n-cache-config.xml
ファイルに次のキャッシュ エントリが追加された。<p13n:cache>
<p13n:name>UUPExampleCache</p13n:name>
<p13n:description>Cache for UUP Example</p13n:description>
<p13n:time-to-live>60000</p13n:time-to-live>
<p13n:max-entries>100</p13n:max-entries>
</p13n:cache>
data/src/userprofiles/
ディレクトリ (または Datasync フォルダが存在するディレクトリ) にユーザ プロファイル ファイル (たとえば、UUPExample.usr
) が存在することを確認する。
その他の非ポータル アプリケーションを WebLogic Portal 8.1 からアップグレードする方法の詳細については、『WebLogic Portal 9.2 へのアップグレード』を参照してください。
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