Administration Console オンライン ヘルプ
クラスタ
[クラスタに関する属性と Administration Console 画面のリファレンス]
クラスタとは、スケーラビリティと信頼性を向上させるために、同時に動作して互いに連携する、複数の WebLogic Server インスタンスのことです。クラスタは、クライアントでは単一の WebLogic Server インスタンスとして認識されます。クラスタを構成するサーバ インスタンスは、同じマシン上で、または別々のマシン上で動作できます。クラスタの能力は、クラスタにサーバ インスタンスを追加することによって強化できます。
詳細については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』を参照してください。
以下のトピックでは、Administration Console で実行できるクラスタのコンフィグレーション タスクとモニタ タスクについて説明します。
タスク
クラスタのコンフィグレーション
クラスタ コンフィグレーションを作成して管理するには、複数の方法とツールがあります。一覧については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタをコンフィグレーションする方法」を参照してください。
新しいドメインで新しいクラスタをコンフィグレーションする場合は、コンフィグレーション ウィザードの使用をお勧めします。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「 例:管理サーバとクラスタ化された管理対象サーバで構成されるドメインの作成」を参照してください。
Administration Console を使用してクラスタをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
- 左ペインで、[クラスタ] ノードをクリックします。
- 右ペインで、[新しいクラスタのコンフィグレーション] をクリックします。
- [名前]—クラスタにユニークな名前を割り当てます。WebLogic Server 環境のコンフィグレーション可能な各リソースには、ユニークな名前を付ける必要があります。
- [クラスタ アドレス]—クラスタ内の管理対象サーバを識別するクラスタ アドレスを指定します。クラスタ アドレスは、エンティティ Bean およびステートレス Bean で URL のホスト名部を構築するために使用される。クラスタ アドレスを指定しない場合、EJB ハンドルが正しく機能しない場合がある。
- [デフォルトのロード バランス アルゴリズム]
- [WebLogic プラグインを有効化]
- [サービス期間しきい値]
- [クライアント証明書プロキシを有効化]
- [マルチキャスト アドレス] (224.0.0.1 から 239.255.255.255 までの値を使用)
- [マルチキャスト ポート] の番号
- [マルチキャスト送信遅延]
- [マルチキャスト生存時間]
- [マルチキャスト バッファ サイズ]
- [選択可] カラムで、1 つまたは複数のサーバをクラスタに割り当てます。
クラスタのクローンの作成
クラスタのクローンを作成して、既存のクラスタのコンフィグレーションに基づいて新しいクラスタをコンフィグレーションします。クラスタ名やクラスタ アドレスのような、ドメイン内のクラスタごとにユニークでなければならない属性を編集します。
- クローンを作成するクラスタの行の [クローン] アイコンをクリックします。
- [名前]—ドメイン内の他のコンフィグレーション可能なリソースに対してユニークな名前であることを確認してください。
- [クラスタ アドレス]
- [デフォルトのロード バランス アルゴリズム]
- [WebLogic プラグインを有効化]
- [サービス期間しきい値]
- [クライアント証明書プロキシを有効化]
- [クローン] をクリックして、新しいクラスタを作成します。
- [マルチキャスト アドレス] (224.0.0.1 から 239.255.255.255 までの値を使用)
- [マルチキャスト ポート] の番号
- [マルチキャスト送信遅延]
- [マルチキャスト生存時間]
- [マルチキャスト バッファ サイズ]
- [選択可] カラムで、1 つまたは複数のサーバをクラスタに割り当てます。
クラスタの削除
- 削除するクラスタの行の [削除] アイコンをクリックします。
- 確認のダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
クラスタへのサーバの割り当て
クラスタにサーバ インスタンスを割り当てるには、次の手順に従います。
- [選択可] カラムで、1 つまたは複数のサーバをクラスタに割り当てます。
クラスタのモニタ
[クラスタ|モニタ] ページには、クラスタの現在の状態およびクラスタ内の各管理対象サーバのアクティビティに関する統計が表示されます。
- [モニタ] ページには、このクラスタに対してコンフィグレーションされているサーバ数、このクラスタに現在参加しているサーバ数、および各管理対象サーバの最近のアクティビティに関する主要な統計 (テーブル形式) が表示されます。
クラスタのコンフィグレーションに関するメモの追加
- [メモ] タブをクリックします。[メモ] フィールドにメモを入力します。
サーバのクラスタ レプリケーション グループの指定
クラスタとは、スケーラビリティと信頼性を向上させるために、同時に動作して互いに連携する、一連の WebLogic Server インスタンスのことです。クラスタ レプリケーション グループの詳細については、「レプリケーション グループを使用する」を参照してください。
サーバのクラスタ レプリケーション グループを指定するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで、[サーバ] ノードを展開します。サーバを選択します。
- [コンフィグレーション] タブをクリックします。[クラスタ] タブをクリックします。
- 右ペインの [レプリケーション グループ] フィールドに、セッション ステート レプリカを保存するクラスタ化されたインスタンスの名前のリストを入力します。
- [セカンダリ プリファレンス グループ] フィールドにセッション ステート レプリカを保存するクラスタ化されたインスタンスの名前のセカンダリ リストを入力します。
サーバに対するクラスタの重みの指定
サーバに対するクラスタの重みは、サーバにかかる負荷をクラスタ内の他のサーバとの比率で指定します。すべてのサーバに同じ重みが指定されている場合、各サーバに同じ割合で負荷がかかります。あるサーバの重みが 50 で他のサーバの重みがすべて 100 になっている場合は、重みが 50 のサーバには他のサーバの半分の負荷がかかります。このアルゴリズムを使うと、均一でないクラスタに対してラウンドロビン アルゴリズムの利点を活かすことができます。詳細については、「重みベースのロード バランシング」を参照してください。
サーバのクラスタの重みを指定するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで、[サーバ] ノードを展開します。サーバを選択します。
- [コンフィグレーション] タブをクリックします。[クラスタ] タブをクリックします。
- 右ペインの [クラスタの重み] フィールドに、1 〜 100 の範囲で値を入力します。
サーバのクラスタ通信用 NIC カード アドレスの指定
サーバがクラスタ内での通信に使用する NIC カードのアドレスを指定するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで、[サーバ] ノードを展開します。サーバを選択します。
- [コンフィグレーション] タブをクリックします。[クラスタ] タブをクリックします。
- 右ペインの [インターフェイス アドレス] フィールドに、マルチキャスト トラフィックを処理するインタフェース アドレスを入力します。
すべての管理対象サーバの起動
[すべての管理対象サーバを起動...] コマンドを使用すると、ノード マネージャを介して、クラスタ化された管理対象サーバを起動できます。
注意: Administration Console からノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動するには、クラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスが実行されていることが必要です。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャの起動と停止」を参照してください。
クラスタ内のすべての管理対象サーバを起動するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [クラスタ] ノードを展開します。
- 右ペインで [すべての管理対象サーバを起動...] リンクをクリックします。
- 確認を求めるダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
- ノード マネージャが各管理対象サーバを起動するにつれて、処理の状態が [トランジション アクティビティ] テーブルに表示されます。1 つの管理サーバに対する処理が完了すると、[状態] カラムに「TASK COMPLETED」と表示されます。
すべての管理対象サーバの再開
[すべての管理対象サーバを再開...] コマンドを使用すると、ノード マネージャを介して、クラスタ メンバーをスタンバイ モードで再開できます。サーバのスタンバイ モードについては、STANDBY 状態での管理対象サーバの起動を参照してください。
注意: Administration Console からノード マネージャを使用して管理対象サーバを管理するには、クラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスが実行されていることが必要です。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャの起動と停止」を参照してください。
クラスタ化された管理対象サーバを再開するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [クラスタ] ノードを展開します。
- 右ペインで [すべての管理対象サーバを再開...] リンクをクリックします。
- 確認を求めるダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
- ノード マネージャが各管理対象サーバを再開するにつれて、処理の状態が [トランジション アクティビティ] テーブルに表示されます。1 つの管理サーバに対する処理が完了すると、[状態] カラムに「TASK COMPLETED」と表示されます。
すべてのサーバの正常な停止
[すべてのサーバを正常に停止...] コマンドを使用すると、ノード マネージャを介して、クラスタ内の管理対象サーバを正常に停止できます。正常なシャットダウン時には、WebLogic Server サブシステムは、処理中の作業を完了し、特定のシーケンスで同期を取りながらサスペンド状態になります。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「正常な停止」を参照してください。
注意: Administration Console からノード マネージャを使用して管理対象サーバを管理するには、クラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスが実行中されていることが必要です。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャの起動と停止」を参照してください。
クラスタ化された管理対象サーバを正常に停止するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [クラスタ] ノードを展開します。
- 右ペインで [すべてのサーバを正常に停止...] リンクをクリックします。
- 確認を求めるダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
- すべてのセッションを中断する場合は、[停止中のセッションを無視] を選択します。
- 正常な停止に対してタイムアウトを設定する場合は、タイムアウト期間を秒単位で [正常な停止のタイムアウト] ボックスに入力します。
[適用] をクリックします。
- 停止プロセスが進行するにつれて、状態が [トランジション アクティビティ] テーブルに表示されます。1 つの管理サーバに対する処理が完了すると、[状態] カラムに「TASK COMPLETED」と表示されます。
すべてのサーバの強制停止
[すべてのサーバを強制停止...] コマンドを使用すると、ノード マネージャを介して、クラスタ内の管理対象サーバを強制停止できます。
注意: Administration Console からノード マネージャを使用して管理対象サーバを管理するには、クラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスが実行中されていることが必要です。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャの起動と停止」を参照してください。
クラスタ化された管理対象サーバを強制停止するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [クラスタ] ノードを展開します。
- 右ペインで [すべてのサーバを強制停止...] リンクをクリックします。
- 確認を求めるダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
- 停止プロセスが進行するにつれて、状態が [トランジション アクティビティ] テーブルに表示されます。1 つの管理サーバに対する処理が完了すると、[状態] カラムに「TASK COMPLETED」と表示されます。
サーバの起動または停止
[トランジション アクティビティ] テーブルにある [起動/停止] ボタンを使用すると、停止している管理対象サーバを起動したり、実行中の管理対象サーバを正常に停止したりできます。
注意: Administration Console からノード マネージャを使用して管理対象サーバを管理するには、クラスタ内の管理対象サーバをホストする各マシンでノード マネージャ プロセスが実行中されていることが必要です。詳細については、『WebLogic Server のコンフィグレーションと管理』の「ノード マネージャの起動と停止」を参照してください。
クラスタ内の管理対象サーバを起動または停止するには、次の手順に従います。
- Administration Console の左ペインで [クラスタ] ノードを展開します。
- [トランジション アクティビティ] テーブルに、クラスタ内の管理対象サーバが表示されます。
- 右ペインで [すべてのサーバを強制停止...] リンクをクリックします。
- 確認を求めるダイアログが表示されたら、[はい] をクリックします。
- すべてのセッションを中断する場合は、[停止中のセッションを無視] を選択します。
- 正常な停止に対してタイムアウトを設定する場合は、タイムアウト期間を秒単位で [正常な停止のタイムアウト] ボックスに入力します。
[適用] をクリックします。
- 停止プロセスが進行するにつれて、状態が [トランジション アクティビティ] テーブルに表示されます。1 つの管理サーバに対する処理が完了すると、[状態] カラムに「TASK COMPLETED」と表示されます。