JAX-WS を使用した WebLogic Web サービスの開始

概要

ここでは、Java API for XML-based Web Services (JAX-WS) を使用して WebLogic Web サービスをプログラミングする方法について説明します。JAX-WS は、Java Web サービスのコーディング、構築、デプロイメントに使用する標準ベースの API です。

JAX-WS は、Web サービスおよび Web アプリケーション内で JAX-RPC に取って代わるものとして設計されています。JAX-WS および JAX-RPC に対してサポートされている機能を比較するには、『WebLogic Web サービス入門』の「JAX-WS または JAX-RPC のいずれかを選択する際の判断基準」を参照してください。JAX-RPC Web サービスから JAX-WS への移行については、「JAX-WS への JAX-RPC Web サービスおよびクライアントの移行」を参照してください。

次の表に、このガイドの内容をまとめます。

表 1-1 内容のまとめ
節	内容
使用例とサンプル	一般的な使用例とサンプルを実行する。
WebLogic Web サービスの開発	WebLogic 開発環境で Web サービスを開発する。
JWS ファイルのプログラミング	Web サービスを実装する JWS ファイルをプログラムする。
JAXB データバインディングの使用	Java Architecture for XML Binding (JAXB) データバインディングを使用する。
Web サービスの呼び出し	スタンドアロンクライアントまたは別の Web サービスから Web サービスを呼び出す。
Web サービスの管理	Administration Console を使用して WebLogic Web サービスを管理する。
JAX-WS への JAX-RPC Web サービスおよびクライアントの移行	JAX-RPC Web サービスを JAX-WS へ移行する。

WebLogic Web サービスの概要、標準、サンプル、関連ドキュメントについては、『WebLogic Web サービス入門』を参照してください。

JAX-WS は Web サービスセキュリティ (WS-Security) 1.1 をサポートしています (WS-Secure Conversation は除く)。WebLogic Web サービスのセキュリティについては、『WebLogic Web サービスのセキュリティ』を参照してください。

既存の WebLogic Web サービスをアップグレードする際の注意点

10.0 の WebLogic Web サービスをリリース 10.3 にアップグレードするために必要な手順はありません。10.0 の Web サービスは、変更や再コンパイルなしに WebLogic Server リリース 10.3 へ再デプロイすることができます。