確認済みおよび解決済みの問題

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WebLogic Server に関する確認済みおよび解決済みの問題

以下の節では、WebLogic Server 10.3 で確認された問題と以前のバージョンで解決された問題について説明します。問題の説明と、必要な場合は回避策または解決策を提示しています。「問題が解決したリリース」列の表記は、その問題が解決済みであることを示しています。

WebLogic Server の新機能および変更点については、「WebLogic Server の新機能」を参照してください。

 


Administration Console

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR063594
キャッシュされた JDBC 文に関する情報が、JDBC の [モニタ] ページに表示されません。
9.0 Beta
修正の予定なし
CR200627
Administration Console でページ フローが完了すると、別のページ (通常はテーブル) に進みます。
この時点でブラウザの [戻る] ボタンをクリックすると、完了したアシスタント内の最後の JSP ファイルのロードが試行されます。この時点で、このアシスタントのコンテキストはすべて破棄されます。
回避策または解決策 :
変更がキャンセルされるか完了した後は、アシスタントに戻るためにブラウザの [戻る] ボタンを使用しないことをお勧めします。また、アシスタント内の前の手順に戻らないこともお勧めします。代わりに、Administration Console のナビゲーション リンクおよびボタンを使用してください。
9.0
修正の予定なし
CR208373
メッセージ駆動型 Bean (MDB) では、MDB が JMS ではなくリソース アダプタからメッセージを受信することを示すために、デプロイメント記述子で adapter-jndi-name を指定する場合があります。
Administration Console では現在、MDB がバインドされているリソース アダプタを表示またはコンフィグレーションする方法がありません。
MDB では、MDB が JMS ではなくリソース アダプタからメッセージを受信することを示すために、デプロイメント記述子で adapter-jndi-name を指定する場合があります。このようなバインディングでは、デプロイメント時にリソース アダプタに渡される ActivationSpec オブジェクトをコンフィグレーションする必要があります。
Administration Console では現在、MDB の ActivationSpec プロパティを表示またはコンフィグレーションする方法がありません。
9.1
10.3
CR300921
Administration Console のデスクトップの一部分が、ポータル コンフィグレーションでポートレットとしてのみ表示されました。そのため、個々のコンソール拡張で 1 つのポートレットを置き換えたり、拡張したりするのが難しくなりました。
WLS 10.3 では、以下の新しいポータル ブックとページが追加されました。
  • ChangeManagerBook - チェンジ センタ ポートレットをラップする
  • NavigationBook - ナビゲーション ツリー ポートレットをラップする
  • QuickLinksBook - クイック ヘルプ リンク ポートレットをラップする
  • SystemStatusBook - システム ステータス ポートレットをラップする
  • ToolbarBook - ツールバー ポートレットをラップする
  • LocationContextBook - ブレッド クラム ポートレットをラップする
  • WorkpaceMessagesBook - メッセージ ポートレットをラップする
コンソール拡張で、他の手段でこれらのポートレットを置き換えた場合でも、以前と同様に動作し続けます。ただし、新しいポータル構造を活用するために再実装することもできます。
9.2
10.3
CR306634
WebLogic Server Administration Console には、Web アプリケーション、リソース コネクタ、Web サービスなどのデプロイメントをテストするためのページが含まれています。EJB のテスト ページも含まれていますが、一覧に表示されている EJB のテスト ポイントを使用することができません。
これらの EJB テスト ポイントは使用できませんが、EJB 自体が使用できない (機能していない) わけではありません。コンソールの EJB モニタ ページを使用して、それらのデプロイメントのアクティビティや状態をモニタすることは可能です。
9.2
 
CR333646
[Server_name|コンフィグレーション|フェデレーション サービス|SAML 2.0|全般] タブで、[アーティファクト解決サービス] セクションの以下の 3 つのフィールドが編集可能になりません。
  • [署名済みアーティファクトの要求のみ受け入れる]
  • [アーティファクト キャッシュ サイズ]
  • [アーティファクト キャッシュ タイムアウト]
10.3
 
CR334479
特定の状況において、ポリシーの変更を取り消した後に、その変更が保存されました。Administration Console の複数のリソース (EJB や Web サービスのすべてのメソッドなど) を管理するポリシー ページで、管理者がメソッドのポリシーの条件を変更してから別のメソッドを選択すると、以下のプロンプトが表示されました。
このページを閉じる前に変更内容を保存しますか? (変更内容を保存するには、[OK] をクリックしてください。変更内容を破棄するには、[取り消し] をクリックしてください。)
管理者が [取り消し] をクリックし、続けて別のメソッドの条件を指定した場合、[保存] をクリックすると両方のリソースの条件が記録されました。
WLS 10.3 では、これらの状況でも [保存] と [取り消し] が正しく動作し、取り消された変更が保存されることはなくなりました。
また、確認プロンプトが次のように変更されました。
このページからほかのページに移動しますか?
保存されていない変更があります。変更を保存するには、[取り消し] をクリックしてこのページで操作を続けます。これで、すべての変更を完了し、保存できます。
続行するには [OK] をクリックし、現在のページから移動しない場合は [キャンセル] をクリックしてください。
9.0
10.3
CR341605
Administration Console でドメインのユーザのロックアウト ポリシーをコンフィグレーションするには 2 つの方法があります。
方法 1
ドメインのユーザのロックアウト ポリシー ページ
  1. Administration Console ホーム ページの右ペインで、[ドメイン コンフィグレーション] セクションで [ドメイン] を選択します。
  2. [セキュリティ|ポリシー|ユーザのロックアウト] タブを選択します。
方法 2
デフォルト レルムのグローバル ポリシー テーブル
  1. 左のナビゲーション ペインの [ドメイン構造] で、[セキュリティ レルム] を選択します。
  2. [レルム] テーブルで、デフォルト レルムの名前をクリックします。
  3. [ロールとポリシー|レルム ポリシー] タブを選択します。
  4. [ポリシー] テーブルで [ドメイン] の横にある [+] をクリックします。
  5. [ドメイン] の下で、ドメイン名の横にある [+] をクリックします。
  6. ドメインの [ユーザのロック解除] 行で、[ポリシー] 列の [View Policy Conditions] をクリックします。
10.3 より前に作成されたドメインがあり、グローバル ポリシー テーブル (方法 2) を使用してドメインのユーザのロックアウト ポリシーを変更した場合、ポリシーが反映されず、ユーザのロックアウト ポリシー ページ (方法 2) のユーザのロックアウト ポリシーが代わりに使用されました。つまり、コンフィグレーションしたセキュリティ ポリシーが無視されました。
これは、グローバル ポリシー テーブルを使用してユーザのロックアウト ポリシーをコンフィグレーションした場合にのみ問題となります。ドメインのユーザのロックアウト ポリシー ページを使用した場合は問題になりません。
10.3 より前のドメインで、グローバル ポリシーテーブル (方法 2) を使用してドメインのユーザのロックアウト ポリシーを設定した場合は、ドメインを 10.3 に移行するときに、ユーザのロックアウト ポリシーを再び手動でコンフィグレーションする必要があります。
9.2
10.3
CR341605
(続き)
次のように、ドメインのグローバル ポリシー テーブルのユーザのロックアウト ノードに移動してコンフィグレーションします。
  1. 左のナビゲーション ペインの [ドメイン構造] で、[セキュリティ レルム] を選択します。
  2. [レルム] テーブルで、デフォルト レルムの名前をクリックします。
  3. [ロールとポリシー|レルム ポリシー] タブを選択します。
  4. [ポリシー] テーブルで [ドメイン] の横にある [+] をクリックします。
  5. [ドメイン] の下で、ドメイン名の横にある [+] をクリックします。
  6. ドメインの [ユーザのロックアウト] 行で、[ポリシー] 列の [View Policy Conditions] をクリックします。
9.2
10.3
CR367671
以前のリリースでは、Administration Console でワーク マネージャ インスタンスの [コンフィグレーション] タブでリクエスト クラスを作成または更新したときに [変更のアクティブ化] をクリックすると、IllegalArgumentException が発生することがありました。
WLS 10.3 では、ワーク マネージャ MBean への変更が正常にアクティブ化され、IllegalArgumentException エラーは発生しなくなりました。
10.3
10.3
CR368311
特定の状況において、Administration Console は URL を自動的に更新して管理ポートのコンフィグレーションの変更を反映しなくなります。
Console の [ロックを自動取得して変更をアクティブ化] オプションを有効にしているときに (開発モードでのデフォルト)、Console のアドレスを変更すると (ドメイン全体の管理ポートを有効にする、管理チャネルを作成する、または SSL リスン ポートを変更する場合など)、Console は新しいアドレスに自動的にリダイレクトされません。代わりに、ブラウザにエラーが表示されます。
回避策または解決策 :
管理サーバが現在リクエストをリスンしている URL アドレスとプロトコルをブラウザに入力します (たとえば、http://localhost:7001/console から https://localhost:9002/console に切り替えます)。
10.3
 
CR368482
Administration Console に、デプロイメント プランに加えられた外部の変更が反映されない場合があります。ユーザが Console でデプロイメント プランを表示しているときに、Console の外部でデプロイメント プランに変更が加えられた場合 (たとえば、Workshop を使用する、プランのテキスト ファイルを直接編集する、WLST や WebLogic.Deployer を使用して新しいプランでデプロイメントを更新する場合など)、その変更は Console に表示されません。
回避策または解決策 :
別のデプロイメントのコンフィグレーション ページに移動してから、元のデプロイメントに再び戻ってください。
10.3
 
CR370004
Administration Console では、サポートされておらず想定どおりに機能しないワーク マネージャのコンフィグレーションを作成することができます。不適切なワーク マネージャ コンフィグレーションがあるとサーバ ログに多数の例外が記録されます。最も多いのは、デプロイメント記述子の解析中に発生する「Validation problems were found」例外です。
回避策または解決策 :
ワーク マネージャ コンフィグレーションに関するオンライン ヘルプのガイドラインに従ってください。特に、特定のワーク マネージャに割り当てられるリクエスト クラスは 1 つだけです。リクエスト クラスのスコープはワーク マネージャと同じかそれより広くする必要があります。アプリケーション スコープのリクエスト クラスをグローバルなワーク マネージャに割り当てないでください。また、アプリケーション スコープのワーク マネージャに対して複数のアプリケーション スコープのリクエスト クラスを作成しないでください。
ワーク マネージャのコンフィグレーションを記載されている制約に従って修正すれば、これらの問題は解決します。
10.3
 
CR370078
目の不自由なユーザのアクセシビリティを向上するために、Administration Console では特定の状況において、リンクの目的や対象についてリンク テキストよりもさらに説明が必要な場合に、リンクの title 属性を提供しています。主なケースは、リンクが「シミュレートされたタブ」グループの一部で、その「タブ」が現在選択されている場合です。ただし、表示されるリンク テキストの代わりにこれらのリンクの title 属性を読み取るには、スクリーン リーダーのコンフィグレーションを変更する必要があります。
以下の手順は主要なスクリーン リーダーである JAWS (開発元 : Freedom Scientific 社) を対象としています。
リンク タイトルを読み取るように JAWS をコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
  1. アクティブなブラウザ ウィンドウに WebLogic Server を表示させた状態で、〔Insert〕+〔Shift〕+〔V〕を押して JAWS の [Personalized Settings] ダイアログをアクティブにします。
  2. JAWS バージョン 6.x、7.x、8.x の場合 :
  3. [Links With Text Only] 設定に移動して、[Title] オプションを選択します (スペースバーを押すと値が切り替わります)。

    JAWS バージョン 9.x の場合 :

    [Links Options] ノードを展開し、[Text Links] オプションに移動してから、[Show Using Title] オプションを選択します (スペースバーを押すと値が切り替わります)。

  4. [Close] を選択して、コンフィグレーションの変更を保存します。
10.3
 
CR370592
[クラスタ : モニタ : 概要] ページの [サーバ状態] テーブルには、[プライマリ] と [セカンダリ分散名] の 2 つのデフォルトの列があります。レプリケーションのシナリオによっては、これらのフィールドに、[クラスタ : モニタ : フェイルオーバ] ページで修正および表示されたすべてのレプリケーション統計が反映されない場合があります。
詳細情報については、[クラスタ : モニタ : フェイルオーバ] ページを参照してください。
10.3
 
CR373049
Administration Console で WLST スクリプトの記録を使用するときに、現在のスクリプトの処理はスクリプト ファイルに正しく書き込まれますが、[環境設定 : WLST スクリプトの記録 : 制御] ページには表示されません。
回避策または解決策 :
[環境設定 : WLST スクリプトの記録 : 全般] ページで、ファイル名を明示的な出力ファイルに設定してください。
10.3
 
CR373731
別のライブラリ デプロイメントで定義された型を参照している EJB デプロイメントに対して、Administration Console でセキュリティ ポリシーを定義するとき、そのライブラリ デプロイメントを Console から使用できない場合に、例外が発生する可能性があります。
回避策または解決策 :
すべてのライブラリ デプロイメントを、管理サーバだけでなく、参照するアプリケーションをサポートするために必要な管理対象サーバにも対象指定してください。こうすると、ポリシーを定義するときに、必要に応じて参照された型をクラスローディングするために、Console がそれらのライブラリ デプロイメントにアクセスできるようになります。
10.3
 
CR374586
Administration Console オンライン ヘルプで、[永続性 : プラグイン] ページの一部のフィールドの内容がないか、存在しない MBean 属性のページへのリンクが含まれています。たとえば、[永続性 : プラグイン : Access ディクショナリのコンフィグレーション] を参照してください。
この内容は将来のリリースで更新されます。
10.3
 

 


Apache Beehive のサポート

現時点での問題はありません。

 


クラスタ化

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR333000
以前のリリースでは、コンセンサス リースを使用する場合、クラスタ化されたサーバ インスタンスを Admin 状態から再開すると、ClusterLeaderService がすでに実行中の場合でも再起動されました。このため、サーバのエラーが発生していました。
WLS 10.3 では、すでの実行中の場合は ClusterLeaderService は起動されなくなりました。サーバは Admin 状態から正常に再開されます。
10.3
10.3
CR370084
以前のリリースでは、Unix/Linux オペレーティング システム上で、ユニキャスト メッセージングを使用するクラスタ化サーバを〔Ctrl〕+〔z〕を押して故意にハングさせると (プロセスの中断)、クラスタ メッセージングが長期間 SocketException を送出する可能性がありました。
この問題は WLS 10.3 では発生しなくなりました。
回避策または解決策 :
システム プロパティ -Dweblogic.unicast.HttpPing=true を設定してください。このフラグが必要になるのは、〔Ctrl〕+〔z〕を押したときに実行中のプロセスが中断されるテスト環境のみです。
10.3
10.3

 


コネクタ (リソース アダプタ)

現時点での問題はありません。

 


コンソール拡張

現時点での問題はありません。

 


コア サーバおよびコア ワーク マネージャ

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR189353
管理対象サーバの 1 つをホストするマシンが突然停止される、ネットワーク カードが取り外される、またはネットワーク インタフェース カードに問題がある場合に、サーバがその管理対象サーバと通信しようとすると、スレッドが接続の確立を待機したままスタックします。
回避策または解決策 :
現在は、この問題を解決するには、次のプライベート フラグを使用し、
-Dweblogic.client.SocketConnectTimeoutInSecs
適切なタイムアウト値を設定します。接続を確立しようとしているスレッドが解放され、要求がすぐに失敗するようになります。
8.1SP01
修正の予定なし
CR346384
以前のリリースでは、前に削除されたサーバと同じ名前のサーバを作成した場合、[変更のアクティブ化] をクリックすると IllegalArgumentException が発生しました。削除されたサーバが ServerLifeCycleService から適切に削除されていなかったため、そのサーバと同じ名前で新しいサーバを作成すると、IllegalArgumentException が発生しました。
WLS 10.3 では、IllegalArgumentException は発生しません。
10.3
10.3
CR355337
WLS で IPv6 フォーマットのアドレスを使用する場合は、URL のホスト アドレスの部分に角括弧 ([ および ]) を含める必要があります。そうしないと、WLST は実行中のサーバに接続できません。
回避策または解決策 :
ホスト アドレスに角括弧を追加してください。次に例を示します。
t3://[fe80:0:0:0:203:baff:fe2f:59e5]:9991
10.0MP01
 
CR358428
あるクラスタ化されたサーバに対してサーバ全体の移行を行っているときに管理サーバが停止し、以前に実行されたことのないマシンにそのサーバが移行された場合、サーバを新しいマシン上で起動できません。
回避策または解決策 :
この問題には次のいずれかの回避策を使用してください。
  • サーバの移行の実行中は必ず管理サーバを稼動しておく。
  • クラスタ内のすべての移行可能サーバで共有のディスク/NFS を使用する。
10.3
 
CR358477
WorkManagerFactory の findOrCreate() API は新しいワーク マネージャを作成する前に、グローバル スコープのワーク マネージャのみを検索します。その結果、同じ名前のアプリケーション スコープのワーク マネージャがすでに定義されている場合でも、findOrCreate() API は新しいワーク マネージャを作成します。
WLS 10.3 では、WorkManagerFactory の findOrCreate() API は新しいワーク マネージャを作成する前に、最初にグローバル スコープのワーク マネージャを、次にアプリケーション スコープのワーク マネージャを検索します。
10.0MP01
10.3
CR361830
以前のリリースでは、ワーク マネージャを削除して再作成すると IllegalArgumentException が発生しました。
WLS 10.3 では、ワーク マネージャを削除して再作成しても IllegalArgumentException は発生しません。
10.3
10.3
CR365822
WebLogic Server はアプリケーションがコンフィグレーションされるたびにデフォルトの名前でワーク マネージャを内部的に作成します。ただし、デフォルトの名前を付けたワーク マネージャを作成して、デフォルト ワーク マネージャを明示的にオーバーライドすることもできます。この場合、IllegalArgumentException が発生し、Administration Console には同じアプリケーションに対して 2 つのデフォルト ワーク マネージャが表示されます。
WLS 10.3 では、デフォルトのワーク マネージャをオーバーライドした場合は、オーバーライドされたデフォルト ワーク マネージャのみがアプリケーションに関連付けられて、表示されます。
10.3
10.3
CR365859
以前のリリースでは、ワーク マネージャの対象指定が尊重されていなかったため、グローバルに定義されたワーク マネージャ コンフィグレーションが、すべてのサーバのすべてのデプロイ済みアプリケーションでインスタンス化されていました。
WLS 10.3 では、ワーク マネージャの対象指定が尊重されます。したがって、グローバルに定義されたワーク マネージャは、そのワーク マネージャが対象指定されているサーバ上のアプリケーションでのみ使用可能になります。
グローバルに定義されたワーク マネージャを参照するディスパッチ ポリシーをアプリケーションで定義している場合は、この影響を受けます。アプリケーションがグローバルなワーク マネージャ コンフィグレーションを参照している場合、アプリケーションがデプロイされているサーバにそのワーク マネージャを対象指定する必要があります。そうしないと、アプリケーションから参照されているワーク マネージャ インスタンスは使用できなくなります。
10.3
10.3
CR366578
J2EE アプリケーションで Fastswap を有効にしている場合、デプロイメント中に Java クラスに対して特定の変更を行うと、再デプロイせずにその変更を確認することができますが、その際、Java オブジェクトのすべてのインスタンスの状態は保持されます。
オブジェクトの状態が保持されないケースとして、フィールド名の変更があります。これは次のように処理されます。
  • 古い名前のフィールドが削除される
  • 新しい名前のフィールドが追加される
したがって、この場合、古いフィールドの状態はすべて、名前変更後のフィールドに持ち越されません。
Workshop または FastSwap ant タスクを使用すると、インスタンス フィールド名の変更により値がリセットされた場合でも、[FastSwap 操作は正常に完了しました。] というメッセージが表示される場合があります。
回避策または解決策 :
インスタンスの値がリセットされることを踏まえた上でフィールド名を変更してください。
10.3
修正の予定なし
CR368836
以前のリリースでは、あるクラスタ メンバーにユニキャスト メッセージングがコンフィグレーションされているときに、マルチキャスト メッセージングが有効でないにもかかわらず、サーバがマルチキャスト ポートでリスンしていることを示すログ エントリが誤って作成されていました。
WLS 10.3 では、クラスタでマルチキャスト メッセージングが有効になっている場合にのみ、マルチキャストのログ エントリが報告されます。
10.3
10.3

 


デプロイメント

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR067087
security-permission 要素は、weblogic.xml および weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子では使用できますが、weblogic-application.xml 記述子では使用できません。したがって、エンタープライズ アプリケーションでは、セキュリティ ポリシーは EJB または Web アプリケーションの JAR ファイルにしか適用できません。
7.0
修正の予定なし
CR071138
weblogic.Deployer ツールでは、コマンドライン引数の間にある余分な文字列値がファイル仕様として解釈されます。たとえば、次のコマンドを入力したとします。
java weblogic.Deployer -activate -nostage true -name myname -source c:\myapp\mymodule
この場合、-nostage オプションは引数をとらないため、true は無関係な文字列値です。ツールは、true という名前のファイル仕様をアクティブにしようとします。
7.0
修正の予定なし
CR091020
アプリケーションをクラスタにデプロイした場合、1 つまたは複数のクラスタ化サーバが使用できない (たとえば、ネットワークの停止が原因でサーバがクラスタから分断されている) と、デプロイメント操作がハングすることがあります。また、分断されていたサーバは、正常にクラスタに復帰した後でもアプリケーションにデプロイされないことがあります。
回避策または解決策 :
分断されていたサーバを、クラスタへの復帰後に再起動します。
8.1
10.0
CR220968
仮想ホストで Web アプリケーションを対象としてデプロイすると、新しい対象情報で Web アプリケーション全体を再デプロイしない限り、対象情報を変更できなくなります。
回避策または解決策 :
新しい対象情報で Web アプリケーションを再デプロイしてください。
9.0
10.0
CR282367
管理対象サーバにデプロイされたアプリケーションや EJB を WebLogic Administration Console で操作する際、それらがデプロイされたライブラリに依存していると java.lang.NoClassDefFoundError が発生することがあります。
回避策または解決策 :
WebLogic Server Administration Console では、Java データ型およびアノテーションを処理するために、共有ライブラリ デプロイメントにアクセスする必要があります。したがって、すべての共有ライブラリ デプロイメントは、管理対象サーバまたはクラスタだけでなく、管理サーバにも対象指定されている必要があります。
9.0
修正の予定なし
CR297802
9.0 リリースで、WLS に Admin 状態の機能が導入されました。デプロイメントの準備フェーズでエラーが発生すると、サーバが Admin 状態のままになります。
weblogic.deployment.IgnorePrepareStateFailures システム プロパティを true に指定しておくと、デプロイメントの準備フェーズでシステム リソースにエラーが発生しても、サーバが Admin 状態のままになることはありません。
9.2
10.3
CR320305
内部フィールドと内部メソッドに関する API リファレンスの記述に誤りがありました。これらのフィールドとメソッドは非推奨となり、ドキュメントに記載されなくなります。これらのフィールドまたはメソッドを使用している場合は、削除する必要があります。
詳細なリストについては、『リリース ノート』の「非推奨になった機能」を参照してください。
10.3
10.3
CR320503
以前のリリースでは、名前を変更した後で、実行時のデプロイメント状態に新しい子モジュールの TMID 情報のみが含まれる代わりに、古いモジュールと新しいモジュールの両方の情報が含まれていました。この情報は WebLogicDeploymentManager の getAvailableModules() メソッドによって返されました。
WLS 10.3 では、名前の変更後に、WebLogicDeploymentManager の getAvailableModules() は新しい子モジュールの TMID のみを返します。
10.3
10.3
CR329849
一時的なネットワーク エラーによって、管理対象サーバから管理サーバへの完了メッセージの送信が妨げられると、デプロイメントが完了に失敗してタイムアウトする可能性があります。
WLS 10.3 では、ネットワーク エラーが一時的なものである場合、デプロイメントはタイムアウトを待機しないで続行されます。
回避策または解決策 :
送信を再試行するようにデプロイメント サービスを変更してください。それでもエラーが発生する場合は、リクエストが適切に取り消されるようにしてください。
9.1
10.3
CR330135
クラスタにデプロイする場合に、クラスタの制約設定が WLS デプロイメントによって無視されます。
WLS 10.3 では、クラスタの制約設定を尊重し、クラスタ内のすべてのサーバが実行されていないとデプロイメントが失敗するように、WLS デプロイメントが変更されました。クラスタの制約が有効になっている場合は、クラスタ内のすべてのサーバが実行されている場合にのみ、クラスタに対象指定されているデプロイメントが続行されます。
9.2
10.3
CR354822
編集セッションを開始し、アプリケーションをインストールしてから、その変更を取り消した場合、デプロイメント タスクが適切にクリーンアップされません。タスクは初期化中の状態のままとなり、その後に変更のアクティブ化を行うと問題が発生します。
10.3
 

 


ドキュメント

WebLogic Server のドキュメントは継続的に改訂されています。WebLogic Server の最新ドキュメントは以下の URL にある WebLogic Server 製品ドキュメントの Web サイトに掲載されます。

http://edocs.bea.com/wls/docs103/index.html

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR373628
MBean リファレンスには、SAML 2.0 ID アサーション プロバイダと SAML 2.0 資格マッピング プロバイダのインタフェースに関する記述がありません。代わりに、これらの MBean インタフェースの Javadoc が別の場所に生成されて、e-docs からアクセスできるようになります。『WebLogic Server のセキュリティ』では、SAML 2.0 プロバイダのコンフィグレーションおよび管理方法を説明した節が更新されて、この別の場所へのリンクが追加されました。
SAML 2.0 セキュリティ プロバイダの MBean インタフェースの詳細については、http://edocs.bea.com/wls/docs103/saml2_javadocs を参照してください。
10.3
 
CR373811
  1. MBean リファレンスの検索機能が動作しません。
  2. Windows の [スタート] メニューから [Oracle Weblogic|Weblogic Server 10.3|Examples|Documentation] を選択するか、[Examples] ページの上部にある [Documentation] リンクをクリックしても、サンプル ビューアの検索機能が動作しません。
回避策または解決策 :
#1 に関する回避策はありません。
#2 については、サンプル アプリケーションおよびサンプル コードを検索するには、Examples サーバを起動して http://localhost:7001/examplesWebApp/docs/core/index.html に移動する必要があります。[説明] をクリックしてから [検索] をクリックします。
10.3
 
CR374891
サンプル ビューアで、Avitek Medical Record の一部のトピックの日本語版と英語版が同時に表示されます。
10.3
 
CR375833
BEA WebLogic Express は Oracle から提供されなくなったため、WebLogic Server 10.3 のドキュメントでは記述が削除されました。WebLogic Express のすべての機能は他の Oracle WebLogic Server 製品では使用可能であり、サポートされます。10.0 以前の WebLogic Express アプリケーションを WebLogic Server 10.3 にアップグレードできます。
10.3
 

 


EJB

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR232765
Oracle テーブルの主キーは CHAR ですが、SQL テーブルのクエリ フィールドは VARCHAR2 です。
回避策または解決策 :
データベース スキーマを CHAR から VARCHAR2 に変更してください。Oracle データベースで、主キーとして CHAR を使用することはお勧めできません。
9.2
修正の予定なし
CR295394
EJB3 Bean および Ejbgen に、クラスタ化可能なタイマーを作成するためのアノテーションがありません。
回避策または解決策 :
weblogic-ejb-jar.xml ファイルを作成し、これに <timer-implementation> 要素および対応する値を記入してください。
10.0
修正の予定なし
CR295746
ステートフル セッション Bean にアクセスする際のメソッド呼び出しでは、最初にロックを取得する必要があります。同時アクセスが発生した場合は、最初にロックの取得が失敗するため、ConcurrentAccessException ではなく、EJBException にラップされた LockTimedOutException が送出されます。
10.0
10.3
CR297054
EJB 3.0 ステートフル セッション Bean の作成には、EJB 2.1 ステートフル セッション Bean の作成に比べ長い時間がかかります。
回避策または解決策 :
システム プロパティ weblogic.ejb30.enableproxypool=true を設定することで、同程度の時間で作成できるようになります。このシステム プロパティは、デフォルトでは false に設定されています。なお、ステートを保持するインターセプタが Bean に関連付けられている場合、このフラグをオンにすることにはリスクが伴います。
10.0
 
CR303273
Kodo の MappingTool は、主キーで BLOB を使用しているクラスのスキーマを生成することができません。BLOB を主キーに使用することはできますが、スキーマは手動で定義する必要があります。ただし、JDO および JPA 仕様では、主キーで BLOB カラムをサポートすることは必須ではありません。
10.0
 
CR305173
デフォルトでは、Kodo コンポーネントからのログ メッセージが、ログ ファイルではなく、Bean がデプロイされているサーバの .out ファイルに送信されます。
回避策または解決策 :
コンポーネント ログを特定のファイルにコンフィグレーションしてください。
10.0
10.3
CR306237
JPA メタデータ モデルの拡張は、アノテーションでしか指定できず、仕様に定義されている orm.xml のような構造体では指定できません。
回避策または解決策 :
オブジェクト モデルに Kodo 固有のメタデータを指定する方法としては以下があります。
  • Kodo 固有のアノテーションを使用する。
  • XML ベースのメタデータを JDO メタデータ形式に変換する (拡張の XML 仕様はサポートされない)。
10.0
修正の予定なし
CR316709
Sun VM を使用している場合に、動的なクラス拡張が発生しないことがあります。
回避策または解決策 :
永続クラスで、コンパイルの後 (デプロイメントの前) に Kodo エンハンサを実行します。方法としては、WebLogic Server にバンドルされている kodoc スクリプトを使用する方法、Ant タスクを使用する方法、および java org.apache.openjpa.enhance.PCEnhancer を実行する方法があります。これらのいずれかの方法で、永続クラスを引数としてプロセスに渡します。
10.0
修正の予定なし
CR331713
Weblogic Spring 注入拡張モデルでは、ルックアップ メソッドの注入をサポートしていません。
10.3
修正の予定なし
CR340082
期待されるリレーションシップ キャッシングが有効になっている場合、EJB コンテナは常に CMP Bean ファインダで外部結合を使用します。通常、内部結合の方が外部結合よりも実行が速くなりますが、内部結合の場合は、結合された対応するテーブル内でデータが含まれていない行は返さないという難点があります。
WLS 10.3 では、weblogic-cmp-rdbms-jar.xml に、<weblogic-rdbms-bean> の属性として、新しいコンフィグレーション要素 <use-inner-join> が追加されました。
<weblogic-rdbms-bean>
<ejb-name>exampleBean</ejb-name>
...
<use-inner-join>true</use-inner-join>
</weblogic-rdbms-bean>
CMP Bean に関連する Bean を null や空に設定できない場合は、この要素を true に設定してください。
<use-inner-join> のデフォルト値は false です。この値を true に指定した場合、そのエンティティ Bean に対するすべてのリレーションシップ キャッシュ クエリでは、左外部結合の代わりに内部結合を使用してクエリ句を選択します。
10.0
10.3
CR341886
現在は、従来のコンポーネント オブジェクトとは異なる、EJB3 仕様のビジネス オブジェクトをシリアライズする方法はありません。
回避策または解決策 :
ビジネス オブジェクトをシリアライズする必要がある場合は、最初に BusinessObject._WL_getBusinessObjectHandle() を呼び出してビジネス ハンドル オブジェクトを取得してから、ビジネス ハンドル オブジェクトをシリアライズします。このシリアライゼーションを復元し、単にデシリアライズしてビジネス ハンドル オブジェクトを取得するには、getBusinessObject() を呼び出します。
10.0
10.3
CR344667
管理対象の環境で JDO PersistenceManagerFactory をデシリアライズするとエラーが発生する可能性があります。例外には javax.jdo.PersistenceManagerFactoryClass プロパティがないことが示されています。管理対象の環境では通常、PersistenceManagerFactory をシリアライズする必要はありません。
10.3
 
CR347183
EJB の initial-beans-in-free-pool 設定が max-beans-in-free-pool 設定よりも大きい場合、デプロイメント中にインスタンス化された一部の EJB がすぐに破棄されます。この非効率な動作によって EJB デプロイメントの速度が低下し、プール サイズが想定よりも小さくなる可能性があります。
WLS 10.3 では、EJB のコンフィグレーションで initial-beans-in-free-poolmax-beans-in-free-pool より大きい場合、フリー プールのサイズが自動的に増やされます。
10.0
10.3
CR348280
キャッシュの失敗率が高いエンティティ Bean の場合、準備が整った Bean インスタンスを保持しておくと、パフォーマンスに悪影響を与える場合があります。
回避策または解決策 :
<disable-ready-instances> フラグを <entity-descriptor> 内の <entity-cache> 要素で設定すると、準備が整ったインスタンスはキャッシュに保持されません。この機能がデプロイメント記述子で有効にされている場合、キャッシュにはアクティブ インスタンスしか保持されません。Bean インスタンスは、関係するトランザクションがコミットされるかロールバックされるとすぐに、アクティブ キャッシュからプールに移動されます。
10.0
10.3
CR354705
JDK を切り替えるときに、サーバ内のすべての EJB は自動的に再コンパイルされます。アプリケーションの動作に影響を与え、デプロイメント記述子で指定されていない ejbc オプションはすべて、自動再コンパイル中に失われます。
回避策または解決策 :
ディスパッチ ポリシーなどアプリケーションの動作に影響を与える設定は、ejbc コマンドラインではなく、デプロイメント記述子内にコンフィグレーションしてください。設定が常に適用されるようになります。
10.0 MP1
 
CR355546
org.apache.openjpa.* パッケージのみを除外する場合 (ただし com.solarmetric.* および kodo.* パッケージは除外しない)、次のような例外メッセージでアプリケーションのデプロイメントが失敗します。
java.lang.IllegalArgumentException: interface
org.apache.openjpa.event.CallbackModes is not visible from class loader
ただし、例外メッセージに記載される特定のクラスまたはインタフェースは異なる可能性もあります。
回避策または解決策 :
アプリケーションで提供されるバージョンの OpenJPA をデプロイした場合は、prefer-application- ライブラリ ディレクティブを使用して、3 つの Kodo 関連のパッケージをすべて除外する必要があります。
<weblogic-application>
<prefer-application-packages>
<package-name>org.apache.openjpa.*
</package-name>
<package-name>kodo.*</package-name>
<package-name>com.solarmetric.*
</package-name>
</prefer-application-packages> </weblogic-application>
すべての Kodo 機能を無効にしたい場合でも、Kodo および com.solarmetric パッケージを除外する必要があります (つまり、OpenJPA のみを使用します)。
また、openjpa.jar の独自のバージョンを提供するが、WebLogic 提供の Kodo jar を使用する場合は、やはり、アプリケーションで kodo.*com.solarmetric.* を除外し、WebLogic 配布キットの Kodo jar をバンドルする必要があります。
将来のある時点で新しい API やコードベースのバグ修正が導入された場合、アプリケーションでは、serp.* を除外して、その独自のバージョンをバンドルする必要が生じる可能性もあります。ただし、serp との間には、org.apache.openjpa.*kodo.*、および com.solarmetric.* パッケージ間にあるような相互依存関係はありません。
10.0
 
CR355853
クラス レベルで宣言されたインデックスがスキーマ作成中に作成されない場合があります。
回避策または解決策 :
スキーマ生成ツールを実行した後で、インデックスを手動で作成してください。
10.3
修正の予定なし
CR363318
一部のデータベースで @Id フィールドに @Unique アノテーションも付いている場合、OpenJPA が例外を送出します。データベースの主キーは本質的にユニークです。一部のデータベースでは、カラムに対してユニークなインデックスを作成することで、この性質を実装しています。
回避策または解決策 :
1 つのフィールドに対して @Id@Unique の両方を指定しないでください。
10.3
修正の予定なし
CR363375
以前のリリースでは、DataCacheTimeout 属性は、初めてアクセスされたときに初期化されて ClassMetaData 内にキャッシュされました。コンフィグレーションが更新された後でも、DataCacheTimeout はキャッシュされている元の値を使用しました。
この問題は WLS 10.3 で修正されました。DataCacheTimeout は新しくコンフィグレーションされたグローバルなデフォルト値を使用します。ただし、1 つの制限があります。クラスで @DataCache アノテーションに古いデフォルト値と同じ DataCacheTimeout 値が設定されている場合、DataCacheTimeout 値は新しくコンフィグレーションされたデフォルトと同じになります。たとえば、グローバル コンフィグレーションが 10 秒に設定さていて、@DataCache アノテーションのオーバーライドが 10 秒である場合、グローバルなデフォルトが 20 秒に更新されると、元のグローバル デフォルト値と同じであるため、@DataCache アノテーションも 20 秒に更新されます。
10.3
10.3
CR365276
WLS 10.3 で Javac コンパイラを使用すると、WLS 10.3 のパフォーマンスが低下する可能性があります。
回避策または解決策 :
JDT プロジェクトでは、完全な Java IDE の機能を Eclipse プラットフォームに追加する一連のプラグインが提供されています。Javac に比べてパフォーマンスが向上した JDT コンパイラを使用してください。
WLS 10.3 では以下の点にも注意してください。
  1. JDT と Javac は両方とも EJB コンテナでサポートされています。JDT はデフォルトのオプションです。
  2. appc と WLS で異なるコンパイラを使用するように設定できます。
  3. appc では、-compiler を使用します (例 : -java weblogic.appc -compiler javac ...)。

    WLS では、config.xml<ejb-container> タグを使用します。次に例を示します。

    <ejb-container>
    <java-compiler>jdt</java-compiler>
    </ejb-container>

    詳細については、http://www.bea.com/ns/weblogic/920/domain.xsd を参照してください。

  4. appc で JDT を使用する場合は、現在、-keepgenerated および -forceGeneration コマンドライン オプションのみがサポートされています。これらのオプションの意味は Javac を使用する場合と同じです。将来は追加のオプションがサポートされる予定です。
10.3
 
CR366354
Sybase 提供の JDBC ドライバの代わりに WebLogic 提供の Sybase ドライバを使用する場合、ID が自動インクリメントされるエンティティについて、データベースにレコードを挿入しようとすると、エラーが発生する可能性があります。使用可能な次の ID 値を取得するデフォルト クエリが常にゼロを返すためです。
回避策または解決策 :
kodo.properties ファイルの lastGeneratedKeyQuery プロパティを次のようにオーバーライドしてください。
openjpa.jdbc.DBDictionary: lastGeneratedKeyQuery='SELECT MAX({0}) FROM {1}'
10.3
 
CR366512
CR369221
EJB でジェネリックスを使用すると、以下のケースで問題が発生します。
  1. ビジネス インタフェースで java.rmi.Remote を拡張し、スーパー クラスの汎用メソッドの一部を拡張している場合、デプロイメントは失敗します。
  2. ビジネス インタフェースで java.rmi.Remote を拡張していない場合、汎用ビジネス メソッドの呼び出しが失敗します。
回避策または解決策 :
最初のケースは WLS 10.3 の制限です。
2 番目のケースは、サーバ サイドから必要なクラスをダウンロードすることで解決できます。ただし、ネットワーク ダウンロードが無効になっている場合は、やはり呼び出しが失敗します。ご使用の環境でネットワーク ダウンロードが許可されていない場合は、最初に appc を実行してから、生成されたクラスをクライアント サイドの classpath に追加することをお勧めします。
10.3
 
CR368196
OpenJPA 1.1.0 では、デフォルト データ キャッシュのランダムな追い出しアルゴリズムが変更されて、同時実行性が向上しました。この動作は WebLogic Server 10.3 で使用されています。また、このアルゴリズムの変更では、追い出しアルゴリズムのランダム性が減少しています。
この変更の結果、特に追い出しと挿入の比率が高い (16 対 1 より大きい) 場合に、データ キャッシュの追い出しプロセスは以前よりランダムでなくなりました。
10.3
 
CR368558
バージョン データのないエンティティを操作しているときに、キャッシュのヒット数とミス数が不意に上昇する可能性があります。EntityManager がクローズし、含まれていたすべてのエンティティがデタッチされるときに、余分なキャッシュ アクセスが発生します。バージョン フィールドを持たないエンティティはシステムからバージョン データを失ったと見なされ、システムはデタッチメントの前にキャッシュ内でそれらのバージョンをチェックします。
回避策または解決策 :
バージョン フィールドを持つエンティティ、または他のバージョン方式を使用すると、余分なキャッシュ アクセスは発生しません。
10.3
 
CR368579
CR371182
WLS 10.3 に付属する Sun JVM は JDK 1.6 です。JDK 1.5 を使用していた以前のバージョンから WLS 10.3 にアップグレードした後で、既存のアプリケーションを実行すると、java.lang.OutOfMemory Error: permGen space エラーが発生する可能性があります。
回避策または解決策 :
Sun JVM の MaxPermSize 値を増やしてください。
10.3
 
CR369229
エンティティ内の空のバイト配列フィールドを Sybase データベースに永続化しようとすると、値がバイトではなく NULL として格納されます。そのため、値が NULL として取得されます。
これは Sybase ドライバの制限であり、データベースに格納するときに空のバイト配列が NULL に変換されます。この問題は WebLogic JDBC ドライバと Sybase 独自のドライバの両方で発生します。
10.3
 
CR369427
MySQL データベースを使用しているときに、実行時にマッピング ツールを自動的に実行して、デフォルト スキーマ内にテーブルを作成するように OpenJPA がコンフィグレーションされている場合 (たとえば、<property name='openjpa.jdbc.SynchronizeMappings' value='buildSchema'/>
<property name='openjpa.jdbc.Schema' value='<MySQL database name>' />)、OpenJPA はテーブルがすでにデータベースに存在する場合でも、そのテーブルを作成しようとします。テーブルがすでに存在することを示す PersistenceException 例外が送出されて、テーブル作成文が失敗します。
回避策または解決策 :
この問題を回避するには、MySQL を使用する場合は、実行時にマッピング ツールを自動的に実行するように OpenJPA をコンフィグレーションしないでください。また、デフォルト スキーマを指定してください。
10.3
 
CR370788
以前の WLS リリースでは、persistence.xml を定義してあるモジュールが、その永続クラスを参照し依存しているモジュールの後で宣言されている場合 (たとえば、domain.jar で定義されている永続クラスに SB.jar が依存していて、EAR 内で domain.jarSB.jar より後に宣言されている場合)、一部のクラスが拡張なしでロードされる可能性がありました。この場合、persistence.xml を持たない依存モジュールがロードされ、永続エンティティ クラスが拡張されません。その結果、次のようなエラーが発生します。
java.lang.NoSuchMethodError: pcGetManagedFieldCount
at com.bea.medrec.model.Prescription.
<clinit>(Prescription.java)
at java.lang.Class.forName0(Native Method)
at java.lang.Class.forName(Class.java:247)
回避策または解決策 :
WLS 10.3 では、すべての EJB で実行時拡張のクラスローダ フックが最初にインストールされます。その後、クラスローダの初期化が完了した後で、Web アプリケーション モジュールが順番に処理されます。これで問題は解決します。
ただし、次の条件にすべて該当する場合は、NoSuchMethodError メッセージが発生する可能性が若干あります。
(a) カスタム クラスローダのコンフィグレーションが定義されている。(b) 2 つの Web アプリケーション モジュールが同じクラスローダと永続クラスを共有している。(c) 1 つのモジュールに persistence.xml が含まれ、他のモジュールには含まれていない。(d) persistence.xml を持つ Web アプリケーション モジュールが宣言されていないか、EAR のモジュールの順序で先の方に現れる。このような場合は、一部のエンティティ クラスが拡張なしでロードされる可能性があります。この問題を回避するには、モジュールの順番を反対にしてください。
10.3
10.3
CR373734
エンティティが (Externalizable ではなく) Serializable であり、writeObject() メソッドを宣言していない場合、IIOP を使用し、JPA エンティティをサーバからクライアントに送信する EJB アプリケーションで、シリアライゼーション中にエラーが発生します。
回避策または解決策 :
そのようなエンティティ クラスには writeObject() メソッドを追加してください。書き込みオブジェクトは次のようになります。
private void writeObject(java.io.ObjectOutputStream out)
throws IOException {
out.defaultWriteObject();
}
10.3
 

 


サンプル

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR191354
Medical Records では、まだデプロイメント プランが使用されていません。
9.0 Beta
 
CR208965
SAMPLES_HOME/server/medrec/setup/build.xml にある medrec.wls.config ターゲットには、セキュリティ コンフィグレーションに問題があることが確認されています。
9.0 Beta
修正の予定なし
CR226622
../xml/stax サンプルには、同じルートで異なる拡張子を持つ 2 つのファイル (StreamParser.javaStreamParser.jsp) があります。しかし、サンプル ビューアのビルドでは、タイプごとの 2 つのファイルではなく、対応する HTML ファイルが 1 つだけ作成されます。この場合、StreamParser.jsp ファイルには対応する HTML ファイルがありますが、StreamParser.java ファイルにはありません。
この問題は、ドキュメントのファイルを生成するための java2html の動作を制御する build.xml ファイルの設定が原因で発生しました。
java2html を使用する場合、useShortFileName="true" パラメータを指定すると、HTML 出力ファイルのファイル名を作成するために、ソース ファイルのファイル拡張子が削除されます。2 つのファイルが同じ名前で異なる拡張子を持つ場合は、後から生成された HTML ファイルが前に生成されたファイルを上書きします。
回避策または解決策 :
useShortFileName パラメータを "false" に設定します。この設定では、ファイル拡張子を名前に含めて HTML ファイルが生成されます。この解決策の欠点は、対象のファイルがこのバグの影響を受けるかどうかに関係なく、HTML 出力ファイルを指すすべてのリンクを修正する必要があることです。
9.0
修正の予定なし
CR276963
medrec または samples ドメインを起動すると、次のような警告メッセージが表示されることがあります。
<警告> <WorkManager> <BEA-002919> <名前 weblogic.wsee.mdb.DispatchPolicy の WorkManager が見つかりません。ディスパッチ ポリシー weblogic.wsee.mdb.DispatchPolicy はアプリケーション bea_wls_async_response のデフォルトの WorkManager にマップされます。>
この警告メッセージは、非同期の Web サービスがデプロイされた WebLogic Server サンプル アプリケーションの起動中に、コンソールの標準出力に出力されます。
回避策または解決策 :
この警告は無害ですので無視して構いません。
9.2
修正の予定なし
CR317037
WebLogic Server サンプルのドキュメントで、WebLogic Server のデフォルトのインストール ディレクトリが weblogic100 であることが前提になっていました。WebLogic Server の実際のデフォルト インストール ディレクトリは wlserver_10.0 です。
10.0
10.3

 


HTTP PublishSubscribe サーバ

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR359872
HTTP PublishSubscribe サーバはローカル クライアントの認証と認可をサポートしていません。ローカル クライアントには HTTP PublishSubscribe サーバのチャネルを操作する完全なパーミッションがあります。つまり、ローカル クライアントは、チャネルの作成と削除、チャネルからのイベントのパブリッシュとサブスクライブを行えます。
10.3
 
CR364102
クラスタ化環境では、あるサーバ上のローカル クライアントがパブリッシュしたイベント メッセージは、同じサーバに接続しているサブスクライブ済みクライアントのみが受信できます。クラスタ内の他のサーバに接続しているサブスクライブ済みクライアントはこれらのメッセージを受信できません。
10.3
 
CR371454
ローカル クライアントがチャネルにパブリッシュしたイベント メッセージが、そのチャネルにコンフィグレーションされているメッセージ フィルタで処理されません。
10.3
 

 


インストール

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR307273
インストール時に、「ディスク容量が不足しています」と誤って報告されることがあります。このエラーは、POSIX と互換性のないバージョンの UNIX df ツールを使用している場合に発生します。
回避策または解決策 :
POSIX と互換性のあるバージョンの df を使用してください。
9.2
 
CR344551
リリース 8.1 で非推奨になった startWLS スクリプトは WLS 10.3 で削除されました。
10.3
 
CR365263
Microsoft Vista システムで、すべてのインストール タスクを正常に行うには、通常、管理パーミッションで汎用インストーラを実行する必要があります。以下の場合に管理パーミッションが必要になります。
  • 特別なパーミッションが必要なディレクトリに製品をインストールする。
  • 「All Users」の [スタート] メニュー項目を作成する。
  • ノード マネージャなどのサービスをインストールして、システムの起動時に起動する。
Vista で起動する場合、管理ユーザは UAC プロンプトで要求を承認するまでは、完全な管理権限を付与されないことに注意してください。
回避策または解決策 :
  1. 管理コマンド ウィンドウを作成するには、[コマンド プロンプト] メニュー項目を右クリックします。
  2. [管理者として実行] を選択します。
  3. UAC プロンプトに応答します。完全なパーミッションで新しいコマンド ウィンドウが開きます。
  4. このウィンドウで通常のように、java -jar ... を実行します。
10.3
 

 


Java EE

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR347787
FastSwap によってフィールドとメソッドのアクセス修飾子が緩和される可能性があります。private と protected のメンバーは実行時に public になる可能性があります。そのためにリフレクションの動作が変わり、Struts のようなリフレクションに基づくフレームワークが影響を受ける可能性があります。
10.3
修正の予定なし
CR372525
FastSwap ではエンティティ Bean と ejbClass (セッション/MDB) の再定義をサポートしていません。そのため、エンティティ クラスが更新されると再定義エラーが発生します。
回避策または解決策 :
エンティティ クラスを更新してから、アプリケーションを再デプロイしてください。
10.3
 

 


JDBC

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR272583
WebLogic Type 4 JDBC Driver for Oracle では、ドライバの文字セット サポートの変更および拡張が原因で、getAsciiStream() メソッド呼び出しのパフォーマンスが劣化しています。通常であれば、更新後のドライバのパフォーマンスは、それ以前のバージョンのドライバより優れているはずです。
回避策または解決策 :
getAsciiStream() メソッドの代わりに getCharacterStream() メソッドを使用してください。
9.1
 
CR292068
utils.Schema -s オプションが削除されました。-s オプションは、URL 内のサーバ名を認識できない旧式の WebLogic OCI ドライバ用のオプションです。サポートされるすべてのドライバで、URL 内の必要なプロパティをすべて認識できるようになったため、-s は必要なくなりました。-s オプションと URL の両方でサーバ名を設定すると問題が発生するため、このオプションは削除されました。
回避策または解決策 :
-s オプションを使用すると、-s オプションが機能しなくなったことを示す警告メッセージが表示されます。接続に失敗した場合は、URL 内にすべての DBMS プロパティが設定されていることを確認してください。
10.0
なし
CR366527
プールを停止すると非同期の接続テスト プロセスも強制終了されます。プールを再起動しても非同期のテスト ジョブは再起動せず、WLS が再起動されるまで、DataSource はテスト頻度からデータベース エラーを検出することができません。
この問題は発生しなくなりました。プールを再起動するときに非同期テストも常に再起動されます。
10.0
10.3

 


JMS

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR270257
新しく作成したメッセージで JMS WLMessageProducer forward() API を使用すると JMSClientException が発生します。
JMS WLMessageProducer forward() API は、変更されていない受信メッセージでのみ使用してください。
9.2
 
CR274706
記述子の検証が有効になっていると、デプロイメント記述子の検証に失敗し、EAR ファイルに JMS モジュールのみが格納されます。
回避策または解決策 :
EAR に、J2EE 仕様に準拠したモジュールが少なくとも 1 つ含まれていることを確認してください。
9.2
修正の予定なし
CR277493
複数の JMS プロデューサが単一の JVM 内で同じ JMS クライアント SAF インスタンスを使用している場合、JMS SAF クライアントが作成されるタイミングによっては、次の例外が送出されることがあります。
Error getting GXA resource [Root exception is weblogic.jms.common.JMSException: weblogic.messaging.kernel.KernelException: Error getting GXA resource]
回避策または解決策 :
複数の JMS SAF クライアント プロデューサを使用する場合は、各クライアントの新規作成のタイミングを少しずらすようにしてください。
9.2
修正の予定なし
CR278644
transactedSession.commit() または transactedSession.rollback() 呼び出しに再接続すると、再接続時に複数回にわたって例外が送出されることがあります。
トランザクション セッションで再接続が許可されている (つまり、WLConnection.getReconnectPolicy()none でない) 場合、session.commit() または session.rollback() を初めて呼び出すと、失敗の後、サーバ WLConnection が再接続された後に例外が送出されます。ここまでは想定どおりの動作です。しかし、commit() または rollback() の 2 回目の呼び出しにおいても例外が送出されることがあります。
再接続されたトランザクション セッションは、それ以降も正常に機能します。
9.2
10.3
CR278960
WebLogic ストアのファイルおよびディレクトリの名前には、マルチバイト文字を使用することはできません。たとえば、WebLogic Server 名にマルチバイト文字を使用すると、デフォルト ストアを作成できず、WebLogic Server を起動できません。
回避策または解決策 :
パス名にマルチバイト文字を使用せずに WebLogic Server を作成し、デフォルト ストアではなくそのパス名を使用します。Weblogic Server 名にマルチバイト文字を使用しないようにしてください。
9.2
修正の予定なし
CR280041
WLConnection.getReconnectPolicy() メソッドが all に設定されている場合、session.acknowledge() が呼び出されたときに、JMS CLIENT_ACKNOWLEDGE セッションが余分な LostServerException を送出することがあります。この問題は、JMS セッションがサーバに再接続された後に発生します。
9.2
10.3
CR280150
WLConnection.getReconnectPolicy() メソッドが all に設定されている場合、session.acknowledge() が呼び出されたときに確認応答のない非永続トピック メッセージがあっても、JMS CLIENT_ACKNOWLEDGE セッションが LostServerException を送出しないことがあります。
9.2
10.3
CR309020
接続 ID またはサブスクライバ ID にピリオド (ドット) またはスラッシュが含まれる場合、特定の JMS アプリケーションが WebLogic Server でメモリ リークを引き起こす可能性があります。この問題は通常、アプリケーションが、(a) トピック送り先で恒久サブスクリプションを継続して作成し破棄しており、(b) 最後に破棄されたサブスクリプションの文字列を再利用する代わりに、新しい恒久サブスクリプションごとに、接続 ID またはサブスクライバ ID 内で最後の「.」または「/」の前にユニークな文字列を指定している場合にのみ発生します。
回避策または解決策 :
接続 ID とサブスクライバ ID の中にピリオド (.) またはスラッシュ (/) を指定する場合は、注意してください。
10.0
 
CR332252
ファイル ベースの永続ストアが MigratableTarget に対象指定されている場合は、ストアの <directory> パラメータを明示的に定義する必要があります。このコンフィグレーション要件は以前のリリースでは検証されていなかったため、メッセージは移行できないプライベートなストア ディレクトリに格納されていました。
WLS 10.3 では、ドメインでファイル ストアが定義されていて MigratableTarget に対象指定されており、明示的な <directory> パラメータが定義されていない場合、サーバはサーバ ログに該当するエラー メッセージを記録して起動します。
10.3
10.3
CR367126
JMS C クライアント ライブラリを使用する C プログラムが JVM のエラーによりクラッシュする可能性があります。この問題は、特定の JVM 製品でのみ起きることが知られている断続的な競合状況に関連している可能性があります。エラーの可能性は JVM のバージョンとパッチ レベル、オペレーティング システム、およびハードウェアによって変わります。特に、JMS C クライアント ライブラリは暗黙的に C スレッドを JVM にアタッチしますが、実行後にそのスレッドをデタッチすることができません。
回避策または解決策 :
回避策は次のとおりです。
  1. 以前に JMS C-API を呼び出した既存の C スレッドから JVM をデタッチするコードをクライアントに追加します。
  2. 以前に JMS C-API を呼び出した C スレッドがある場合、プロセス全体が終了する前にそのスレッドを終了しないようにしてください。
  3. Sun 1.5 以降ではこの問題に特に対応している可能性がありますが、Sun JVM でもデタッチを呼び出すことをお勧めします。詳細については、以下を参照してください。

    http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6219874

  4. 新しい JVM にアップグレードします。Sun JVM のバージョン 1.5 以降、および JRockit JVM の R27.6 にはこの問題はありませんが、更新された JVM でもデタッチを呼び出すことをお勧めします。Sun JVM でのこの問題の詳細については、http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=6219874 を参照してください。
10.3
 
CR368312
WLS 9.0 以降で、JMS の割り当てパラメータ値 bytes-maximum および messages-maximum-1 に設定すると、割り当て制限が無効になる代わりに、検証エラーによる障害が起きます。
WLS 10.3 では、割り当てパラメータ bytes-maximum および messages-maximum-1 に設定すると、割り当て制限が無効になります。
9.1
10.3

 


JNDI

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR264754
アプリケーションの WLConnection.getReconnectPolicy() 属性が all に設定されていると、サービスの移行後に JMS メッセージ コンシューマを再接続できないことがあります。コンシューマが移行されていないと、例外が送出されるか、コンシューマが有効でなくなったことをアプリケーションに通知する onException が発生します。
回避策または解決策 :
アプリケーションで、例外ハンドラまたは onException を使用してコンシューマを更新できます。
9.2
修正の予定なし

 


JSP とサーブレット

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR276071
以前のリリースでは、アクセス ロギングを Web アプリケーション レベルでコンフィグレーションすることはできませんでした。そのため、空の Web サービス呼び出しがあるとオーバーヘッドが生じていました。
WLS 10.3 では、weblogic.xmlcontainer-descriptor コンフィグレーションに access-logging-disabled プロパティが追加されました。デフォルトでは、Web アプリケーションのアクセス ロギングは有効になっています。Web アプリケーションのアクセス ロギングを無効にするには、access-logging-disabledtrue に設定します。
9.2
10.3
CR306960
以前のリリースの WLS の JSP コンパイラでは、Javelin java コンパイラを使用してサーブレット クラスを生成していました。
WLS 10.3 の JSP コンパイラでは、Eclipse の JDT Java コンパイラを使用してサーブレット クラスを生成します。Java コンパイラが異なるため、WLS 10.3 では JSP の Java スクリプトレットで発生するエラーの診断内容が以前のバージョンとは異なる可能性があります。
10.3
 
CR322017
JavaEE では、サーブレットのサービス メソッドがスレッド上のアクティブなトランザクションを返した場合、コンテナはそのトランザクションを中止する必要があります。ただし、非同期サーブレットの場合は、非同期処理を行うスレッドは Web コンテナで管理されないため、アクティブなトランザクションを中断することはできません。そのため、アクティブなトランザクションを中断すると、応答が完了した後でそのスレッドがトランザクションを管理する機能が無効になります。
回避策または解決策 :
AbstractAsyncServlet または FutureResponseServlet 型のサーブレットの場合、応答の完了時にコンテナはアクティブなトランザクションを中止しません。適切なクリーンアップを行うのは非同期スレッドの責任です。
10.0MP01
10.3
CR338873
Web アプリケーションまたは Web モジュールのデプロイメント時に、デプロイメント プランを使用して 2 つのデプロイメント記述子 WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xml および WEB-INF/classes/META-INF/persistence-configuration.xml をオーバーライドできません。それ以外の場合は、デプロイメント プランを使用して記述子をオーバーライドできます。
回避策または解決策 :
WEB-INF/classes/META-INF/persistence.xml および WEB-INF/classes/META-INF/persistence-configuration.xml (存在する場合) を関連するクラス ファイルと一緒に jar ファイルにパッケージ化してください。jar ファイルは Web アプリケーションまたは Web モジュールの WEB-INF/lib ディレクトリに配置する必要があります。このような jar ファイルであれば、デプロイメント プランを使用して 2 つの記述子をオーバーライドできます。
10.3
 
CR368064
Spring 拡張モデルが有効になっている場合、WLS 10.3 はパフォーマンス上の理由から、JSP タグ ハンドラでは Spring の依存性注入 (DI) をサポートしていません。
現在、WLS は、サーブレット、フィルタ、リスナなどのほとんどの Web コンポーネントで Spring DI をサポートしています。ただし、パフォーマンス上の理由から、現在、Spring DI は JSP タグ ハンドラではサポートされていません。
10.3
 
CR368962
セッションが永続化され、サーブレット コンテキストの古いバージョンが廃止される場合に、有効な sessionid でアプリケーションにアクセスすると、503 エラーが発生します。
たとえば、バージョン管理されている Web アプリケーションのセッション永続性のタイプは「ファイル」です。ユーザはアプリケーションに正常にアクセスできます。その後、そのアプリケーションのバージョン 2 がデプロイされて、バージョン 1 が廃止されます。ここで、同じユーザがアプリケーションにアクセスすると、503 エラーが発生します。
10.3
 
CR376251
前のバージョンの WLS でプリコンパイルされ、Web アプリケーションの WEB-INF/classes ディレクトリ下に置かれた JSP タグにアクセスすると、NoClassDefFoundError が発生する場合があります。
回避策または解決策 :
該当するタグ クラスを再コンパイルし、WEB-INF/classes 下に配置します。
10.3
 

 


JTA

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
366855
RollbackException が送出されるときに、ロールバックの根本的な原因が表示されません。
WLS 10.3 では、標準例外のスタック トレースを送出するときに、ロールバックの根本的な原因が出力されます。
10.3
10.3

 


Java 仮想マシン (JVM)

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR232043
Sun Microsystems の確認済みの VM バグ (513552) が原因で、1.4 シン クライアント アプレットから WebLogic Server 9.0 以降にアクセスできません。これは、クライアントとサーバの間の接続を VM が正しく認識できないためです。VM は、サーバ タイプの接続を作成し、その接続をキャッシュします。次に、クライアント タイプの接続を作成しようとしますが、キャッシュされている接続を見つけてそれを使用しようとします。しかし、クライアントがサーバ接続を使用することはできないためにエラーが発生します。
回避策または解決策 :
なし。この問題は、Sun Microsystems によって解決される必要があります。
9.0
ベンダによる修正が必要
CR305879
マルチ CPU (またはマルチ コア) マシンにおいて、WebLogic Server を JRockit バージョン R26.4 上で実行し、デフォルトの GC アルゴリズムを使用している場合に、一部の Web アプリケーションのパフォーマンスが WebLogic Server 9.2 に比べて低下することがあります。
回避策または解決策 :
この問題は、JVM フラグ -Xgc:parallel をオンにすると解決する可能性があります。
10.0
 
CR363053
Intel G5 プロセッサ上の RH Linux 上で実行され、直接的または間接的にシステム時間の呼び出しを使用するアプリケーションにおいて、ClockSourcetsc (デフォルト) に設定されている場合に、時間の問題が断続的に発生する可能性があります。標準の POSIX C gettimeofday() を呼び出した結果、Java System.currentTimeMillis()java.util.Date() も呼び出されると、シングルスレッド アプリケーションの場合でも、将来に約 4400 秒の値が断続的に返される可能性があります。
この問題は WebLogic や Java に固有の問題ではなく、Intel G5 プロセッサ上の RH Linux 上で実行されるどのアプリケーションにも当てはまります。この問題が発生するのは、標準 Java、または時間ベースのアプリケーション サーバ サービスを使用して、時間の呼び出しを明示的に行うアプリケーションです。
考えられる症状としては、トランザクションの早過ぎるタイムアウト、JMS メッセージの予期しない期限切れ、タイマーの不適切なスケジューリングなどが挙げられますが、これだけに限りません。
この問題の個別の再現に関心がある場合は、Oracle に問い合わせて CR363053 を参照してください。
回避策または解決策 :
Linux の正式なパッチはまだありません。代わりに、クロックのソースを tsc から hpet に変更してください。テスト システムでこの変更を行った後は、System.currentTimeMillis()/gettimeofday() の無効な戻り値が原因の例外は発生しなくなります。試験的にシステム クロックを tsc から hpet に変更するには、root として以下の手順を実行します。
  1. ntpd を無効にします (実行中の場合)。
  2. echo 'hpet' &gt; /sys/devices/system/clocksource/clocksource0/current_clocksource
  3. ntpd を有効にします。
この変更は再起動後に失われることに注意してください。詳細については、以下を参照してください。
http://www.gossamer-threads.com/lists/linux/kernel/813344
10.3
ベンダによる修正が必要

 


モニタ

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR285328
WLDF ハーベスタで ServerLifeCycleRuntimeMBean を使用することができません。
WLDF ハーベスタは、ローカル実行時 MBean サーバの実行時 MBean のみをチェックします。ServerLifeCycleRuntimeMBean インスタンスは、管理サーバでは結合された MBean サーバにのみ登録され、ローカル実行時 MBean サーバでは使用できません。したがって、ServerLifeCycleRuntimeMBean の属性 (たとえば State 属性) を収集したり、その属性値に基づいて監視ルールをコンフィグレーションしたりすることはできません。
回避策または解決策 :
ServerLifeCycleRuntimeMBean の属性に SNMP モニタをコンフィグレーションし、属性値に基づいて通知を受信することは可能です。
10.0
10.3
CR299918
SNMPJMXMonitorMBean および SNMPAttributeChangeMBean のコンフィグレーションが検証されるようになりました。
SNMPJMXMonitorMBean の場合は、MonitoredMBeanType が有効な WLS MBean タイプで、MonitoredAttributeName にその MBean タイプの有効な属性が指定されている必要があります。SNMPAttributeChangeMBeanAttributeMBeanType および AttributeName 属性にも同様の検証が追加されました。無効な値を指定するとエラーが発生します。
回避策または解決策 :
有効な属性値を指定してください。
10.0
 
CR300617
WebLogic Server の SNMP 実装が変更されたため、SNMPAgentMBeanDebugLevel 属性が非推奨期間なしで削除されました。
回避策または解決策 :
SNMP エージェントの情報をデバッグする必要がある場合は、ServerDebugMBeanDebugSNMPToolkit 属性を使用してください。
10.0
なし
CR300681
SNMPAgentMBean インタフェースの TargetedTrapDestinations 属性は使用されなくなりました。
回避策または解決策 :
TargetedTrapDestinations 属性の代わりに SNMPTrapDestinations 属性を使用してください。
10.0
なし
CR300893
SNMP コマンドライン ツール weblogic.diagnostics.snmp.cmdline.Manager で、SnmpTrapLogger サブコマンドの -C <prop-file> オプションが機能しません。このため、SNMP コマンドライン ツールの SnmpTrapLogger サブコマンドに、ログ コンフィグレーション プロパティ ファイルを指定することができません。
回避策または解決策 :
現時点ではありません。
10.0
 
CR310492
インタフェース レベルで、@unharvestable タグが適用されていません。MBean 属性が明示的に @unharvestable とマークされていない場合は収集可能と見なされ、WebLogic Administration Console にも収集可能と表示されます。
回避策または解決策 :
MBean 属性を明示的に @unharvestable とマークしてください。
10.0
 
CR311787
WebLogic Server から SNMP INFORM 通知を送信する際、受信側のマネージャが応答確認に失敗すると、再試行が別のスレッドで実行されます。そのため、成功状態のコントロールが、直ちに呼び出し側に返されます。結果として、マネージャが応答に失敗しても、その失敗が報告されません。
回避策または解決策 :
現時点では、この問題の解決策はありません。この問題は、DebugSNMPToolkit デバッグが有効になっている場合に確認されています。しかし、これによって非常に冗長な出力が生成されます。
10.0
10.3
CR312358
サーブレットの doGet または doPost メソッドのアクセスが「保護」されている場合、Servlet_Before_ServiceServlet_After_Service、および Servlet_Around_Service 診断インスツルメンテーション モニタが、診断コードからそれらのメソッドへのウィービングに失敗します。doGet および doPost メソッドは、パブリックなアクセス修飾子が指定されている場合は正しくインスツルメントされます。
回避策または解決策 :
サーブレットにおいて、doGet および doPost メソッドをパブリックにすることを検討してください。
10.0
10.3
CR321077
Commons Logging API の jar である com.bea.core.apache.commons.logging.api_xxx.jar がマニフェスト クラスパスを通じてシステム クラスパスに設定されていました。そのため、別のバージョンの Commons を使用する場合に問題が起きる可能性がありました。
WLS 10.3 では、Commons API jar のクラスは (デフォルトで) システム クラスパスに設定されなくなりました。これらのクラスは weblogic.server.modules.extra_10.2.0.0.jar から使用できます。したがって、必要に応じてこの jar をシステム クラスパスに追加できます。
10.0
10.3
CR326098
9.2 から 10.0 にアップグレードされたサーバが以下のエラーにより失敗します。
<Server subsystem failed. Reason: java.lang.NoClassDefFound
Error: weblogic/logging/DateFormatter
java.lang.NoClassDefFoundError: weblogic/logging/DateFormatter
at weblogic.logging.log4j.ConsoleLayout.<init>(ConsoleLayout.java:18)
回避策または解決策 :
WLS を新しいバージョンにアップグレードする場合は、使用中の wllog4j.jar のコピーを、server/lib インストール ディレクトリにある新しいバージョンで置き換える必要があります。
10.0
 
CR361085
診断モニタのポイントカット JDBC_Before_Connection_Internal および JDBC_After_Connection_Internal が非常に冗長だったため、生成されたデータに余分な情報が多く含まれていました。
WLS 10.3 では、これらのモニタは weblogic.jdbc.jta.DataSource::getConnection() および weblogic.jdbc.jts.Driver::connect() メソッドを実行する場合にのみデータを生成します。
10.3
10.3
CR362287
-Dweblogic.ProductionModeEnabled=true|false コマンドライン スイッチを指定してプロダクション モードを有効/無効にした場合、Administration Console に表示される一部のコンフィグレーション パラメータ ([保存するファイル数] ログ ローテーション パラメータなど) の値に、実行時に使用される実際の値が反映されない可能性があります。この問題は、プロダクション モードと開発モードでデフォルト値が異なるコンフィグレーション パラメータに影響します。Administration Console には、コマンドラインから適用された実行時のオーバーライドが反映されていない値が表示されるためです。
WLS 10.3 では、有効なモード (プロダクション モードまたは開発モード) が config.xml ファイルでの指定と異なることを検出した場合、サーバはサーバ ログに警告メッセージを出力します (メッセージ ID はそれぞれ 141274 と 141275)。
10.3
 
CR367260
WLS 10.0 では、スケジューリングされたデータ廃棄タスクの数を示すメッセージが定期的にログに記録されました。このメッセージはスケジューリングされているタスクが 0 個の場合でも記録されたため、ログ ファイル内に不要な情報が生じました。
データ廃棄のログ メッセージは、少なくとも 1 つのデータ廃棄タスクがスケジューリングされている場合にのみログに記録されるようになりました。
10.0
10.3
CR367280
診断記述子 weblogic-diagnostics.xml のネームスペースとスキーマの場所は以下のようになっていました。
targetNamespace='http://www.bea.com/ns/weblogic/90/diagnostics'
schemalocation='http://www.bea.com/ns/weblogic/920/diagnostics.xsd'
これを次のように変更します。
targetNamespace='http://www.bea.com/ns/weblogic/weblogic-diagnostics'
schemalocation='http://www.bea.com/ns/weblogic/weblogic-diagnostics/1.1/weblogic-diagnostics.xsd'
ただし、古い記述子でも引き続き動作します。新しい記述子では新しいスキーマに従うことをお勧めします。
10.3
 
CR367304
WLST では Jython を使用します。Jython は起動時に jar ファイルをスキャンして、キャッシュ ディレクトリに情報を格納します。デフォルトでは、{java.io.tmpdir}/wlstTemp ディレクトリです。WLST は、ユーザが java.io.tmpdir ディレクトリに書き込めるかどうかチェックしますが、wlstTemp サブディレクトリに書き込めるかどうかはチェックしません。wlstTemp ディレクトリが別のユーザに所有されている場合、Jython のキャッシュ コードから書き込みエラーを受け取ります。
WLS 10.3 では、ユーザが共通の wlstTemp ディレクトリに書き込めない場合、WLST はユーザ固有のキャッシュ ディレクトリを使用します。WLST はキャッシュ書き込みエラーを生成せずに起動できるようになりました。
10.3
10.3
CR370495
WLS 10.0 では、マニフェスト クラスパスを通じて log4j.jar が暗黙的に WebLogic Server クラスパスに含まれていました。これは意図したものではなく、別のバージョンの log4j を使用する可能性を妨げることにもなります。
WLS 10.3 では、log4j.jar は WebLogic Server クラスパスに含まれなくなりました。log4j.jar が WebLogic Server クラスパスに含まれるという事実に依存している場合は、WebLogic Server プロセスのクラスパスに log4j.jar を手動で追加する必要があります。
10.0
10.3
CR371740
以前のリリースの WLS では、リソースとして使用できるシリアライズされたオブジェクトとして、インスツルメンテーション ライブラリ コンフィグレーションが提供されていました。WLS 10.0 はこのコンフィグレーションを XML 記述子として用意していました。最初に使用するときにシリアライズされたオブジェクトに変換されてキャッシュされます。シリアライズされたオブジェクトは以下のファイルとして格納されます。
$DOMAIN/servers/$SERVER/cache/diagnostics/InstrumentationEngineConfig.ser
ここで、$DOMAIN はドメイン ディレクトリ、$SERVER は管理対象サーバの名前です。
現在、インスツルメンテーション エンジン コンフィグレーションは XML ファイルとして提供されています。最初に使用するときに、シリアライズされたオブジェクトに変換され、シリアライズされたオブジェクトとしてキャッシュされます。
10.3
10.3
CR377794
ハーベスタの監視ルールの変数が複数のメトリック データ ポイントのトリガに解決されると、送出される通知の WatchData フィールドが空になる場合があります。このフィールドには通常、MBean インスタンスのリストと、ルールの評価に使用された属性の実際の値が格納されます。
10.3
 

 


ノード マネージャ

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR255457
以下の NodeManager MBean API およびプロパティは、WebLogic Server 9.x において非推奨期間なしで削除されました。
DEFAULT_CERTIFICATE_PASSWORD_BYTE_ARRAY
getCertificatePasswordEncrypted()
getCertificate()
getCertificatePassword()
getCertificateType()
getTrustedCertsFile()
setCertificate(java.lang.String)
setCertificatePassword(java.lang.String)
setCertificatePasswordEncrypted(byte[])
setCertificateType(java.lang.String)
setSSLEnabled(boolean)
setTrustedCertsFile(java.lang.String)
9.0
なし

 


操作と管理

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR255460
以下の ServerMBean API およびプロパティは、WebLogic Server 9.x において非推奨期間なしで削除されました。
isIORServletEnabled();
setHelpPageURL(java.lang.String);
setIORServletEnabled(boolean);
setWorkspaceShowUserKeysOnly(boolean);
9.0
なし
CR309553
JRockitRuntimeMBean で、非推奨になった JRockit MAPI ProfilingSystem API の機能が公開されています。そのため、以下の JRockitRuntimeMBean メソッドは非推奨となります。
public boolean isExceptionCountEnabled(Class throwableClass);
public long getMethodTiming(Method method);
public long getConstructorTiming(Constructor constructor);
public boolean isMethodInvocationCountEnabled(Method method);
public boolean isConstructorInvocationCountEnabled(Constructor constructor);
public boolean isMethodTimingEnabled(Method method);
public boolean isConstructorTimingEnabled(Constructor constructor);
public long getExceptionCount(Class throwableClass);
public long getMethodInvocationCount(Method method);
public long getConstructorInvocationCount(Constructor constructor);
10.0
なし
CR348043
WLS 10.3 より前では、静的な BeanInfo に該当するメソッドが格納されないため、Security MBean で isSet および unSet メソッドを使用できませんでした。
WLS 10.3 では、isSet および unSet の情報が Security MBean の静的な BeanInfo に追加されたので、Security MBean の isSetunSet を呼び出すことができます。
10.3
10.3
CR351225
以前のリリースで、WLST がノード マネージャ プロセスを作成するときに、-d64 フラグが指定されていなかったため、ノード マネージャが起動できませんでした。
WLS 10.3 では、データ アーキテクチャが 64 ビットでベンダが Sun または HP である場合、ノード マネージャを起動するときに WLST は -d64 を渡します。64 ビット Sun または HP プラットフォーム上でノード マネージャは正常に起動します。
10.3
10.3
CR363262
以前のリリースでは、Deployer ロールを持つユーザとしてログインした場合、AdminServer の [モニタ|デフォルト ストア] タブにアクセスしようとすると、管理サーバ ログに例外が発生しました。
WLS 10.3 では、Deployer ロールを持つユーザの場合に例外は記録されなくなりました。
10.3
10.3
CR364818
以前のリリースでは、JVM がハングした場合、weblogic.Admin PING コマンドがタイムアウトしなくなりました。
WLS 10.3 では、WLS サーバが応答しない場合でも、weblogic.Admin PING コマンドがタイムアウトします。
10.3
10.3

 


プロトコル

現時点での問題はありません。

 


RMI-IIOP

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR371491
以前のリリースで、リモート実装クラスが複数のリモート インタフェースを実装し、ネットワーク ダウンロードが有効になっている場合、その実装クラスは、IIOP プロトコルと完全なクライアント jar を使用してクライアントからダウンロードされました。
回避策または解決策 :
WLS 10.3 では、この状況において実装クラスはクライアントにダウンロードされません。
10.3
10.3

 


セキュリティ

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR231321
-Dweblogic.system.StoreBootIdentity オプションは、適切なサーバ セキュリティ ディレクトリが存在する場合にのみ機能します。このディレクトリは通常、コンフィグレーション ウィザードまたはアップグレード ツールによって作成されます。
ただし、ソース コントロール システムにチェック インしているドメインでは、この適切なサーバ セキュリティ ディレクトリがない場合があります。
9.0
修正の予定なし
CR346913
CR346067
WLS では SSL 接続で NULL 暗号を使用できましたが、その結果、データが暗号化されなくなりました。
WLS 10.3 では、NULL 暗号の使用がデフォルトで無効になっています。クライアントで NULL 暗号を有効にするには、weblogic.ssl.AllowUnencryptedNullCiphertrue に設定します。次に例を示します。
-Dweblogic.ssl.AllowUnencryptedNullCipher=true
WLS 10.3 では、このシステム プロパティで NULL 暗号の使用を明示的に有効にしない限り、NULL 暗号を必要とするクライアント SSL 接続は失敗します。NULL 暗号を使用するには、サーバ サイドとクライアント サイドの両方で NULL 暗号を有効にする必要があります。両方のサイドで有効になっていないと、SSL ハンドシェークは失敗します。
10.3
 
CR354701
アップグレードでは XSLT スクリプトを使用して 9.0 以前の config.xml ファイルが変換されます。この XSLT スクリプトは Security MBean から SecurityConfiguration MBean に属性を移動します。しかし、9.0 以前の config.xml の中に 9.0 以降の属性が見つかるため、config ファイルの読み込みに失敗します。
WLS 10.3 では、ConnectionFilterConnectionFilterRules、および ConnectionLoggerEnabled 属性が exclude リストに追加されたため、変更後の 9.0 以前の config.xml にそれらの属性が存在した場合でも、エラーは生成されません。
この修正が実装されれば、WLS 8.1 以前のドメインで ConnectionFilterConnectionFilterRules、または ConnectionLoggerEnabled 属性が SecurityMBean に含まれている場合でも、ドメインは WLS 10.3 に正常にアップグレードされます。
10.3
10.3
CR356527
ドメインを WLS 6.1 からアップグレードした後で、WLS サーバ インスタンスが認証エラーが原因で起動しません。
回避策または解決策 :
WLS サーバ インスタンスを適切に起動するには、アップグレード プロセスの前か後に、WLS 6.1 ドメインでシステム ユーザ パスワードを設定する必要があります。
10.3
 
CR361984
WLS 提供の DB2 ドライバを使用して DB2 データベース用の RDBMS セキュリティ データ ストアがコンフィグレーションされている場合、WLS サーバ インスタンスで SecurityServiceException により起動時エラーが発生します。
回避策または解決策 :
RDBMS セキュリティ データ ストアで DB2 用に AlternateId 接続プロパティを使用している場合、WLS 提供の DB2 ドライバを使用するときに、追加のプロパティ BatchPerformanceWorkaroundtrue に設定する必要もあります。
10.3
 
CR372329
SAML 2.0 の ID プロバイダまたはサービス プロバイダをコンフィグレーションした後で、SAML 2.0 サービス メタデータ ファイルを公開しようとすると、InvalidParameterException メッセージが生成されて Administration Console に表示される可能性があります。
回避策または解決策 :
WebLogic Server インスタンスで SAML 2.0 フェデレーション サービスをコンフィグレーションする場合は、コンフィグレーションする SAML ロールで使用可能なすべてのバインディング タイプを有効にしてください。たとえば、SAML 2.0 ID プロバイダ サービスをコンフィグレーションする場合は、POST、リダイレクト、およびアーティファクト バインディングを有効にする必要があります。SAML 2.0 サービス プロバイダ サービスをコンフィグレーションする場合は、POST およびアーティファクト バインディングを有効にする必要があります。また、優先バインディングを選択することもできます。
10.3
 

 


WebLogic Server 上の Spring フレームワーク

Spring フレームワークのバージョン 2.0.2 は WLS 10.3 で動作確認されています。

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR319968
JRockit 上で実行されている WebLogic Server では、OpenJPA ClassFileTranformer が機能しません。
回避策または解決策 :
回避策として、OpenJPA エンハンサ コンパイラを使用して、ビルド時に拡張を適用してください。LoadTimeWeaver は使用しないでください。
10.0
 
CR371212
SpringSource の「petclinic」サンプルで、petclinic.war は問題なくデプロイされます。petclinic.ear は正しくパッケージ化されていないため、WLS にデプロイされません。SpringSource に対して petclinic.ear のパッケージ化を修正するように要求を送信済みです。
10.3
 

 


アップグレード

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR252571
petstore ドメインを WebLogic Server 7.0.x から 9.x にアップグレードするときに EJBException が発生します。
回避策または解決策 :
ドメインをアップグレードする前に、MyTopicConnectionFactoryxa-connection-factory-enabled 要素が true に設定されるように config.xml ファイルを編集します。
9.1
 
CR256082
WebLogic Server 9.2 以降の JWS は WebLogic Workshop 8.1 のコールバック プロトコルをサポートしていません。そのため、9.2 以降の JWS は 8.1 WebLogic Workshop アプリケーションまたは 8.1 WLI JPD にコールバックできません。また、9.2 以降の JWS クライアントは 8.1 WLW アプリケーションまたは 8.1 WLI JPD からコールバックを受信できません。
回避策または解決策 :
クライアント サイドの呼び出しを 9.2 サービス コントロールで前処理します。
9.2
 
CR265099、CR268712
Weblogic Workshop 8.1 では、Web サービス オペレーションから java.util.Map 型を返すことができました。ランタイムは、Map から XML および XML から Map への Workshop 固有のシリアライゼーションを提供しました。このシリアライゼーションのスキーマは Web サービスの WSDL に含まれていました。
WebLogic Server 9.2 以降では、Web サービス オペレーションから java.util.Map 型を返すことはできません。
回避策または解決策 :
java.util.Map で提供される key/value 機能をサポートする、アプリケーション定義の型を用意します。その型は JAX/RPC Java と XML 間のシリアライゼーション ルールに準拠する必要があります。そのアプリケーション定義の型に key 型または type 値のサブクラスが含まれる場合は、weblogic.jws.Types アノテーションを使用して、実行時に含まれる型を指定する必要があります。この新しいアプリケーション定義の型を使用するように、以前に java.util.Map を返していた WebLogic Web サービス (とそのクライアント) を手動で更新する必要があります。
9.2
 

 


Web アプリケーション

現時点での問題はありません。

 


WebLogic Scripting Tool (WLST)

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR280234
WLST の loadProperties コマンドで、名前に「.」(ピリオド) が含まれているプロパティのロードがサポートされていません。たとえば、プロパティ ファイル内に myapp.db.default という名前のプロパティが存在すると、WLST から次のような名前例外が送出されます。
Problem invoking WLST - Traceback (innermost last):
File "<iostream>", line 7, in ?
File "<iostream>", line 4, in readCustomProperty
NameError: myapp
これは、Python および loadProperties コマンドのシステム制限です。WLST では、変数の名前と値を読み込み、それらを Python インタプリタの変数として設定します。Python インタプリタでは、ネームスペースやパッケージの命名において、モジュールのスコープ指定を示す区切り文字として「.」が使用されています。したがって、前述のプロパティ ファイルの場合、myapp.db.default.version=9imyapp.db.default パッケージに含まれていることを示しますが、そのようなパッケージは存在しないためエラーになります。
9.0
 
CR280234 (続き)
回避策 :
変数名にピリオドを使用しないようにしてください。これにより、プロパティ ファイルから変数をロードし、WLST スクリプトでそれらを参照できるようになります。ネームスペースの区切り文字としては、「_」(アンダースコア) や英字の大文字/小文字などを使用できます。
別の方法としては、プロパティ ファイルから変数を設定することも可能です。スクリプト内で変数を使用すると、それらの変数はプロパティ ファイルからの実際の値に置き換えられます。次に例を示します。
myapp.py
var1=10
var2=20
import myapp
print myapp.var1
10
print myapp.var2
20
この方法は、1 レベルのネームスペース (myapp.var1、myapp.var2 など) であれば機能します。同じ名前をネームスペースとして共有する最上位の変数 (myapp=oracle、myapp.var1=10 など) では機能しません。myapp 変数を設定すると、myapp ネームスペースはオーバーライドされます。
   
CR280234 (続き)
複数のレベルが必要な場合は、ディレクトリを使用してパッケージ ネームスペースを定義できます。vars.py ファイルで、次のように myapp/db/default を作成します。
var1=10
var2=20
そして、次のようにインポートします。
import myapp.db.default.vars
print myapp.db.default.vars.var1
10
サブディレクトリに __init__.py ファイルを追加する必要がある場合もあります。パッケージの詳細については、次の Python ドキュメントを参照してください。
   

 


Web サーバ プラグイン

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR306253
ISAPI プラグインでは常に、iisproxy.dll ファイルが格納されているディレクトリ内の iisproxy.ini ファイルが検索されます。そのため、SSL を使用したい場合は、iisproxy128.dll の名前を iisproxy.dll に変更してから IIS を再コンフィグレーションする必要があります。
9.2
 
CR347731
特別なフラグ -D_LARGEFILE_SOURCE -D_FILE_OFFSET_BITS=64 を指定してビルドされた Apache のバージョンは、以前のリリースの WLS に含まれる Apache Web サーバ プラグインと互換性がありません。
回避策または解決策 :
WLS 10.3 では、sol_sparc、linux_i686、および sol_x86 プラットフォーム用に、これらのフラグを指定してコンパイルされた特別なプラグインが含まれています。
10.3
10.3
なし
WLS 10.3 のインストールには、Apache HTTP Server プラグインは含まれていません。プラグインのダウンロードおよびインストールの方法については、『WebLogic Server プラグインの使用』の「Apache HTTP Server プラグインのインストール」を参照してください。
10.3
 

 


Web サービスと XML

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR189158
WebLogic Server では、JAX-RPC 1.1 仕様の要件に従い、Sparse Array および Partially Transmitted Array はサポートされていません。
9.0
修正の予定なし
CR228385
Web サービス記述言語 (Web Services Description Language : WSDL) のコンパイラでシリアライズ可能なデータ型が生成されないため、データがリモートの EJB に渡されない、または JMS 送り先に格納されません。
9.0
修正の予定なし
CR258245
Web サービスのデフォルトの JdkSSLAdapter クラスでは Sun HTTPS プロトコル ハンドラ (sun.net.www.protocol.https.Handler) を直接インスタンス化します。IBM JVM にはこのクラスが存在しないため、JdkSSLAdapter を使用すると noClassDefFoundError が発生します。
WLS 10.3 では、IBM JVM を実行する場合でも JdkSSLAdapter は適切に動作します。
回避策または解決策 :
WLS 10.3 では、Class.forName() を呼び出して Sun のクラス名が存在するかどうかを判断します。クラスが正常にロードされて Class オブジェクトが返された場合は、そのオブジェクトを使用して Sun プロトコル ハンドラがインスタンス化され、これまでと同様に使用されます。クラスがロードされない場合は、対応する IBM クラスの名前 (com.ibm.net.ssl.ww2.protocol.https.Handler) を使用して同じ処理が試行されます。万一どちらのクラスもロードできない場合は、IOException が送出されて処理が失敗します。
9.1
10.3
CR260810
WebLogic Server では、親 Web サービスの対象ネームスペースに適合しないパッケージを持つカスタム例外を、コールバックで使用することはできません。
回避策または解決策 :
コールバックで使用されるカスタム例外は、親 Web サービスの対象ネームスペースに適合するパッケージに入れるようにしてください。
9.2
修正の予定なし
CR262036
プロキシ サーバを使用している環境では、JMS 転送を使用できません。これは、JMS 転送の場合は Web サービス クライアントが常に t3 プロトコルを使用して Web サービスに接続するのに対し、プロキシ サーバでは HTTP/HTTPS しか受け付けられないためです。
9.2
修正の予定なし
CR265983
Web サービス パラメータとして複合型 http://www.w3.org/2001/XMLSchema{schema} を使用する WSDL の処理中に clientgen が失敗します。
回避策または解決策 :
回避策は確認されていません。
9.2
修正の予定なし
CR266759
大文字/小文字が混在するパッケージ名を使用してコールバック インタフェースを定義している Web サービスは、jwsc によるコンパイルに失敗します。
回避策または解決策 :
名前が小文字のパッケージでコールバック インタフェースを作成します。
9.2
10.3
CR269696
WebLogic Server 9.2 以降では、コールバック Web サービスでの JAX RPC ハンドラはサポートされません。
回避策または解決策 :
WebLogic Workshop 8.1 で作成された Web サービスで JAX RPC ハンドラが使用されていた場合、そのアプリケーションは、コールバック ハンドラ機能を使用しないように再設計する必要があります。
9.2
修正の予定なし
CR273307
WebLogic Server 9.2 以降では、コールバック Web サービスでのメッセージ レベルのセキュリティはサポートされません。
回避策または解決策 :
WebLogic Workshop 8.1 で作成された Web サービスで WS-Security を使用している場合は、コールバックでメッセージ レベルのセキュリティを使用しないように Web サービスを再設計する必要があります。
9.2
修正の予定なし
CR273446
WebLogic Server では、Java メソッドの引数または戻り値のパラメータが XmlBean プロパティを含む JAX-RPC 形式の JavaBean である場合、その処理をサポートしていません。たとえば、アプリケーションは次のようなシグネチャのメソッドを持つことはできません。
void myMethod(myJavaBean bean);
myJavaBean クラスは次のとおりです。
public class MyJavaBean {
private String stringProperty;
private XmlObject xmlObjectProperty;
public MyJavaBean() {}
String getStringProperty() {
return stringProperty;
}
void setStringProperty(String s) {
stringProperty = s;
}
XmlObject getXmlObjectProperty() {
return xmlObjectProperty;
}
void getXmlObjectProperty(XmlObject x) {
xmlObjectProperty = x;
}
}
回避策または解決策 :
回避策は確認されていません。
9.2
修正の予定なし
CR280155
WebLogic Server 9.2 以降では、Web サービスの URL での 2 バイト文字の使用はサポートされません。
回避策または解決策 :
WebLogic Workshop 8.1 で作成された Web サービスが URL で 2 バイト文字を使用している場合は、URL から 2 バイト文字をすべて削除するように Web サービスを再設計する必要があります。
9.2
10.3
CR282449
JWS コールバックで 2 次元の XmlObject パラメータ (XmlObject[][]) を使用すると、IllegalArgumentException が発生します。
回避策または解決策 :
回避策は確認されていません。
9.2
修正の予定なし
CR282728
@WildcardBinding(className="javax.xml.soap.SOAPElement[]", binding=WildcardParticle.ANYTYPE) のように Web サービス パラメータとして SoapElement[] を使用すると、クライアントでは常に空の配列が生成されます。
回避策または解決策 :
SOAPElement[] のデフォルト バインディングを WildcardParticle.ANYTYPE に変更する際に、@WildcardBinding アノテーションを使用しないようにしてください。SOAPElement[] のデフォルト バインディングが WildcardParticle.ANY に設定されます。
9.2
CR293674
特定の状況において、信頼性のあるメッセージング用にコンフィグレーションされた WebLogic Web サービスを呼び出すと、次のような PersistentStoreRuntimeException エラーが送出されます。
weblogic.store.PersistentStoreRuntimeException: [Store:280051]The persistent store was not able to create a new record.
回避策または解決策 :
信頼性のある Web サービスをデプロイする WebLogic Server インスタンスを起動する際に、次のプロパティを設定してください。
-Dweblogic.wsee.exclude.properties=weblogic.wsee.ejb.target
10.0
10.3
CR297653
Google wsdl から生成された WLS Web サービス クライアントが Google サービスを呼び出せません。呼び出しから SOAP Fault が返されます。
回避策または解決策 :
Google サービスでは、リクエスト SOAP の要素で xsi:type 属性を定義している必要があります。クライアント スタブの WLStub.MARSHAL_FORCE_INCLUDE_XSI_TYPE プロパティを true に設定できます。以下にサンプル コードの抜粋を示します。
import weblogic.wsee.jaxrpc.WLStub;
import javax.xml.rpc.Stub;
...
GoogleSearchService service = new GoogleSearchService_Impl();
GoogleSearchPort port = service.getGoogleSearchPort();
//** プロパティを設定 **//
((Stub)port)._setProperty(WLStub.MARSHAL_
FORCE_INCLUDE_XSI_TYPE,'true');
googlesearch.GoogleSearchResult result =
port.doGoogleSearch(
'CyaccPpQFHKPBgXIqSuExba5IyHTMBT/',
'spanish empire',0,1,true,'',
true,'lang_en','UTF-8','UTF-8');
...
10.0
10.3
CR309493
Web サービス A から Web サービス B を呼び出す場合には、Web サービス A で @ServiceClient アノテーションを使用して呼び出す必要があります。Web サービス B において Web サービス B に添付されていないカスタム ポリシー ファイルが必要になる場合、Web サービス A の実行は失敗します。Web サービス A は、ポリシー ファイルを /Web-Inf/classes/policies/xxx.xml で検索します。しかし、その場所にはポリシー ファイルが存在しないため、ファイルが見つからないことを示す例外が送出されます。
回避策または解決策 :
Web サービス B にカスタム ポリシー ファイルを添付してください。次に例を示します。
@Policy(uri="CustomPolicy.xml",
attachToWsdl=true)
public class B {
...
}
10.0
修正の予定なし
CR313836
以前のリリースの WLS で、WLS クライアントが .NET サービスとやり取りするときに WS-SecureConversation を使用してメッセージを保護する場合、WLS クライアントの呼び出しが .NET Server で失敗し、一般的なエラー メッセージが生成されることがありました。この問題は WLS 10.3 では発生しません。
10.3
10.3
CR314559
JAX-WS Web サービスの WebMethod 名に、非 ASCII 文字やマルチバイト文字を使用することはできません。これは、com.sun.tools.javac.main.JavaCompiler クラスの国際化 (i18n) のバグによるものです。
回避策または解決策 :
WebMethod 名には、ASCII 文字のみを使用してください。
10.0
10.3
CR314660
以前のリリースでは、WS-SecureConversation を使用してメッセージ交換を保護する WLS クライアントがメッセージを拒否されて、データ フォーマットの問題が原因の以下のメッセージが表示されることがありました。
System.FormatException: String was not recognized as a valid DateTime.
WLS 10.3 では、クライアント アプリケーションでこの .NET 例外は発生しなくなりました。
10.3
10.3
CR321695
WebLogic Server で XMLRegistry サービスが有効になっている場合、キャッシュ サービスが有効になり、XML ファイルが検証された後で DTD/スキーマ ファイルの内容がキャッシュされる可能性があります。同じ DTD/スキーマを使用する XML ファイルが検証される場合は、DTD/スキーマ ファイルの内容がキャッシュ サービスから取得されます。
キャッシュされた内容の期限が切れる前に実際の DTD/スキーマ ファイルの内容が変更された場合、キャッシュ サービスにはキャッシュ内容の更新が認識されません。
回避策または解決策 :
config.xml<handle-entity-invalidation> を設定すると、XML ファイルの検証に失敗した場合にキャッシュされている DTD/スキーマの内容が無効になることを指定できます。その場合、キャッシュ サービスはキャッシュされた内容を更新し、XML ファイルは自動的に再び検証されます。それでも検証が失敗する場合は、検証エラーが送出されます。<handle-entity-invalidation> を設定するには、config.xml を手動でコンフィグレーションする必要があります。
以下の例では、1 つのエンティティまたは複数のエンティティに対する設定方法を示します。
例 1。1 つのエンティティに対してキャッシュの検証処理を有効にする場合 (SAX パーサにも適用されます)
<xml-registry>
<name>dtdCache</name>
<document-builder-factory> com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl </document-builder-factory>
<xml-entity-spec-registry-entry>
<name>deliveryResponse</name>
<public-id>DELIVERY</public-id>
<system-id>http://jasemulator:7011/Emulator/dtd/delivery.dtd </system-id>
<entity-uri>http://jasemulator:7011/Emulator/dtd/delivery.dtd
</entity-uri>
<when-to-cache>cache-on-reference</when-to-cache>
<cache-timeout-interval>60000</cache-timeout-interval>
<handle-entity-invalidation>true</handle-entity-invalidation>
</xml-entity-spec-registry-entry>
</xml-registry>
10.0
10.3
CR321695
(続き)
例 2。複数のエンティティに対してキャッシュの検証処理を有効にする場合 (SAX パーサにも適用されます)
<xml-registry>
<name>dtdCache</name>
<document-builder-factory> com.sun.org.apache.xerces.internal.jaxp.DocumentBuilderFactoryImpl</document-builder-factory>
<handle-entity-invalidation>true</handle-entity-invalidation>
<xml-entity-spec-registry-entry>
<name>deliveryResponse</name>
<public-id>DELIVERY</public-id>
<system-id>http://jasemulator:7011/Emulator/dtd/delivery.dtd
</system-id>
<entity-uri>http://jasemulator:7011/Emulator/dtd/delivery.dtd
</entity-uri>
</xml-entity-spec-registry-entry>
<xml-entity-spec-registry-entry>
<name>purchaseOrder</name>
<public-id>PO</public-id>
<system-id>http://jasemulator:7001/Emulator/dtd/purchase.dtd
</system-id>
<entity-uri>http://jasemulator:7001/Emulator/dtd/purchase.dtd
</entity-uri>
</xml-entity-spec-registry-entry>
</xml-registry>
   
CR329752
JAX-WS の wsdlc では、適切なサービス実装テンプレート ファイルを生成するために外部バインディングのカスタマイズは使用しません。
WLS 10.3 では、実装テンプレート ファイルの名前が変更されました。また、wsdlc タスクの srcServiceName および srcPortName オプションも変更されました。詳細については、『WebLogic Web サービス リファレンス』で wsdlc Ant タスクのドキュメントを参照してください。
10.0
10.3
CR333308
WLS Web サービスの XML スキーマから生成される XMLBeans クラスを生成または使用するときに、XML スキーマの「パーティクルの有効制限」ルールは強制されなくなりました。業界固有の組織 (http://www.hl7.org の Heath Level Seven など) によって定義された Web サービスの多くでは、XML スキーマのパーティクルの有効制限に対応したメタデータを指定していません。
以前の WLS では、(たとえば、wsdlc タスクの実行中やデプロイメント時に)、そのようなスキーマはコンパイルに失敗し、次のようなエラーが発生していました。
error: rcase-Recurse.2: Invalid Restriction. The following particles of the derived <sequence> cannot be mapped to the base <sequence>'s particles:
<element name='thumbnail@urn:hl7-org:v3'>
WLS 10.3 では、この制限が緩和された結果、XMLBeans クラスはスキーマから完全に正しく生成されるようになりました。

注意 : これらのスキーマとそのスキーマから生成された Java クラスは常に正しくなり、Web サービスに含まれた場合に適切な結果を生成します。

10.0MP01
10.3
CR335345
WLS 10.3 に付属している JDK6/JRockit6 を使用していない場合、ソース ファイルを調べるために JavaDoc を呼び出すときにエラーが発生する場合があります。これはシステム クラスローダに $JAVA_HOME/lib/tools.jar がないことが原因である可能性があります。この問題が起きる共通のケースとしては、Ant ツールを使用するときに、特殊なコンテキストを使用して tools.jar のクラスをロードする場合があります。
回避策または解決策 :
この問題の修正が Sun から提供されています。http://bugs.sun.com/bugdatabase/view_bug.do?bug_id=2158389
または、Java -classpath パラメータに $JAVA_HOME/lib/tools.jar を追加すると、この問題を回避できます。Ant を実行する場合は、-classpathtools.jar を追加するように、標準の Ant スクリプトを変更する必要があります。
10.3
 
CR336924
セキュリティ ポリシーに以下のいずれかのトークン アサーションが含まれている場合、クライアント サイドでサーバの応答メッセージの署名の検証に失敗する可能性があります。
<sp:WssX509PkiPathV1Token11/>
<sp:WssX509Pkcs7Token11/>
<sp:WssX509PkiPathV1Token10/>
<sp:WssX509Pkcs7Token10/>
また、<sp:WssX509Pkcs7Token11/> または <sp:WssX509Pkcs7Token10/> トークン アサーションの場合に、X509 のチェーン内に 3 つ以上の証明書があると、サーバ サイドで受信するメッセージの署名の検証に失敗する可能性があります。
証明書チェーン全体がクライアント サイドに保持されない限り、次のようなポリシーはサポートされません。
<sp:AsymmetricBinding>
<wsp:Policy>
<sp:InitiatorToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'>
<wsp:Policy>
<sp:WssX509Pkcs7Token11/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:InitiatorToken>
<sp:RecipientToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/Never'>
<wsp:Policy>
<sp:WssX509Pkcs7Token11/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:RecipientToken>
. . .
</wsp:Policy>
</sp:AsymmetricBinding>
10.3
 
CR336924 (続き)
回避策または解決策 :
以下の 2 つの解決策のいずれかを使用してください。
  1. WssX509PkiPathV1Token11/> の代わりに <sp:WssX509V3Token10/> トークン アサーションを使用して応答をコンフィグレーションします。ポリシーは次のようになります。
<sp:AsymmetricBinding>
<wsp:Policy>
<sp:InitiatorToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'>
<wsp:Policy>
WssX509PkiPathV1Token11/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:InitiatorToken>
<sp:RecipientToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/Never'>
<wsp:Policy>
<sp:WssX509V3Token10/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:RecipientToken>
. . .
</wsp:Policy>
</sp:AsymmetricBinding>
10.3
 
CR336924
(続き)
  1. WssX509PkiPathV1Token11/> トークン アサーションを使用して応答をコンフィグレーションしますが、それをメッセージ内に含めてください。ポリシーは次のようになります。
<sp:AsymmetricBinding>
<wsp:Policy>
<sp:InitiatorToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToRecipient'>
<wsp:Policy>
WssX509PkiPathV1Token11/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:InitiatorToken>
<sp:RecipientToken>
<wsp:Policy>
<sp:X509Token
sp:IncludeToken='. . ./IncludeToken/AlwaysToInitiator'>
<wsp:Policy>
WssX509PkiPathV1Token11/>
</wsp:Policy>
</sp:X509Token>
</wsp:Policy>
</sp:RecipientToken>
. . .
</wsp:Policy>
</sp:AsymmetricBinding>
X509 証明書チェーンに複数の証明書がある場合は、<sp:WssX509Pkcs7Token11/> または <sp:WssX509Pkcs7Token10/> の代わりに、WssX509PkiPathV1Token11/> または <sp:WssX509PkiPathV1Token10/> を使用してください。
10.3
 
CR337064
WebLogic Web サービスでは、各 WebLogic Server ドメインに Web サービスのサポートに必要な特定のリソースが含まれていることを想定しています。しかし、一部のドメインではこれらのリソースが作成されていません。
たとえば、コンフィグレーション ウィザードで (他のテンプレートを適用せずに) デフォルトの WebLogic Server ドメインを作成すると、必要な Web リソースが作成されません。
Web サービス リソースを含まないドメインは、Web サービスと関連のないシナリオや、非同期のリクエスト/応答を呼び出さない Web サービスのシナリオであれば、適切に起動して実行されます。ただし、サーバ ログには、非同期リソースがコンフィグレーションされていないことと、Web サービス用の非同期応答サービスが完全にデプロイされていないことを示す INFO メッセージが表示されます。
回避策または解決策 :
Web サービス リソースがコンフィグレーションされていないドメインでは、非同期のリクエスト/応答を使用する Web サービスは適切に動作しません。これらのリソースをコンフィグレーションするには、2 つの方法があります。
  • コンフィグレーション ウィザードを使用し、ドメインに wls_webservice.jar テンプレートを適用する。
  • Web サービスのドメイン コンフィグレーションに関するオンライン ドキュメントに記載されたルールに従って、これらのリソースを手動でコンフィグレーションする。

注意 : ドメインですでに JMS サーバがコンフィグレーションされていて、送り先などの JMS リソースで「デフォルトの対象指定」が有効になっている場合、上記のコンフィグレーション ウィザードの方法はお勧めしません。ウィザードは自動的に追加の JMS サーバを作成し、デフォルトで対象指定されたリソースが、新しく作成された JMS サーバ上に自動的に現れる可能性があります。たとえば、分散送り先が作成されて、突然、想定よりも多数の JMS サーバの対象になる可能性があります。

10.3
 
CR344175
信頼性のあるメッセージングでは、クライアント証明書を使用した非同期応答と確認応答の送信をサポートできません。
非同期の、または信頼性のあるメッセージングを使用する Web サービスでは、非同期の応答や確認応答を送信する目的で (受信側サービスから送信側サービスに向けて) 新しい接続を確立するときに、サーバの SSL 証明書を自動的に使用します。
10.3
 
CR344724
build.xmlxmlcatalog 要素では、エンティティの場所はローカル ファイル システム上のファイルでなければなりません。リモート ファイル (http: など) やアーカイブ内のファイル (jar: など) は使用できません。
回避策または解決策 :
必要な場合は、代わりに、カタログ ファイル内のエンティティとしてリモート要素を定義してください。
10.3
修正の予定なし
CR347076
XML カタログ機能を使用する場合、カタログ ファイルでは public 要素がサポートされません。JAX-WS EntityResolver 実装との整合性を保つためにサポートされていません。WLS はカタログ ファイルで system 要素の定義のみをサポートしています。
10.3
修正の予定なし
CR350154
WLS 10.3 で WLS 9.x のクライアント アーティファクトを生成しようとする場合、組み込みのタスク clientgen を直接使用できません。
回避策または解決策 :
WLS 10.3 では、Ant の組み込みの clientgen タスクの typedef クラスは weblogic.wsee.tools.anttasks.ClientGenTask です。WLS 10.3 で WLS 9.x のクライアント アーティファクトを生成する場合は、以下のいずれかが必要です。
  • clientgenx タスクを使用する。typedef クラスは weblogic.ant.taskdefs.webservices.clientgen.ClientGenTask
  • または

  • Ant ビルド プロジェクト ファイルで clientgentaskdef を次のように定義する。
  • <taskdef name='clientgen' classname='weblogic.ant.taskdefs.webservices.clientgen.ClientGenTask'/>

10.3
 
CR350930
ローカルの xmlcatalog 要素が Ant の制限のために正しく機能しません。
回避策または解決策 :
Ant build.xml ファイルで、同じターゲット内の場合は clientgen(wsdlc) タスクより上にローカルの要素を定義する必要があります。または、その要素を別のターゲットで定義してください。
10.3
修正の予定なし
CR353291
以前のリリースでは、WSSC のキー長に関してはアルゴリズム スイート ポリシーが使用されないため、WLS から .NET への WSSC+RM の相互運用性が信頼ハンドシェーク中に失敗しました。WLS は対称鍵の最大キー長に関しては WS-SecurityPolicy 仕様を適切に解釈します。しかし、Microsoft やその他の実装では、ポリシーのアルゴリズム スイートで最小として指定されたキー長を「正しい」キー長として扱い、最大長を (正しいとしても) 受け付けない場合があります。
WLS 10.3 では、キーを派生する場合、最大キー長が正しく、より安全だとしても、アルゴリズムで指定された最小のキー長を常に使用するように、クライアント サイドの動作が変更されました。これで、Microsoft の場合にも WLS は適切に解釈できるようになります。そのため、WLS 10.3 では以前のリリースよりも短い (したがって安全性の低い) キー長を使用することになります。ただし、派生されるすべてのキーは、少なくとも、ポリシーのアルゴリズム スイートで指定された最小のキー長を持っています。
10.3
 
CR353484
CR363329
WLS 10.3 では、SecureConversationToken ポリシー要素で includeToken 属性設定を使用できます。以前のリリースではトークンが常に含まれていましたが、これは不適切でした。
10.3
10.3
CR361779
JWS で webmethod のパラメータとして内部クラスの内部クラスを使用すると、JWSC タスクで警告が発生します。
回避策または解決策 :
JWS の webmethod のパラメータとして内部クラスの内部クラスを使用することは避けてください。
10.3
 
CR365414
以前のリリースとは異なり、WSL 10.3 では「暗号化前の署名」ポリシーが使用可能になりました。
10.3
10.3
CR367420
WLS 10.0 では、UseX509ForIdentity フラグが設定されている場合でも、X509 証明書が認証に使用されませんでした。この問題は WLS 10.3 で修正されました。
回避策または解決策 :
ドメインのコンフィグレーションに Python スクリプトを使用し、デフォルトの x509 ハンドラを作成する場合は、UseX509ForIdentityfalse に設定してください。
wsm = cmo.lookupWebserviceSecurity
('default_wss')
wtm = wsm.createWebserviceTokenHandler
('default_x509_handler')
wtm.setClassName('weblogic.xml.crypto.wss.
BinarySecurityTokenHandler')
wtm.setTokenType('x509')
wtm.setHandlingOrder(2)
cpm = wtm.createConfigurationProperty
('UseX509ForIdentity')
cpm.setValue('false')
上記のコードを起動スクリプトに追加しない場合は、WLS 10.0 で動作していた安全な Web サービスの一部が WLS 10.3 で動作しない可能性があります。
10.3
10.3
CR368031
JMS 転送を使用する Web サービスは、障害が発生したクラスタ化サーバが再起動した後や、クラスタ内の他のサーバが起動してしばらくたってからサーバが起動した場合に、リクエストをロード バランシングしません。これは、新しく起動したクラスタ化サーバにメッセージを受信して処理する機会がないためです。
この問題はロード バランシングのパフォーマンスに影響を与える可能性がありますが、フェイルオーバ機能には影響はありません。
10.3
 
CR369432
WLS Web サービス JAXRPC クライアントはマルチバイト文字を含む HTTP SOAPAction ヘッダをエンコードしません。WLS サーバは HTTP ヘッダで ASCII のみをサポートします。
回避策または解決策 :
wsdl で SOAP アクションを ASCII に変更してください。
10.3
 
CR369721
WLS 10.0 で、JAX-WS を使用するときに、応答ラッパー Bean の名前が重複していない場合に、以下のメッセージが発生することがありました。
Response wrapper bean names must be unique and must not clash
WLS 10.3 では、この問題は発生しなくなりました。
10.0
10.3
CR371461
clientgen タスクの xmlcatalog 要素で外部カタログ ファイルを使用できません。たとえば、次のような Ant ビルド ファイルは機能しません。
<clientgen ...
<xmlcatalog>
<catalogpath>
<pathelement location='wsdlcatalog.xml'/>
</catalogpath>
</xmlcatalog>
これは Ant XML カタログの制限です。
回避策または解決策 :
リソースの場所は、インラインか外部カタログ ファイルで、または両方で指定できます。外部カタログ ファイルを使用するには、xml-commons リゾルバ ライブラリ (resolver.jar) をクラスパスに含める必要があります。外部カタログ ファイルの形式はプレーン テキストまたは XML です。xml-commons リゾルバ ライブラリがクラスパスで見つからない場合、<catalogpath> パスで指定された外部カタログ ファイルは無視されて、警告がログに記録されます。ただし、この場合でも、インライン エントリの処理は正常に続行されます。
現在、インラインで指定できるのは <dtd> 要素と <entity> 要素のみです。これらの要素はそれぞれ、OASIS カタログ エントリ タイプの PUBLIC と URI に対応します。
10.3
修正の予定なし

 


WebLogic Tuxedo Connector

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR127660
VIEW クラスは接続ごとには設定されません。
2 つのアプリケーションが、定義は異なるが同じ VIEW 名を持つ VIEW クラスをそれぞれ指定した場合、WebLogic Tuxedo Connector の共有ハッシュ テーブルは、サーバで予期しない動作を引き起こすことがあります。Resource セクション用のハッシュ テーブルに加えて、その接続における VIEW クラス用のハッシュ テーブルを用意する必要があります。
回避策または解決策 :
すべての WebLogic Workshop アプリケーションで定義されている全 VIEW クラスに一貫性を持たせます。つまり、同じ VIEW クラスを表す場合にのみ同じ VIEW 名を用いるようにします。
8.1 SP2
修正の予定なし

 


その他

変更要求番号
説明と回避策または解決策
問題が発生したリリース
問題が解決したリリース
CR198347
データベース ドライバでは、それぞれのデータベース ドライバへの接続の暗号化をサポートできませんでした。
DataDirect は今回、JDBC 接続属性の暗号化を有効にするために SSL のサポートを提供しています。その結果、JDBC 接続を暗号化できるようになりました。機能の詳細について、以下に概要を示します。
Oracle
  • ネットワーク上でデータの暗号化をコンフィグレーションするための新しい EncryptionMethod 接続オプション。
  • ドライバでの SSL 暗号化の実装方法をコンフィグレーションするための新しい接続オプション。
    • 証明書検証の動作をコンフィグレーションする ValidateServerCertificate および HostNameInCertificate 接続オプション。
    • 信頼ストアの情報をコンフィグレーションする TrustStore および TrustStorePassword 接続オプション。
    • SSL クライアント認証のキーストア情報をコンフィグレーションする KeyStoreKeyStorePassword、および KeyPassword 接続オプション。
SQL Server
  • ネットワーク上でデータの暗号化をコンフィグレーションするための新しい EncryptionMethod 接続オプション。
  • ドライバでの SSL 暗号化の実装方法をコンフィグレーションするための新しい接続オプション。
    • 証明書検証の動作をコンフィグレーションする ValidateServerCertificate および HostNameInCertificate 接続オプション。
    • 信頼ストアの情報をコンフィグレーションする TrustStore および TrustStorePassword 接続オプション。
9.0
10.3
CR198347
(続き)
Sybase
  • ネットワーク上でデータの暗号化をコンフィグレーションするための新しい EncryptionMethod 接続オプション。
  • ドライバでの SSL 暗号化の実装方法をコンフィグレーションするための新しい接続オプション。
    • 証明書検証の動作をコンフィグレーションする ValidateServerCertificate および HostNameInCertificate 接続オプション。
    • 信頼ストアの情報をコンフィグレーションする TrustStore および TrustStorePassword 接続オプション。
DB2
現在は iSeries 上のみ。LUW および z/OS でのサポートが予定されています。
  • DB2 固有の暗号化のサポート。
  • ネットワーク上でデータの暗号化をコンフィグレーションするための新しい EncryptionMethod 接続オプション。
Informix
暗号化のサポートは予定されていません。
Oracle、SQL Server、および Sybase ドライバでの暗号化の変更に関する詳細については、http://media.datadirect.com/download/docs/jdbc/alljdbc/wwhelp/wwhimpl/js/html/wwhelp.htm のリファレンス ガイドを参照してください。
DB2 ドライバでの暗号化の変更に関する詳細については、http://media.datadirect.com/download/docs/jdbc/alljdbc/wwhelp/wwhimpl/js/html/wwhelp.htm のリファレンス補足ガイドを参照してください。
   
CR223728
WebLogic Server では、標準の Ant ディストリビューションが WL_Home/modules/org.apache.ant_1.6.5 にパッケージ化されることになりました。インストールの一部として作成された標準の WebLogic Server 環境スクリプトを使用している場合は、何も変更しなくても引き続き Ant を使用できます。一方、インストールした WebLogic Server から Ant jar を直接参照している場合は、Ant ディストリビューションの新しい場所を指すようにクラスパスを変更する必要があります。
このディレクトリの lib/ant-all.jar には、lib ディレクトリ内の他の JAR すべてを参照するマニフェスト クラスパスが含まれています。以前の動作を維持するには、ant.jar の代わりに、ant.jar のマニフェスト クラスパスに lib ディレクトリ内のすべての JAR が含まれるように変更されている ant-all.jar を使用する必要があります。
10.0
なし
CR272167
MS SQL Server ドライバは conn.prepareStatement(String sql, String[] columnNames) をサポートされないメソッドとして報告します。これは、Microsoft Server 7 および SQL Server 2000 の以下のメソッドでのみ発生します。
Connection.prepareStatement(String sql, int[] columnIndexes)
Connection.prepareStatement(String sql, String[] columnNames)
Statement.execute(String sql, int[] columnIndexes)
Statement.execute(String sql, String[] columnNames)
Statement.executeUpdate(String sql, int[] columnIndexes)
Statement.executeUpdate(String sql, String[] columnNames)
これらのメソッドは ID カラムの値を返します。しかし、ドライバはこれらのメソッドを正しく実装できません。これらの DBMS では insert、update、または delete 文から任意のカラムの値を返せないためです。
回避策または解決策 :
WorkArounds 接続オプションを 1 に設定します。Workarounds=1 の場合、上記のいずれかの自動生成キー メソッドを呼び出すと、メソッドで指定されたカラムの名前またはインデックスに関係なく、ID カラムの値が返されます。複数の名前またはインデックスが指定されると、ドライバは、Microsoft SQL Server 7 または SQL Server 2000 に接続している場合は複数のカラム名またはインデックスを指定できないことを示す例外を送出します。
WorkArounds 値を設定すると、ドライバは以前にサポートされていたメソッドをサポートできるようになります。
8.1SP5
10.3
CR290964
weblogic.jar マニフェスト クラスパスに ant-contrib.jar を含めないことになりました。したがって、ant-contrib タスクを使用していて「Could not load definitions from resource net/sf/antcontrib/antlib.xml. It could not be found」のようなエラー メッセージが表示された場合は、ant-contrib.jar がクラスパスに含まれていないことを意味します。WebLogic Server の setWLSEnv スクリプトを使用すると、クラスパスに ant-contrib.jar が追加されます。しかし、クラスパスに weblogic.jar を追加する独自のスクリプトを使用している場合は、ant-contrib.jar が追加されるようにスクリプトを更新する必要があります。
回避策または解決策 :
標準ディストリビューション (または次に示す WebLogic Server 付属) の ant-contrib.jar をクラスパスに追加してください。
BEA_HOME/modules/net.sf.antcontrib_1.0b2.0/lib/ant-contrib.jar
10.0
なし
CR293355
マシンのデフォルトの Ant バージョンでは、互換性が確保できない場合があります。
UNIX に古い Ant がインストールされている場合、/etc/ant.conf という名前のファイルが作成されていることがあります。このファイルは、そのマシンで使用する Ant インストールを指します。古い Ant インストールには、WebLogic Server で必要となるすべての機能が含まれているわけではありません。
この問題がある場合、たとえば次のようなエラーが発生します。
ant -version
java.lang.NoClassDefFoundError: org/apache/tools/ant/launch/Launcher
回避策または解決策 :
/etc/ant.conf ファイルを削除し、ant -noconfig を使用してください。
10.0
 
CR312952
JarBuilder ユーティリティを使用してクライアントをビルドすると、次のようなエラーが表示されることがあります。
Invalid implementation version between Ant core and Ant optional tasks.
このエラーは、生成された wlfullclient.jar に含まれている Ant クラスのバージョン番号が、クラスパスに指定されている Ant バージョンと一致しないために発生します。
回避策または解決策 :
ローカルの Ant インストールからの ant.jar を、クライアント クラスパスの wlfullclient.jar の前に追加します。別の方法として、WLS インストールからの Ant モジュールを、クラスパスの wlfullclient.jar の前に追加してもかまいません。
$BEA_HOME/modules/org.apache.ant_1.6.5/lib/ant-all.jar
10.0
10.3
CR323840
Smart Update バージョン 3 を既存の BEA_HOME にインストールして、コマンドライン モードで使用しようとすると、「Unsupported product release」エラーが発生し、Smart Update が終了します。
10.0
10.3
CR363918
Oracle ojbdc14.jar ファイルは、JDK 5 または 6 で使用するため、ojdbc6.jar に変更されました。この結果、ojdbc14.jar への明示的な参照はすべて、ojdbc6.jar へ変更する必要があります。
10.3
 
CR375831
Linux 5.0 で、wlappc を使用する Ant スクリプトを実行するときに、Ant が wlappc タスク、またはそのタスクに依存しているクラスを見つけられない場合に、次のエラーが発生します。
Could not create task or type of type: wlappc.
回避策または解決策 :
次のように、build xml に wlappc タスクを配置してください。
<taskdef name='wlappc' classname='weblogic.ant.taskdefs.j2ee.Appc'/
10.3
 


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