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ドメイン

ドメインとは、相互に関連した WebLogic Server リソースの集合で、1 つの単位として管理されます。ドメインには 1 つまたは複数の WebLogic Server が含まれ、1 つまたは複数の WebLogic Server クラスタが含まれる場合もあります。

ドメインは独立した管理単位です。アプリケーションがドメインにデプロイされている場合、そのアプリケーションのコンポーネントを、そのドメインに含まれないサーバにデプロイすることはできません。ドメインでクラスタがコンフィグレーションされている場合、クラスタのすべてのサーバもそのドメインの一部となります。

各ドメインごとに、ドメイン内のすべてのサーバとクラスタに適用される WebLogic Server リソースのサブセットをコンフィグレーションできます。これらの属性は Administration Console のドメイン ノードでコンフィグレーションします。

 


タスク

ドメイン管理ポートの有効化

WebLogic Server 7.0 には、ドメイン内のすべてのサーバで使用する SSL 管理ポートを有効にするオプションが用意されています。管理ポートは省略可能ですが、以下の 2 つの機能があります。

管理ポートではセキュアな SSL トラフィックのみが受け入れられ、管理ポートを経由するすべての接続にはサーバ管理者による認証が必要となります。このため、管理ポートを有効にするには、ドメインに対する以下の制限に従う必要があります。

ドメインの管理ポートを有効にするには、次の手順に従います。

  1. まず、ドメイン内のすべてのサーバが SSL を使用するよう適切にコンフィグレーションされていることを確認します。 詳細については、SSL プロトコルのコンフィグレーション (バージョン 7.0) を参照してください。

  2. 左ペインでアクティブなドメインの名前を選択して、ドメインのコンフィグレーション属性を表示します。

  3. 右ペインの [コンフィグレーション] タブをクリックします。

  4. 右ペインの [一般] タブをクリックします。

  5. [ドメイン管理ポートを有効化 (SSL をコンフィグレーションしてください)] 属性を選択して、このドメインの SSL 管理ポートを有効にします。

  6. ドメイン内のすべてのサーバで管理ポートとして使用するデフォルトの SSL ポート番号を入力します (各サーバの [コンフィグレーション|SSL Ports] タブでそのサーバの管理ポートの選択をオーバライドできます)。

  7. [適用] をクリックして変更を反映させます。

  8. 管理ポートを有効にした後、管理対象サーバを起動するには、ドメインの管理サーバとの SSL 接続を確立する必要があります。接続の確立は、管理対象サーバの起動時にコマンドラインで次のオプションを指定して行います。
    -Dweblogic.management.server=https://host:admin_port

    host は管理サーバのアドレス、admin_port は管理サーバで使用されている管理ポートです。http:// ではなく、https:// をプレフィックスとして指定する必要があります。

新しいドメインの作成

注意: WebLogic Server 7.0 には、管理サーバ、管理対象サーバ、およびクラスタ (省略可能) のある新しいドメインの作成を支援するコンフィグレーション ウィザードが用意されています。コンフィグレーション ウィザードでは、新しいドメインに追加するために選択したサーバの起動スクリプトが自動的に生成されます。 詳細については、「コンフィグレーション ウィザードを使用した新しいドメインの作成」を参照してください。

以下の手順では、Administration Console を使用して、新しいドメインの基本的な config.xml ファイルを生成する方法について説明します。この方法を使用すると、新しいドメイン名、JTA、SNMP、ログ、およびアプリケーションを設定できます。ただし、この方法を使用して新しいサーバを追加したり、起動スクリプトを生成したりすることはできません。

Administration Console を使用して、新しいドメインの基本的な config.xml ファイルを生成するには、次の手順に従います。

  1. 左ペインで、アクティブなドメインを表すインスタンス ノード (myDomain など) を右クリックします。 ポップアップ メニューが表示されます。

  2. ポップアップ メニューから [他のドメインの作成または編集] を選択します。右ペインに現在のドメイン コンフィグレーションが表示されます。

  3. [新しい Domain のコンフィグレーション] を選択します。

  4. 以下のドメイン属性フィールドに値を入力します。

  5. [作成] をクリックして、新しいドメインを作成します。

  6. [コンフィグレーション]、[セキュリティ]、および [メモ] の各タブを使用して新しいドメインの属性をコンフィグレーションし、[適用] をクリックして変更を保存します。Administration Console によって、変更が新しいドメインの config.xml コンフィグレーション ファイルに記録されます。

  7. 新しいドメインのコンフィグレーションが終了したら、ページの最上部にある [Home] アイコンをクリックしてアクティブなドメインに戻ります。

ドメインの起動と停止

アクティブなドメイン内のすべての管理対象サーバを起動および停止するには、以下の手順に従います。

  1. 左ペインで、アクティブなドメインの名前を右クリックします。

  2. [このドメインを強制停止...] または [このドメインを開始...] を選択します。

Administration Console からドメイン全体を起動した場合、右ペインに表示される結果は、そのドメインにコンフィグレーションされた各管理対象サーバの結果への一連のリンクになります。

ドメイン ログの表示

  1. 左ペインで、ドメインを表すインスタンス ノード (「examples」など) を右クリックします。 ポップアップ メニューが表示されます。

  2. [ドメインログを参照します] をクリックします。右ペインにログが表示されます。

ドメイン ログ ファイルの名前と場所の指定

  1. 左ペインで、ドメインを表すインスタンス ノード (「examples」など) をクリックします。

  2. 右ペインで [コンフィグレーション] タブを選択し、続いて [ログ] タブを選択します。

  3. [ファイル名] ボックスに、ドメイン ログのパスとファイル名を入力します。

    ローテーションされるログ ファイルの名前に時刻と日付を含める場合は、次の節ドメイン ログ ファイルのローテーション条件の指定.を参照してください。

  4. [適用] をクリックして変更を反映させます。

  5. 管理サーバを再起動します。管理サーバは、以後のすべてのドメイン メッセージを新しいファイルに書き込みます。

ドメイン ログ ファイルのローテーション条件の指定

  1. 左ペインで、ドメインを表すインスタンス ノード (myDomain など) をクリックします。右ペインにドメイン ダイアログが表示され、このドメインに関連するタブが示されます。

  2. [コンフィグレーション] タブで、[ログ] タブをクリックします。

  3. すべてのログ メッセージを 1 つのファイルに蓄積する場合は、[ローテーション タイプ] で [(なし)] を選択します。サイズが大きくなった場合、ファイルの内容を消去する必要があります。

  4. 管理サーバで、現在のログ ファイルが特定のサイズに達したときに古いメッセージを別のファイルに移す場合は、以下の操作を行います。

    1. [ローテーション タイプ] で、[サイズ] を選択します。

    2. [最小ファイル サイズ] で、サーバがログ メッセージを別のファイルに移動することになるファイル サイズ (1 〜65535 KB) を指定します。 ログ ファイルが指定した最小サイズに達したら、次にサーバがファイル サイズをチェックしたときに、現在のログ ファイルの名前が変更され、以降のメッセージを格納するための新しいファイルが作成されます。

    3. 古いログ メッセージを格納するためにサーバが作成するログ ファイルの数を制限するには、[ファイル数の制限] を選択します。 次に、[ファイル数] にファイルの最大数を入力します。 最後のログ ファイルが容量制限に達した後にサーバがドメイン ログ メッセージを受け取ると、サーバは最も古いログ ファイルを上書きします。

    4. [適用] をクリックします。

  5. 管理サーバで、特定の間隔で別のファイルを作成する場合、以下の操作を行います。

    1. [ローテーション タイプ] で、[時間] を選択します。

    2. [ローテーション開始時刻] に、時間ベースのローテーションの開始時刻を入力します。

      指定された時刻に、現在のログ ファイルがローテーションされます。指定した時刻が既に過ぎている場合は、ファイルのローテーションが直ちに開始されます。

      以後、[ファイルローテーション間隔] で指定した間隔でログ ファイルがローテーションされます。

      hh:mm という形式で指定します (hh は 24 時間形式の時間、mm は分)。

    3. [ファイルローテーション間隔] に、古いメッセージが別のファイルに保存される間隔を入力します。

    4. サーバが作成するログ ファイルの数を制限するには、[ファイル数の制限] を選択します。 次に、[ファイル数] にログ ファイルの最大数を入力します。 現在のローテーション間隔中にファイル数が上限に達すると、次の間隔が終了するときに最も古いログ ファイルが上書きされます。

    5. [適用] をクリックします。

  6. ログ ファイルのローテーション時に日付と時刻をファイル名に含めるには、[ファイル名] フィールドで java.text.SimpleDateFormat 変数をファイル名に追加します。各変数はパーセント (%) 記号で囲みます。

    たとえば、[ファイル名] フィールドに次の値を入力したとします。
    wl-domain_%yyyy%_%MM%_%dd%_%hh%_%mm%.log

    ドメイン ログ ファイルには次のような名前が付けられます。
    wl-domain_yyyy_MM_dd_hh_mm.log

    管理サーバがドメイン ログ ファイルをローテーションすると、ローテーションされたファイルの名前には日付が含まれます。 たとえば、ドメイン ログ ファイルが 2003 年 4 月 2 日 10:05 AM にローテーションされた場合、古いメッセージを格納したログ ファイルの名前は次のようになります。
    wl-domain_2003_04_02_10_05.log

    日付と時刻を含めない場合、ローテーションされたログ ファイルには filenamennnnn のように作成順に番号が付けられます (filename はログ ファイルに対してコンフィグレーションされている名前)。たとえば、wl-domain.log00007 のようになります。

SNMP の管理

SNMP のコンフィグレーションの詳細については、SNMP と WebLogic Server のコンフィグレーションを参照してください。

  1. 左ペインで、ドメインを表すインスタンス ノード (myDomain など) をクリックします。右ペインにドメイン ダイアログが表示され、このドメインに関連するタブが示されます。

  2. [コンフィグレーション] タブで、[SNMP] タブをクリックします。

  3. チェックボックスをクリックして、SNMP サービスを有効にします。

  4. [SNMP ポート] で、エージェントが SNMP リクエストをリスンするポートを指定します。

  5. [MIB データの更新間隔] で、MIB 値のキャッシュを更新する間隔 (秒) を指定します。

  6. [サーバ状態チェック間隔係数] で、サーバの状態をチェックする間隔の決定に使用される値を指定します。

  7. [コミュニティ プレフィックス] で、SNMP コミュニティ名を指定します。

  8. [デバッグ レベル] を指定します。

  9. トラップの送り先を選択します。

    1. トラップの送り先を選択するには、[選択可] リストからトラップの送り先を選択し、右矢印をクリックして [選択済み] リストに移動します。複数のトラップの送り先を選択するには、〔Shift〕または〔Ctrl〕を押したままリスト内のトラップの送り先をクリックします。

    2. トラップの送り先を削除するには、[選択済み] リストからトラップの送り先を選択し、左矢印をクリックして [選択可] リストに移動します。複数のトラップの送り先を選択するには、〔Shift〕または〔Ctrl〕を押したままリスト内のトラップの送り先をクリックします。

他のドメインの管理

  1. 左ペインで、ドメインを表すインスタンス ノード (myDomain など) を右クリックします。 ポップアップ メニューが表示されます。

  2. [他のドメインの作成または編集] をクリックします。右ペインに現在のドメイン コンフィグレーションが表示されます。

  3. 非アクティブなドメインの名前をクリックして、そのドメインを管理します。

  4. 非アクティブなドメインのコンフィグレーションが終了したら、ページの最上部にある [Home] アイコンをクリックしてアクティブなドメインに戻ります。

 

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