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Administration Console の拡張

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コンソール拡張タグ ライブラリの使い方

以下の節では、コンソール拡張タグの属性について説明し、各属性の使用例を示します。

 


コンソール拡張 JSP タグ ライブラリの概要

WebLogic Server 配布キットには、コンソール拡張を作成するときに使用できる JSP タグ ライブラリが用意されています。タグ ライブラリを使用すると、以下のことを行えます。

 


タグ ライブラリ属性のリファレンス

以下の節では、コンソール拡張タグ ライブラリの各タグの使い方について説明します。

<wl:node> タグ

<wl:node> タグは、Administration Console のナビゲーション ツリーに新しいノードを作成するために使用します。

次に、<wl:node> タグの使用例を示します。

コード リスト 2-1<wl:node> タグの使用例

<wl:node 
   label='<%="My Console Extension"%>'
   icon='/images/smiley.gif'
   expanded='true'>

   <wl:node
      label='My 1st nested node'
      icon='/images/bullet.gif'
      url='/dialog_domain_example.jsp'>
   </wl:node>

   <wl:node label='My 2nd nested node'
      icon='/images/bullet.gif'>
   </wl:node>

</wl:node>

表 2-1 <wl:node> タグの属性

属性

説明

icon

ナビゲーション ツリーに表示されるこのノードのイメージ ファイル (.gif または .jpg) の URL。

URL は、絶対 URL (http://somesite.com/images/myIcon.gif など) か、またはコンソール拡張が収められている Web アプリケーションを起点とする相対 URL (/images/myIcon.gif など)。

label

このノード用に表示するテキスト ラベル。labelId 属性を定義する場合、この属性は使用しないこと。

labelId

このノードのローカライズされたテキスト ラベルのカタログ ID。label 属性を定義する場合、この属性は使用しないこと。

url

ユーザがこのノードをクリックしたときに Administration Console に表示されるページの URL。

URL は、絶対 URL (http://somesite.com/myPage.jsp など) か、またはコンソール拡張が収められている Web アプリケーションを起点とする相対 URL。

target

url 属性で指定した URL を表示するブラウザ フレームの名前。この属性を指定しない場合、URL は Administration Console の右ペインに表示される。任意の名前を選択するか、または以下のキーワードの 1 つを使用できる。

  • _top   - コンソールが表示されているブラウザ ウィンドウに、そのコンソールに代わって URL を表示する

  • _blank - url 属性で指定されたページを新しいブラウザ ウィンドウに表示する

expanded

true または false に設定する。true に設定した場合、ノードが展開された状態で表示される (すべての子ノードが表示される)。

デフォルトは false

font

ノードのテキスト ラベルを表示するために使用するフォント。使用可能なフォントはブラウザに依存する。

<wl:menu> および <wl:menu-separator> タグ

<wl:menu> は、<wl:node> タグで定義したナビゲーション ツリー内のノードを右クリックしてアクセスするメニューとアクションを作成するために使用します。<wl:menu-separator> タグは、右クリック メニューに区切り線を挿入するために使用します。

コード リスト 2-2<wl:menu> および <wl:menu-separator> タグの使用例

...

   <wl:node
      label='My 2nd nested node'
      icon='/images/bullet.gif'>
      <wl:menu
         label='BEA Product Documentation'
         url='http://e-docs.bea.com/index.html'
         target='_blank'/>
      <wl:menu-separator/>

       <wl:menu
           label='BEA home page'
           url='http://www.bea.com'
            target='_blank'/>

   </wl:node>

...

上のコードによって、ナビゲーション ツリー内の「My 2nd Nested Node」の下に右クリック メニューが作成されます。

表 2-2 <wl:menu> タグの属性

属性

説明

label

このメニュー アイテム用に表示されるテキスト ラベル。labelId 属性を定義する場合、この属性は使用しないこと。

labelId

このメニュー アイテムのローカライズされたテキスト ラベルのカタログ ID。label 属性を定義する場合、この属性は使用しないこと。

url

コンソールに表示されるページの絶対 URL または Web アプリケーション ルートからの相対 URL。

target

url 属性で指定した URL を表示するブラウザ フレームの名前。この属性を指定しない場合、URL は Administration Console の右ペインに表示される。任意の名前を選択するか、または以下のキーワードの 1 つを使用できる。

_top   - コンソールが表示されているブラウザ ウィンドウに、そのコンソールに代わって URL を表示する

_blank - url 属性で指定されたページを新しいブラウザ ウィンドウに表示する

<wl:menu-separator> タグには属性はありません。

<wl:tab> タグ

<wl:tab> タグは、コンソール拡張にタブ付きインタフェースを作成するために使用します。<wl:tab> タグを別の <wl:tab> タグの中にネストすると、ネストされたタブ付き画面を作成できます。サポートされるネスト レベルは 1 です。

次に、<wl:tab> タグの使用例を示します。

コード リスト 2-3<wl:tab> タグの使用例

<wl:tab name='TopLevelTabA' label='Top Level Tab A'>

   <wl:tab name='NestedTabA1' label='Nested Tab A-1'>
       (コンソール拡張を表示するための JSP
       または HTML コードをここに挿入する)
   </wl:tab>

   <wl:tab name='NestedTabA2' label='Nested Tab A-2'>
      (コンソール拡張を表示するための JSP
       または HTML コードをここに挿入する)
   </wl:tab>

</wl:tab>
<wl:tab name='TopLevelTabB' label='Top Level Tab B'>

   <wl:tab name='NestedTabB1' label='Nested Tab B-1'>
       (コンソール拡張を表示するための JSP
       または HTML コードをここに挿入する)
   </wl:tab>

   <wl:tab name='NestedTabB2' label='Nested Tab B-2'>
      (コンソール拡張を表示するための JSP
       または HTML コードをここに挿入する)
   </wl:tab>

</wl:tab>

表 2-3 <wl:tab> タグの属性

属性

説明

name

タブの名前この名前の中にピリオド (.) を使わないこと。labelId 属性を指定しない場合、コンソールはローカライゼーション カタログから次の形式のエントリを検索する。

tab + name

たとえば、nameconfig に設定した場合、コンソールは ID tab.config を使用してカタログからローカライズ テキストを検索してタブのラベルを決定する。

label

タブのタイトルとして表示されるテキスト。labelId 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。この属性は、ローカライゼーション カタログを使用しない場合にのみ使用する。

labelId

タブのローカライズ ラベルのカタログ ID (name 属性と異なる場合)。このテキストは、ローカライゼーション カタログ内で検索される。label 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。

<wl:dialog> タグ

<wl:dialog> タグは、タブ付きコンソール画面を定義する JSP のセクションを定義します。<wl:tab> タグは、<wl:dialog> ブロックの中に挿入する必要があります。

コード リスト 2-4<wl:dialog> タグの使用例

...
<wl:dialog>
  <wl:tab>
     ....(タブ付きダイアログ画面のコードをここに挿入する)
  </wl:tab>
</wl:dialog>
...

<wl:dialog> タグには属性はありません。

<wl:stylesheet> タグ

<wl:stylesheet> タグを HTML <head> ブロックに挿入すると、コンソール画面に対して Administration Console と同じ表示スタイル (フォントや色など) が適用されます。

コード リスト 2-5<wl:stylesheet> タグの使用例

<html>
 <head>
   <wl:stylesheet/>
 </head>
...

<wl:stylesheet> タグには属性はありません。

<wl:extensibility-key> タグ

<wl:extensibility-key> タグは、Java オブジェクトを表すスクリプト変数を作成します。このタグは、ナビゲーション ツリーを定義する JSP の中で使用できます。

注意 : <wl:extensibility-key> タグは、コンソール ダイアログ画面を定義する JSP の中では使用できません。

コード リスト 2-6<wl:extensibility-key> タグの使用例

<wl:extensibility-key 
  id='domainKey'   class='weblogic.management.configuration.DomainMBean' />
<%="Configuration Version is" + domainKey.getConfigurationVersion()%> 

表 2-4 <wl:extensibility-key> タグの属性

属性

説明

id

スクリプト変数の名前。

class

スクリプト変数の Java クラス。

<wl:text> タグ

<wl:text> タグは、ローカライゼーション カタログのテキストを表示するために使用します。

コード リスト 2-7<wl:text> タグの使用例

<wl:text textId='Text.3' textParamId='Param.1' />
<p>
<wl:text textId='Text.2' textParam="Blue"/>

表 2-5 <wl:text> タグの属性

属性

説明

style

(省略可能) テキストを表示するための HTML スタイル クラス。

text

表示する実際のテキスト。textID 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。

textId

表示するローカライズ テキストのカタログ ID。このテキストは、ローカライゼーション カタログ内で検索される。text 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。

textParamId

カタログから検索されたテキスト内の文字列 {0} に置き換わるテキストのローカライゼーション カタログ ID。textParam 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。

textParam

カタログから検索されたテキスト内の文字列 {0} に置き換わるリテラル文字列。textParamID 属性を定義する場合、この属性は定義しないこと。

<wl:standard-banner> タグ

<wl:standard-banner> タグは、すべての WebLogic Server Administration Console ページの右上部分に示される標準のバナーを表示するために使用します。コンソール拡張ページにバナーを表示すると、コンソール拡張を標準の BEA Administration Console ページと似たルック アンド フィールにできます。

<wl:standard-banner> の開始タグと終了タグの間のテキストは、バナーのタイトルを示します。また、表 2-6 で説明する属性を使用して、標準のバナーに表示される [更新]、[ホーム]、[新しいウィンドウで開く]、[ヘルプ] の各アイコンに URL を定義することもできます。

図 2-1 には、コード リスト 2-8 に示すタグを使用して作成されたバナーを示します。

図 2-1 <wl:standard-banner> タグによって表示される BEA バナー

<wl:standard-banner> タグを使用して表示される BEA バナー

コード リスト 2-8<wl:standard-banner> タグの使用例

<wl:standard-banner
    homeUrl='nested_tabs_example.jsp'
    helpUrl='readme.html'
    refreshUrl='banner_example.jsp'
    newWindowUrl='banner_example.jsp'>
    BEA Banner Example
</wl:standard-banner>

表 2-6 <wl:standard-banner> タグの属性

注意 :これらの属性は省略可能です。属性を省略すると、対応するアイコンがバナーに表示されません。

属性

説明

homeUrl

[ホーム] アイコンをクリックすると表示されるページの URL。そのページがコンソール ウィンドウ全体に表示される。

helpUrl

[ヘルプ] アイコンをクリックすると表示されるページの URL。そのページは新しいブラウザ ウィンドウで開く。

refreshUrl

[更新] アイコンをクリックすると表示されるページの URL。そのページが現在のコンソール画面に表示される。

特定のタブが表示されるように指定するには、URL に tab パラメータを追加する。次に例を示す。

 refreshUrl='banner_example.jsp?tab=myTab'

newWindowUrl

[新しいウィンドウで開く] アイコンをクリックすると表示されるページの URL。そのページは新しいブラウザ ウィンドウで開く。必要な場合は、リンクを現在のページへの参照にすることができる。

特定のタブが表示されるように指定するには、URL に tab パラメータを追加する。次に例を示す。

 newWindowUrl='banner_example.jsp?tab=myTab'

 


コンソール拡張でのタグ ライブラリの使い方

コンソール拡張タグ ライブラリを使用するには、次の手順に従います。

  1. 次のセクションを、コンソール拡張が収められている Web アプリケーションの web.xml デプロイメント記述子に追加します。
  2. <taglib>
      <taglib-uri>console_extension_taglib.jar</taglib-uri>
      <taglib-location>
         WEB-INF/console_extension_taglib.tld
      </taglib-location>
    </taglib>
  3. console_extension_taglib.tld ファイルを、コンソール拡張が収められている Web アプリケーションの WEB-INF ディレクトリにコピーします。このファイルは、WebLogic Server のインストール先の BEA_HOME/weblogic81/server/lib ディレクトリにあります。
  4. コンソール拡張タグ ライブラリを使用する各 JSP の先頭に次の taglib 文を挿入します。
  5. <%@ taglib uri='console_extension_taglib.jar' prefix='wl' %>

 

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