クラスタの使用

     前  次    新しいウィンドウで目次を開く     
ここから内容の開始

MAN/WAN フェイルオーバに関する Radware ロード バランサのコンフィグレーション

WebLogic Server では、MAN および WAN ネットワーク内でフェイルオーバ機能が提供されています。広範囲な地理的領域にまたがってフェイルオーバを行うことによって、信頼性を高めることができます。複数の WebLogic Server ドメインにまたがってフェイルオーバを行うこともできます。

MAN/WAN 環境でフェイルオーバ機能を実装するには、ハードウェア ロード バランサを使用する必要があります。ここでは、Radware ハードウェア ロード バランサが WebLogic Server とともに機能するようにコンフィグレーションする手順の概要を示します。

WebLogic Server で MAN/WAN を使用するようにコンフィグレーションする方法については、「クラスタ間でのセッション ステート レプリケーション」を参照してください。Radware ハードウェア ロード バランサのコンフィグレーションの詳細については、www.Radware.com を参照してください。

以下の節では、Radware ハードウェア ロード バランサをコンフィグレーションする方法を説明します。

 


要件

この付録で説明する手順を実行する前に、次のことを実行していることを確認します。

これらの要件が満たされている場合、次の手順を実行して、ロード バランサが MAN/WAN 環境内で機能するようにコンフィグレーションします。

 


手順 1 : 信頼できる委任ゾーンのコンフィグレーション

Web Server Director のコンフィグレーションの最初の手順は、ローカル DNS 内に信頼できる委任ゾーンを作成することです。これを行うには、Radware 管理ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. ローカル DNS の名前をクリックします。
  2. [New Delegation] をクリックします。
  3. 新しい委任ゾーンの名前を入力します。
  4. 各 Radware デバイスの IP アドレスを追加します。

 


手順 2 : ファームの仮想 IP およびサーバのコンフィグレーション

Web Server Director は、サーバ ファーム内の複数のサーバ間で負荷を調整します。クライアントは、仮想 IP アドレスを使用してサーバにアクセスします。Web Server Director は、この仮想 IP アドレスから適切なサーバにトラフィックを導きます。以下の節では、サーバ ファームの仮想 IP を作成およびコンフィグレーションする方法について説明します。

ファーム IP の作成

ファーム IP を作成するには、Radware 管理ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Farms] を選択します。
  3. [Farm Table] を選択します。
  4. [Create a Farm] をクリックします。
  5. このファームの IP アドレスおよび DNS エリアスを入力します。
  6. [Admin Status] が有効化されていることを確認します。
  7. [Set] をクリックします。

サーバ ファームのディスパッチ メソッドのコンフィグレーション

サーバ ファームのディスパッチ メソッドをコンフィグレーションするには、Radware コンフィグレーション ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Farms] を選択します。
  3. [Farm Table] を選択します。
  4. コンフィグレーションするファームを選択します。
  5. [Farm Properties] ウィンドウで、[Dispatch Method] の横にあるメニューを選択します。
  6. 希望するアルゴリズムを選択します。
  7. [Set] をクリックします。

ファーム サーバの作成

ファーム サーバをコンフィグレーションするには、Radware 管理ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Servers] を選択します。
  3. [Application Servers] を選択します。
  4. 上の手順で作成したファーム IP を選択します。
  5. サーバの IP アドレスを追加します。
  6. サーバ名を追加します。
  7. [Admin Status] が有効化されていることを確認します。

 


手順 3 : ポートの多重化のコンフィグレーション

以下の手順を実行して、ポートの多重化をコンフィグレーションします。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Farms] を選択します。
  3. [Farm Table] を選択します。
  4. コンフィグレーションするファームを選択します。
  5. [Properties] ウィンドウで、[Multiplexed Port] フィールドに値を入力します。
  6. [WSD] を選択します。
  7. [Servers] を選択します。
  8. [Application Servers] を選択します。
  9. 各ローカル サーバについて、テーブルからサーバを選択し、[Multiplexed Server Port] フィールドにアプリケーション ポートを入力します。
  10. [Set] をクリックします。

 


手順 4 : HTTP リダイレクトのコンフィグレーション

MAN/WAN 環境内でグローバル ロード バランサが機能するようにコンフィグレーションするには、HTTP リダイレクトをコンフィグレーションする必要があります。HTTP リダイレクトによって、複数の Web Server Director デバイス間でトラフィックが適切に分散されます。

HTTP リダイレクトをコンフィグレーションするには、Radware 管理ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Farms] を選択します。
  3. [Farm Table] を選択します。
  4. コンフィグレーションするファームを選択します。
  5. [Redirection Mode] セクションで [HTTP Redirection] を選択します。
  6. [DNS Redirection Fallback] セクションで [HTTP Redirection] を選択します。
  7. [Set] をクリックします。
  8. [WSD] を選択します。
  9. [Servers] を選択します。
  10. [Application Servers] を選択します。
  11. リモート WSD 上で分散されたファームを表すファーム内のサーバを選択します。

 


手順 5 : セッション ID の永続性のコンフィグレーション

サーバの永続性は、HTTP セッション ID に基づきます。Web Server Director は、ファームへの受信トラフィックを検査し、HTTP ヘッダ内のセッション情報に基づいて適切なサーバを選択します。セッション ID の永続性をコンフィグレーションするには、Radware 管理ユーティリティで次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [L7 Load Balancing] を選択します。
  3. [Session Persistency] を選択します。
  4. [Create] をクリックします。
  5. コンフィグレーションするファームを選択します。
  6. ファームのアプリケーション ポートを設定します。
  7. [Persistency Identification] を [JESESSIONID] に設定します。
  8. [Value Offset] を [53] に設定します。
  9. [Stop Chars] を [ :!] に設定します。
  10. [Inactivity Timeout] をセッション タイムアウトの値に設定します。

 


手順 6 : LRP のコンフィグレーション

LRP コンポーネントをコンフィグレーションすることによって、複数のリモートの場所にトラフィックを適切に分散できます。LRP をコンフィグレーションするには、次の手順を実行します。

  1. [WSD] を選択します。
  2. [Distributed Systems] を選択します。
  3. [Report Configuration] を選択します。
  4. [Create Distributed Farm Address] をクリックします。
  5. [Distributed Farm Address] をリモート ファーム IP アドレスに設定します。
  6. [Remote WSD Address] を 2 つ目の Radware デバイスの IP アドレスに設定します。
  7. [Set] をクリックします。

 


手順 7 : WebLogic Server コンポーネントのコンフィグレーション

Radware デバイスをコンフィグレーションしたら、WebLogic Server で MAN/WAN フェイルオーバ機能を使用するようにコンフィグレーションする必要があります。WebLogic Server で MAN/WAN を使用するようにコンフィグレーションする方法については、「MAN/WAN 内のクラスタ間でのセッション ステート レプリケーション」を参照してください。


ページの先頭       前  次