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SNMP と WebLogic Server のコンフィグレーション

[SNMP に関する属性と Administration Console 画面のリファレンス]

WebLogic Server ソフトウェアには、SNMP (Simple Network Management Protocol) を使用して企業全体の管理システムと通信する機能があります。WebLogic Server SNMP 機能によって、WebLogic Server の管理を SNMP に準拠した管理システムに統合できます。このようなシステムでは、複雑に分散したシステムのさまざまなソフトウェアとハードウェアのリソースをまとめて表示することができます。

以下の節では、WebLogic Server での SNMP の使い方について説明します。

WebLogic SNMP エージェントと WebLogic SNMP トラップの背景情報については、以下の節を参照してください。

 


SNMP と WebLogic Server のコンフィグレーション : 主な手順

SNMP と WebLogic Server をコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. SNMP 管理システムに WebLogic MIB をロードします。MIB は、WL_HOME\server\lib\ BEA-WEBLOGIC-MIB.asn1 にインストールされています。ここで、WL_HOME は WebLogic Server のインストール先ディレクトリです。
  2. MIB のロードについては、SNMP 管理システムのベンダが提供しているマニュアルを参照してください。

  3. ドメインの管理サーバを起動します。
  4. WebLogic SNMP エージェントを有効化し、コンフィグレーションします。詳細については、WebLogic SNMP エージェントの有効化およびコンフィグレーションを参照してください。
  5. WebLogic Server で属性をモニタし、属性値に変更があったときにトラップを SNMP マネージャに送信する場合は、次の手順に従います。
    1. SNMP トラップの送り先をコンフィグレーションします。詳細については、トラップの送り先の作成を参照してください。
    2. モニタする WebLogic Server 属性の名前を判別します。詳細については、モニタする WebLogic Server 属性の判別を参照してください。
    3. WebLogic Server をコンフィグレーションして 1 つまたは複数のトラップを生成します。詳細については、トラップを生成するための WebLogic Server のコンフィグレーションを参照してください。

 


WebLogic SNMP エージェントの有効化およびコンフィグレーション

WebLogic ドメインでは、管理サーバは SNMP エージェントのホストとして機能します。SNMP エージェントの機能を有効化し、コンフィグレーションすると、SNMP マネージャは WebLogic SNMP エージェントに要求を送信できるようになります。また、管理対象リソースに関するデータ (トラップ通知) を収集して、SNMP マネージャ (トラップの送り先) に送信するよう WebLogic SNMP エージェントをコンフィグレーションできます。

SNMP エージェントを有効化し、コンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. WebLogic Server Administration Console の左ペインで [サービス] フォルダを展開します。次に、[SNMP] フォルダの名前をクリックします。
  2. 右ペインの [SNMP] タブで [有効化] ボックスをチェックします。
  3. 少なくとも、以下のデフォルト値を変更します。
    1. [SNMP ポート] フィールドに、WebLogic SNMP エージェントが SNMP マネージャからの要求をリスンするポート番号を入力します。
    2. ほとんどの SNMP マネージャでは、SNMP エージェントに ping を実行できます。また、特定の属性の状態を要求できる SNMP マネージャもあります。

      SNMP マネージャが管理サーバと同じコンピュータで動作している場合は、このフィールドで指定したリスン ポートとトラップの送り先で指定したリスン ポートが別々になっていることを確認してください。トラップの送り先のリスン ポートには、SNMP マネージャがトラップ通知をリスンするポートを指定します。

    3. [コミュニティ プレフィックス] フィールドに、SNMP マネージャが WebLogic SNMP エージェントに要求を送信する際に必ず指定する SNMP コミュニティ (パスワード) を入力します。
    4. WebLogic 属性値へのアクセスの安全性を保つために、デフォルトの public 以外の値を設定することをお勧めします。

      コミュニティ プレフィックスの詳細については、「管理リクエストでコミュニティ名を使用して対象サーバを指定する」を参照してください。

    5. WebLogic Server によって生成されるトラップのプロトコルを [トラップ バージョン] リストで指定します (SNMPv1 または SNMPv2)。SNMP マネージャの機能に対応したプロトコルを選択します。
  4. 残りの属性についてデフォルト値を任意で変更します。各属性の詳細については、属性を参照してください。
  5. [適用] をクリックします。
  6. 管理サーバを再起動します。

 


トラップの送り先の作成

トラップの送り先では、WebLogic SNMP エージェントから SNMP マネージャにトラップ通知を送信するのに必要な情報を指定します。トラップの送り先のクローンの作成または削除については、コンフィグレーション オブジェクトのクローンの作成およびコンフィグレーション オブジェクトの削除を参照してください。

トラップの送り先を作成するには、次の手順に従います。

  1. Administration Console の左ペインで [サービス] フォルダを展開します。次に、[SNMP] フォルダを展開します。
  2. [トラップの送り先] フォルダの名前をクリックします (図 351-1 を参照)。
  3. 図 351-1 [トラップの送り先] をクリック

    [トラップの送り先] をクリック


     
  4. 右ペインで [新しい SNMP トラップ送り先のコンフィグレーション] リンクをクリックします。
  5. [新しい SNMP トラップ送り先の作成] ページで、属性フィールドに値を入力します。
  6. コミュニティ名とポート番号が、SNMP マネージャで指定した名前と番号に一致し、ホスト名として SNMP マネージャのホストを正確に指定していることを確認します。詳細については、属性を参照してください。

  7. [作成] ボタンをクリックします。
  8. 左ペインでドメインの名前をクリックします (図 351-2 を参照)。
  9. 図 351-2 ドメインの名前のクリック

    ドメインの名前のクリック


     
  10. 右ペインで、[コンフィグレーション] タブをクリックします。[SNMP] タブをクリックします。
  11. [SNMP] タブの [対象トラップの送り先] で、作成したトラップの送り先を [選択可] カラムから [選択済み] カラムに移動します。[適用] をクリックします。
  12. 管理サーバを再起動します。

 


モニタする WebLogic Server 属性の判別

WebLogic Server では、サーバの属性をモニタし、値の変更時にトラップを生成することにより SNMP マネージャに情報を提供します。WebLogic Server は、管理対象 Bean (MBean) を使用してサーバの属性を公開します (MBean は、Java Management Extension (JMX) 仕様の一部です)。詳細については、「WebLogic Server の管理対象リソースと MBean」を参照してください。

モニタする属性には、次の情報が必要です。

以下の節では、WebLogic Server をコンフィグレーションして SNMP トラップを生成するために、指定する必要のある値を判別する方法について説明します。

SNMP モニタの対象範囲の指定

特定の型のすべての MBean の属性を監視したり、MBean の単一のインスタンスの属性を監視したりするよう WebLogic Server をコンフィグレーションできます。

たとえば、ドメイン内のすべてのサーバ インスタンスの実行時状態を監視するモニタを作成できます。サーバの状態が特定の値 (ShuttingDown など) に変化した場合、WebLogic SNMP エージェントによってトラップが生成されます。トラップによって、状態が ShuttingDown に変化したサーバ インスタンスの名前を特定できます。

また、特定のサーバ インスタンスが動作している特定の JVM のヒープ サイズを監視するモニタを作成することもできます。ヒープ サイズが指定値を超えた場合、WebLogic SNMP エージェントによってトラップが生成されます。ドメイン内のサーバ インスタンスごとに、これらのモニタのいずれかを作成して、異なるしきい値を指定できます。たとえば、ServerA が動作しているコンピュータのメモリが ServerB より多い場合、サーバ インスタンスごとに異なるしきい値を指定する必要があります。

特定の MBean インスタンスの属性をモニタする場合、MBean インスタンスの名前を知っておく必要があります。以下の節では、MBean インスタンスの名前の判別に関する情報を示します。

一般モニタ対象の属性

以下の属性は、SNMP および他の管理システムによって一般的にモニタされます。

表 351-3 一般モニタ対象の WebLogic Server 属性

名前

説明

MBean 型 : ServerRuntime

属性名 : State

MBean インスタンス名 : server-name
例 : MedRecServer

サーバの状態が InitializingSuspendedRunning、または ShuttingDown かどうかを示す。

複数のサーバ インスタンスに対して 1 つのモニタを使用する場合、MBean インスタンス名の値は指定しない。サーバの状態に変更が生じると、トラップが生成される。

MBean 型 : ExecuteQueueRuntime

属性名 : ExecuteThreadCurrentIdleCount

MBean インスタンス名 : default

メモリ スペースを消費しているが、データの処理には使用されていないサーバのデフォルト実行キューのスレッド数を表示する。

サーバ インスタンスに実行キューを複数作成して、重要度の高いアプリケーションのパフォーマンスを最適化できる。ただし、デフォルトでは、default 実行キューが使用される。詳細については、「実行キューによるスレッド使用の制御」を参照。

MBean 型 : ExecuteQueueRuntime

属性名 : PendingRequestCurrentCount

MBean インスタンス名 : default

サーバのデフォルト実行キューで待機中の要求数を表示する。

MBean 型 : JVMRuntime

属性名 : HeapSizeCurrent

MBean インスタンス名 : server-name
例 : MedRecServer

サーバの JVM ヒープで現在使用可能なメモリ量 (単位はバイト) を表示する。

複数のサーバのヒープ サイズについて 1 つのモニタを使用する場合、MBean インスタンス名の値は指定しない。いずれかのサーバがしきい値を超えた場合、トラップが生成される。

詳細については、「Java 仮想マシン (JVM) のチューニング」を参照。

MBean 型 : ServerRuntime

属性名 : OpenSocketsCurrentCount

MBean インスタンス名 : server-name
例 : MedRecServer

サーバのリスン ポートでの現在のアクティビティと、ポートでバックログできる要求の総数とを比較するには、これら 2 つの属性を併用する。

これらの属性は、2 つの異なる MBean にある。

  • OpenSocketsCurrentCountServerRuntime MBean にある。

  • AcceptBacklogServer コンフィグレーション MBean にある。

MBean 型 : Server

属性名 : AcceptBacklog

MBean インスタンス名 : server-name
例 : MedRecServer

MBean 型 : JDBCConnectonPoolRuntime

属性名 : ActiveConnectionsCurrentCount

MBean インスタンス名 : connection-pool-name
例 : MedRecPool

JDBC 接続プールでの現在アクティブな接続数を表示する。

ドメイン内のすべての JDBC 接続プールに対して 1 つのモニタを使用する場合、MBean インスタンス名の値は指定しない。

詳細については、「JDBC 接続プールによるパフォーマンスの向上」を参照。

MBean 型 : JDBCConnectonPoolRuntime

属性名 : ActiveConnectionsHighCount

MBean インスタンス名 : connection-pool-name
例 : MedRecPool

JDBC 接続プールでのアクティブな接続の最大数。接続プールがインスタンス化されるたびに、カウントはゼロからスタートする。

MBean 型 : ServletRuntime

属性名 : InvocationTotalCount

MBean インスタンス名 : null (値は指定しない)

各サーブレットが呼び出された回数。この属性を使用すると、サーブレットの呼び出し回数が指定の回数を超えた場合にトラップを生成できる。たとえば、サーブレットの呼び出し回数が 10,000 回を超えた場合に、WebLogic SNMP エージェントによって、呼び出し回数がしきい値を超えたサーブレットを示すトラップが生成される。

WebLogic Server では、特定のサーブレットのモニタはサポートしていない。たとえば、MyServlet というサーブレットの呼び出し回数がしきい値を超えた場合にのみトラップを生成するモニタは作成できない。


 

その他の属性の名前の判別

SNMP では、ほとんどの WebLogic Server 属性をモニタできますが、すべてとは限りません。WebLogic Server MIB には、SNMP でモニタできる属性がすべて表示されます。

SNMP でモニタできる属性の名前を判別するには、次の手順に従います。

  1. MBean 型名と属性名を判別します。詳細については、MBean 型名と属性名の判別を参照してください。
  2. MBean の特定のインスタンスをモニタする場合、モニタする属性を公開する MBean インスタンス名を判別します。詳細については、MBean インスタンス名の判別を参照してください。

MBean 型名と属性名の判別

MBean 型名と属性名を判別するには、次の手順に従います。

  1. モニタする属性が見つかるまで、WebLogic Server MIB リファレンスを参照します。
  2. MIB 内でタイトルに Runtime という単語を含んだテーブルでは、サーバの実行時状態を記述する属性を公開します。それ以外のテーブルでは、サーバのコンフィグレーションを記述する属性を公開します。コンフィグレーション属性の値は、ドメインの config.xml ファイルにすべて保存されます。

  3. 対応する MBean 型名と属性名を判別するには、次の手順に従います。
    1. エントリがある MIB テーブルの名前を判別します。
    2. テーブル タイトルからスペースと「table」という単語をすべて削除して、対応する MBean 型の名前を判別します。
    3. エントリからテーブルの名前を削除して、MBean 属性の名前を判別します。

    次に例を示します。

MBean インスタンス名の判別

属性がある MBean インスタンスの名前を判別するには、次の手順に従います。

  1. コマンド プロンプトで次のスクリプトを実行します。
  2. WL_HOME\server\bin\setWLSEnv.cmd (Windows)
    WL_HOME/server/bin/setWLSEnv.sh (UNIX)

    WL_HOME は、WebLogic Server のインストール先ディレクトリです。

  3. 次のコマンドを入力します。
  4. java weblogic.Admin -adminurl AdminHost:ListenPort
    -username
    username -password password
    GET -pretty -type
    MBean-type -property Attribute-Name

    各要素の説明は次のとおりです。

    たとえば、次のコマンドは、現在ドメインでインスタンス化されているすべての JDBCConnectionPoolRuntime MBean の名前を返します。

    java weblogic.Admin -adminurl localhost:7001
    -username weblogic -password weblogic
    GET -pretty -type JDBCConnectionPoolRuntime
    -property ActiveConnectionsCurrentCount

    このサンプル コマンドの戻り値は、次のようになります。

    MBeanName: "MedRec:Location=MedRecServer,Name=MedRecPool,ServerRuntime=MedRecServer,Type=JDBCConnectionPoolRuntime"

    ActiveConnectionsCurrentCount: 1

  5. weblogic.Admin コマンドの出力を確認します。出力では、MBean インスタンスの名前が Name=name として表示されます。
  6. 前の例の場合、JDBCConnectionPoolRuntime MBean の名前は MedRecPool です。

 


トラップを生成するための WebLogic Server のコンフィグレーション

トラップは、特定の方法で属性に変更があったときに、WebLogic Server から SNMP マネージャに送信される (標準 SNMP フォーマットの) メッセージです。

ドメインで SNMP サービスを有効にすると、WebLogic SNMP エージェントはトラップを自動的に生成して、サーバ インスタンスが起動したことを SNMP マネージャに通知します。また、SNMP マネージャから不正なコミュニティ文字列が送信された場合にも、WebLogic SNMP エージェントはトラップを自動的に生成します。詳細については、「自動的に生成される WebLogic SNMP トラップ」を参照してください。

WebLogic Server をコンフィグレーションして、以下のタイプのトラップを生成できます。

表 351-4 トラップのタイプ

コンフィグレーションするタイプ

トラップを生成する条件

詳細情報の参照先

通知ログ フィルタ

サーバ インスタンスが特定のログ メッセージを出力した場合にトラップを生成する。

通知ログ フィルタのコンフィグレーション

属性変更モニタ

コンフィグレーション MBean の属性が変更された場合にトラップを生成する。

WebLogic Server には、次の 2 種類の MBean がある。

  • コンフィグレーション MBean。静的コンフィグレーション データを保持する。このデータは、Administration Console、weblogic.Admin ユーティリティ、または API でコマンドを発行した場合にのみ変更される。

  • 実行時 MBean。属性の実行時の状態に関する動的情報を保持する。

実行時 MBean の名前には、必ず Runtime という単語が含まれている。たとえば、ServerRuntime MBean では実行時属性にアクセスでき、Server MBean ではコンフィグレーション属性にアクセスできる。

WebLogic Server では、属性変更トラップ通知による実行時属性のモニタはサポートしていない。代わりに、文字列モニタ、ゲージ モニタ、またはカウンタ モニタを使用する。

属性変更モニタのコンフィグレーション

文字列モニタ

String 属性の値を定期的にチェックし、その値が別に指定した文字列と同じか異なる場合にトラップを生成する。

このタイプのモニタでは、コンフィグレーション MBean と実行時 MBean の両方をモニタできる。

文字列モニタのコンフィグレーション

ゲージ モニタ

整数または浮動小数点の属性の値を定期的にチェックし、値がしきい値を超えた場合にトラップを生成する。

このタイプのモニタでは、コンフィグレーション MBean と実行時 MBean の両方をモニタできる。

ゲージ モニタのコンフィグレーション

カウンタ モニタ

整数の属性の値を定期的にチェックし、値がしきい値を超えた場合にトラップを生成する。

また、カウンタ モニタは、トラップの送信後にしきい値をオフセット値の分だけ増やすようコンフィグレーションすることもできる。

このタイプのモニタでは、コンフィグレーション MBean と実行時 MBean の両方をモニタできる。

カウンタ モニタのコンフィグレーション


 

通知ログ フィルタのコンフィグレーション

サーバ インスタンスがブロードキャストするログ メッセージをリスンするように、WebLogic SNMP エージェントを設定できます。エージェントはメッセージを受信すると、SNMP ログ通知トラップを生成します。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP ログ フィルタ] フォルダの名前をクリックします。
  2. [ログ フィルタ] ページが表示されます。現在のドメインで作成したすべての SNMP フィルタが表示されます。

  3. 右ペインの [ログ フィルタ] ページで、[新しいログ フィルタのコンフィグレーション] リンクをクリックします。
  4. [新しい Log Filter の作成] ページで、次のフィールドに値を入力します。
  5. たとえば、サーバ インスタンスのコンフィグレーションを変更するたびに、サーバは、メッセージ ID が BEA-140009、重大度が INFO のログ メッセージを出力します (このメッセージ ID と重大度は、Administration Console で値を変更し、サーバのログ ファイルを参照することで確認できます。詳細については、サーバのログの表示を参照してください)。

    このログ メッセージをサーバ インスタンスが出力したときに、WebLogic Server でトラップを生成するようにするには、[重大度] フィールドに INFO を、[メッセージ ID] フィールドに BEA-140009 または 140009 を入力します。

    また、SNMP エージェントでセキュリティ サービスからのログ メッセージをすべて受信するようにするには、[重大度] フィールドに Info を、[サブシステム名] フィールドに Security を入力します。

  6. メッセージを受信するサーバ インスタンスにフィルタを割り当てます。
  7. [有効なサーバ] の [選択可] リストには、ドメインに対して定義されているすべてのサーバ インスタンスが含まれています。メッセージを受信するサーバ インスタンスを [選択済み] リストに移動します。

  8. [作成] ボタンをクリックして、ログ フィルタを作成および登録します。
  9. 管理サーバを再起動して、行った変更を有効にします。

属性変更モニタのコンフィグレーション

属性変更モニタでは、コンフィグレーション属性の変更を検出して、トラップをコンフィグレーション済みの SNMP マネージャに送信します。

注意: WebLogic Server では、属性変更トラップ通知による実行時属性のモニタはサポートしていません。実行時 MBean の名前には、必ず Runtime という単語が含まれています。たとえば、ServerRuntime MBean では実行時属性にアクセスでき、Server MBean ではコンフィグレーション属性にアクセスできます。名前に Runtime を含んだ MBean の変更をモニタするには、文字列モニタ、ゲージ モニタ、またはカウンタ モニタを使用します。

コンフィグレーション属性の変更を検出するには、次の手順に従います。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP 属性の変更] フォルダの名前をクリックします。
  2. [属性の変更] ページが表示されます。このページには、ドメインでコンフィグレーションされているすべての属性変更モニタが表示されます。

  3. [属性の変更] ページで、[新しい属性変更のコンフィグレーション] リンクを選択します。
  4. [新しい SNMP Attribute Change の作成] ページで、[名前] フィールドに属性変更モニタの名前を入力します。
  5. モニタするリソースを示す名前を選ぶことをお勧めします。

  6. [MBean 属性型]、[MBean 属性名]、および [属性名] フィールドに値を入力します。詳細については、モニタする WebLogic Server 属性の判別を参照してください。
  7. たとえば、MedRecServer の Server MBean の AcceptBacklog 属性をモニタする場合、次の手順に従います。

    新しいインスタンスが左ペインの [SNMP 文字列モニタ] ノードの下に追加されます。

  8. MBean があるサーバを、[有効なサーバ] の横にある [選択済み] カラムから [選択可] カラムに移動します。
  9. JDBC 接続プールなど、ドメイン全体のリソースのモニタをコンフィグレーションする場合は、管理サーバを [選択可] カラムに移動します。

    注意: 属性変更モニタをサーバに割り当てる場合、JMX リスナとフィルタをサーバにデプロイします。これにより、イベントが属性変更モニタの条件に一致する場合にのみ、リスナは通知を WebLogic SNMP エージェントに転送します。

  10. [作成] ボタンをクリックします。
  11. 新しいインスタンスが左ペインの [SNMP 属性の変更] ノードの下に追加されます。

  12. 管理サーバを再起動して、行った変更を有効にします。

文字列モニタのコンフィグレーション

文字列モニタは、String 属性の値を定期的にチェックし、その値が別に指定した文字列と同じか異なる場合にトラップを生成します。

文字列モニタをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP 文字列モニタ] フォルダの名前をクリックします。
  2. [文字列モニタ] ページが表示されます。このページには、ドメインでコンフィグレーションされているすべての文字列モニタが表示されます。

  3. [文字列モニタ] ページで、[新しい文字列モニタのコンフィグレーション] リンクを選択します。
  4. [文字列モニタ] ページで、[名前] フィールドにモニタ インスタンスの名前を入力します。
  5. モニタするリソースを示す名前を選ぶことをお勧めします。

  6. [モニタする MBean 型]、[モニタする属性名]、および [モニタする MBean 名] (省略可) の各フィールドに値を入力します。詳細については、モニタする WebLogic Server 属性の判別を参照してください。
  7. たとえば、MedRecServer の ServerRuntime MBean の State 属性をモニタする場合、次の手順に従います。

  8. [ポーリング間隔] フィールドに、WebLogic Server で属性値をチェックする頻度を秒単位で入力します。
  9. 10 などの小さな値をテストで入力してみてください。

    値に 0 を指定すると、モニタでは属性がポーリングされず、このモニタは無効になります。

  10. [比較文字列] フィールドに文字列を入力します。
  11. 監視されている属性値が文字列と異なる場合にトラップを送信するには、[違う時に通知する] を選択します。たとえば、サーバのライフサイクルの状態が Running 以外の場合に通知を受けるようにするには、[比較文字列] フィールドに Running と入力し、[違う時に通知する] チェック ボックスをオンにします。
  12. 監視されている属性値が文字列と一致する場合にトラップを送信するには、[一致する時に通知する] を選択します。

  13. [作成] をクリックします。
  14. 新しいインスタンスが左ペインの [SNMP 文字列モニタ] ノードの下に追加されます。

  15. [サーバ] タブをクリックし、MBean があるサーバの横にチェック マークを付けます。
  16. JDBC 接続プールなど、ドメイン全体のリソースのモニタをコンフィグレーションする場合は、管理サーバを選択します。

    注意: 文字列モニタをサーバに割り当てる場合、JMX リスナとフィルタをサーバにデプロイします。これにより、イベントが文字列モニタの条件に一致する場合にのみ、リスナは通知を WebLogic SNMP エージェントに転送します。

    たとえば、ServerA の ServerRuntime MBean の State 属性を監視する文字列モニタを作成した場合、このモニタを ServerB に割り当てても、ServerB は ServerA の状態にアクセスできないため、ServerB のモニタでトラップが生成されることはありません。

  17. [適用] をクリックします。
  18. 管理サーバを再起動します。

ゲージ モニタのコンフィグレーション

ゲージ モニタでは、整数または浮動小数点の属性の値を定期的にチェックし、値がしきい値を超えた場合にトラップを生成します。

ゲージ モニタをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP ゲージ モニタ] フォルダの名前をクリックします。
  2. [ゲージ モニタ] ページが表示されます。このページには、ドメインでコンフィグレーションされているすべてのゲージ モニタが表示されます。

  3. [ゲージ モニタ] ページで、[新しいゲージ モニタのコンフィグレーション] リンクを選択します。
  4. [ゲージ モニタ] ページで、[名前] フィールドにモニタ インスタンスの名前を入力します。
  5. モニタするリソースを示す名前を選ぶことをお勧めします。

  6. [モニタする MBean 型]、[モニタする属性名]、および [モニタする MBean 名] (省略可) の各フィールドに値を入力します。詳細については、モニタする WebLogic Server 属性の判別を参照してください。
  7. たとえば、JDBC 接続プール名 MedRecPool の JDBCConnectionPoolRuntime MBean の ActiveConnectionsHighCount 属性をモニタする場合、次の手順に従います。

  8. [ポーリング間隔] フィールドに、WebLogic Server で属性値をチェックする頻度を秒単位で入力します。
  9. 10 などの小さな値をテストで入力してみてください。

    値に 0 を指定すると、モニタでは属性がポーリングされず、このモニタは無効になります。

  10. 監視されている属性値が特定の値以上になったときにトラップを送信するには、[最大しきい値] フィールド値を入力します。
  11. 監視されている属性値が特定の値以下になったときにトラップを送信するには、[最小しきい値] フィールド値を入力します。

  12. [作成] をクリックします。
  13. 新しいインスタンスが左ペインの [SNMP ゲージ モニタ] ノードの下に追加されます。

  14. [サーバ] タブをクリックし、トラップの生成を有効にするサーバの横にチェック マークを付けます。
  15. JDBC 接続プールなど、ドメイン全体のリソースのモニタをコンフィグレーションする場合は、管理サーバを選択します。

    注意: ゲージ モニタをサーバに割り当てる場合、JMX リスナとフィルタをサーバにデプロイします。これにより、イベントがゲージ モニタの条件に一致する場合にのみ、リスナは通知を WebLogic SNMP エージェントに転送します。

    たとえば、ServerA の Server MBean の AcceptBacklog 属性を監視するゲージ モニタを作成した場合、このモニタを ServerB に割り当てても、ServerB は ServerA のコンフィグレーション データにアクセスできないため、ServerB のモニタでトラップが生成されることはありません。

  16. [適用] をクリックします。
  17. 管理サーバを再起動します。

カウンタ モニタのコンフィグレーション

カウンタ モニタでは、整数の属性の値を定期的にチェックし、値がしきい値を超えた場合にトラップを生成します。また、カウンタ モニタは、トラップの送信後にしきい値をオフセット値の分だけ増やすようコンフィグレーションすることもできます。

カウンタ モニタをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP カウンタ モニタ] フォルダの名前をクリックします。
  2. [カウンタ モニタ] ページが表示されます。このページには、ドメインでコンフィグレーションされているすべてのカウンタ モニタが表示されます。

  3. [カウンタ モニタ] ページで、[新しいカウンタ モニタのコンフィグレーション] リンクを選択します。
  4. [カウンタ モニタ] ページで、[名前] フィールドにモニタ インスタンスの名前を入力します。
  5. モニタするリソースを示す名前を選ぶことをお勧めします。

  6. [モニタする MBean 型]、[モニタする属性名]、および [モニタする MBean 名] (省略可) の各フィールドに値を入力します。詳細については、モニタする WebLogic Server 属性の判別を参照してください。
  7. たとえば、JDBC 接続プール名 MedRecPool の JDBCConnectionPoolRuntime MBean の ActiveConnectionsHighCount 属性をモニタする場合、次の手順に従います。

  8. [ポーリング間隔] フィールドに、WebLogic Server で属性値をチェックする頻度を秒単位で入力します。
  9. 10 などの小さな値をテストで入力してみてください。

    値に 0 を指定すると、モニタでは属性がポーリングされず、このモニタは無効になります。

  10. 次の節の「カウンタ モニタの一般的なコンフィグレーション」で説明するように、残りのフィールドにデータを入力します。
  11. [作成] をクリックします。
  12. 新しいインスタンスが左ペインの [SNMP カウンタ モニタ] ノードの下に追加されます。

  13. [サーバ] タブをクリックし、トラップの生成を有効にするサーバの横にチェック マークを付けます。
  14. JDBC 接続プールなど、ドメイン全体のリソースのモニタをコンフィグレーションする場合は、管理サーバを選択します。

    注意: カウンタ モニタをサーバに割り当てる場合、JMX リスナとフィルタをサーバにデプロイします。これにより、イベントがカウンタ モニタの条件に一致する場合にのみ、リスナは通知を WebLogic SNMP エージェントに転送します。

    たとえば、ServerA の Server MBean の AcceptBacklog 属性を監視するカウンタ モニタを作成した場合、このモニタを ServerB に割り当てても、ServerB は ServerA のコンフィグレーション データにアクセスできないため、ServerB のモニタでトラップが生成されることはありません。

  15. [適用] をクリックします。
  16. 管理サーバを再起動します。

カウンタ モニタの一般的なコンフィグレーション

以下のリストでは、[カウンタ モニタ] ページにデータを入力して、カウンタ モニタ インスタンスの一般的なコンフィグレーションを行う方法について説明します。

 


トラップ生成の無効化

SNMP トラップの生成を無効にするには、トラップのコンフィグレーションを削除する必要があります。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、トラップを含んでいるフォルダの名前をクリックします。
  2. たとえば、属性変更トラップのコンフィグレーションを削除する場合、まず [サービス|SNMP|トラップ] フォルダを展開します。次に、[SNMP 属性の変更] フォルダの名前をクリックします。

  3. 右ペインのコンフィグレーションしたトラップを表示するテーブル内で、トラップのコンフィグレーションを表すテーブル行にある [削除] アイコン The Delete icon. をクリックします。

 


SNMP プロキシのコンフィグレーション

WebLogic SNMP エージェントは、他の SNMP エージェントのプロキシとして機能します。これは、SNMP マネージャからの要求をリスンします。要求の OID のいずれかが、定義したプロキシの管理下にある場合、WebLogic Server はプロキシに関連付けられた SNMP エージェントにその要求を転送します。詳細については、「SNMP プロキシ」を参照してください。

注意: WebLogic SNMP エージェントは、他の WebLogic Server ドメインの SNMP エージェントのプロキシとして使用することはできません。 たとえば、WebLogic ドメイン A の SNMP エージェントは、ドメイン B の SNMP エージェントにリクエストをプロキシすることはできません。 すべての WebLogic SNMP エージェントが同じ MIB ルートを使用するので、この制限は効果があります。

リクエストを複数の WebLogic Server ドメインにプロキシする代わりに、すべてのサーバ インスタンスを単一ドメインに配置し、各管理対象サーバに直にリクエストを送信することができます。 「管理リクエストでコミュニティ名を使用して対象サーバを指定する」を参照してください。

SNMP エージェントのプロキシとして機能するよう WebLogic Server をコンフィグレーションするには、次のタスクを行います。

  1. Administration Console の左ペインで、[サービス|SNMP] フォルダを展開します。次に、[SNMP プロキシ] フォルダの名前をクリックします。
  2. 右ペインで [新しいプロキシのコンフィグレーション] テキスト リンクをクリックします。
  3. [新しい SNMP プロキシの作成] ページで、属性フィールドに値を入力します。詳細については、属性を参照してください。
  4. [適用] をクリックして、新しいプロキシを作成します。
  5. 管理サーバを再起動します。

 

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