WebLogic Server パフォーマンス チューニング ガイド

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Web サービスのチューニング

以下の節では、WebLogic Web サービス アプリケーションとアプリケーション リソースの設計、開発、およびデプロイにおけるベストプラクティスを紹介します。

 


Web サービスのベスト プラクティス

設計およびアーキテクチャにおける決定は、実行時のパフォーマンスや Web サービス アプリケーションのスケーラビリティに大きく影響します。ここでは、最高のパフォーマンスを得るために重要な推奨事項を紹介します。

 


Web サービスの信頼性のあるメッセージング エージェントのチューニング

Web サービスの信頼性のあるメッセージングには、ストア アンド フォワードという高度な機能があります。ストア アンド フォワード機能を使用すると、ローカル サーバ インスタンスからリモートの送り先に対して高パフォーマンスのメッセージ転送を行えます。『WebLogic ストア アンド フォワードのコンフィグレーションと管理』の「ストア アンド フォワード サービスについて」を参照してください。この節では、ストア アンド フォワード (SAF) アプリケーションから最高のパフォーマンスを引き出す方法について紹介します。

 


Web サービスのパフォーマンス改善のための負荷の大きいシステムのチューニング

非同期の要求と応答、信頼性のあるメッセージング、バッファリングなどの機能はすべて、最小のシステム リソースを使用して少ないクライアント数 (10 未満) に対応するように、あらかじめチューニングされています。多数のクライアントや大量のメッセージを処理する予定である場合は、追加の負荷に対応するためにチューニング パラメータを調整してください。

バッファリング セッションの設定

信頼性のあるメッセージングやバッファリングの機能では JMS キュー セッションを使用してメッセージを信頼性/バッファ キューに送信します。デフォルトでは、WebLogic Server はバッファリングに 10 個のセッションを割り当てるので、10 個のクライアントが同時に信頼性/バッファ キューにメッセージを入れることができます。

非同期の要求と応答の場合、通信のやり取りの要求部分と応答部分は別々に 2 つのクライアントとしてカウントされます。この場合、セッションのデフォルト プールは非同期の要求と応答のクライアントに同時に 5 つまで対応できます。アプリケーションで予期される同時クライアント数に対応するには、以下のパラメータを予期されるクライアント スレッド数の 2 倍に設定します。

-Dweblogic.wsee.buffer.QueueSessionPoolSize=size

非同期リソースの解放

非同期の要求と応答の機能を使用する場合、WebLogic Server は非同期応答がクライアントに返されるまで、その要求に関する情報を永続的に格納します。これらのリソースは、「ストア クリーナ」と呼ばれるバックグラウンドのスレッドによって解放されるまで、永続ストアに保持されます。

これらのリソースはより早く解放できる場合もあります。ストア クリーナを頻繁に実行すれば、永続ストアのサイズを削減して、クリーニングに要する時間を最小限に抑えることができます。

デフォルトでは、ストア クリーナは 2 分 (120000 ms) ごとに実行されます。以下の Java システム プロパティを使用して、ストア クリーナの間隔を 1 分 (60000 ms) に設定することをお勧めします。

-Dweblogic.wsee.StateCleanInterval=60000

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