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WebLogic Server 7.0 の機能と変更点

BEA WebLogic Server 7.0 サービス パック 7 へようこそ。先進的な Web アプリケーション サーバである WebLogic ServerTM は、J2EE 1.3 技術、Web サービス、およびその他の最先端インターネット標準を実装し、可用性、拡張性、安全性に優れたアプリケーションのための信頼できるフレームワークを提供します。WebLogic Server を利用するとさまざまな異種プラットフォームとアプリケーションがシームレスに統合されるため、ネットワークで既存のソフトウェア投資を活用したり、ミッションクリティカルな e-ビジネス アプリケーションの構築に不可欠なエンタープライズ クラスのサービスとデータを共有したりすることが可能になります。

WebLogic Server のドキュメント (リリース ノートを含む) は、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/index.html で頻繁に更新されます。

非推奨になった機能と API については、『WebLogic Server 7.0 へのアップグレード』の「非推奨になった API と機能」を参照してください。

以下の節では、WebLogic Server 7.0 の一般リリースとそれに関連するサービス パックで導入された新機能および主要な改善点について説明します。

 


WebLogic Server 7.0 SP7 での新機能

WebLogic Server 7.0 SP7 では、以下の重要な拡張機能が提供されます。

Administration Console

WebLogic Server を Windows サービスとして実行した場合、リモートのマップされたドライブにあるアプリケーションを Console からデプロイすることはできませんでした。

[コンフィグレーションするアプリケーションまたはコンポーネントの場所を指定] ページに [set new Location] オプションが追加されたため、UNC パスを使用して、Windows のマップされたネットワーク ドライブからアプリケーションをデプロイできるようになりました。

プラグイン

 


WebLogic Server 7.0 SP6 での新機能

BEA では、WebLogic Server の問題を解決して新しい機能を導入する WebLogic Server 7.0 サービス パックを提供することにより、WebLogic Server 7.0 のユーザを引き続きサポートします。

Administration Console

サーバとクラスタのコンフィグレーションに [Servlet Extension Case Sensitive] 属性が追加されました。また、セキュリティ ドメイン コンフィグレーションには [Web App Files Case Insensitive] 属性が追加されました。

これらの属性では、win32 以外のすべてのプラットフォームにおいて、Java Server Pages (JSP) のファイル ルックアップで大文字/小文字を区別するかどうかを指定します。標準の win32 ファイル システムにおけるファイル ルックアップでは、常に大文字/小文字は区別されません。 win 32 以外の大文字/小文字を区別しないファイル システム (UNIX の NT Samba マウントや、大文字/小文字を区別しないモードでインストールされた Mac OS など) で、大文字/小文字を区別しないルックアップを指定すると (これらの属性を false に設定する)、JSP はそのソース コードを返さなくなります。 たとえば、JSP が Samba マウントから提供されていて、大文字/小文字を区別しないルックアップを指定した場合、WebLogic Server では、すべてのファイル名の拡張子を小文字に変換してから JSP をルックアップします。

詳細については、http://dev2dev.bea.com/resourcelibrary/advisoriesnotifications/BEA04-67.00.jsp のセキュリティ勧告を参照してください。

 


WebLogic Server 7.0 SP5 での新機能

WebLogic Server 7.0 SP5 では、重要な拡張機能が提供されます。

Oracle 10g JDBC Thin ドライバ

WebLogic Server 7.0SP5 では、Oracle Thin ドライバの Oracle 10g (10.1.0.2.0) バージョンがリリースに追加されて、Oracle Thin ドライバのデフォルトのバージョンになりました。 『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「WebLogic Server でのサードパーティ ドライバの使い方」を参照してください。

注意: Oracle 10g Thin ドライバで確認された問題は次のとおりです。

JDBC マルチプールのフェイルオーバ機能の強化

WebLogic Server 7.0SP5 では、JDBC マルチプールで次のような機能が強化されました。

詳細については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「マルチプールのフェイルオーバの拡張」を参照してください。

JDBC接続プールのテスト機能の強化

WebLogic Server 7.0SP5 では、プールされた接続に対するデータベース接続テストの機能を改良し、接続要求処理の遅延を最小限に抑えるために、JDBC 接続プールに次の機能が追加されました。

これらの機能を有効にするには、config.xml ファイルで JDBCConnectionPool オブジェクトに属性を追加します。 両方の属性では、TestConnectionsOnReservetrue に設定し、TestTableName の値を指定することも必要です。 『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「JDBC接続プールのテスト機能の強化」を参照してください。

EJB キャッシュ サイズの削除

アイドル状態の読み書き対応エンティティ Bean を EJB キャッシュから自動的に削除するようにコンフィグレーションできるようになりました。 自動削除は、基準のメモリ占有量が大幅に増えることを防ぎます。

キャッシュ サイズの削除をコンフィグレーションするには、idle-timeout-seconds 要素にゼロより大きい値を指定します。 何も指定しないか 0 の値を指定する場合、自動キャッシュ サイズ削除は無効になり、アイドル状態の Bean はキャッシュから定期的に削除されません。 weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子の entity-cache タグで指定される個別のエンティティ Bean キャッシュの場合は、concurrency-strategy が Database、ReadOnly または Optimistic に設定されているエンティティ Bean に対して既存の idle-timeout-seconds 要素が有効になります。

この機能は、entity-cache タグによる個別のエンティティ キャッシュに適用できるだけでなく、entity-cache-ref タグから idle-timeout-seconds を設定するアプリケーション キャッシュにも使用できます。

ドメイン コンフィグレーション用の Ant タスク

WebLogic Server 7.0SP5 では、次の Ant タスクを導入して、管理者に追加の管理機能を提供しています。

wlserver および wlconfig の詳細については、『管理者ガイド』の「Ant タスクを使用した WebLogic Server ドメインのコンフィグレーション」を参照してください。 wldeploy の詳細については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「wldeploy Ant タスク」を参照してください。

コンフィグレーション可能なログ ローテーションの基準

サービス パック 5 で起動し、WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールしている場合は、標準出力および標準エラー ログをアーカイブするために、デフォルトの時間間隔を変更したり、他の条件を使用したりできます。 『管理者ガイド』の「ログ ファイル ローテーション」を参照してください。

強化されたサーバ ログ

管理サーバは、ユーザによってコンフィグレーションが変更されたとき、またはドメイン内のいずれかのリソースで管理操作が実行されたときにログ メッセージを送出するようにコンフィグレーションできます。 たとえば、ユーザがドメイン内の管理対象サーバで SSL を無効にすると、管理サーバはログ メッセージを送出します。 そのようなメッセージは、ドメインのコンフィグレーションで行われた変更の証跡となります (コンフィグレーション監査)。

クライアントの追跡

サービス パック 5 から、恒久サブスクライバの IP アドレスのモニタが可能になりました。 この情報は JMSConnectionRuntimeMBean で使用できます。

カスタム監査プロバイダ

サービス パック 5 から、WebLogic Server のデフォルト セキュリティ レルムには WebLogic 監査プロバイダが含まれています。 WebLogic 監査プロバイダは、WebLogic Server のドメイン コンフィグレーションの変更に関する情報を記録します。 この情報には、呼び出された操作だけでなく、変更、編集、または削除された属性値も含まれます。 『WebLogic Security サービスの開発』の「カスタム監査プロバイダを開発する必要があるか」を参照してください。

新しいセキュリティ API

これまでは、weblogic.security.services.Authenticate.login() を呼び出すことで PrincipalAuthenticator.authenticate() メソッドにアクセスできましたが、PrincipalAuthenticator.assertIdentity() メソッドにアクセスする方法はありませんでした。このメソッドは、ユーザが HTTP または HTTPS ヘッダ以外 (ファット クライアントの引数など) に含まれるトークンを受け取った場合に便利です。 新しい API の weblogic.security.services.Authentication.assertIdentity() を使用すると、PrincipalAuthenticator.assertIdentity() にアクセスできます。

weblogic.Admin および Ant タスク用のユーザ コンフィグレーションおよびユーザ キー ファイル

WebLogic Server インスタンスに接続する weblogic.Admin コマンドでは、ユーザ資格を指定する必要があります。 コマンドラインに資格を直接渡したり、暗号化されていない資格をスクリプトに格納したりする代わりに、新しい STOREUSERCONFIG コマンドを使用して、ユーザ資格を暗号化できるようになりました。

メッセージ駆動型 Bean の休止と再開

MDB の休止と再開が可能になりました。

WebDAV のサポート

WebLogic Server プロキシ プラグインでは、クライアントからサーバに送信できる HTTP コマンドを制限しています。 プラグイン コードの検証ルールで、WebDAV 実装に必要な以下の HTTP コマンドが許可されるようになりました。

DELETE

GET

HEAD

OPTIONS

POST

PUT

*COPY

LOCK

MKCOL

MOVE

PROPFIND

PROPPATCH

SEARCH

UNLOCK

 


WebLogic Server 7.0 SP4 での新機能

WebLogic Server 7.0 サービス パック 4 (SP4) は、すべての WebLogic Platform コンポーネントでサービス パックの内容を最適化する WebLogic Platform 7.0 SP4 と内容が重なっています。 WebLogic Integration 7.0、WebLogic Portal 7.0、または完全な Platform 7.0 を使用していて、SP2 より後のサービス パックによる更新を必要としているユーザは、Platform 7.0 SP4 を使用してください。

 


WebLogic Server 7.0 SP3 での新機能

WebLogic Server 7.0 SP3 では、重要な拡張機能が提供されます。

WebLogic Server 7.0 サービス パック 3 と WebLogic Workshop

WebLogic Server 7.0 サービス パック 3 (SP3) には、WebLogic Server と WebLogic Workshop のサービス パックによる更新が含まれています。WebLogic JRockit SP3 を入手して、WebLogic Server 7.0 SP3 と一緒に使用することもできます。

WebLogic Server 7.0 SP3 は、WebLogic Server および WebLogic Workshop のサポート ユーザを対象としています。 WebLogic Server 7.0 SP3 は、BEA のサポート サイト (http://support.bea.com) からのアップグレード インストーラを通じて利用できます。WebLogic Server 7.0 SP3 アップグレード インストーラを、既存の WebLogic Integration 7.0、WebLogic Portal 7.0、または WebLogic Platform 7.0 全体に適用することはできません。

BEA では、すべての Platform コンポーネント (WebLogic Server、WebLogic Workshop、WebLogic Integration、WebLogic Portal、および Weblogic JRockit) のすべてのサービス パックを合わせた Platform 7.0 サービス パックを提供して、Platform 7.0 のユーザを引き続きサポートします。

プールされた接続から JDBC ベンダ接続へのアクセス

サービス パック 3 では、WebLogic 接続プールのデータベース接続から、基底の JDBC ベンダ接続にアクセスすることができます。一部のベンダ固有の JDBC 拡張機能では、ベンダ接続へのアクセスが必要です。ベンダ接続が公開されると、プールされた接続は再利用のために接続プールに戻されなくなるため、ベンダ接続を使用するときはパフォーマンスの損失があります。絶対に必要な場合でない限り、ベンダ接続は使用しないことをお勧めします。

『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「接続プールからの物理的な接続の取得」を参照してください。

XA JDBC 文キャッシングの機能強化

XA 非対応 JDBC ドライバの代わりに XA (トランザクション対応) JDBC ドライバを使用してデータベース接続を作成する接続プールの場合には、キャッシュが異なる動作をするように、Prepared Statement キャッシュ機能が変更されました。XA Prepared Statement キャッシュの場合、WebLogic Server は最長時間未使用 (LRU) アルゴリズムを使用して、接続プールの各接続のキャッシュに格納する文を決定します。

『管理者ガイド』の「Prepared Statement キャッシュのパフォーマンスの向上」を参照してください。

JDBC 接続リーク検出の機能強化

JDBC 接続リーク検出機能が強化されました。アプリケーションが JDBC 接続プールのデータベース接続を正しくクローズしない場合 (接続のリークと呼ばれる)、Weblogic Server は server_nameslcn.tsf という名前のファイルをドメイン ディレクトリに自動的に作成します。ファイルには、接続がリークした JDBC 接続プール名と、接続がクローズされなかった際のスタック トレースが示されます。以降に接続リークが発生すると、WebLogic Server はそのファイルに情報を追加します。

Oracle 仮想プライベート データベースのサポート

WebLogic Server は、Oracle 仮想プライベート データベース (VPD) をサポートするようになりました。VPD を使用することで、アプリケーション定義のファイングレイン アクセス コントロールをサーバで実施し、Oracle 9i データベース サーバ内のアプリケーション コンテキストのセキュリティを確保できます。

詳細については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「Oracle 仮想プライベート データベースによるプログラミング」を参照してください。

JTA トランザクション ログの書き込みポリシー

WebLogic Server サービス パック 3 では、トランザクション ログにエントリを書き込む方法を選択できるように、トランザクション ログ ファイルの書き込みオプションが追加されました。選択するオプションによって、トランザクション処理中のサーバ パフォーマンスに影響を与えることができます。トランザクション ログ ファイルの書き込みオプションは次のとおりです。

『管理者ガイド』の「トランザクション ログ ファイル書き込みポリシーの設定」を参照してください。

XA リソースのトランザクション タイムアウトのサポート

リソース マネージャが javax.transaction.xa.XAResource.setTransactionTimeout() メソッドをサポートする場合、WebLogic Server トランザクション マネージャは、参加する XA リソースに対するトランザクション ブランチのタイムアウト値の設定をサポートするようになりました。XA リソースのデフォルトのタイムアウト値を超える長時間のトランザクションがある場合、トランザクション ブランチのタイムアウトを設定することができます。

WebLogic Server トランザクション マネージャで JDBC XA リソースのトランザクション タイムアウトを設定する場合、config.xml ファイルにある JDBC 接続プール タグで、次のプロパティの値を設定します。

これらのパラメータは、XA JDBC ドライバを使用してデータベース接続を作成する接続プールにのみ適用されます。XA 非対応 JDBC ドライバが使用される場合は無視されます。

これらの値を設定する場合、WebLogic Server トランザクション マネージャは上記のように XAResource.setTransactionTimeout() を呼び出します。XA リソース マネージャ (XA JDBC ドライバなど) または XA リソースのメソッドの実装によって、値の使用方法が決まります。たとえば、Oracle の場合、setTransactionTimeout() メソッドは、トランザクションの最大アイドル時間として機能するセッション タイムアウト (SesTm) を設定します。他の XA リソースでは動作が異なる場合あります。

XASetTransactionTimeout および XATransactionTimeout プロパティは Administration Console では使用できません。ドメインがアクティブでないときに config.xml ファイルに追加する必要があります。次に例を示します。

<JDBCConnectionPool 
DriverName="oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource"
Name="oraclePool"
Password="{3DES}8YdvP4FQW3k="
Properties="user=SCOTT"
URL="jdbc:oracle:thin:@server:port:sid"
XASetTransactionTimeout="true"
XATransactionTimeout="120"/>

パッシベーションされた EJB のディスクからの削除

新しい weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子要素 (session-timeout-seconds) は、EJB コンテナがどのくらい待機してから、アイドル状態のステートフル セッション EJB がディスクから削除されるかを指定します。 『WebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』の「session-timeout-seconds」を参照してください。

Web アプリケーションの context-root のネーミング

エンタープライズ アプリケーション (EAR ファイルまたはディレクトリ) の一部として Web アプリケーションをデプロイする場合、Web アプリケーション コンポーネントの名前は application.xml デプロイメント記述子で指定された context-root 値に従って付けられます。この値は weblogic.xml で指定される context-root 値または Web アプリケーションの URI よりも優先されます。

Web サービスの WSDL とホーム ページへのアクセスの制御

web-services.xml デプロイメント記述子ファイルにある <web-service> 要素の exposeWSDL および exposeHomepage 属性を指定して、WebLogic Web サービスの WSDL およびホーム ページへのアクセスを制御できます。

WSDL および Web サービスのホーム ページに対してセキュリティを設定する」を参照してください。

セキュリティ レルム オプションの変更

このリリースの WebLogic Server では、セキュリティ レルム オプションが変更されました。[デプロイメント記述子内のセキュリティ データを無視] オプションは、[ロールとポリシーのチェック対象] および [デプロイメント記述子のセキュリティ動作] オプションで置き換えられました。Administration Console オンライン ヘルプでは、これらの新しいオプションについて説明していません。 これらのオプションの説明については、『WebLogic Security の管理』の「新しいセキュリティ レルムの作成」および『WebLogic リソースのセキュリティ』の「URL (Web) および EJB リソースを保護する方法」を参照してください。

 


WebLogic Server 7.0 SP2 での新機能

以下の節は、BEA WebLogic Server 7.0 SP2 に関する重要な注意です。

アップグレード インストーラに関する警告

WebLogic Server 7.0 SP2 のアップグレード インストーラに関する以下の事項に注意してください。

コンフィグレーション ウィザードを使用して作成されたドメインの移行

コンフィグレーション ウィザードは、新しいドメインを短時間で簡単に作成できる WebLogic Platform のツールです。WebLogic Server 7.0 または 7.0 SP1 のコンフィグレーション ウィザードで作成したドメインがあり、WebLogic Server 7.0 SP2 の環境で引き続き実行する場合、使用する前にドメインを SP2 に移行する必要があります。

ドメインを WebLogic Server 7.0 から WebLogic Server 7.0 SP2 に移行する場合は、コンフィグレーション ウィザードを使用して作成されたドメインの移行にある 7.0 ドメインから 7.0 SP1 ドメインへの移行手順に従ってください。 WebLogic Workshop ドメインがある場合は、WebLogic Workshop ドメインの SP1 から SP2 への移行の手順にも従う必要があります。

ドメインを WebLogic Server 7.0 SP1 から SP2 に移行する場合は、手順 1 : 製品 JAR ファイルをアップグレードするで説明するように、移行スクリプトを実行する必要があります。 WebLogic Workshop ドメインがある場合は、WebLogic Workshop ドメインの SP1 から SP2 への移行の手順にも従う必要があります。

注意: SP2 へのドメインの移行に加えて、移行スクリプトでは Sun SDK 1.3.1_03 が Sun SDK 1.3.1_06 にアップグレードされます。 ご使用の環境で Sun SDK を使用しない場合は、スクリプトを適切に変更してください。

WebLogic Workshop ドメインの SP1 から SP2 への移行

WebLogic Workshop 7.0 または 7.0 SP1 で作成したドメインがある場合は、startWeblogic スクリプトを Workshop ドメインに合わせて次のように修正する必要があります。

  1. 次の行を追加します。
    call%WL_HOME%¥common¥bin¥commEnv.cmd

    この行は、set JAVA_DEBUG 文より前の任意の場所に追加できます。コンフィグレーション ウィザードで WebLogic Workshop テンプレートを使用して作成された新しいドメインの場合、startWeblogic スクリプトには、WL_HOMEBEAHOME、および JAVA_HOME 変数を設定する行のすぐ後にこの呼び出しが含まれています。次に例を示します。

    set WL_HOME=c:¥bea¥weblogic700
    set BEAHOME=c:¥bea
    set JAVA_HOME=c:¥bea¥jdk131_06
    CALL%WL_HOME%¥common¥bin¥commEnv.cmd

  2. 次の行を、
    set JAVA_DEBUG=-hotspot

    次の行で置き換えます。

    JAVA_DEBUG=%COMM_CLIENT_VM%

WebLogic Server 7.0 から 7.0 サービス パック 2 への更新

スタンドアロンの WebLogic Server をインストール済みで、WebLogic Platform Edition にアップグレードしていない場合、Smart Update を使用して WebLogic Server 7.0 サービス パック 1 をインストールすることはできません。 代わりに、BEA カスタマ サポートの Web サイト (http://support.bea.com) からダウンロードできるパッケージ アップグレード インストーラを使用できます。 詳細については、『インストール ガイド』の「ダウンロード可能なインストーラによるサービス パックとローリング パッチのインストール」を参照してください。

どのバージョンの WebLogic Server をインストールしているか確認するには、BEA_HOME¥logs¥log.txt (UNIX の場合は BEA_HOME/logs/log.txt) をテキスト エディタで開き、ログ ファイルの最後のエントリを参照します。ログ ファイルの各行は、現在の BEA ホームのインストール イベント (インストールまたはアンインストール) を表しています。ログ エントリで、インストール済みのバージョンが WebLogic Platform Edition 7.0 SP0 以前であると示されている場合、Smart Update は使用できません。ログ エントリで、インストール済みのバージョンが WebLogic Platform Edition (7.0.0.1) 以降であると示されている場合、Smart Update を使用して WebLogic Server サービス パック 2 をインストールできます。

WebLogic Server と WebLogic Platform Edition は、同じインストール フレームワークを使用します。したがって、インストールのログ エントリでは、「WebLogic Platform」という語を使用して、WebLogic Server または WebLogic Platform Edition のインストールを表します。

パフォーマンスの強化

WebLogic Server 7.0 SP2 では、パフォーマンス関連の重要な機能が導入されています。

セキュリティの新規および更新マニュアル

このリリースの WebLogic Server では、新しいマニュアルの『WebLogic リソースのセキュリティ』が用意されています。 また、『WebLogic Security の紹介』、『WebLogic Security の管理』、および『WebLogic Security プログラマーズ ガイド』も大幅に更新されています。

Web サービス

WebLogic Server 7.0 SP2 では、以下の新しい Web サービス機能をサポートしています。

JMS トピック サブスクライバのメッセージ セレクタの最適化

アプリケーションの一部のクラスでは、WebLogic JMS でトピック サブスクライバのメッセージ セレクタにインデックスを付けることで最適化できます。これらのアプリケーションは、1 つまたは複数のユニークな ID と、それらの ID に基づいてフィルタ処理される何千ものサブスクライバを含むメッセージを持ちます。

一般的な例としては、各サブスクライバが異なるユーザに対応し、各メッセージに 1 つまたは複数の対象ユーザのリストが含まれるインスタント メッセージング アプリケーションがあります。 『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「トピック サブスクライバのメッセージ セレクタにインデックスを付けることによるパフォーマンスの最適化」を参照してください。

サーバ レベルの追加 EJB コンパイラ オプション

追加の EJB コンパイラ オプションは、Administration Console で、EJB モジュール レベル ([EJB|コンフィグレーション|詳細設定]) に加えてサーバ レベル ([サーバ|コンフィグレーション]) でも指定できるようになりました。

注意: EJB レベルの設定が優先されます。EJBComponentMbean の EJB レベル オプションを null に設定している場合、WebLogic Server は ServerMBean のサーバ レベルで指定された値を適用します。

WebLogic Server を Windows サービスとしてインストールする場合の新機能

WebLogic Server を Windows サービスとして実行するように設定する WebLogic Server ユーティリティが変更されました。

Oracle Thin Driver の新しいデフォルト バージョン

デフォルトの Oracle JDBC Thin Driver はバージョン 9.2.0 に変更されました。サービス パック 2 より前のリリースの WebLogic Server 7.0 では、Oracle Thin Driver のデフォルトのバージョンは 8.1.7 でした。

異なるバージョンの Oracle Thin Driver の使用については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「Oracle Thin Driver の変更または更新」を参照してください。

 


WebLogic Server 7.0 SP1 での新機能

以下の節は、BEA WebLogic Server 7.0 SP1 に関する重要な注意です。

JMS

サービス パック 1 では新しい JMS の機能が提供されます。

JMS 仕様 1.0.2b の完全な準拠

WebLogic JMS は Sun Microsystems の JMS 仕様 バージョン 1.0.2b に完全に準拠しています。 したがって、メッセージ プロパティ名は、 javax.jms.Message Javadoc で定義されている Java の識別子のメッセージ セレクタ構文仕様に厳密に準拠しなければならなくなりました 。

JMS ファイル ストアの同期書き込みポリシー

WebLogic Server 7.0 サービス パック 1 の WebLogic JMS ファイル ストアでは、デフォルトの同期書き込みを使用して、最新メッセージの整合性を保証しています。通常、同期書き込みを無効にすると、ファイル ストアのパフォーマンスは大幅に向上します。その代わり、オペレーティング システムがクラッシュしたり、ハードウェアの障害が発生したりした場合には、メッセージがトランザクション対応であっても、送信したメッセージが失われたり、同じメッセージを重複して受信したりする可能性があります。

『管理者ガイド』の「JMS ファイル ストアの同期書き込みポリシーのコンフィグレーション」を参照してください。

サーブレット

WebLogic Server 7.0 サービス パック 1 以降、サーブレットの初期化は weblogic.xml で指定された <init-as> ユーザとして実行されます。weblogic.xml で指定されていない場合は、web.xml で指定された <run-as> ユーザとして実行されます。web.xml でも指定されていない場合は、<anonymous> ユーザとして実行されます。

この変更の結果として、<init-as> 要素と <destroy-as> 要素が weblogic.xml デプロイメント記述子に追加されました。 詳細については、『Web アプリケーションのアセンブルとコンフィグレーション』の「weblogic.xml デプロイメント記述子の要素」を参照してください。

Web サービス

サービス パック 1 の WebLogic Web サービスでは、ドキュメント指向の Web サービス処理の実装をサポートしています。WSDL 1.1 仕様で述べられているように、ドキュメント指向の Web サービス処理では、SOAP メッセージにドキュメントが含まれます。これに対し、RPC 指向の Web サービスでは、SOAP メッセージにパラメータと戻り値が含まれます。 詳細については、「RPC 指向またはドキュメント指向の Web サービス」を参照してください。

サービス パック 1 の WebLogic Web サービスには、以下の新しい Ant タスクも用意されています。

また、servicegen Ant タスクには、JMS を実装した Web サービスのアセンブルに使用できる以下の新しい属性があります。

Ant タスクのリファレンス情報については、「Web サービス Ant タスクとコマンドライン ユーティリティ」を参照してください。

注意: wsdl2Service Ant タスクは準備段階の実装であり、このリリースでは完全にテストされていません。

WebLogic jDriver for Oracle 9.2.0

WebLogic Server 7.0 サービス パック 1 では、WebLogic jDriver for Oracle バージョン 9.2.0 と Oracle Thin Driver バージョン 9.2.0 が WebLogic Server 7.0 で動作確認されています。これらのドライバを使用して、Oracle 9.2.0 データベースに接続し、JDBC 接続プールでデータベース接続を作成できます。

詳細については、以下の関連ドキュメントを参照してください。

EJB の新しいセキュリティ関連要素

7.0 SP1 では、新しい weblogic-ejb-jar.xml 要素の global-role が導入されます。この要素は、特定のセキュリティ ロールがセキュリティ レルムで「グローバル」に定義されることを示します。 詳細については、『WebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』を参照してください。

WebLogic Server 7.0 Platform Edition と WebLogic Server 7.0 のスタンドアロン版

WebLogic Server 7.0 Platform Edition (2002 年 6 月 28 日リリース) には、WebLogic Server 7.0 SP1 に含まれる 2 つの新機能が組み込まれています。それ以前の日に WebLogic Server をダウンロードした場合、それは WebLogic Server 7.0 のスタンドアロン版です。WebLogic Server Platform Edition と WebLogic Server 7.0 スタンドアロン版は以下のように異なります。

WebLogic Server 7.0 SP1 には上記の機能が組み込まれています。

WebLogic Server 7.0 から 7.0 サービス パック 1 への更新

スタンドアロンの WebLogic Server をインストール済みで、2002 年 6 月 28 日にリリースされた WebLogic Platform Edition にアップグレードしていない場合、Smart Update を使用して WebLogic Server 7.0 サービス パック 1 をインストールすることはできません。 代わりに、BEA カスタマ サポートの Web サイト (http://support.bea.com) からダウンロードできるパッケージ アップグレード インストーラを使用できます。 詳細については、『インストール ガイド』の「ダウンロード可能なインストーラによるサービス パックとローリング パッチのインストール」を参照してください。

どのバージョンの WebLogic Server をインストールしているか確認するには、BEA_HOME¥logs¥log.txt (UNIX の場合は BEA_HOME/logs/log.txt) をテキスト エディタで開き、ログ ファイルの最後のエントリを参照します。ログ ファイルの各行は、現在の BEA ホームのインストール イベント (インストールまたはアンインストール) を表しています。ログ エントリで、インストール済みのバージョンが WebLogic Platform Edition 7.0 SP0 以前であると示されている場合、Smart Update は使用できません。ログ エントリで、インストール済みのバージョンが WebLogic Platform Edition (7.0.0.1) 以降であると示されている場合、Smart Update を使用して WebLogic Server サービス パック 1 をインストールできます。

注意: WebLogic Server と WebLogic Platform Edition は、同じインストール フレームワークを使用します。したがって、インストールのログ エントリでは、「WebLogic Platform」という語を使用して、WebLogic Server または WebLogic Platform Edition のインストールを表します。

コンフィグレーション ウィザードを使用して作成されたドメインの移行

コンフィグレーション ウィザード (WebLogic Platform 7.0 より導入) を使用すると、新しいドメインを短時間で簡単に作成できます。WebLogic Platform 7.0 でコンフィグレーション ウィザードを使用してドメインを作成した場合、そのドメインを WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 で使用するために移行する必要があります。

ほとんどのドメインでは、移行は 3 段階の手順で行われます。

  1. ドメイン ディレクトリ内の製品 JAR ファイルをアップグレードします。これを行うための移行スクリプトが用意されています。 手順 1 : 製品 JAR ファイルをアップグレードするの指示を参照してください。

    注意: ドメインを移行前の状態に戻すこともできます。

  2. サービス パック 1 の変更点をサポートするために、ドメインを更新します。ドメインの生成に使用したドメイン テンプレートによっては、既存のスクリプトまたはファイルを追加または変更する必要があります。 手順 2 : サービス パック 1 の変更点をサポートするために、ドメインを更新するの指示を参照してください。

  3. WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 を WebLogic Platform 7.0 インストールとは別の新しいディレクトリにインストールした場合は、新しい BEA_HOME ディレクトリの場所を参照するように、ドメイン起動スクリプトとコンフィグレーション ファイルを更新します。 手順 3 : 新しい BEA_HOME ディレクトリの場所を参照するように、起動スクリプトとコンフィグレーション ファイルを更新する (アップグレード以外の場合のみ)の指示を参照してください。

    注意: 既存の WebLogic Platform 7.0 インストールをアップグレードした場合は、この手順を省略できます。

移行するドメインごとに、この手順を繰り返す必要があります。

注意: この節では WebLogic Server に固有のドメインの移行方法を説明します。他の WebLogic Platform ドメインの移行方法については、以下の URL にある『BEA WebLogic Platform リリースノート』の「コンフィグレーション ウィザードを使用して作成されたドメインを移行する」を参照してください。

http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/platform/docs70/relnotes/relnotes.html#migration

手順 1 : 製品 JAR ファイルをアップグレードする

コンフィグレーション ウィザードを使用して生成したドメインの製品 JAR ファイルをサービス パック 1 にアップグレードするには、BEA_HOME¥weblogic700¥server¥bin ディレクトリに移動して、以下のいずれかのコマンドを実行します。

Windows : migrate.cmd domain mode
UNIX : migrate.sh domain mode

注意: 処理を開始するためにいずれかのキーを押すようにメッセージが表示されます。

次の表に、コマンドライン引数を定義します。

表1-1 7.0 製品の JAR ファイルを 7.0 SP1 にアップグレードするためのコマンドライン引数

引数

説明

domain

ドメイン ディレクトリの絶対パス名。

mode

移行モード。モードには以下のいずれかの値を設定できる。


 

たとえば、以下のコマンドでは、デフォルトのユーザ プロジェクト ディレクトリ (BEA_HOME¥user_projects) にある mydomain というドメインをアップグレードします。

Windows : migrate.cmd c:¥bea¥user_projects¥mydomain upgrade
UNIX : migrate.sh c:/bea/user_projects/mydomain upgrade

以下のコマンドでは、移行中に mydomain に加えられた変更を元に戻します。

Windows : migrate.cmd c:¥bea¥user_projects¥mydomain revert
UNIX : migrate.sh c:/bea/user_projects/mydomain revert

手順 2 : サービス パック 1 の変更点をサポートするために、ドメインを更新する

ドメインの生成に使用したドメイン テンプレートによっては、WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 の変更点をサポートするために、既存のスクリプトやファイルを追加または変更する必要があります。追加の移行手順については、ドメインの生成に使用したドメイン テンプレートに基づいて、以下の適切な節を参照してください。

注意: 以下の節の説明に従ってファイルを追加または変更する前に、元のファイルをバックアップしておくことをお勧めします。

WebLogic Workshop ドメイン

WebLogic Workshop テンプレートに基づいたドメインの場合は、以下の手順を実行します。

  1. CLASSPATH で定義された JAR ファイル名に適切な PointBase のバージョン (172 から 183 へ) を反映するように、startWebLogic.cmd (Windows) または startWebLogic.sh (UNIX) コマンドを変更します。どちらのコマンドのファイルも、デフォルトでは以下のディレクトリにあります。
    BEA_HOME¥user_projects¥domain

    startWebLogic.cmd スクリプト (Windows) から抜粋した以下のサンプルでは、更新が必要な箇所を太字で表示しています。

    変更前

    set PB_CLASSPATH=
    %POINTBASEDIR%¥eval¥pointbase¥lib¥pbserver42ECF
    172.jar;
    %POINTBASEDIR%¥eval¥pointbase¥lib¥pbclient42ECF
    172.jar

    変更後

    set PB_CLASSPATH=.¥;
    %POINTBASEDIR%¥eval¥pointbase¥lib¥pbserver42ECF
    183.jar;
    %POINTBASEDIR%¥eval¥pointbase¥lib¥pbclient42ECF
    183.jar

  2. 以下のファイルを BEA_HOME¥weblogic700¥samples¥workshop ディレクトリから WebLogic Workshop ドメインの BEA_HOME¥user_projects¥domain ディレクトリにコピーします。これらのファイル名のいずれかを使用して作成されたファイルを上書きしないように注意してください。
    setWorkshopEnv.cmd
    setWorkshopEnv.sh
    startPointBaseConsole.cmd
    startPointBaseConsole.sh
    URLs.dat

    WLS ドメイン

WLS ドメイン テンプレートに基づいたドメインの場合は、既存のスクリプトやファイルを追加または変更する必要はありません。

WLS Examples

WLS Examples ドメイン テンプレートに基づいたドメインの場合は、以下の手順を実行します。

  1. startExamplesServer.cmd (Windows) または startExamplesServer.sh (UNIX) コマンドに含まれる CLASSPATH 定義を、以下のように変更します。

    どちらのコマンドのファイルも、デフォルトでは以下のディレクトリにあります。

    BEA_HOME¥user_projects¥domain

    startExamplesServer.cmd スクリプト (Windows) から抜粋した以下のサンプルでは、更新が必要な箇所を太字で表示しています。

    変更前

    set CLASSPATH=
    c:¥bea¥jdk131_03¥lib¥tools.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥
    pbserver42ECF
    172.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥
    pbclient42ECF
    172.jar;%CLIENT_CLASSES%;%SERVER_CLASSES%;
    %COMMON_CLASSES%;%CLIENT_CLASSES%¥utils_common.jar

    変更後

    set CLASSPATH=
    c:¥bea¥jdk131_03¥lib¥tools.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥
    pbserver42ECF
    183.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥
    pbclient42ECF
    183.jar;%CLIENT_CLASSES%;%SERVER_CLASSES%;
    %COMMON_CLASSES%;%CLIENT_CLASSES%¥utils_com
    mon.jar;
    c:\bea\weblogic700\server\lib\webservices.jar

  2. Webservices_trader.ear ファイルを、BEA_HOME¥samples¥server¥config¥examples¥applications ディレクトリから Web アプリケーションの BEA_HOME¥user_projects¥WLSExampleDomain¥applications ディレクトリにコピーします。カスタマイズ済みのファイルを上書きしないように注意してください。

    WLS Petstore

WLS Petstore ドメイン テンプレートに基づいたドメインの場合は、CLASSPATH で定義された JAR ファイル名に適切な PointBase のバージョン (172 から 183 へ) を反映するように、startPetStore.cmd (Windows) または startPetStore.sh (UNIX) コマンドを変更します。

どちらのコマンドのファイルも、デフォルトでは以下のディレクトリにあります。

BEA_HOME¥user_projects¥domain

startPetStore.cmd スクリプト (Windows) から抜粋した以下のサンプルでは、更新が必要な箇所を太字で表示しています。

変更前

set CLASSPATH=%JAVA_HOME%¥lib¥tools.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥pbserver42ECF172.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥pbclient42ECF172.jar;%SERVER_CLASSES%;%COMMON_CLASSES%

変更後

set CLASSPATH=%JAVA_HOME%¥lib¥tools.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥pbserver42ECF183.jar;%POINTBASE_HOME%¥lib¥pbclient42ECF183.jar;%SERVER_CLASSES%;%COMMON_CLASSES%

手順 3 : 新しい BEA_HOME ディレクトリの場所を参照するように、起動スクリプトとコンフィグレーション ファイルを更新する (アップグレード以外の場合のみ)

注意: この手順は、WebLogic Platform 7.0 サービス パック 1 を WebLogic Platform 7.0 インストールとは別の新しいディレクトリにインストールした場合にのみ必要です。既存の WebLogic Platform 7.0 インストールをアップグレードした場合は、この手順を省略できます。

ドメイン起動スクリプト (startWebLogic など) とコンフィグレーション ファイル (config.xml など) では、BEA_HOME ディレクトリ内のファイルへの絶対パス名が定義されています。新しい BEA_HOME ディレクトリの場所を参照するように、これらの絶対パス名を検索して更新する必要があります。さらに、BEA_HOME ディレクトリ内のファイルへの絶対パス名が定義されているカスタム スクリプト (構築スクリプトなど) も、新しい BEA_HOME ディレクトリの場所を反映するように更新する必要があります。

多くの起動スクリプトでは、BEA_HOME ディレクトリを参照する変数などの環境変数を現在のシェルで設定しています。スクリプト ファイルで BEA_HOME の参照を更新したら、新しいシェルを開いて、最新の環境設定が使用されていることを確認してください。

 


WebLogic Server 7.0 での新機能

BEA WebLogic Server は 7.0 リリースで大幅に変更されました。この節では、WebLogic Server 7.0 と以前のバージョンとの主な相違点について説明します。後の節では、サービス パック リリースで追加された変更点について説明します。

Web サービス

新しい機能により、柔軟性が向上し、他の主要な Web サービス ベンダーとの相互運用性が保証されるようになり、J2EE プログラマは J2EE コンポーネントを Web サービスとして簡単に公開できるようになりました。プログラミング モデルは、一層の拡張性を提供しながら、SOAP や WSDL の複雑な面をユーザから隠します。以下のような新機能があります。

WebLogic Web サービスの詳細については、『WebLogic Web サービス プログラマーズ ガイド』を参照してください。

セキュリティ インフラストラクチャ

WebLogic のセキュリティ サービスは完全に設計し直されており、認証、認可、監査、ロール マッピング、資格マッピング、およびキーストア (PKI) 管理のための完全に実装された SSPI (Security Service Provider Interfaces) 群を公開するモジュール設計を提供します。サードパーティ セキュリティ ベンダ製のモジュールを WebLogic Server フレームワークにそのまま組み込むことができ、サードパーティ製管理ツールを Administration Console に統合できます。新しいロールベースの認可モジュールをすべての J2EE リソースおよび非 J2EE リソースに適用でき、埋め込まれているセキュリティ ポリシー エンジンにより、動的割り当てロールおよびアクセス特権に対する自由記述形式のルールを簡単に作成できます。 WebLogic セキュリティのドキュメントを参照してください。

開発者用ツール

WebLogic Builder は、アプリケーション サーバに短時間でデプロイするための Java ファイルを準備します。WebLogic Builder は、J2EE アプリケーション モジュールをアセンブルし、デプロイメント記述子を作成および編集し、WebLogic Server にそれをデプロイするための、グラフィカル ツールです。 ツールを実行するには、サーバを起動し、シェルの環境を設定して、「java weblogic.marathon.Main」と入力します。 詳細については、『WebLogic Builder Online Help』を参照してください。

EJBGen は EJB 生成ツールです。 javadoc のコメントを使って、単一の Bean ソース ファイル、デプロイメント記述子ファイル、および EJB のホーム、ローカル、リモートの各インタフェースから、EJB を生成します。 詳細については、『WebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』を参照してください。

weblogic.Deployer ユーティリティは、以前の weblogic.deploy ユーティリティに代わるものです。新しいアプリケーションのデプロイ、アプリケーションの再デプロイ、アプリケーションの一部の再デプロイ、アプリケーションの非アクティブ化、アプリケーションのアンデプロイ、デプロイメント タスクのキャンセル、全デプロイメント タスクのリストなどはすべて、weblogic.Deployer の簡単なコマンド ライン インタフェースを使って行うことができます。

バージョン 7.0.0.1 以降の WebLogic Server では、BEA WebLogic Workshop も提供されます。WebLogic Workshop は、J2EE のエキスパートだけでなく、すべてのアプリケーション開発者が BEA WebLogic Enterprise Platform でエンタープライズクラスの Web サービス アプリケーションを迅速に作成、テスト、およびデプロイできるようにする統合開発フレームワークです。BEA WebLogic Workshop は、J2EE の複雑さを隠蔽し、コンポーネント、データ、およびアプリケーション ビジネス ロジックを容易に作成および接続できるようにする統合的な開発プラットフォームを提供します。これまでで初めて、アプリケーションおよびエンタープライズの開発者が同じプラットフォームで同じ言語を使って共同作業することが可能となり、IT 組織全体の生産性が大幅に向上します。

これらを初めとする各種ツールの詳細については、『WebLogic Server ツール』を参照してください。

システム管理の強化

WebLogic Server 7.0 で追加された管理上の改良点および新機能は以下のとおりです。

キャッシング

WebLogic Server 6.0 では、JSP の Cache タグが導入されて、バックエンドと不必要な通信を行わなくても、メモリ中にある JSP の特定の部分をキャッシングできるようになりました。 WebLogic Server 7.0 の CacheFilter を利用すると、ページ全体、URL、およびファイル タイプに対するキャッシングを簡単にコンフィグレーションできます。アプリケーションのコードを変更しなくても、キャッシングを有効にして、パフォーマンスやスケーラビリティの改善を直ちに確認できます。

クラスタ化

マシンをマルチホームにしなくても、クラスタを設定できるようになりました。以前のリリースの場合、クラスタではサーバごとにユニークなリスン アドレスが必要でしたが、各サーバは同じポート上でリスンしていました。1 台のコンピュータにクラスタを作成する場合は、そのコンピュータに複数の IP アドレスを設定して、マルチホーム環境を設定する必要がありました。現在は、クラスタ内の異なるサーバに異なるリスン ポート番号を割り当てることで、1 つのリスン アドレスを持つ 1 つのマシン上にクラスタ環境を設定できます。 詳細については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。

EJB 2.0

新しいエンタープライズ JavaBean (EJB) 2.0 機能には、アプリケーション コード内でクエリを実行するための動的クエリ サポートや、WebLogic Server のコンテナ管理による永続性を利用した複数の DBMS テーブル マッピング、さらに、サブクエリ、集約関数、結果セットを返すクエリ、大文字/小文字を区別しない検索、および NO WAIT 文を含む SELECT FOR UPDATE に対する新しい EJB WebLogic QL サポート、改善された同時実行性とキャッシング、EJB リンクのサポート、そしてバルク挿入更新のサポートなどが含まれます。 EJB の新機能の詳細については、『WebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』を参照してください。

メッセージ駆動型 Bean と非 BEA JMS プロバイダ

WebLogic Server 7.0 以降、トランザクション MDB のあるアプリケーションは、MDB によって処理されるメッセージに関して非 BEA JMS プロバイダとの間で「かならず 1 回」のセマンティクスを実現できます。また、WebLogic Server は XA を使用して非 BEA JMS プロバイダをトランザクションの中に自動的に取得します。 詳細については、「非 BEA JMS プロバイダのメッセージ駆動型 Bean のコンフィグレーション」を参照してください。

ディレクトリ構造

WebLogic Server 7.0 で構築するアプリケーションのディレクトリ構造と格納場所が変更されています。ディレクトリ構造が新しくなったことで、柔軟性が高まり、アプリケーション開発のベスト プラクティスが促進されます。 詳細については、『インストール ガイド』の「WebLogic Server のインストール準備」の章の「BEA ホーム ディレクトリ」の節を参照してください。

コンフィグレーション ウィザード

コンフィグレーション ウィザードを使うと、コンフィグレーション済みのドメインを好きな場所に生成できるので、ドメインとクラスタの管理がとても簡単になりました。ドメインとは、相互関係のある WebLogic Server リソースの集合であり、同じコンフィグレーション ファイルを共有し、WebLogic Server インスタンス、WebLogic Server クラスタ、およびアプリケーションを含む 1 つの単位として管理されます。コンフィグレーション ウィザードは、ユーザの問い合わせに基づき、適切なコンフィグレーション済みのコンポーネントと関係する資産を利用して、ドメイン、サーバ、およびエンタープライズ アプリケーションを生成します。カスタム インストールの途中およびそれ以降のいつでも、ドメイン コンフィグレーション ウィザードを実行できます。コンフィグレーション ウィザードは、特に、クラスタを容易にセットアップできるよう設計されています。コンフィグレーション ウィザード起動用のスクリプトは、WL_HOME¥common¥bin ディレクトリにあります。

インストール

WebLogic Server のこのリリースでは、インストールに関して以下の点が新しく拡張されています。 詳細については、『インストール ガイド』を参照してください。

インストール オプション

WebLogic Server 7.0 のインストール時には、標準インストール オプションまたはカスタム インストール オプションを選択できます。標準インストールには、WebLogic Server を簡単にインストールするための最も一般的なオプションが含まれています。カスタム インストールでは、インストール オプションを選択したり、インストール中にドメインをコンフィグレーションしたりできます。

Smart Update

WebLogic Server 7.0 に付属する新しいインストーラ プログラムを使うと、サービス パックや製品の更新情報を探してインストールすることもできます。

J2EE コネクタ

J2EE コネクタでは、WebLogic Server のアプリケーションと既存のアプリケーションを統合する標準的な方法が定義されています。WebLogic Server 7.0 は、コネクタ 1.0 仕様の最終確定版を実装しています。このリリースには、JCA アダプタの接続およびセキュリティ管理に対する拡張機能も含まれています。

WebLogic Server のこのリリースでは、以下の J2EE コネクタ アーキテクチャ拡張機能が追加されました。 詳細については、『WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャ』を参照してください。

JNDI の実装

このリリースでは、参照可能な JNDI の実装がサポートされています。この機能に関連のある以前の問題が解決されていることを確認するための統合テストが行われています。

セキュア パスワード資格ストレージ

このリリースでは、リソース アダプタ デプロイヤが、必要に応じて、指定した認証/認可メカニズムをセキュア パスワード資格ストレージを通して組み込むための、標準的な方法が提供されています。リソース アダプタ アーカイブ内の weblogic-ra.xml デプロイメント記述子で提供されていたセキュリティ プリンシパル マッピング メカニズムは、この WebLogic Server ストレージ メカニズムに変わっています。

この新しいストレージ メカニズムは、開始プリンシパル (WebLogic Server ユーザ名とパスワードの組み合わせなど) をリソース プリンシパル (EIS ユーザ名とパスワードの組み合わせ) にマッピングするために使用します。

接続リークの検出

旧リリースにおける接続リーク検出メカニズムは、接続が作成されると開始し、接続の使用時間が経過するとトリガするタイマを利用していました。このリリースでは、接続リークを検出するための新しいメカニズムが採用されています。 このメカニズムは、ガベージ コレクタを利用し、接続オブジェクトの使用を追跡するアイドル タイマが提供されています。

プールの動的な変更

このリリースでは、実行時にコンフィグレーション可能な各種接続プール パラメータを、実行時に動的に変更できるようになっています。Administration Console のデプロイメント記述子エディタを使ってこれらのパラメータを変更すると、変更は直ちに有効になります。WebLogic Server を再起動したり、リソース アダプタを再デプロイしたりする必要はありません。

ra.xml 仕様のセキュリティ ポリシー処理

BEA WebLogic Server の J2EE コネクタ アーキテクチャでは、管理対象の実行時環境におけるリソース アダプタの実行に対して、一群のセキュリティ パーミッションが提供されています。また、WebLogic Server は、システム リソースにアクセスするためのリソース アダプタの明示的パーミッションも許可します。

jCOM

WebLogic jCOM は、WebLogic Server にデプロイされた Java および J2EE オブジェクトと、Microsoft Office ファミリ製品、VisualBasic や C++ のオブジェクト、およびその他の COM/DCOM 対応環境で利用可能な Microsoft ActiveX コンポーネントとの間の双方向アクセスを可能にする、ソフトウェア ブリッジです。

WebLogic jCOM の機能により、Microsoft COM クライアントは WebLogic Server のオブジェクトに COM コンポーネントと同じようにアクセスでき、また WebLogic Server のアプリケーションは COM コンポーネントに Java オブジェクトと同じようにアクセスできます。どちらの場合も、オブジェクトの種類の間にある違いは、WebLogic jCOM によって透過的になります。COM クライアントからは WebLogic Server オブジェクトは COM オブジェクトのように見え、WebLogic Server アプリケーションからは COM コンポーネントは Java オブジェクトのように見えます。

JDBC

WebLogic JDBC に関する新機能および改善された機能は、以下のとおりです。

ARRAY、STRUCT、REF のサポート

WebLogic Server 7.0 は、ARRAY、STRUCT、および REF をサポートしています。 これには、JDBC の標準メソッドと一部の Oracle 拡張機能が含まれています。ARRAY、STRUCT、または REF を使用するには、Oracle Thin Driver を使う必要があります。 詳細については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「Oracle 拡張機能と Oracle Thin Driver の使用」を参照してください。

JDBC 接続プール管理 MBean

WebLogic Server 管理アーキテクチャ (JMX) の一部として、JDBCConnectionPool 管理 MBean が提供されます。JDBCConnectionPool MBean を使えば、Java アプリケーションの中から接続プールを動的に作成およびコンフィグレーションすることができます。 詳細については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「接続プールの動的作成」を参照してください。

WebLogic Server に付属するサードパーティ製 JDBC ドライバ

WebLogic Server には、Oracle Thin Driver および Sybase jConnect JDBC ドライバの複数のバージョンが付属しており、異なるフォルダに格納されています。使用する JDBC ドライバのバージョンを選択できます。また、DBMS ベンダから提供されるバージョンに簡単に更新できます。 詳細については、『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』の「サードパーティ JDBC ドライバの概要」を参照してください。

Oracle 9i のサポート

WebLogic Server は Oracle 9i をサポートしています。Oracle 9i のデータベースに接続するには、WebLogic jDriver for Oracle や Oracle Thin Driver Version 9.0.1 以降のような、Oracle 9i をサポートする JDBC ドライバを使う必要があります。 詳細については、『WebLogic jDriver for Oracle のコンフィグレーションと使い方』および『WebLogic JDBC プログラマーズ ガイド』を参照してください。

JMS

WebLogic JMS の新機能は以下のとおりです。

向上した可用性

WebLogic JMS は、クラスタ環境用の WebLogic Server コアに実装されている移行フレームワークを利用します。これにより、WebLogic JMS は、移行リクエストに適切に応答し、JMS サーバを正しい順序でオンラインまたはオフラインにすることができます。これには、スケジューリングされた移行だけでなく、WebLogic Server の障害への対応としての移行も含まれます。

詳細については、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS の管理」を参照してください。

WebLogic クラスタ内に分散された送り先

WebLogic JMS の高可用性の実装を利用すれば、複数の物理的な送り先を単一の分散型送り先セットのメンバとしてコンフィグレーションすることができ、クラスタのサーバの 1 つで障害が発生した場合でも、サービスの連続性を一定の水準に保つことができます。特に、特定の送り先 (キューまたはトピック) の複数のインスタンスをクラスタ内にコンフィグレーションできます。クラスタ内のインスタンスの 1 つで障害が発生した場合は、同じ分散型送り先の他のインスタンスが、JMS のプロデューサおよびコンシューマにサービスを提供できます。

詳細については、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド 』の「WebLogic JMS アプリケーションの開発」および『管理者ガイド』の「JMS の管理」を参照してください。

フロー制御

フロー制御機能を使うと、過負荷状態になっていると判断した JMS サーバや送り先は、メッセージ プロデューサの処理速度を遅くすることができます。特に、JMS サーバまたは送り先は、指定されているバイトしきい値またはメッセージしきい値を超えたなら、メッセージ フローを制限するようプロデューサに指示できます。

詳細については、『管理者ガイド』の「JMS の管理」を参照してください。

WebLogic メッセージング ブリッジ

メッセージング ブリッジは、2 つのメッセージング プロバイダ間のメッセージ転送を行います。WebLogic メッセージング ブリッジ機能を使うと、WebLogic JMS の個別の実装を含む任意の 2 つのメッセージング製品間に、保存と転送のメカニズムをコンフィグレーションできます。

詳細については、『管理者ガイド』の「メッセージング ブリッジのコンフィグレーション」を参照してください。

メッセージ ページング

メッセージ ページング機能は、メッセージ負荷が指定されたしきい値に達したなら、仮想メモリから永続ストレージにメッセージをスワップ アウトすることで、メッセージ負荷のピーク時に貴重な仮想メモリを解放します。今日のエンタープライズ アプリケーションで必要とされる大きなメッセージ空間を備えた WebLogic Server の実装は、パフォーマンスに関してこの機能から大きな恩恵を受けます。

詳細については、『管理者ガイド』の「JMS の管理」を参照してください。

送り先ルックアップでのサーバ アフィニティ

createTopic() メソッドおよび createQueue() メソッドを使用するときに、「JMS_Server_Name./Destination_Name」構文で送り先ルックアップ時のサーバ アフィニティを示すことができるようになりました。 送り先が接続ファクトリと同じ JVM にローカルにデプロイされている場合、接続ファクトリからはローカルの送り先と一致する名前のみが返されます。名前がローカル JVM にない場合は、同じ名前が別の JVM にデプロイされていても例外が送出されます。

アプリケーションでは、この規約を利用して createTopic メソッドおよび createQueue メソッドの使用時にサーバ名のハードコード化を避けることができます。その結果、他の JMS サーバでコードをそのまま再利用できます。 詳細については、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS アプリケーションの開発」を参照してください。

BEA Jolt Client 8.0.1

BEA Jolt Client 8.0.1 は、Tuxedo サーバ上で動作する Jolt サービス リスナ (JSL) を経由して Tuxedo サービスへの要求を管理する Java ベースのクライアント API です。この Jolt API は WebLogic API 内部に組み込まれ、サーブレットなどの BEA WebLogic アプリケーションからアクセスできます。

Jolt Java Client 8.0.1 は、BEA Product Download Center から入手できます。BEA WebLogic Server 7.0 へのリンクを辿り、[Modules for WebLogic Server] リストから [Jolt Java Client 8.0.1] を選択してください。Jolt のライセンスが必要です。

Java Transaction API (JTA)

WebLogic Server のこのリリースでは、Java Transaction API に関して以下のような機能強化が新しく行われています。詳細については、『WebLogic JTA プログラマーズ ガイド』を参照してください。

トランザクション回復サービスの移動

WebLogic Server 7.0 では、クラスタ内のサーバから同じクラスタ内の別のサーバに、トランザクション回復サービスを移動できます。これにより、可用性の高いトランザクション回復が実現されます。トランザクション回復サービスは、障害の発生したサーバで完了していないトランザクションを完了させます。 詳細については、『WebLogic Server 管理者ガイド』の「サーバに障害が発生した後のトランザクションの回復」を参照してください。

ネットワーク リソース

WebLogic Server 7.0 では、2 種類の新しいコンフィグレーション可能なネットワーク リソースが導入されています。 どちらも、Administration Console または WebLogic Server MBean を使って管理できます。それらのリソースは、ネットワーク チャネルとネットワーク アクセス ポイント (NAP) です。

ネットワーク チャネルでは、WebLogic Server に対するネットワーク接続の基本属性が定義されています。Administration Console で個別のエンティティとしてチャネルをコンフィグレーションし、ドメイン内のサーバに 1 つ以上のチャネルを追加します。複数のサーバで 1 つのチャネルを使用すると、チャネルのコンフィグレーションを変更することで、そのチャネルを使用するすべてのサーバの接続属性が自動的に変わるので、WebLogic Server ドメインに対するネットワークのコンフィグレーションが簡単になります。また、1 つのサーバに対して複数のチャネルを作成して割り当てることができます。複数のチャネルを使うと、プロトコルごと、リスン ポートごと、またはその他のチャネル コンフィグレーション プロパティごとに、ネットワーク トラフィックを分けることができます。たとえば、1 つのサーバで 2 つのチャネルを使えば、セキュアなトラフィック用と非セキュアなトラフィック用に、デフォルトの接続プロパティを調整できます。 詳細については、「ネットワーク リソースのコンフィグレーション」を参照してください。

ネットワーク アクセス ポイント (NAP) は、実際のポート番号と、オプションとしてネットワーク チャネルが使用する特定の IP アドレスを表す、コンフィグレーション可能なリソースです。ネットワーク チャネルだけでもドメイン内の共有接続プロパティの管理に役立ちますが、普通は、NAP とチャネルを併用して、ネットワーク トラフィックを複数の NIC およびポート番号に分割します。また、NAP を使えば、特定のチャネル属性をオーバーライドして、WebLogic Server のネットワーク コンフィグレーションをカスタマイズすることもできます。 詳細については、「ネットワーク リソースのコンフィグレーション」を参照してください。

RMI-IIOP

RMI-IIOP の WebLogic 実装では、パフォーマンス向上のためのさまざまな拡張に加えて以下のような機能が追加されました。

Web アプリケーションおよび EJB のセキュリティ コンフィグレーションに関する更新された手順

このリリースの WebLogic Server では、Web アプリケーションと EJB を保護する手順が改良されました。 詳細な説明については、『WebLogic リソースの保護』を参照してください。

WebLogic Tuxedo Connector

WebLogic Tuxedo Connector には、以下の機能が追加されました。

WebLogic XML

WebLogic Server 7.0 には、以下の新しい XML 機能が追加されています。

これらの新機能の詳細については、『WebLogic XML プログラマーズ ガイド』を参照してください。

ドキュメントとサンプル

WebLogic Server 7.0 に付属するドキュメントとサンプルに関しては、以下のような変更がありました。

ドキュメント

e-docs は、WebLogic Server のための情報源です。このドキュメントでは、WebLogic Server 7.0 の最新の機能と変更点がすべて網羅されています。 Administration Console オンライン ヘルプも大幅に変更されており、e-docs で利用できます。また、以下の新しいガイドが追加されています。

WebLogic Server 7.0 に付属するサンプルが大幅に変更されました。変更点は以下のとおりです。

以下の機能をデモンストレーションする新しいサンプルが追加されています。

WebLogic Server 7.0 に付属する Pet Store サンプル アプリケーションが、バージョン 1.3 にアップグレードされました。Pet Store アプリケーションは [スタート] メニューから利用でき、ソース コードは SAMPLES_HOME¥server¥src¥petstore ディレクトリにあります。SAMPLES_HOME は、WebLogic プラットフォームのすべてのサンプルが収められている場所で、デフォルトでは c:¥bea¥weblogic700¥samples です。

WebLogic Server ツアー

WebLogic Server ツアーでは、Pet Store アプリケーションを使って機能のデモンストレーションを行い、WebLogic Server の概要を紹介します。ツアーは、[スタート] メニューから利用できます。

 


プラットフォームのサポート

詳しいプラットフォーム サポートの最新情報については、プラットフォーム サポートのページを参照してください。

 


標準とライブラリに関するバージョンの互換性

下の表に、WebLogic Server 7.0 に含まれる、または互換性のある標準とライブラリのバージョンを示します。

 


Java Development Kit

JDK には Java の実行時環境 (Java 仮想マシン : JVM) と、Java アプリケーションのコンパイルおよびデバッグ用ツールが用意されています。WebLogic Server 7.0 には、Sun Microsystems の JDK 1.3.1_02 が含まれています。

 


WebLogic Javadoc

外部に対してサポートされている API のドキュメントの生成には、Javadoc が使われています。Javadoc は Sun から提供されているツールで、パブリック スコープにおいて宣言されているクラスの API をドキュメント化するために使用します。パブリック スコープで宣言されているクラスは、それ自体のパッケージの外部にあるクラスから見ることができます。BEA では、Javadoc のカスタム バージョンを使用しています。 このバージョンは、外部に対してサポートされているパブリック クラスと、内部だけで使用するパブリック クラスを区別するように拡張されています。ただし、Javadoc は、使用方法のページ、継承ツリー、およびその他の補助リストにおいて、内部のクラスまたはメソッドに対する間接的な参照を生成できます。このような間接的参照は、内部のメソッドまたはクラスのサポートを意味してはいません。BEA は、属しているクラスに対するメインの Javadoc ページで完全に記述されている API だけをサポートします。つまり、左上のフレームでパッケージを選択すると、そのパッケージに含まれていて外部に対してサポートされるすべてのクラスが、左下のフレームに表示されます。

 


独自の MBean の作成

WebLogic Server では、セキュリティ サービスや JMS などの WebLogic サービスと、EJB や Web アプリケーションなどのデプロイ可能な J2EE モジュールをコンフィグレーションおよびモニタするために、多数の MBean を提供しています。アプリケーションまたはサービスをコンフィグレーションするために追加の MBean を使用する場合、独自の MBean を作成することができます。

セキュリティ プロバイダ用の MBean を作成する場合は、WebLogic Security サービスで用意されている MBean 生成ツールを使用します。このツールでは、セキュリティ プロバイダ MBean の生成のみをサポートしています。 セキュリティ プロバイダの詳細については、『WebLogic Security サービスの開発』を参照してください。

WebLogic Server のその他の管理対象リソース用に MBean を作成する場合は、JMX 仕様 (http://java.sun.com/products/JavaManagement からダウンロード可能) を参照してください。WebLogic Server のインスタンス上で作成および登録する MBean は、JMX 仕様で定義されているすべての JMX 機能を利用できます。 WebLogic Server における JMX 実装の詳細については、『WegLogic JMX Service プログラマーズ ガイド』を参照してください。

 


利用可能な他のリソース

ここでは、WebLogic Server 7.0 に関係する役に立つ情報を紹介します。ハイパーリンクを利用するには、インターネット アクセスが必要です。

短時間で実行可能な手順

HTML ファイル、JSP、およびサーブレットを短時間でデプロイできる概要レベルの手順については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/quickstart/quick_start.html を参照してください。

Pet Store 1.3

Pet Store は、WebLogic Server の機能を紹介するサンプル アプリケーションです。 WebLogic Server 7.0 をインストールしたディレクトリにあり、[スタート] メニューから利用できます。

サンプル

コード サンプルをインストールした場合は、WebLogic Server のインストール先の SAMPLES_HOME¥server¥src¥examples ディレクトリに格納されています。SAMPLES_HOME は、WebLogic プラットフォームのすべてのサンプルが収められている場所で、デフォルトでは c:¥bea¥weblogic700¥samples です。サンプルは、Windows では、[スタート] メニューから利用することもできます。

BEA WebLogic Server 7.0 の紹介

WebLogic Server の機能と J2EE アプリケーション アーキテクチャの概要については、『BEA WebLogic Server 7.0 および WebLogic Expressの紹介』を参照してください。

その他のドキュメント

管理、プログラミング、および参照ガイドを含む BEA WebLogic Server の完全なドキュメント セットは、BEA WebLogic Server オンライン ドキュメントの CD-ROM に収められており、BEA の Web サイト (http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs70/index.html) でも提供されています。

ニュースグループ

BEA WebLogic Server のニュースグループは、コミュニティによる BEA 製品のサポートを提供します。 BEA 関連のニュースグループについては、http://newsgroups.bea.com/ および news://newsgroups.bea.com を参照してください。

Dev2Dev Online

BEA の Dev2Dev Online サイトでは、短期間で簡単に eコマースを開発できるリソースが提供されています。 Dev2Dev Online を利用するには、http://developer.bea.com/ にアクセスしてください。

 

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