WebLogic Scripting Tool ガイド

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FAQ : WLST

WLST 全般

Jython のサポート

WLST の使用

WLST がサポートされている WebLogic Server のバージョンを教えてください。

WLST オンラインは、WebLogic Server 10g Release 3 (10.1.3)、10.0、9.x、8.1、および 7.0 でサポートされています。WLST オフラインは、WebLogic Server 10g Release 3 (10.1.3)、10.0、9.x、および 8.1 SP5 でサポートされています。

WLST と、WebLogic Server の既存のコマンドライン ユーティリティ (wlconfig、weblogic.Deployer など) はどのような関係にありますか。

WLST の機能には、以下の WebLogic Server コマンドライン ユーティリティの機能が含まれます。

他のコマンドライン ユーティリティや Administration Console よりも WLST の使用を選択するのは、どういう場合ですか。

ドメインの作成、コンフィグレーション、および管理には、WLST、コマンドライン ユーティリティ、および Administration Console を互換的に使用できます。どの方法を選択するかは、グラフィカル インタフェースとコマンドライン インタフェースのどちらを使用するか、およびスクリプトを使ってタスクを自動化できるかどうかによって決まります。

WLST オンラインと WLST オフラインの違いは何ですか。

WLST は、オンライン (実行中の管理サーバまたは管理対象サーバのインスタンスに接続された状態) でも、オフライン (実行中のサーバに接続されていない状態) でも使用できます。

WLST オンラインは、実行中のサーバに接続されている場合に使用され、JMX で管理される WebLogic Server Java オブジェクトである、管理対象 Bean (MBean) への簡単なアクセスを提供します。オンラインの WLST では、コンフィグレーションの内部表現の一部として永続化される情報にアクセスできます。

WLST オフラインでは、実行中の WebLogic Server に接続しないで、コンフィグレーション ウィザードと同じ機能をサポートしながら、新しいドメインを作成したり、既存のドメインを更新したりできます。オフラインの WLST では、config ディレクトリ内で永続化される情報にのみアクセスできます。

WLST で使用されている Jython のバージョンは何ですか。

WLST スクリプト環境は、Java のスクリプト インタプリタである、Jython 2.1 に基づいています。

WLST 内から通常の Jython スクリプトを実行できますか。

はい。WebLogic Server の開発者および管理者は、Jython 言語構文に従って、環境上の要件を満たすよう WebLogic スクリプト言語を拡張できます。詳細については http://www.jython.org を参照してください。

サーバで SSL ポートまたは管理ポートが有効化されている場合、どうやって WLST で接続すればいいでしょうか。

デモ用の SSL キーおよび証明書を使用するサーバの SSL リスン ポートから WebLogic Server インスタンスに接続する場合は、次のコマンドで WLST を呼び出します。

   java -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=true -Dweblogic.security.TrustKeyStore=DemoTrust weblogic.WLST

それ以外の場合は、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

   java weblogic.WLST

エラーが発生した場合に、WLST を続行させるか終了させるかを制御できますか。

はい。exitonerror 変数で制御できます。WLST でエラーが発生した場合に実行を終了するよう指定するには、この変数を true に、実行を続行するよう指定するには false に設定します。この変数のデフォルトは true です。詳細については、「WLST 変数リファレンス」を参照してください。

各コマンドの後に (および) を指定し、引数を一重引用符または二重引用符で囲まなければならないのはなぜですか。

これは、正規の Jython 構文です。詳細については http://www.jython.org を参照してください。

WLST を使用して、サーバを起動し、アプリケーションをデプロイし、その後サーバを停止することはできますか。

はい。次の WLST コマンド グループの説明を参照してください。

WLST は管理対象サーバに接続できますか。

はい。管理対象サーバには、connect コマンドを使用して接続できます。管理対象サーバに接続した状態で、サーバの実行時データを参照したり、現在の認証プロバイダのデータ ストアにあるセキュリティ データを管理 (たとえば、ユーザを追加および削除) することができます。ドメインのコンフィグレーションは変更できません。詳細については、「connect」を参照してください。

WLST で、プロパティ ファイルに定義した変数を使用できますか。

はい。loadProperties コマンドを使用すれば、変数および値をプロパティ ファイルからロードできます。スクリプト内で変数を使用すると、それらの変数はプロパティ ファイルからの実際の値に置き換えられます。「loadProperties」を参照してください。

configToScript コマンドは、config.xml 内のセキュリティ MBean を変換しますか。

はい。セキュリティ MBean は変換されます。ただし、組み込み LDAP の情報は変換されません。

WebLogic MBeanServer に登録されているカスタム MBean にはどうすればアクセスできますか。

custom コマンドを使用して、カスタム ツリーに移動します。詳細については、「ツリー コマンド」を参照してください。

MBeanServer に登録されている MBean がすべて表示されないのはなぜですか。

内部 MBean やドキュメントに記載されていない MBean で、WLST に表示されないものがあります。

WLST オフラインでは、WLST オンラインと同じ MBean が表示されないのはなぜですか。

WebLogic Server のデフォルト値のほとんどは、パフォーマンスを最適化するため、ドメインのコンフィグレーション ファイルには保持されていません。この最適化が原因で、WLST オフラインでは管理オブジェクト全体を表示できない場合があります (WebLogic Server では対応する XML 要素をドメインのコンフィグレーション ファイルに書き込んでいないため)。たとえば、ドメインがアクティブであるときにドメインのロギングのデフォルト重大度を変更しなかった場合、WLST オフラインではドメインの Log 管理オブジェクトは表示されません。

WLST オフラインで表示されない管理オブジェクトの属性のデフォルト値を変更する場合、最初に create コマンドを使用して管理オブジェクトを作成する必要があります。次に、cd を使用して管理オブジェクトに移動し、属性値を変更します。「create」を参照してください。

カスタム MBean を参照しているときに、[No stub Available] というエラー メッセージが表示されるのはなぜですか。

カスタム MBean を参照中は、cmo 変数を使用できません。

HTTP を介して WebLogic Server インスタンスに接続することはできますか。

HTTP を介して WebLogic Server インスタンスに接続している場合は、その WebLogic Server インスタンスの TunnelingEnabled 属性が true に設定されていることを確認してください。詳細については、『WebLogic Server MBean リファレンス』の「TunnelingEnabled」を参照してください。

Ant を介して WLST を呼び出すことはできますか。

はい。Ant スクリプト内で新しく weblogic.WLST プロセスを生成し、スクリプト ファイルを引数として渡すことができます。

WLST スクリプトはサーバサイドで実行できますか。

はい。Java コード内で WLST インタプリタのインスタンスを作成し、それを使って WLST コマンドおよびスクリプトを実行できます。その後、それらがサーバサイドで実行されるよう、WLST スクリプトを起動クラスまたは ejbCreate の一部として呼び出せます。詳細については、「組み込みモード」を参照してください。

WLST はカスタマイズできますか。

はい。WLST ホーム ディレクトリを更新して、カスタム WLST コマンド、ライブラリ内の WLST コマンド、および Jython モジュールとしての WLST コマンドを定義できます。詳細については、「WLST のカスタマイズ」を参照してください。


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