Administration Console オンライン ヘルプ
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WebLogic Server では、複数の方法でサーバ インスタンスを起動および停止できます。どの方法を選ぶかは、グラフィカル インタフェースとコマンドライン インタフェースのどちらを使用するか、およびサーバのライフサイクルの管理にノード マネージャを使用するかどうかによって決まります。
どの方法でサーバを起動しても、最終的に一連のコンフィグレーション オプションを渡して Java 仮想マシン (JVM) が初期化されます。サーバ インスタンスは JVM 内で動作し、JVM では 1 つのサーバ インスタンスのみホストできます。
以下の節では、サーバ インスタンスの起動と停止について説明します。
サーバの起動と停止の概要については、「サーバの起動と停止 : クイック リファレンス」を参照してください。
ドメイン内の管理サーバとすべての管理対象サーバは、WebLogic Server のバージョンが同じでなければなりません。管理サーバは、管理対象サーバと同じかそれより新しいサービスパック レベルである必要があります。たとえば、管理対象サーバがバージョン 8.1 である場合、管理サーバにはバージョン 8.1 または 8.1 SP1 を使用できます。ただし管理対象サーバが SP1 の場合、管理サーバは SP1 でなければなりません。
管理サーバは、ドメインのコンフィグレーション データを管理する WebLogic Server インスタンスです。通常、開発環境では、管理サーバを起動し、アプリケーションを直にその管理サーバにデプロイすれば十分です。プロダクション環境では、アプリケーションを実行する管理対象サーバを作成します。管理サーバと管理対象サーバの詳細については、「WebLogic Server ドメインの概要」を参照してください。
注意: WebLogic Server が提供するコンフィグレーション ウィザードのテンプレートを使用する場合は、ドメイン ディレクトリに startWebLogic という名前の起動スクリプトが含まれています。別のソースから提供されたドメイン テンプレートを使用する場合、ウィザードで起動スクリプトが作成されないか、または別の名前のスクリプトが作成される可能性があります。ウィザードで起動スクリプトを作成するかどうか、および別のスクリプト名を付けるかどうかは、テンプレートの設計者の判断によって異なります。
サーバの起動プロセスが正常に完了すると、次のメッセージが標準出力 (デフォルトではコマンド ウィンドウ) に書き込まれます。
<Notice> <WebLogicServer> <000360> <Server started in RUNNING mode>
Windows コンピュータで管理サーバを作成する場合は、コンフィグレーション ウィザードによって Windows の [スタート] メニューにサーバをインストールするよう求められます。[はい] を選択すると、Windows の [スタート] メニューからサーバ インスタンスを起動できるようになります。
コンフィグレーション ウィザードによって [スタート] メニューに追加されたコマンドを選択すると、コマンド ウィンドウが開き、「管理サーバの起動」で説明した起動スクリプトが呼び出されます。サーバの起動プロセスが正常に完了すると、次のメッセージが標準出力 (デフォルトではコマンド ウィンドウ) に書き込まれます。
<Notice> <WebLogicServer> <000360> <Server started in RUNNING mode>
UNIX デーモンまたは Windows サービスとして設定すると、コンピュータの起動時に自動的に管理サーバを起動できます。UNIX オペレーティング システムのドキュメント、または「WebLogic Server の Windows サービスとしての設定」を参照してください。
weblogic.Server クラスは、WebLogic Server インスタンスのメイン クラスです。 サーバ インスタンスは、Java コマンドで直接 weblogic.Server を呼び出すか、weblogic.Server クラスを呼び出す独自のスクリプトを作成することで起動できます (WebLogic Server 起動スクリプトは Java コマンドで weblogic.Server を呼び出す)。
Java コマンドで weblogic.Server を呼び出す方法については、「weblogic.Server コマンドライン リファレンス」を参照してください。
管理対象サーバは、デプロイされたアプリケーションを実行する WebLogic Server インスタンスです。管理対象サーバは、そのすべてのコンフィグレーションおよびデプロイメント情報について管理サーバを参照します。通常、プロダクション環境では管理対象サーバを使用してアプリケーションを実行します。管理対象サーバと管理サーバの詳細については、「WebLogic Server ドメインの概要」を参照してください。
Administration Console で管理対象サーバを起動するには、次の手順を行います。
ノード マネージャは、インストールされた各 WebLogic Server に付属のスタンドアロン Java プログラムです。ノード マネージャを使用すると、管理対象サーバを起動および停止したり、モニタしたり、状態に基づいて自動的に再起動したりできます。ノード マネージャでは管理サーバを起動できません。ノード マネージャの詳細については、「ノード マネージャの概要」を参照してください。
Administration Console には、ノード マネージャが対象マシンでサーバを起動しているときにアニメーションのステータス アイコンが表示されます (図 332-2 を参照)。
ノード マネージャがその起動シーケンスを終了すると、ステータス アイコンは表示されなくなり、サーバの状態は [現在の状態] テーブルの [状態] カラムに示されます (図 332-3 を参照)。
ノード マネージャ生成のメッセージは、そのサーバのノード マネージャ ログ ファイルにも書き込まれます (「管理対象サーバのログ ファイル」を参照)。
ほとんどの環境では、ノード マネージャは起動オプションを指定しなくてもサーバを起動できます。ただし、環境を変更した場合、たとえば WebLogic Server のクラスパスにクラスを追加した場合は、Administration Console でサーバを起動する前に起動オプションを指定する必要があります。
管理対象サーバの起動でノード マネージャが使用する起動オプションをコンフィグレーションするには、次の手順を行います。
他の WebLogic Server ユーザ アカウントでサーバ インスタンスを実行する場合は、既存のユーザ名を入力します。そのユーザは、サーバを起動するパーミッションを持つロールに属している必要があります。ロールおよびパーミッションについては、「セキュリティ ロール」を参照してください。
Administration Console によって、ノード マネージャのデフォルト値がユーザ指定の値に置き換えられます。ただし、その値がデフォルト値に追加されることはありません。[クラスパス] フィールドに値を指定する場合は、管理対象サーバの起動に必要なクラスの絶対パスを指定します。
注意: すべてのパスは、ノード マネージャ マシン上のパスを参照します。
これらのフィールドに入力する値の詳細については、属性を参照してください。
管理対象サーバは、デプロイされたアプリケーションを実行する WebLogic Server インスタンスです。管理対象サーバは、そのすべてのコンフィグレーションおよびデプロイメント情報について管理サーバを参照します。通常、プロダクション環境では管理対象サーバを使用してアプリケーションを実行します。管理対象サーバと管理サーバの詳細については、「WebLogic Server ドメインの概要」を参照してください。
WebLogic Server に付属しているコンフィグレーション ウィザードのテンプレートを使用する場合、ドメイン ディレクトリ内に startManagedWebLogic という起動スクリプトが追加されます。このスクリプトで管理対象サーバを起動できます。
このスクリプトは、サーバの起動と管理にノード マネージャを使用しません。代わりに、Java コマンドを使用して、WebLogic Server インスタンスのメイン クラスの weblogic.Server クラスを呼び出します。Java コマンドで weblogic.Server を呼び出す方法については、「weblogic.Server コマンドライン リファレンス」を参照してください。
WebLogic Server スクリプトで管理対象サーバを起動するには、次の手順を行います。
domain-name\startManagedWebLogic.cmd (Windows)domain-name/startManagedWebLogic.sh (UNIX)たとえば次のコマンドでは、startManagedWebLogic.cmd を使用して myManagedServer という管理対象サーバが起動されます。ドメインの管理サーバのリスン アドレスは AdminHost:7001 です。
c:\user_domains\mydomain\startManagedWebLogic.cmd myManagedServer http://AdminHost:7001
管理サーバへの接続をコンフィグレーションする方法については、管理サーバへの接続のコンフィグレーションを参照してください。
サーバの起動プロセスが正常に完了すると、次のメッセージが標準出力 (デフォルトではコマンド ウィンドウ) に書き込まれます。
<Notice> <WebLogicServer> <000360> <Server started in RUNNING mode>
以下の節では、管理対象サーバを起動する別の方法を説明します。
Administration Console では、ノード マネージャと通信するようにコンフィグレーションされているすべての管理対象サーバを起動できます。
ドメイン内のすべての管理対象サーバを起動するには、次の手順を行います。
ノード マネージャは、インストールされた各 WebLogic Server に付属のスタンドアロン Java プログラムです。ノード マネージャでは管理サーバを起動できません。「ノード マネージャの概要」を参照してください。
Administration Console には、ノード マネージャが対象マシンで各サーバを起動しているときにアニメーションのステータス アイコンが表示されます (図 332-2 を参照)。
ノード マネージャがすべてのサーバで起動シーケンスを終了すると、ステータス アイコンは表示されなくなり、各サーバの状態は [現在の状態] テーブルの [状態] カラムに示されます。
ノード マネージャ生成のメッセージは、そのサーバのノード マネージャ ログ ファイルにも書き込まれます (「管理対象サーバのログ ファイル」を参照)。
起動サイクルの最後で STANDBY 状態になるように、管理対象サーバをコンフィグレーションできます。この状態のサーバは、ドメイン全体の管理ポートでのみ管理要求をリスンします。サーバに他のポートで別のタイプの要求を受信させる場合は、サーバの再開の説明に従ってサーバを再開します。
STANDBY 状態で起動するように管理対象サーバをコンフィグレーションするには、次の手順を行います。
このサーバに非管理要求を受信させる場合は、サーバの再開を参照してください。
ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する独自のスクリプトを作成できます。そのスクリプトには、weblogic.Admin START コマンドが組み込まれている必要があります。weblogic.Admin コマンドの詳細については、「weblogic.Admin コマンドライン リファレンス」を参照してください。
weblogic.Server クラスは、WebLogic Server インスタンスのメイン クラスです。 サーバ インスタンスは、Java コマンドで直接 weblogic.Server を呼び出すか、weblogic.Server クラスを呼び出す独自のスクリプトを作成することで起動できます (WebLogic Server 作成のスクリプトは Java コマンドで weblogic.Server を呼び出す)。
「weblogic.Server コマンドライン リファレンス」を参照してください。
UNIX デーモンまたは Windows サービスとして設定すると、コンピュータの起動時に自動的に管理対象サーバを起動できます。「WebLogic Server の Windows サービスとしての設定」を参照してください。
通常、管理対象サーバは起動時に管理サーバにアクセスしてそのコンフィグレーション情報を取得します。管理サーバにアクセスできない場合の管理対象サーバの起動については、「管理サーバにアクセスできない場合の管理対象サーバの起動」を参照してください。
注意: 管理対象サーバを初めて起動するときには、管理サーバにアクセスできる必要があります。その後に、管理サーバにアクセスできない場合でも起動するように管理対象サーバをコンフィグレーションできます。
WebLogic Server インスタンスを起動および停止するには、サーバの起動および停止を許可されているユーザの資格を提示する必要があります。 ユーザの資格、ロール、およびパーミッションについては、「セキュリティ ロール」を参照してください。
ドメインを作成するときには、コンフィグレーション ウィザードによって、初期管理ユーザのユーザ名とパスワードの指定が求められます。コンフィグレーション ウィザードは、この情報を基に次の処理を行います。
Administrators グループには、WebLogic Server の起動と管理について最高レベルの特権が付与されます。管理者特権については、「セキュリティ ロール」を参照してください。
セキュリティ レルムは、ユーザ名を認証したり、ユーザがアクセスできるリソースの種類を指定したり、WebLogic リソースの他のセキュリティ関連サービスを提供したりするコンポーネント (プロバイダ) の集合です。WebLogic Server は myrealm セキュリティ レルムをインストールして、それをデフォルトで使用します。
Administration Console では、ユーザをセキュリティ レルムに追加できます。WebLogic Server のインストールしたもの以外の認証プロバイダを使用する場合は、そのプロバイダの管理ツールを使用して管理者特権を持つユーザを少なくとも 1 つ作成する必要があります。
起動 ID ファイルは、WebLogic Server のインスタンスの起動および停止に関するユーザの資格を格納するテキスト ファイルです。管理サーバは、ユーザに資格の提示を求めずに、このファイルを参照してユーザの資格情報を取得できます。起動 ID ファイルでは資格が暗号化されているので、起動スクリプトまたは停止スクリプトに暗号化されていない資格を格納するより、起動 ID ファイルを使用した方が安全性は確保されます。
java weblogic.Server コマンドを呼び出すスクリプトで管理対象サーバを起動する場合や、直接 java weblogic.Server コマンドを呼び出して管理対象サーバを起動する場合、管理対象サーバも起動 ID ファイルを参照することができます。ただし、ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する場合、管理対象サーバは起動 ID ファイルを参照しません。代わりに、ドメインのコンフィグレーション ファイル (config.xml) で暗号化および格納されたユーザの資格を参照します。詳細については、ノード マネージャを使用してサーバを起動するときのユーザ資格の指定を参照してください。
以下の節では、起動 ID ファイルの使い方について説明します。
コンフィグレーション ウィザードを使用して開発モードでドメインを作成する場合、暗号化された起動 ID ファイルは管理サーバのルート ディレクトリに作成されます。ルート ディレクトリの詳細については、「サーバのルート ディレクトリ」を参照してください。
管理サーバの起動 ID ファイルが未作成の場合や、ユーザ名とパスワードのプロンプトを回避する場合は、次の手順で起動 ID ファイルを作成します。
username=username password=password
ユーザ名とパスワードの値はデフォルト セキュリティ レルムの認証プロバイダの既存のユーザ アカウントと一致し、サーバを起動および停止するパーミッションを持つロールに属している必要があります。 ロールおよびパーミッションについては、「セキュリティ ロール」を参照してください。
ファイルを boot.properties としてサーバのルート ディレクトリに保存すると、サーバはそれ以降の起動サイクルで自動的にこのファイルを使用します。詳細については、起動 ID ファイルを使用したサーバ インスタンスの起動を参照してください。
このファイルを使用して初めてサーバを起動すると、サーバはファイルを読み込み、ユーザ名とパスワードの暗号化バージョンで上書きします。
前の節の手順を実行するのではなく、コマンド ライン上で直接 weblogic.Server を呼び出す場合は、Java コマンドに次のオプションを含めることで起動 ID ファイルを作成できます。
-Dweblogic.management.username=username-Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true
これらのオプションにより、サーバ インスタンスは指定されたユーザの資格で起動し、その後それらは boot.properties という名前のファイルに格納されます。
たとえば、次のコマンドは myAdminServer という名前の管理サーバを起動して、次のような起動 ID ファイルを作成します。
java -Dweblogic.management.username=username-Dweblogic.management.password=password -Dweblogic.system.StoreBootIdentity=true
-Dweblogic.Name=myAdminServer weblogic.Server
コマンド ラインから直接 weblogic.Server クラスを呼び出す手法の詳細については、「weblogic.Server コマンドライン リファレンス」を参照してください。
注意: 管理サーバの起動にスクリプトを使用する場合は、次の理由により、この節で説明した手法を使用しないことをお勧めします。
管理対象サーバが管理サーバと同じルート ディレクトリを使用する場合、管理サーバと同じ起動プロパティ ファイルを使用できます。サーバのルート ディレクトリについては、「サーバのルート ディレクトリ」を参照してください。
ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する場合は、起動 ID ファイルを作成する必要はありません。 詳細については、管理対象サーバの起動引数のコンフィグレーションを参照してください。
管理対象サーバの起動 ID ファイルを作成するには、次の手順を行います。
username=username password=password
ユーザ名とパスワードの値はデフォルト セキュリティ レルムの認証プロバイダの既存のユーザ アカウントと一致し、サーバを起動するパーミッションを持つロールに属している必要があります。ロールおよびパーミッションについては、「セキュリティ ロール」を参照してください。
ファイルを boot.properties としてサーバのルート ディレクトリに保存すると、サーバはそれ以降の起動サイクルで自動的にこのファイルを使用します。 詳細については、「起動 ID ファイルを使用したサーバ インスタンスの起動」を参照してください。
このファイルを使用して初めてサーバを起動すると、サーバはファイルを読み込み、ユーザ名とパスワードの暗号化バージョンで上書きします。
サーバ インスタンスは、その起動プロセスで次のように起動 ID ファイルを使用します。
boot.properties ファイルがある場合は、その起動プロセスでデフォルトでこのファイルが使用されます。 サーバのルート ディレクトリについては、「サーバのルート ディレクトリ」を参照してください。weblogic.Server 起動コマンドで次の引数を指定できます。-Dweblogic.system.BootIdentityFile=filename
filename は、有効な起動 ID ファイルの完全修飾パス名です。
startWebLogic スクリプトでこの引数を指定するには、-Dweblogic.system.BootIdentityFile を JAVA_OPTIONS 変数の値として追加します。次に例を示します。set JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.system.BootIdentityFile=C:\BEA\user_domains\mydomain\myidentity.prop
weblogic.Server 起動コマンドで次のオプションを指定します。-Dweblogic.management.username=username-Dweblogic.management.password=password
これらのオプションにより、サーバ インスタンスは、起動 ID ファイルをすべて無視し、起動サイクルで起動 ID ファイルをサーバで使用するようにする、その他の起動オプションをオーバーライドします。
注意: サーバ インスタンスの起動にスクリプトを使用する場合は、起動スクリプト内に暗号化されていないパスワードを格納することが必要となるため、この手法を使用しないことをお勧めします。この手法を使用するのは、コマンド ラインから直接 weblogic.Server クラスを呼び出す場合のみとしてください。詳細については、「weblogic.Server コマンドライン リファレンス」を参照してください。
特定のサーバ インスタンスでは、そのインスタンスが作成した起動 ID ファイルのみを使用します。WebLogic Server は、1 つのサーバ ルート ディレクトリから別のサーバ ルート ディレクトリへの起動 ID ファイルのコピーをサポートしていません。
たとえば、ServerA を使用して起動 ID ファイルを生成した場合、その起動 ID ファイルは ServerA でのみ使用します。ServerA の起動 ID ファイルを ServerB のルート ディレクトリにコピーしないでください。代わりに、管理サーバの起動 ID ファイルの作成または管理対象サーバの起動 ID ファイルの作成で説明したように ServerB の起動 ID ファイルを作成します。
weblogic.Admin SHUTDOWN コマンドまたは FORCESHUTDOWN コマンドでは、次のように起動 ID ファイルが使用されます。
weblogic.Admin SHUTDOWN コマンドまたは FORCESHUTDOWN コマンドを呼び出すときに、サーバのルート ディレクトリに有効な boot.properties ファイルがある場合は、デフォルトでこのファイルが使用されます。 サーバのルート ディレクトリについては、「サーバのルート ディレクトリ」を参照してください。weblogic.Admin SHUTDOWN コマンドまたは FORCESHUTDOWN コマンドを呼び出すものの、サーバの起動 ID ファイルがサーバのルート ディレクトリにない場合や、起動 ID ファイル名が boot.properties でない場合は、コマンドに次の引数を含めます。weblogic.Admin SHUTDOWN コマンドまたは FORCESHUTDOWN コマンドを呼び出さない場合は、コマンドに以下の引数を両方含めます。特定のサーバ インスタンスでは、そのインスタンスが作成した起動 ID ファイルのみを使用します。 WebLogic Server は、1 つのサーバ ルート ディレクトリから別のサーバ ルート ディレクトリへの起動 ID ファイルのコピーをサポートしていません。
サーバの起動後に起動 ID ファイルを削除する場合は、サーバの weblogic.Server 起動コマンドで次の引数を指定できます。
-Dweblogic.system.RemoveBootIdentity=true
この引数は、サーバが起動に使用したファイルのみ削除します。たとえば、-Dweblogic.system.BootIdentityFile=c:\secure\boot.MyServer を指定した場合は、サーバのルート ディレクトリに boot.properties というファイルがあっても、boot.MyServer のみが削除されます。
startWebLogic スクリプトでこの引数を指定するには、-Dweblogic.system.RemoveBootIdentity=true を JAVA_OPTIONS 変数の値として追加します。次に例を示します。set JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.system.RemoveBootIdentity=true
ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する場合は、Administration Console の [リモート スタート] タブでユーザの資格を指定する必要があります。資格を指定しないと、ノード マネージャはサーバを起動しようとしたときに例外を送出します。
Administration Console またはコンフィグレーション ウィザードで管理対象サーバを作成する場合、WebLogic Server はサーバの [リモート スタート] タブに資格を追加します。
他の WebLogic Server ユーザ アカウントでサーバ インスタンスを実行する場合、次の手順を行います。
そのユーザは、サーバを起動するパーミッションを持つロールに属している必要があります。「セキュリティ ロール」を参照してください。
java weblogic.Server コマンドを呼び出すスクリプトから管理対象サーバを起動する場合や、java weblogic.Server コマンドを直接呼び出す場合は、管理対象サーバが必ず管理サーバの適切なリスン アドレスを指定するようにする必要があります。管理対象サーバは、このアドレスを使用して管理サーバからコンフィグレーション情報を取得します。
注意: 使用するプロトコルに関係なく、管理対象サーバのコンフィグレーションの最初のダウンロードは HTTP または HTTPS で行われます。RMI サブシステムが初期化された後、サーバ インスタンスは T3 または T3S プロトコルを使用できます。
localhost以下のセキュリティ上の問題があるため、プロダクション環境では Admin-host に IP アドレスを使用しないことをお勧めします。
SSL ポートを通じて管理サーバに接続するために、管理対象サーバは管理サーバのホスト名が URL で指定されたホスト名と一致することを検証します。ホスト名の検証が有効になっている場合で、IP アドレスを指定すると、数値の並びである IP アドレスが文字の並びであるホスト名と一致しないため接続は失敗します。
セキュリティがそれほど重要でない開発環境では、IP アドレスを指定する SSL 接続が成功するように管理対象サーバでホスト名の検証を無効にできます。「ホスト名検証の使い方」を参照してください。
管理サーバが他のリスン アドレスを使用するようにコンフィグレーションされている場合は、そのコンフィグレーションされているリスン アドレスを指定する必要があります。 リスン アドレスのコンフィグレーションを参照してください。
7001) 管理サーバでこのリスン ポートが無効になっている場合は、このリストで説明されている他のリスン ポートのいずれかを使用する必要があります。このポートを使用するには、T3 または HTTP プロトコルを指定しなければなりません。
7002)管理サーバでこのリスン ポートが無効になっている場合は、このリストで説明されている他のリスン ポートのいずれかを使用する必要があります。このポートを使用するには、T3S または HTTPS プロトコルを指定しなければなりません。
<Apr 19, 2002 9:24:19 AM EDT> <Notice> <WebLogicServer> <000355> <Thread "Listen Thread.Default" listening on port 7001, ip address 11.12.13.141>
<Apr 19, 2002 9:24:19 AM EDT> <Notice> <WebLogicServer> <000331> <Started WebLogic Admin Server "MedRecServer" for domain "MedRec" running in Development Mode>
SSL の有効化については、「SSL プロトコルのコンフィグレーション」を参照してください。管理ポートの詳細については、ドメイン全体の管理ポートの有効化を参照してください。
STANDBY 状態でサーバを起動している場合に、サーバで管理要求以外の要求を受信する準備ができたら、次の手順を行います。
STANDBY から RUNNING 状態にサーバがどのように移行するのかについては、「RESUMING」を参照してください。
Java オプションを使用すると、WebLogic Server インスタンスを実行する JVM の動作パラメータをコンフィグレーションできます。たとえば、Java オプションを使用して JRockit JVM のパフォーマンスとモニタ機能を調整できます。
Java オプションでは、サーバのコンフィグレーションを一時的にオーバーライドすることもできます。Java オプションは、サーバの現在のインスタンスのみに適用されます。Java オプションはドメインの config.xml ファイルに保存されず、Administration Console では表示されません。 たとえば、サーバがポート 7201 でリスンするようコンフィグレーションされている場合に、Java オプションを使用してポート 7555 でリスンするようにサーバを起動できます。 その場合も、Administration Console ではサーバがポート 7201 でリスンするようコンフィグレーションされていることが示されます。 サーバを次に起動するときに Java オプションを使用しないと、そのサーバはポート 7201 でリスンします。
以下の節では、WebLogic Server インスタンスを実行する JVM の Java オプションを指定する方法について説明します。
WebLogic Server スクリプトでサーバを起動する場合は、次の手順を行います。
domain-name\startWebLogic.cmd (UNIX の場合は startWebLogic.sh) をバックアップします。domain-name\startManagedWebLogic.cmd (UNIX の場合は startManagedWebLogic.sh) をバックアップします。set JAVA_OPTIONS コマンドを編集して、Java オプションを指定します。複数のオプションを指定する場合は、各オプションをスペースで区切り、オプション全体を引用符で囲みます。次に例を示します。set JAVA_OPTIONS="-Xgc:gencopy -Xns:30" ノード マネージャを使用して管理対象サーバを起動する場合は、サーバごとに次の手順を行います。
ドメインの作成時にコンフィグレーションのカスタマイズを選択した場合、コンフィグレーション ウィザード は WebLogic Server がインストールした SDK のリストを提示します。 このリストからドメインを実行する JVM を選択すると、ウィザードはその選択に基づき、BEA 起動スクリプトをコンフィグレーションします。
ドメインを作成した後で、使用する JVM を変更する場合は、次のようにしてスクリプトを修正できます。
WL_HOME\common\bin\commEnv.sh を開きます。WL_HOME は、WebLogic Server のインストール先ディレクトリです。特定ドメインの管理サーバの JVM を変更するには、domain-name\StartWebLogic.cmd (Windows) または domain-name\StartWebLogic.sh (UNIX) を開きます。
特定ドメインの管理対象サーバの JVM を変更するには、domain-name\StartManagedWebLogic.cmd (Windows) または domain-name\StartManagedWebLogic.sh (UNIX) を開きます。
SDK のベンダを指定します。有効な値は、実行しているプラットフォームによって異なります。 詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/certifications/certifications/index.html の「動作確認状況」ページを参照してください。
WebLogic Server インスタンスは、以下のいずれかの方法で停止できます。
weblogic.Admin ユーティリティの使用Administration Console でサーバを停止するには、次の手順を行います。
管理サーバを停止すると、Administration Console はアクティブでなくなります。
このコマンドですべての管理対象サーバの正常な停止が開始された場合、各管理対象サーバは、処理中の要求をすべて完了させるようサブシステムに通知します。正常な停止では、進行中の特定のアプリケーションの処理を完了する時間が WebLogic Server のサブシステムに与えられます。 詳細については、正常な停止の制御および「正常な停止」を参照してください。
このコマンドにより、強制停止が開始されます。強制停止を開始すると、各管理対象サーバは処理中の要求を直ちに破棄するようサブシステムに指示します。詳細については、「強制停止」を参照してください。
ドメインの管理サーバの停止については、サーバの停止を参照してください。
正常な停止では、進行中の特定のアプリケーションの処理を完了する時間が WebLogic Server のサブシステムに与えられます。「正常な停止」を参照してください。
正常な停止プロセスの長さを制御するには、次の手順を行います。
各 WebLogic Server インスタンスは、それ専用の JVM で動作します。前の節で説明した方法でサーバ インスタンスを停止できない場合は、オペレーティング システム コマンドを使用して JVM を強制停止できます。
警告: JVM を強制停止すると、サーバは直ちにすべての処理を停止します。セッション データはすべて失われます。サーバが config.xml ファイルに書き込んでいる間に管理サーバの JVM を強制停止すると、config.xml ファイルが破損します。
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