WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャ
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この章では、コネクタのパッケージ化とデプロイメント要件について説明し、これらのタスクを実行する方法を説明します。
WebLogic Server アプリケーションのデプロイメントについては、『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』でより詳しく説明しています。WebLogic Server アプリケーションのパッケージ化については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「WebLogic Server アプリケーションの作成」でより詳しく説明しています。このトピックでは、コネクタ固有のパッケージ化およびデプロイメント手順について説明します。
プロダクションおよび開発目的では、アセンブル済みのリソース アダプタ (RAR) をエンタープライズ アプリケーション (EAR) の一部としてパッケージ化することをお勧めします。既存のリソース アダプタをパッケージ化する場合、分割ディレクトリ構造の利点を活かすことができます。この構造には多数の利点があります。『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「ディレクトリ構造のパッケージ化
リソース アダプタは、applications/ ディレクトリ内のリソース アダプタ アーカイブ (RAR) に含まれる WebLogic Server コンポーネントです。デプロイメント プロセスは、リソース アダプタ プロバイダによって作成されたコンパイル済みリソース アダプタ インタフェースと実装クラスを格納する RAR またはデプロイメント ディレクトリで開始されます。RAR とデプロイメント ディレクトリは、どちらがコンパイル済みクラスを格納している場合でも、Java パッケージ構造と一致するサブディレクトリに入っている必要があります。リソース アダプタは、共通のディレクトリ形式を使用します。この形式は、リソース アダプタを RAR として展開ディレクトリ形式でパッケージ化するときにも使用されます。リソース アダプタの構造の例を示します。コード リスト 5-1 リソース アダプタのディレクトリ構造/META-INF/ra.xml/META-INF/weblogic-ra.xml/META-INF/MANIFEST.MF (省略可能)/images/ra.jpg/readme.html/eis.jar/utilities.jar/windows.dll/unix.soパッケージ化の考慮事項リソース アダプタに関するパッケージ化の要件は以下のとおりです。デプロイメント記述子 (ra.xml と weblogic-ra.xml) は、META-INF というサブディレクトリに入っていなければなりません。 省略可能な MANIFEST.MF も META-INF サブディレクトリに入っています。マニフェスト ファイルは JAR ツールによって自動的に生成され、常に JAR ファイルの最初のエントリとなります。マニフェスト ファイルのデフォルト ファイル名は META-INF/MANIFEST.MF です。マニフェスト ファイルには、そのアーカイブのメタ情報が格納されます。詳細については、「http://java.sun.com/products/jdk/1.2/docs/tooldocs/win32/jar.html」 を参照してください。リソース アダプタには、リソース アダプタが使用する Java クラスおよびインタフェースを格納する複数の JAR を含めることができます (たとえば eis.jar や utilities.jar)。リソース アダプタには、EIS との対話用にリソース アダプタが必要とするネイティブ ライブラリを含めることができます (たとえば windows.dll や unix.so)。 リソース アダプタには、マニュアルやリソース アダプタが直接には使用しない関連ファイルを含めることができます (たとえば readme.html や \images\ra.jpg)。プラットフォーム固有のネイティブ ライブラリについて、リソース アダプタの依存関係がすべて解決されることを確認してください。スタンドアロンのリソース アダプタ RAR をデプロイする場合、リソース アダプタはアプリケーション サーバ内のすべての J2EE アプリケーションで使用できなければなりません。J2EE アプリケーションの EAR 内にリソース アダプタの RAR をパッケージ化してデプロイする場合、リソース アダプタはそのパッケージ化されている J2EE アプリケーションでのみ使用可能でなければなりません。WebLogic Server にデプロイされたリソース アダプタは、クラスまたはリソースをプロパティとして参照する MANIFEST.MF 内の CLASSPATH エントリをサポートします。パッケージ化の要件に関する詳細については、「J2EE コネクタ仕様、バージョン 1.0、最終リリース」(http://java.sun.com/j2ee/download.html#connectorspec) を参照してください。パッケージ化の制限リソース アダプタに関する WebLogic Server のパッケージ化の制限事項は以下のとおりです。WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャは、javax.resource.spi.security.GenericCredential credential-interface と、Kerbv5 authentication-mechanism-type のどちらもサポートしていません。デプロイされているリソース アダプタの ra.xml ファイルで、<authentication-mechanism> にこれらの値のいずれかを指定すると、デプロイメントが失敗します。WebLogic J2EE コネクタ アーキテクチャでは、そのアダプタを使用するクライアントを再ロードしないと、スタンドアロンのリソース アダプタを再ロードすることはできません。この制限事項は、リモート可用性のあるインタフェースを許可しないという J2EE コネクタ仕様バージョン 1.0 の制限によるものです。例外は、指定した ManagedConnectionFactory に関連付けられた ConnectionPool が見つからない場合に、ConnectionPoolManager の getConnection(ManagedConnectionFactory mcf, ConnectionRequestInfo cxInfo) メソッドによって WebLogic Server の内部に例外が送出されます。詳細については、「トラブルシューティング」を参照してください。コネクタ アーカイブ (RAR) のパッケージ化1 つまたは複数のリソース アダプタを、1 つのディレクトリにステージングした後で Java アーカイブ (JAR) にパッケージ化できます。リソース アダプタをパッケージ化する前に、WebLogic Server がクラスをロードする方法を説明する『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「WebLogic Server J2EE アプリケーション クラスローディング」を読み、理解してください。注意 : リソース アダプタをアセンブルした後は、エンタープライズ アプリケーションの一部としてパッケージ化することをお勧めします。これにより、従来の単一ディレクトリ構造に比べていくつかの利点がある分割開発ディレクトリ構造を利用できるようになります。『WebLogic Server アプリケーションの開発』の「WebLogic Server アプリケーションの作成」を参照してください。リソース アダプタをステージングおよびパッケージ化するには、次の手順に従います。
注意 : ra.xml の文書型定義の詳細については、以下の Sun Microsystems のドキュメントを参照してください。http://java.sun.com/dtd/connector_1_0.dtd注意 : ra.xml の文書型定義の詳細については、「weblogic-ra.xml デプロイメント記述子の要素」を参照してください。jar cvf jar-file
.rar -C staging-dir
このトピックの詳細については、「リソース アダプタの作成と変更 : 主な手順」を参照してください。
コネクタのデプロイメントコネクタのデプロイメントは、Web アプリケーション、EJB、およびエンタープライズ アプリケーションのデプロイメントとほぼ同じです。これらのデプロイメント ユニットと同様、リソース アダプタも展開ディレクトリ形式でデプロイしたり、アーカイブ ファイルとしてデプロイしたりすることができます。デプロイメント オプションスタンドアロン リソース アダプタ (またはエンタープライズ アプリケーションの一部としてパッケージ化されたリソース アダプタ) をデプロイすることができます。WebLogic Server Administration Console を使用する。weblogic.Deployer ユーティリティを使用する。自動デプロイメントを使用する。テスト目的の場合は、この方法が便利です。詳細については、 『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』の「デプロイメント ツールのリファレンス」を参照してください。デプロイメント記述子Web アプリケーション、EJB、およびエンタープライズ アプリケーションと同様、リソース アダプタは 2 つのデプロイメント記述子を使用して操作パラメータを定義します。デプロイメント記述子 ra.xml は、Sun Microsystems の「J2EE コネクタ仕様、バージョン 1.0、最終リリース」で定義されています。weblogic-ra.xml デプロイメント記述子は、WebLogic Server に固有のもので、WebLogic Server に対してのみ有効な操作パラメータを定義します。weblogic-ra.xml デプロイメント記述子の詳細については、「weblogic-ra.xml デプロイメント記述子の要素」を参照してください。デプロイメント記述子は、以下のツールを使用して変更できます。WebLogic Builder。WebLogic Builder は、J2EE アプリケーションのデプロイメント記述子を生成および編集するための WebLogic Server ツールです。このツールでは、単一のサーバにアプリケーションをデプロイすることもできます。詳細については、『WebLogic Server アプリケーションのデプロイメント』の「デプロイメント ツールのリファレンス」を参照してください。dev2dev にある BEA XML エディタや XMLSpy などの DTD 検証機能付き XML エディタ (このバージョンの WebLogic Server には XMLSpy の評価版が付属しています)。BEA dev2dev Online (http://www.beasys.co.jp/dev2dev/index.html) を参照してください。Administration Console の [記述子] タブ。Administration Console で非推奨となったデプロイメント記述子エディタは、[記述子] タブに置き換えられました。[記述子] タブの詳細については、WebLogic Server オンライン ヘルプを参照してください。「記述子の動的な更新」も参照してください。コネクタ デプロイメント名コネクタ アーカイブ (RAR) またはデプロイメント ディレクトリをデプロイする場合は、myResourceAdapter のように、デプロイメント ユニットの名前を指定する必要があります。この名前を使用すると、後でリソース アダプタをアンデプロイしたり更新したりする場合に、リソース アダプタのデプロイメントを簡単に参照できます。リソース アダプタをデプロイする場合は、WebLogic Server が、RAR またはデプロイメント ディレクトリのパスおよびファイル名と一致するデプロイメント名を暗黙的に割り当てます。この名前を使用すると、サーバが起動した後にリソース アダプタをアンデプロイまたは更新できます。リソース アダプタのデプロイメント名は、サーバが再起動されるまで、WebLogic Server 内でアクティブなままです。リソース アダプタをアンデプロイしても、関連付けられたデプロイメント名は削除されません。したがって、後でその名前を使用してリソース アダプタを再デプロイできます。
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