インターナショナライゼーション ガイド
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以下の節では、ローカライゼーションおよびインターナショナライゼーションの概要について説明します。
BEA では、WWW コンソーシアム (World Wide Web Consortium: W3C) 推奨による、世界中のすべての言語および記述システムで使用できる標準フォーマットおよびプロトコルを採用しています。これらの規格は、WebLogic Server で使用されている Java インターナショナライゼーション API (Application Program Interfaces: アプリケーション プログラム インタフェース) に組み込まれています。インターナショナライゼーション (I18N) とは、さまざまな地域で適切に動作するようにソフトウェアを準備することです。ローカライゼーション (L10N) とは、実行時にロケール固有の言語および構成を使用することです。
ローカライゼーションでは、言語だけでなく、照合、日付と時刻の書式、通貨の書式、および文字コードも対象となります。WebLogic Server のエラー ログに記録されるメッセージは、ユーザ個々の要件に合わせてローカライズできます。
WebLogic Server のインターナショナライゼーションでは、以下の 2 種類のデータのローカライゼーションがサポートされます。
インターナショナライズするテキストはすべてメッセージ カタログで定義します。各メッセージ カタログでは、ログ メッセージまたはシンプル テキストのコレクションが定義されます。ログ メッセージには、ログ ファイルに書き込まれるデータが含まれています。データは非常に動的で、アプリケーションやシステムの現在の状態に特定の情報が含まれています。ローカライズされたログ メッセージ カタログのテキストと結合すれば、このデータはユーザの言語でエラー状態を説明する、適切にフォーマットされたローカライズ済みのメッセージになります。WebLogic Server Administration Console に送信される出力は、シンプル テキストです。ログ メッセージと同様、シンプル テキストも動的データと結合して使用できます。
インターナショナライズされたメッセージを作成するには、コードの変更や再コンパイルをせずに、さまざまなロケールに文字列を簡単に変換できるように、すべてのメッセージ文字列をメッセージ カタログに外部化する必要があります。アプリケーション コードは、ロギング メソッドの実行時値を提供します。ロギング メソッドは、現在のロケールに従ってコードとカタログ内のメッセージ文字列を結合します。次に、ローカライズされたメッセージをアプリケーション コードがログ ファイルに出力します。
ログ メッセージまたはロケール メッセージ カタログのメッセージ ID は、すべてのログ メッセージまたはロケール メッセージ カタログでユニークです。メッセージ カタログ ファイル内で、各メッセージのローカライズ版には、エラーを特定するユニークなメッセージ ID とメッセージ テキストが割り当てられます。原則的に、メッセージは、サポート担当者が簡単に見つけられるように、システム内の 1 つの場所からログに記録します。シンプル テキスト カタログのメッセージ ID は、各シンプル テキスト カタログ内でユニークです。
メッセージ カタログの詳細については、「BEA WebLogic Server でのメッセージ カタログの使い方」を参照してください。
WebLogic Server のメッセージ カタログを確認するには、『範囲別メッセージ索引』を参照してください。
WebLogic Server では、インターナショナライゼーションおよびローカライゼーションに Java インターナショナライゼーション インタフェースを使用しています。ユーザは、WebLogic Server でインターナショナライゼーションをどのように処理するかを理解するだけでなく、この Java インターナショナライゼーション インタフェースおよび Java 開発キット (Java Development Kit: JDK) に組み込まれている以下のクラスに関する知識も必要です。
以下の手順は、WebLogic Server で使用する、インターナショナライズされたメッセージを作成する方法を示しています。この手順の詳細については、このガイドの後半の節で説明します。
生成されたクラスには、各メッセージで使用するメソッドが組み込まれています。このクラスは、メッセージ カタログ エントリで指定されたデータに従って定義されます。クラスには、カタログのタイプによって、Logger
または TextFormatter
メソッドが組み込まれます。詳細については、「weblogic.i18ngen ユーティリティ」を参照してください。
ロギング サブシステムの概要やログ メッセージの要素の説明を含めた詳細については、『WebLogic Server ロギング サービスの使い方』の「WebLogic Server ログへのメッセージの書き込み」を参照してください。
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