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コンフィグレーション リファレンス

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JMSServer

 


説明

このクラスは、JMS サーバを表します。JMS サーバは、クライアントの代わりに接続およびメッセージ要求を管理します。

 


構文

<JMSServer
BlockingSendPolicy=( "FIFO" | "Preemptive" )
BytesMaximum="number"
BytesPagingEnabled=( "true" | "false" )
BytesThresholdHigh="number"
BytesThresholdLow="number"
DeploymentOrder="number"
ExpirationScanInterval="number of seconds"
MaximumMessageSize="number"
MessagesMaximum="number"
MessagesPagingEnabled=( "true" | "false" )
MessagesThresholdHigh="number"
MessagesThresholdLow="number"
Name="String"
Notes="String"
PagingStore="JMSStore name"
Store="JMSStore name"
Targets="list of Target names"
TemporaryTemplate="JMSTemplate name"
/>

 


親要素

 


子要素

 


属性

表 36-1 JMSServer の属性

属性

説明

指定できる値とデフォルト値

BlockingSendPolicy

送り先でメッセージ割り当てを超えているときに大きいメッセージよりも小さいメッセージを先に配信するかどうかについての JMS サーバのポリシー。この状況は、複数の送信側で同じ JMS サーバ上のスペースを取り合っている場合に発生する。

このポリシーは JMS サーバに対してのみ定義され、個々の送り先では設定できない。有効な有効期限ポリシーは次のとおり。

  • FIFO - 先入れ先出しポリシーでは、同じ送り先に対するすべての送信要求がスペースが空くまで順番にキューに配置される。スペースが空くのを待っている別の送信要求がある場合、その後の送信要求は正常に完了できない。スペースが限られている場合、FIFO ポリシーにすると、利用可能な余りのスペースを小さい要求が連続的に利用することができないため、大きな要求が処理されないということがなくなる。小さい要求は、大きな要求が完了できるまで待つことになる (処理されないということはない)。
    スペースが利用可能になると、要求はそれらが作成された順序で考慮される。特定の要求に対して十分なスペースがある場合、その要求は完了され、その次の要求が考慮される。特定の要求に対して十分なスペースがない場合は、現在の要求を完了できるだけの十分なスペースができるまでそれ以降の要求は考慮されない。

  • Preemptive - スペースがある場合に、送信処理が他のブロックされている送信処理より先にそのスペースを利用できる。つまり、現在の要求に対して十分なスペースがある場合、スペースが空くのを待っている他の要求があってもそのスペースが使用される。スペースが限られている場合、Preemptive ポリシーでは大きな要求が処理されなくなる場合がある。たとえば、大きな要求に対して十分なスペースがない場合、その要求は他の既存の要求より後の位置でキューに配置される。 スペースが利用可能になると、すべての要求が元々の順序で考慮される。
    特定の要求に対して十分なスペースがある場合、その要求は続行することができ、その次の要求が考慮される。特定の要求に対して十分なスペースがない場合、その要求はスキップされ、その次の要求が考慮される。

Administration Console のフィールド ラベル : [ブロッキング時の送信ポリシー]

必須 : いいえ

デフォルト値 : FIFO

BytesMaximum

この JMS サーバに格納できる最大バイト割り当て (総バイト数)。デフォルト値 -1 は、保存可能なバイト数が WebLogic によって制限を受けないことを示す。ただし、過度なバイト数ではメモリが飽和状態になるので、この値は他のアプリケーション負荷を差し引いた利用可能なシステム メモリの総量と同じにする。

この属性は動的にコンフィグレーションできる。

値の範囲 : >= BytesThresholdHigh

Administration Console のフィールド ラベル : [最大バイト数]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

BytesPagingEnabled

JMS サーバのバイト負荷が指定されたしきい値に達したときにメッセージ本文をメモリから永続ページング ストアに一時的にスワップ アウトするために、バイト ページングをこの JMS サーバで有効にするかどうかを指定する。

  • false - サーバのバイト ページングが明示的に無効になる

  • true - BytesThresholdLow 値と BytesThresholdHigh 値が両方とも -1 より大きい場合、サーバのバイト ページングは有効になる

BytesThresholdLow 属性または BytesThresholdHigh 属性のいずれかが -1 として定義されている場合、このフラグが true に設定されていてもサーバのバイト ページングは暗黙的に無効化される。

Administration Console のフィールド ラベル : [バイト ページングを有効化]

デフォルト値 : false

BytesThresholdHigh

JMS サーバに保存されているバイト数に基づいてイベントを発生させる上限しきい値。バイト数がこのしきい値を超えた場合、発生するイベントは以下のとおり。

  • ログ メッセージ - 最大しきい値条件を示すメッセージがサーバに記録される。

  • バイト ページング - バイト ページングが有効化されている (およびページング ストアがコンフィグレーションされている) 場合、サーバのバイト ページングが開始される。

  • フロー制御 - フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態に入り、プロデューサに対してメッセージ フローを減らすよう指示する。

この属性は動的にコンフィグレーションできる。値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、JMS サーバに対するバイト ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。

値の範囲 :<= BytesMaximum、> BytesThresholdLow

注意 : バイト ページングは、BytesThresholdHigh を -1 に設定することによって動的に無効にすることはできない。ページングを無効にするには、BytesThresholdHigh を大きい値に設定してページングが発生しないようにする。

Administration Console のフィールド ラベル : [最大バイトしきい値]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

BytesThresholdLow

JMS サーバに保存されているバイト数に基づいてイベントを発生させる下限しきい値。バイト数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおり。

  • ログ メッセージ - しきい値条件が解除されたことを示すメッセージがサーバに記録される。

  • バイト ページング - バイト ページングが有効化されている場合、ページングが停止する (ページングが実行されている場合)。

  • フロー制御 - フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態を解除して、プロデューサに対してメッセージ フローを増やすよう指示する。

この属性は動的にコンフィグレーションできる。値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、JMS サーバに対するバイト ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。

値の範囲 :< BytesThresholdHigh

Administration Console のフィールド ラベル : [最小バイトしきい値]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

DeploymentOrder

デプロイの優先順位。サーバではこれを使って項目のデプロイ順を決定する。優先順位は、同じタイプの他のデプロイ可能な項目に対する相対的な順位。 たとえば、サーバはすべての EJB を優先順位に従ってデプロイしてから、起動クラスを優先順位に従ってデプロイする。

デプロイ順の値が小さい項目から順にデプロイされる。デプロイ順の値が等しい項目のデプロイメント順序は保証されていない。クラスタ間の順序付けは保証されていない。

デフォルト値 : 1000

最小値 : 0

最大値 : 231-1

ExpirationScanInterval

その送り先で (指定されている有効期限ポリシーに従って) 期限切れメッセージをスキャンするサイクルの間に、JMS サーバが一時停止する秒数。デフォルト値は、30 秒。値を 0 にすると、能動的なスキャンは行われない。つまり、期限切れメッセージはそれが見つかったときに受動的に削除される。

この値を非常に大きな値に設定しても、実質的には期限切れメッセージの能動的なスキャンが無効化される。ユーザは期限切れメッセージを受信せず、発見された期限切れメッセージがすべてシステムから削除される。ただし、アイドル状態の送り先 (アクティブでないキューまたは接続されていない恒久サブスクライバ) にある期限切れメッセージは削除されず、そのままシステム リソースを消費し続ける。

期限切れメッセージのスキャンと処理のサイクルは次のように行われる。

  • 指定された待機期間が過ぎると、JMS サーバはそのすべてのローカル送り先で期限切れメッセージをスキャンするために独立したスレッドを割り当てる。

  • スキャンが完了すると、送り先で指定されている有効期限ポリシー (Discard、Log、または Redirect) に従って発見されたすべての期限切れメッセージが処理される。

  • 指定された待機期間が過ぎると、またこのプロセス全体が繰り返される。

注意 : 現在のスキャンが完了し、指定された待機期間が過ぎるまで新しいスキャンは開始されないので、期限切れメッセージは調査待機期間の最大限の時間と、スキャンと処理を実行するのにかかる時間を足した時間だけシステムに居続ける場合がある。

Administration Console のフィールド ラベル : [有効期限スキャン間隔]

単位 : 秒

デフォルト値 : 30

最小値 : 0

最大値 : 231-1

MaximumMessageSize

この JMS サーバで受け付けられるプロデューサからのメッセージの最大サイズ。メッセージ サイズには、メッセージ本文、ユーザ定義プロパティ、およびユーザ定義 JMS ヘッダ フィールド (JMSCorrelationIDJMSType) が含まれる。JMS サーバにコンフィグレーションされた最大メッセージ サイズよりも大きなメッセージを送信するプロデューサは、ResourceAllocationException を受信する。

最大メッセージ サイズは、メッセージが最初に生成されるときにのみ強制される。エラー送り先にリダイレクトされるメッセージや分散送り先のメンバーに転送されるメッセージはサイズ検査されない。たとえば、送り先とその対応するエラー送り先がそれぞれ最大メッセージ サイズ 128KB と 64KB でコンフィグレーションされている場合、96KB のメッセージは (64KB の最大値を超えていても) エラー送り先にリダイレクトできるが、プロデューサは 96KB のメッセージをエラー送り先に直接は送信できない。

この属性は動的にコンフィグレーションできるが、新しく配信されるメッセージにのみ適用され、すでに保存されているメッセージには影響しない。

Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージ サイズ]

デフォルト値 : 231-1

最小値 : 0

最大値 : 231-1

MessagesMaximum

この JMS サーバに格納できる最大メッセージ割り当て (総メッセージ数)。デフォルト値 -1 は、保存可能なメッセージ数が WebLogic によって制限を受けないことを示す。ただし、過度なメッセージ数ではメモリが飽和状態になるので、この値は他のアプリケーション負荷を差し引いた利用可能なシステム メモリの総量と同じにする。

この属性は動的にコンフィグレーションできる。

値の範囲 : >= MessagesThresholdHigh

Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージ数]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

MessagesPagingEnabled

JMS サーバのメッセージ負荷が指定されたしきい値に達したときにメッセージ本文をメモリから永続ページング ストアに一時的にスワップ アウトするために、メッセージ ページングをこの JMS サーバで有効にするかどうかを指定する。

  • false - サーバのメッセージ ページングが明示的に無効になる

  • true - MessagesThresholdLow 値と MessagesThresholdHigh 値が両方とも -1 より大きい場合、サーバのメッセージ ページングは有効になる

MessagesThresholdLow 属性または MessagesThreshold High 属性のいずれかが未定義であるか、-1 に設定されている場合、このフラグが true に設定されていてもサーバのメッセージ ページングは暗黙的に無効化される。

Administration Console のフィールド ラベル : [メッセージ ページングを有効化]

デフォルト値 : false

MessagesThresholdHigh

JMS サーバに保存されているメッセージ数に基づいてイベントを発生させる上限しきい値。メッセージ数がこのしきい値を超えた場合、発生するイベントは以下のとおり。

  • ログ メッセージ - 最大しきい値条件を示すメッセージがサーバに記録される。 メッセージ ページング - メッセージ ページングが有効化されている (およびページング ストアがコンフィグレーションされている) 場合、サーバ メッセージ ページングが開始される。

  • フロー制御 - フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態に入り、プロデューサに対してメッセージ フローを減らすよう指示する。値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、JMS サーバに対するメッセージ ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。値の範囲 :<= MessagesMaximum、> MessagesThresholdLow この属性は動的にコンフィグレーションできない。注意 : メッセージ ページングは、MessagesThresholdHigh を -1 に設定することによって動的に無効にすることはできない。ページングを無効にするには、MessagesThresholdHigh を大きい値に設定してページングが発生しないようにする。

Administration Console のフィールド ラベル : [最大メッセージしきい値]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

MessagesThresholdLow

JMS サーバに保存されているメッセージ数に基づいてイベントを発生させる下限しきい値。メッセージ数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおり。

  • ログ メッセージ - しきい値条件が解除されたことを示すメッセージがサーバに記録される。メッセージ ページング - メッセージ ページングが有効化されている場合、ページングが停止する (ページングが実行されている場合)。

  • フロー制御 - フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態を解除して、プロデューサに対してメッセージ フローを増やすよう指示する。


この属性は動的にコンフィグレーションできる。値 -1 を指定すると値が設定されていないことになり、JMS サーバに対するメッセージ ページング、フロー制御、およびしきい値ログ メッセージが無効になる。

値の範囲 :< MessagesThresholdHigh

Administration Console のフィールド ラベル : [最小メッセージしきい値]

デフォルト値 : -1

最小値 : -1

最大値 : 263-1

Name

このコンフィグレーションの名前。WebLogic Server では MBean を使用してコンフィグレーションを実装および保持する。

Administration Console のフィールド ラベル : [名前]

必須 : いいえ

Notes

このコンフィグレーションの説明として任意に入力できる情報。

Administration Console のフィールド ラベル : [メモ]

必須 : いいえ

PagingStore

JMS サーバのメッセージ負荷が指定のバイト/メッセージしきい値に達したときにメッセージ本文が一時的にメモリからスワップアウトされる専用の JMS ファイル ストアの名前。ページング ストアは、永続メッセージまたは恒久サブスクライバを格納するのと同じ JMS ファイル ストアであってはならない。

ページング ストアは、1 つの JMS サーバでのみ使用できる。値が指定されない場合、メッセージ ページングはサポートされない。ページング ストアが指定されない場合は、JMS サーバでもその送り先でもメッセージ ページングはサポートされない。

注意 : JDBC ストアはページング ストアとして使用しないほうがよい。トラフィックが多いことと以後のパフォーマンスが低下することから、そうしたコンフィグレーションは望ましくない。

Administration Console のフィールド ラベル : [ページング ストア]

必須 : いいえ

Store

JMS サーバの永続ディスク ベースのファイルまたは JDBC 対応データベース。

永続ストアは、1 つの JMS サーバによってのみ使用される。値が指定されない場合、永続メッセージングはサポートされない。永続ストアが指定されない場合は、JMS サーバ上の送り先で永続メッセージも恒久サブスクライバもサポートされない。

Administration Console のフィールド ラベル : [永続ストア]

必須 : いいえ

Targets

現在のドメイン内で、この項目のデプロイ先となる対象。

Administration Console のフィールド ラベル : [対象]

必須 : いいえ

TemporaryTemplate

一時的キューおよびトピックを含むすべての一時的送り先を作成するために使用される既存の JMS テンプレートの名前。 一時的送り先の属性値は JMS テンプレートから派生する。テンプレートの一部として指定した場合、一時的送り先は永続的なメッセージングをサポートしていないので、Store 属性の値は無視される。

注意 : この属性が設定されていない場合、一時的な送り先 (キューまたはトピック) の作成は失敗する。

Administration Console のフィールド ラベル : [一時的なテンプレート]

必須 : いいえ

 

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