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WebLogic Type 4 JDBC ドライバ ガイド

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DB2 ドライバ

注意 : BEA WebLogic Type 4 JDBC DB2 ドライバは WebLogic Server 8.1 サービス パック 2 およびサービス パック 3 で使用できます。WebLogic Server 8.1 GA、サービス パック 1、およびサービス パック 4 では使用できません。WebLogic Server 8.1 サービス パック 4 用のパッチが次の URL で入手できます。http://dev2dev.bea.com/products/wlplatform81/patch/wlplat81sp4_db2_patch.jsp

以下の節では、DB2 用の BEA WebLogic Type 4 JDBC ドライバのコンフィグレーション方法と使用方法について説明します。

 


データベース バージョンのサポート

DB2 用の BEA WebLogic Type 4 JDBC ドライバ (「DB2 ドライバ」) は次のバージョンをサポートします。

注意 : このドキュメントでは、DB2 の各バージョンを表すのに次の用語を使用します。

 


DB2 ドライバ クラス

BEA WebLogic Type 4 JDBC DB2 ドライバのドライバ クラスは次のとおりです。

XA : weblogic.jdbcx.db2.DB2DataSource
非 XA : weblogic.jdbc.db2.DB2Driver

WebLogic Server ドメインで JDBC 接続プールをコンフィグレーションするときに、これらのドライバ クラスを使用します。

 


DB2 URL

DB2 データベースに接続するには、以下の適切な形式の URL を使用します。

 


DB2 接続プロパティ

表 2-1 では、DB2 ドライバがサポートする JDBC 接続プロパティを示し、各プロパティについて説明します。WebLogic Server ドメインの JDBC 接続プールのコンフィグレーションでこれらの接続プロパティを使用できます。プロパティを指定するには、JDBC 接続プールのコンフィグレーションで次の形式を使用します。

property=value

注意 : すべての接続プロパティ名で大文字と小文字は区別されません。たとえば、Password は password と同じです。必須のプロパティには、その旨が記されています。各接続プロパティに付記されているデータ型は、JDBC 接続プールのプロパティ値で使用される Java データ型です。

表 2-1 DB2 接続プロパティ

プロパティ

説明

AddToCreateTable

省略可能

すべての Create Table 文に自動的に追加される文字列。このフィールドは主に「in database」句を追加する必要のあるユーザ用。

AllowImplicitResultSetCloseForXA

省略可能

true または false。DB2 には、結果セットのすべての行がフェッチされたときに結果セットを自動的に閉じるメカニズムがある。このメカニズムによりデータベースへのラウンド トリップ数が減少するため、アプリケーションのパフォーマンス向上が実現されている。WebLogic DB2 ドライバは、デフォルトでこのメカニズムを使用している。

注意 : このメカニズムには問題があることが確認されている。問題を回避するには、接続プール コンフィグレーションのプロパティに AllowImplicitResultSetCloseForXA=false を追加する必要がある。

デフォルトは true。

AlternateID

省略可能

修飾されていない SQL 識別子によって使用されるデフォルトの DB2 スキーマを、指定された値に設定する。値は有効な DB2 スキーマでなければならない。

BatchPerformanceWorkaround

省略可能

true または false。DB2 UDB 8.1 では、ネイティブの DB2 バッチ メカニズムが使用される。このプロパティは、データ変換を容易にするために特定の制限を行うかどうかを決定する。

  • false に設定すると、PreparedStatement を使用して実行されるバッチ処理のパラメータ値を設定するのに使用するメソッドは、パラメータが関連付けられるカラムのデータベース データ型に一致する必要がある。これは、DB2 サーバが暗黙的なデータ変換を実行しないため。

  • true に設定すると、この制限は削除される。ただし、パラメータの設定は指定された順序で実行されない可能性がある。

デフォルトは false。

詳細については、「バッチ挿入およびバッチ更新に関するパフォーマンスの回避策」を参照。

注意 : DB2 用の WebLogic Type 4 JDBC ドライバを使用し、JMS JDBC ストアとして使用される接続プールの場合は、BatchPerformanceWorkaround プロパティを true に設定する必要がある。

CatalogIncludesSynonyms

省略可能

true または false。true に設定すると、DatabaseMetaData メソッドの getColumnsgetProcedureColumns、および getIndexInfo から返される結果セットにシノニムが含まれる。false に設定すると、結果セットではシノニムが省略される。

デフォルトは true

CatalogSchema

省略可能

カタログ関数に使用する DB2 スキーマ。値は有効な DB2 スキーマの名前でなければならない。

デフォルトは、DB2 UDB では SYSCAT、DB2 OS/390 では SYSIBM、DB2 iSeries では QSYS2。

パフォーマンスを向上させるため、システム カタログ テーブルのビューをデフォルト カタログ スキーマ以外のスキーマで作成できる。このプロパティにカタログ テーブルのビューを含むスキーマを指定すると、ドライバでそれらのビューを使用できる。カタログ メソッドを正しく機能させるには、特定のカタログ テーブルのビューが指定したスキーマに存在していなければならない。必要となるビューは、使用している DB2 データベースによって異なる。必要となるカタログ テーブルのビューについては、「カタログ メソッドにデフォルト以外のスキーマを使用する」を参照。

CharsetFor65535

省略可能

CCSID 65535 で定義されている文字カラム (Char、Varchar、Longvarchar、Char for Bit Data、Varchar for Bit Data、Longvarchar for Bit Data) にビット データとして格納されている文字データの変換に使用するコード ページ。CCSID 65535 で定義されているカラムを使用してデータベースから取得したビット データとして格納されているすべての文字データは、指定したコード ページを使用して変換される。値としては、使用している Java 仮想マシンでサポートされている有効なコード ページの名前 (たとえば CharsetFor65535=CP950) を含む文字列を指定する必要がある。CCSID 65535 で定義されている文字カラムにデータを書き込む際は、このプロパティはまったく影響しない。

CodePageOverride

省略可能

文字データと Clob データの変換に使用するコード ページ。指定したコード ページによって、デフォルトのデータベース コード ページがオーバーライドされる。データベースとやり取り (取得および書き込み) するすべての文字データおよび Clob データは、指定したコード ページを使用して変換される。値としては、使用している Java 仮想マシンでサポートされている有効なコード ページの名前 (たとえば CodePageOverride=CP950) を含む文字列を指定する必要がある。

CollectionId

省略可能

パッケージがバインドされるコレクション (パッケージのグループ)。

このプロパティは DB2 UDB の場合は無視される。

デフォルトは NULLID。

ConnectionRetryCount

省略可能

正常な接続が確立されるまでに、ドライバで接続が再試行される回数。有効な値は、0 または正の整数。

0 に設定すると、最初に接続を作成しようとしたときに正常な接続が確立されなかった場合にも、接続は再試行されない。

デフォルトは 0。

ConnectionRetryDelay

省略可能

ConnectionRetryCount が正の整数に設定されている場合に、ドライバが再試行の間に待機する秒数。

デフォルトは 3。

CreateDefaultPackage

省略可能

true または false。デフォルト パッケージを作成するかどうかを指定する。DB2 OS/390 および DB2 iSeries の場合、パッケージは CollectionId プロパティで指定されるコレクション内に作成される。パッケージがまだ存在しない場合はこれが使用される。

DB2 パッケージの作成の詳細については、「DB2 パッケージの作成」を参照。

デフォルトは false。

DatabaseName

接続先のデータベースの名前 (UDB で使用される)。

DynamicSections

省略可能

DB2 ドライバ パッケージが単一のユーザに対して準備できる文の数を指定する。

デフォルトは 200。

Grantee

省略可能

DB2 パッケージの EXECUTE 特権を付与するスキーマの名前を指定する。GrantExecute プロパティが false に設定されている場合、このプロパティは無視される。

DB2 パッケージの作成の詳細については、「DB2 パッケージの作成」を参照。

デフォルトは PUBLIC。

GrantExecute

省略可能

true または false。DB2 パッケージの EXECUTE 特権を、DB2 パッケージの作成に使用したスキーマ以外のスキーマに付与するかどうかを指定する。true に設定すると、Grantee プロパティに指定したスキーマに EXECUTE 特権が付与される。false に設定すると、EXECUTE 特権は他のスキーマには付与されない。

DB2 パッケージの作成の詳細については、「DB2 パッケージの作成」を参照。

デフォルトは true。

InsensitiveResultSetBufferSize

-1、0、または x。ドライバがインセンシティブな結果セット データのキャッシュに使用するメモリの量を指定する。以下のいずれかの値を指定する必要がある。

-1 に設定すると、ドライバはすべてのインセンシティブな結果セット データをメモリにキャッシュする。結果セットのサイズが利用できるメモリ容量を超えると、OutOfMemoryException 例外が生成される。結果セット データをディスクに書き込む必要がないため、データがより効率的に処理される。

0 に設定すると、ドライバは 2GB を限度としてすべてのインセンシティブな結果セット データをメモリにキャッシュする。結果セット データのサイズが利用できるメモリ容量を超えると、その結果セット データがディスクにページングされる。結果セット データがディスクに書き込まれる可能性があるため、ディスクに正しく書き込むためにデータの再フォーマットが必要になることがある。

x (正の整数) に設定すると、インセンシティブな結果セット データのキャッシュに使用するメモリ バッファのサイズ (KB 単位) を指定したことになる。結果セットのサイズがバッファ サイズを超えると、結果セットがディスクにページングされる。結果セット データがディスクに書き込まれる可能性があるため、ディスクに正しく書き込むためにデータの再フォーマットが必要になることがある。バッファ サイズとして 2 の累乗を指定すると、メモリの使用がより効率的になる。

デフォルトは 2048 (KB)。

LocationName

アクセスする DB2 ロケーションの名前 (OS/390 および iSeries で使用される)。

LoginTimeout

省略可能

データベース接続の作成の試行を待機する最大時間 (秒単位)。値 0 は、デフォルトのシステム タイムアウトがある場合はそのタイムアウトを使用し、それ以外の場合はタイムアウトがないことを指定する。

PackageOwner

省略可能

DB2 パッケージのオーナーを指定する。

DB2 パッケージの作成の詳細については、「DB2 パッケージの作成」を参照。

デフォルトは NULL。

Password

DB2 データベースに接続する場合に使用するパスワード。大文字と小文字を区別する。パスワードは、データベースでセキュリティが有効化されている場合にのみ必要となる。その場合は、システム管理者に連絡してパスワードを取得する。

PortNumber

省略可能

データベース サーバが接続をリスンする TCP ポート。デフォルトは 50000。

ReplacePackage

省略可能

true または false。現在のバインド プロセスで既存の DB2 パッケージを置き換えるかどうかを指定する。DB2 UDB では、このプロパティは CreateDefaultPackage と一緒に使用しなければならない。

DB2 パッケージの作成の詳細については、「DB2 パッケージの作成」を参照。

デフォルトは false。

SecurityMechanism

省略可能

ClearText、EncryptedPassword、または EncryptedUIDPassword。ドライバが接続を確立する際に、DB2 サーバへのユーザの認証に使用するセキュリティ メソッドを指定する。DB2 サーバでサポートされていない指定した認証メソッドを指定すると、接続に失敗して例外が生成される。

ClearText に設定すると、ドライバは認証用のパスワードをクリア テキストで DB2 サーバに送信する。

EncryptedPassword に設定すると、ドライバは暗号化されたパスワードを認証用に DB2 サーバに送信する。

EncryptedUIDPassword に設定すると、ドライバは暗号化されたユーザ ID とパスワードを認証用に DB2 サーバに送信する。

デフォルトは ClearText。

JDK 1.4 以降が必要。

SendStreamAsBlob

省略可能

true または false。32K バイト未満のバイナリ ストリーム データを、Long Varchar for Bit Data または Blob データとしてデータベースに送信するかどうかを指定する。32K バイト未満のバイナリ ストリーム データは、最大長が 32K バイトの Long Varchar for Bit Data カラムか、Blob カラムに挿入できる。32K バイトを超えるバイナリ ストリームは Blob カラムにしか挿入できない。ドライバは、32K バイトを超えるバイナリ ストリーム データは常に Blob データとしてデータベースに送信する。

true に設定すると、ドライバは 32K バイト未満のバイナリ ストリーム データを Blob データとしてデータベースに送信する。ターゲット カラムが Blob カラムでなく Long Varchar for Bit Data カラムである場合は、Insert 文または Update 文が失敗する。ドライバに渡されたストリームがリセット可能な場合は、Insert 文または Update 文が自動的に再試行され、データが Long Varchar for Bit Data として送信される。Insert カラムまたは Update カラムが Blob カラムである場合、32K バイト未満のバイナリ ストリーム データを最初から Blob として送信するとパフォーマンスがかなり向上する。

false に設定すると、ドライバは 32K バイト未満のバイナリ ストリーム データを Long Varchar for Bit Data データとしてデータベースに送信する。ターゲット カラムが Long Varchar for Bit Data カラムでなく Blob カラムである場合は、Insert 文または Update 文が失敗する。ドライバは、Insert 文または Update 文を再試行してデータを Blob データとして送信する。

デフォルトは false。

ServerName

データベース サーバの名前または IP アドレス。

StripNewlines

省略可能

true または false。SQL 文の改行文字を DB2 サーバに送信するかどうかを指定する。StripNewlines=true の場合、DB2 ドライバは SQL 文からすべての改行文字を削除する。

デフォルトは true。

UseCurrentSchema

省略可能

true または false。スキーマが指定されていないか、スキーマとしてワイルドカード文字 % が指定されている状態で DatabaseMetaData.getTables 呼び出しが行われた場合に、結果を現在のスキーマのテーブルに制限するかどうかを指定する。結果を現在のスキーマのテーブルに制限することで、スキーマが指定されていない getTables メソッドの呼び出しのパフォーマンスが向上する。

true に設定すると、getTables メソッドから返される結果は現在のスキーマのテーブルに制限される。false に設定すると、getTables メソッドの結果は制限されない。

デフォルトは false。

User

DB2 データベースに接続する場合に使用するユーザ名。大文字と小文字を区別する。

WithHoldCursors

省略可能

true または false。コミット時ににカーソルを開いたままにするかどうかを指定する。DB2 は、コミット後にオープン カーソルをすべて閉じる (Delete) か、または開いたままにする (Preserve)。true に設定すると、カーソルの動作は Preserve になる。false に設定すると、カーソルの動作は Delete になる。トランザクションのロールバック時には、このプロパティの設定にかかわらずすべてのカーソルが閉じられる。

デフォルトは true。


 

 


サンプル接続プール コンフィグレーション

表 2-2 に、非 XA バージョンの WebLogic Type 4 DB2 JDBC ドライバを使用する WebLogic Server 接続プールのサンプルのコンフィグレーション属性を示します。表 2-3 に、XA バージョンのドライバを使用する WebLogic Server 接続プールのサンプルのコンフィグレーション属性を示します。

表 2-2 非 XA WebLogic Type 4 DB2 JDBC ドライバ使用時の接続プールの属性

属性

[URL] (URL)

jdbc:bea:db2://host:port

[ドライバ クラス名] (DriverName)

weblogic.jdbc.db2.DB2Driver

[プロパティ] (Properties)

user=username
PortNumber=port
ServerName=host
DatabaseName=dbname
batchPerformanceWorkaround=true
AllowImplicitResultSetCloseForXA=false

[パスワード] (Password)

password

[対象] (Target)

server or cluster name


 

表 2-3 XA WebLogic Type 4 DB2 JDBC ドライバ使用時の接続プールの属性

属性

[URL] (URL)

jdbc:bea:db2://host:port

[ドライバ クラス名] (DriverName)

weblogic.jdbcx.db2.DB2DataSource

[プロパティ] (Properties)

user=username
PortNumber=port
ServerName=host
DatabaseName=dbname
batchPerformanceWorkaround=true
AllowImplicitResultSetCloseForXA=false

[ローカル トランザクションのサポート] (SupportsLocalTransaction)

true (ローカル トランザクションの場合にのみ必須)

[パスワード] (Password)

password

[対象] (Target)

server or cluster name

 


パフォーマンスに関する考慮事項

以下のリストで説明するように DB2 ドライバに次の接続プロパティを設定すると、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。

CatalogIncludesSynonyms

DatabaseMetaData.getColumns メソッドは、テーブルに関連付けられているシノニム (エイリアス) などのテーブルの特性を調べるために頻繁に使用されます。アプリケーションが DB2 for Linux/UNIX/Windows v7.1 または v7.2、DB2 for z/OS、あるいは DB2 for iSeries にアクセスしており、そのアプリケーションがデータベースのテーブル シノニムを使用していない場合は、この情報を無視するとドライバのパフォーマンスが向上します。アクセス先が DB2 for Linux/UNIX/Windows v8.1 および v8.2 である場合、ドライバは、DatabaseMetaData.getColumns() メソッドに対して常にシノニムを返します。

CatalogSchema

パフォーマンスを向上させるため、システム カタログ テーブルのビューをデフォルト以外のカタログ スキーマで作成できます。DB2 ドライバは、このプロパティがビューを含むスキーマの名前に設定されていれば、カタログ テーブルのビューにアクセスできます。デフォルト カタログ スキーマは、DB2 for Linux/UNIX/Windows では SYSCAT、DB2 for z/OS では SYSIBM、DB2 for iSeries では QSYS2 です。

カタログ メソッドを正しく機能させるには、特定のカタログ テーブルのビューが指定したスキーマに存在している必要があります。必要となるビューは、使用している DB2 データベースによって異なります。指定したスキーマに存在している必要のあるカタログ テーブルのビューについては、「カタログ メソッドにデフォルト以外のスキーマを使用する」を参照してください。

InsensitiveResultSetBufferSize

スクロールインセンシティブな結果セットを扱う際のパフォーマンスを向上させるため、ドライバでは、結果セット データをディスクに書き込む代わりにメモリにキャッシュすることができます。デフォルトでは、インセンシティブな結果セット データのうち 2MB がメモリにキャッシュされ、その残りがディスクに書き込まれます。ドライバがデータをディスクに書き込む前に使用するメモリの量を増やすか、ドライバがインセンシティブな結果セット データをディスクに書き込まないように設定すると、パフォーマンスが向上します。最大キャッシュ サイズは 2GB です。

MaxPooledStatements

ドライバがアプリケーション サーバ内部から実行されるのでない場合、または独自の Prepared Statement のプールを提供しない別のアプリケーション内部から実行されるのでない場合は、パフォーマンスを向上させるため、ドライバ独自の内部 Prepared Statement のプールを有効にする必要があります。ドライバの内部 Prepared Statement のプールを有効にすると、ドライバは、アプリケーションによって作成された特定数の Prepared Statement をキャッシュします。たとえば、MaxPooledStatements プロパティを 20 に設定した場合、ドライバは、アプリケーションによって作成された最後の 20 個の Prepared Statement をキャッシュします。このプロパティに設定された値が、アプリケーションが使用する Prepared Statement の数よりも大きい場合、すべての Prepared Statement がキャッシュされます。

ResultSetMetaDataOptions

DB2 ドライバは、デフォルトでは、ResultSetMetaData.getTableName() メソッドが呼び出されたとき、結果セットで各カラムの正しいテーブル名を返すために必要となる追加処理を省略します。そのため getTableName() メソッドは、結果セットで各カラムについて空の文字列を返す場合があります。アプリケーションがテーブル名情報を必要としないことがわかっている場合は、デフォルト設定で最大限のパフォーマンスが得られます。

ResultSet メタデータを返す方法の詳細については、「ResultSet メタデータのサポート」を参照してください。

SendStreamAsBlob

挿入または更新する大きなバイナリ オブジェクトが Blob として格納される場合は、バイナリ ストリームを Blob データとして送信すると、パフォーマンスが向上します。そのためには、このプロパティを true に設定します。

StripNewlines

アプリケーションで使用される SQL 文に改行文字が含まれないことがわかっている場合は、改行文字を削除するために必要な解析を省略すると、ドライバのパフォーマンスが向上します。そのためには、StripNewlines プロパティを false に設定します。

UseCurrentSchema

アプリケーションが、現在のユーザのみが所有者であるテーブルおよびビューにアクセスする必要がある場合は、このプロパティを true に設定すると、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。このプロパティを true に設定すると、ドライバは、getTables() メソッドおよび getColumns() メソッドを実行する際、現在のユーザが所有するテーブルおよびビューのみを返します。このプロパティを true に設定することは、接続時に指定した ユーザ ID を、schemaPattern 引数として getTables() または getColumns() の呼び出しに渡すことに相当します。

 


AS/400 上での locationName の設定

AS/400 上で動作する DB2 データベースに接続する場合、locationName プロパティを設定する必要があります。

  1. AS/400 上で WRKRDBDIRE コマンドを実行して、「Relational Database」の値を取得します。
  2. 次のような出力が表示されます。

    ,Relational,,Remote,Option,,Database,,Location,,Text,
    ,          ,,      ,      ,,S10B757B,,*LOCAL  ,,    ,
  3. Java クライアントに、DB2 接続プロパティ「user」および「password」を指定した Properties オブジェクトを設定します (「DB2 接続プロパティ」を参照)。
  4. Driver.connect() で、以下の文字列と Properties オブジェクトをパラメータとして指定します。
  5. jdbc:bea:db2://<Host>:<Port>;LocationName=RelationalDatabaseName

    この例では、RelationalDatabaseNameWRKRDBDIRE コマンドを実行した結果から取得される Database の値です。

以下に Java クライアントの一部を示します。

...
Properties props = new Properties();
props.put("user",     user);
props.put("password", password);
....
myDriver = (Driver)Class.forName("weblogic.jdbc.db2.DB2Driver").newInstance();
conn = myDriver.connect("jdbc:bea:db2://10.1.4.1:446;LocationName=S10B757B", props);
stmt = conn.createStatement();
stmt.execute("select * from MYDATABASE.MYTABLE");
rs = stmt.getResultSet();
...

 


DB2 パッケージの作成

DB2 パッケージは、プログラムの準備中に生成され、SQL 文の実行に使用される DB2 サーバ上の制御構造です。DB2 ドライバは接続時に必要なすべての DB2 パッケージを自動的に作成します。パッケージがすでに存在する場合、ドライバは既存のパッケージを使用して接続を確立します。

注意 : 接続用に作成する必要のあるパッケージの数やサイズによっては、初期接続に 2、3 分かかる場合があります。以降の接続ではこの遅延は発生しません。

デフォルトでは、DB2 ドライバによって作成される DB2 パッケージには 200 の動的セクションが含まれており、NULLID コレクション (またはライブラリ) の中に作成されます。ほとんどの場合、DB2 ドライバが接続時に自動的に作成するため、DB2 パッケージを作成する必要はありません。必要な場合は、次のいずれかの方法で DB2 パッケージを作成できます。

注意 : ユーザ ID にデータベースに対する CREATE PACKAGE 特権がなければなりません。ない場合は、データベース管理者が代わりにパッケージを作成する必要があります。

JDBC 接続プールのコンフィグレーションに示されたユーザ ID はパッケージのオーナーでなければなりません。

DB2 パッケージを作成する際のユーザ ID には、データベースに対する BINDADD 特権が付与されている必要があります。適切な特権が付与されているかどうか不明な場合は、データベース管理者に問い合わせてください。

dbping を使用した DB2 パッケージの作成

WebLogic Type 4 JDBC DB2 ドライバで DB2 サーバ上にパッケージを作成するには、WebLogic Server dbping ユーティリティを使用できます。dbping ユーティリティは、JDBC ドライバを介したクライアント マシンおよび DBMS 間の接続のテストに使用されます。WebLogic Type 4 JDBC DB2 ドライバは DB2 パッケージがまだ存在しない場合は自動的に作成するため、このユーティリティを実行すると DB2 サーバ上にデフォルトの DB2 パッケージが作成されます。

dbping ユーティリティを使用した DB2 パッケージの作成の詳細については、「dbping を使用して DB2 パッケージを作成する」を参照してください。

接続プロパティを使用した DB2 パッケージの作成

初期接続 URL 内に特定の接続プロパティを設定して、DB2 パッケージを自動的に作成することができます。表 2-4 に、DB2 パッケージを作成する場合に初期接続 URL で使用する接続プロパティを示します。

注意 : WebLogic Server JDBC 接続プールでは、接続プールのすべての接続が同じ URL と接続プロパティを使用するため、この方法の使用はお勧めしません。複数の接続を持つ JDBC 接続プールを作成すると、パッケージはデータベース接続が作成されるたびに再作成されます。

表 2-4 DB2 パッケージを作成する場合の初期接続 URL の接続プロパティ

プロパティ

データベース

PackageCollection=collection_name
(collection_name は DB2 パッケージをバインドするコレクションまたはライブラリの名前)

DB2 for z/OS および iSeries

CreateDefaultPackage=true

DB2 for Linux/UNIX/Windows、z/OS、および iSeries

ReplacePackage=true

DB2 for Linux/UNIX/Windows

DynamicSections=x
(x は正の整数)

DB2 for Linux/UNIX/Windows、z/OS、および iSeries


 

CreateDefaultPackage=TRUE を使用するとデフォルトの名前のパッケージが作成されます。CreateDefaultPackage=TRUE を使用して CollectionId を指定しない場合、NULLID CollectionId が作成されます。

注意 : DB2 for Linux/UNIX/Windows で新しい DB2 パッケージを作成するには、CreateDefaultPackage=true と一緒に ReplacePackage=true を使用する必要があります。DB2 パッケージがすでに存在している場合に ReplacePackage=true を使用すると、そのパッケージは置き換えられます。

DB2 for Linux/UNIX/Windows の例 :

次の URL では、400 の動的セクションを持つ DB2 パッケージが作成されます。DB2 パッケージがすでに存在している場合は、新しく作成したパッケージで置き換えられます。

jdbc:bea:db2://server1:50000;DatabaseName=SAMPLE;
CreateDefaultPackage=TRUE;ReplacePackage=TRUE;DynamicSections=400

DB2 for z/OS および DB2 for iSeries の例 :

次の URL では、400 の動的セクションを持つ DB2 パッケージが作成されます。

jdbc:bea:db2://server1:50000;LocationName=SAMPLE;
CreateDefaultPackage=TRUE;DynamicSections=400

DB2 パッケージで動的セクションを増やす場合の注意

動的セクションは実在する実行可能オブジェクトで、動的 SQL リクエストに応答するために必要なロジックが含まれています。これらのセクションは、ハンドルや Prepared Statement、およびそれに関連付けられた結果セットで使用します。

場合によっては、デフォルトの数 (200) より多くの動的セクションを持つ DB2 パッケージを作成する必要があります。アプリケーションで多数の動的セクションを持つ DB2 パッケージが必要な場合は、次の情報を考慮してください。

 


データ型

表 2-5 では、DB2 ドライバでサポートされるデータ型を示し、JDBC データ型へどのようにマップされるかを示します。

表 2-5 DB2 データ型

DB2 データ型

JDBC のデータ型

Bigint1

BIGINT

Blob2

BLOB

Char

CHAR

Char for Bit Data

BINARY

Clob

CLOB

Date

DATE

DBClob3

CLOB

Decimal

DECIMAL

Double

DOUBLE

Float

FLOAT

Integer

INTEGER

Long Varchar

LONGVARCHAR

Long Varchar for Bit Data

LONGVARBINARY

Numeric

NUMERIC

Real

REAL

Rowid4

VARBINARY

Smallint

SMALLINT

Time

TIME

Timestamp

TIMESTAMP

Varchar

VARCHAR

Varchar for Bit Data

VARBINARY


1. Linux/UNIX/Windows では DB2 v8.1 および v 8.2 for でのみサポートされる。


2. Linux/UNIX/Windows では DB2 v8.1 および v 8.2、z/OS では DB2、iSeries では DB2 V5R2 および V5R3 でのみサポートされる。(Large Object (LOB) のサポートを参照)。


3. Linux/UNIX/Windows では DB2 v8.1 および v 8.2、z/OS では DB2 で 7.x v8.1 および v8.2 、iSeries では DB2 V5R2 および V5R3 でのみサポートされる。(Large Object (LOB) のサポートを参照)。


4. z/OS ではDB2、iSeries では DB2 V5R2 および V5R3 でのみサポートされる。.


 

データ型の詳細については、「getTypeInfo」を参照してください。

 


カタログ メソッドにデフォルト以外のスキーマを使用する

CatalogSchema プロパティがデフォルト スキーマ以外のスキーマで適切に設定されている場合、カタログ メソッドを正しく機能させるには、表 2-6 に示すカタログ テーブルのビューが指定したスキーマに存在していなければなりません。必要となるビューは、使用している DB2 データベースによって異なります。

表 2-6 DB2 のカタログ テーブル 

データベース

カタログ テーブル

DB2 for Linux/UNIX/Windows

SYSCAT.TABLES
SYSCAT.COLUMNS
SYSCAT.PROCEDURES
SYSCAT.PROCPARAMS
SYSCAT.COLAUTH
SYSCAT.TABAUTH
SYSCAT.KEYCOLUSE
SYSCAT.INDEXES
SYSCAT.INDEXCOLUSE
SYSCAT.REFERENCES
SYSCAT.SYSSCHEMATA
SYSCAT.TYPEMAPPINGS
SYSCAT.DBAUTH

DB2 for z/OS

SYSIBM.SYSTABCONST
SYSIBM.SYSTABLES
SYSIBM.SYSSYNONYMS
SYSIBM.SYSCOLUMNS
SYSIBM.SYSPROCEDURES
SYSIBM.SYSROUTINES
SYSIBM.SYSPARMS
SYSIBM.SYSCOLAUTH
SYSIBM.SYSTABAUTH
SYSIBM.SYSKEYS
SYSIBM.SYSINDEXES
SYSIBM.SYSRELS
SYSIBM.SYSFOREIGNKEYS
SYSIBM.SYSSCHEMAAUTH
SYSIBM.SYSDBAUTH

DB2 for iSeries

QSYS2.SYSCST
QSYS2.SYSKEYCST
QSYS2.SYSPROCS
QSYS2.SYSPARMS
QSYS2.SYSTABLES
QSYS2.SYSSYNONYMS
QSYS2.SYSCOLUMNS
QSYS2.SQLTABLEPRIVILEGES
QSYS2.SYSKEYS
QSYS2.SYSINDEXES
QSYS2.SYSREFCST


 

 


SQL エスケープ シーケンス

DB2 ドライバでサポートされている SQL エスケープ シーケンスの詳細については、「JDBC の SQL エスケープ シーケンス」を参照してください。

 


アイソレーション レベル

DB2 ドライバがサポートするアイソレーション レベルを表 2-7 に示します。JDBC アイソレーション レベルは、表に示す適切な DB2 トランザクション アイソレーション レベルにマップされています。デフォルトのアイソレーション レベルは Read Committed です。

表 2-7 サポートされるアイソレーション レベル

JDBC アイソレーション レベル

DB2 アイソレーション レベル

なし

No Commit1

Read Committed

Cursor Stability

Read Uncommitted

Uncommitted Read

Repeatable Read

Read Stability

Serializable

Repeatable Read


1. ジャーナリングが有効になっていない DB2 iSeries バージョン用にサポートされている。


 

 


スクロール可能なカーソルの使用

DB2 ドライバは、スクロールインセンシティブな結果セット、および更新可能な結果セットをサポートしています。

注意 : DB2 ドライバが、要求された結果セットのタイプまたは同時実行性をサポートできない場合は、カーソルを自動的にダウングレードして詳細情報の入った SQLWarning を生成します。

 


JTA のサポート

DB2 ドライバで JTA を介した分散トランザクションを使用するには、DB2 for Linux/UNIX/Windows v8.1 または v8.2 が必要です。

 


Large Object (LOB) のサポート

DB2 ドライバでの Blob の取得と更新は、次のデータベースとの組み合わせでサポートされます。

DB2 ドライバでの Clob の取得と更新は、すべてのサポート対象 DB2 データベースとの組み合わせでサポートされます。次の DB2 データベースとの組み合わせの場合、DB2 ドライバがサポートする Clob の最大サイズは 2GB になります。

それ以外のサポート対象 DB2 データベースとの組み合わせの場合、DB2 ドライバが取得と更新をサポートする Clob の最大サイズは 32KB になります。

DB2 ドライバでの DBClob の取得と更新は、次のデータベースとの組み合わせでサポートされます。

 


バッチ挿入およびバッチ更新に関するパフォーマンスの回避策

DB2 for Linux/UNIX/Windows v8.1 および v8.2、DB2 for z/OS、DB2 for iSeries では、DB2 ドイバはネイティブの DB2 バッチ メカニズムを使用します。デフォルトでは、PreparedStatement を使用して実行されるバッチ処理のパラメータ値を設定するのに使用するメソッドは、パラメータが関連付けられるカラムのデータベース データ型に一致する必要があります。

DB2 サーバでは暗黙的なデータ変換を実行しないため、カラムのデータ型に一致しないパラメータ値を指定すると、DB2 サーバはエラーを生成します。たとえば、ストリームまたは配列の長さが 32KB 未満の場合にそのストリームまたはバイト配列を使用して Blob パラメータの値を設定するには、setObject() メソッドを使用し、対象の JDBC 型を BLOB として指定する必要があります。setBinaryStream() または setBytes() メソッドは使用できません。

このメソッド型の制限を解除するには、BatchPerformanceWorkaround プロパティを true に設定します。たとえば、setBinaryStream() または setBytes() メソッドを使用して、ストリームや配列の長さに関係なく Blob パラメータの値を設定できます。ただし、パラメータの設定は指定された順序で実行されない可能性があります。

注意 : Administration Console で接続プールを作成する場合、Administration Console は BatchPeformanceWorkaround 接続プロパティをデフォルトで true に設定します。

DB2 用の WebLogic Type 4 JDBC ドライバを使用し、JMS JDBC ストアとして使用される接続プールの場合は、BatchPerformanceWorkaround プロパティを true に設定する必要があります。

 


パラメータ メタデータのサポート

DB2 ドライバは、この節で説明するようにパラメータ メタデータを返すことができます。

Insert 文および Update 文

次の DB2 データベースとの組み合わせの場合、DB2 ドライバは、あらゆるタイプの SQL 文のパラメータ メタデータを返すことができます。

それ以外のサポート対象 DB2 データベースの場合、DB2 ドライバは、以下の形式の Insert 文および Update 文のパラメータ メタデータを返すことができます。

operator は、SQL 演算子 (=、<、>、<=、>=、および <>) です。

Select 文

次の DB2 データベースとの組み合わせの場合、DB2 ドライバは、あらゆるタイプの SQL 文のパラメータ メタデータを返すことができます。

それ以外のサポート対象 DB2 データベースの場合、DB2 ドライバは、ANSI SQL 92 エントリレベルの述語 (比較、BETWEEN、IN、LIKE、EXISTS などの述語構文) で記述されたパラメータを含む Select 文のパラメータ メタデータを返すことができます。構文の詳細については、ANSI SQL に関するドキュメントを参照してください。

Select 文のパラメータ メタデータは、次のいずれかの条件に該当する場合に返すことができます。

以下に、パラメータ メタデータを返すことのできる別の Select 文の例をいくつか示します。

SELECT col1, col2 FROM foo WHERE col1 = ? and col2 > ?
SELECT ... WHERE colname = (SELECT col2 FROM t2  
WHERE col3 = ?)
SELECT ... WHERE colname LIKE ?
SELECT ... WHERE colname BETWEEN ? and ?
SELECT ... WHERE colname IN (?, ?, ?)
SELECT ... WHERE EXISTS(SELECT ... FROM T2 WHERE col1 < ?)

GROUP BY、HAVING、または ORDER BY を含む WHERE 句で ANSI SQL 92 エントリレベルの述語を使用している文がサポートされます。以下に例を示します。

SELECT * FROM t1 WHERE col = ? ORDER BY 1

結合がサポートされます。以下に例を示します。

SELECT * FROM t1,t2 WHERE t1.col1 = ?

完全修飾名とエイリアスがサポートされます。以下に例を示します。

SELECT a, b, c, d FROM T1 AS A, T2 AS B WHERE A.a = ? 
and B.b = ?"

 


ResultSet メタデータのサポート

アプリケーションでテーブル名情報が必要な場合、DB2 ドライバでは、Select 文の ResultSet メタデータでテーブル名情報を返すことができます。ResultSetMetaDataOptions プロパティを 1 に設定すると、DB2 ドライバは、ResultSetMetaData.getTableName() メソッドが呼び出されたとき、結果セットで各カラムの正しいテーブル名を返すための追加処理を実行します。このように設定しない場合、getTableName() メソッドは、結果セットで各カラムについて空の文字列を返す場合があります。

DB2 ドライバが返すテーブル名情報は、結果セットのカラムがデータベース内のテーブルのカラムにマップされているかどうかによって異なります。DB2 ドライバは、データベース内のテーブルのカラムにマップされている結果セットのカラムについては、そのカラムに関連付けられているテーブル名を返します。データベース内のテーブルのカラムにマップされていない結果セットのカラム (集約関数やリテラルなど) については、空の文字列を返します。

ResultSet メタデータを返す Select 文には、エイリアス、結合、および完全修飾名を含めることができます。以下のクエリの Select 文の場合、ResultSetMetaData.getTableName() メソッドは、Select リストに指定されたカラムの正しいテーブル名を返します。

SELECT id, name FROM Employee
SELECT E.id, E.name FROM Employee E 
SELECT E.id, E.name AS EmployeeName FROM Employee E
SELECT E.id, E.name, I.location, I.phone FROM Employee E, 
   EmployeeInfo I WHERE E.id = I.id
SELECT id, name, location, phone FROM Employee,
   EmployeeInfo WHERE id = empId
SELECT Employee.id, Employee.name, EmployeeInfo.location, 
   EmployeeInfo.phone FROM Employee, EmployeeInfo 
   WHERE Employee.id = EmployeeInfo.id

ドライバは、生成された列については、テーブル名として空の文字列を返します。以下のクエリは、生成された列 (「upper」列) を含む結果セットを返す Select 文の例です。

SELECT E.id, E.name as EmployeeName, {fn UCASE(E.name)} 
   AS upper FROM Employee E

DB2 ドライバでは、ResultSetMetaData.getSchemaName() メソッドまたは ResultSetMetaData.getCatalogName() メソッドが呼び出されたときに、スキーマ名情報またはカタログ名情報を返すこともできます (ドライバがこれらの情報を特定できる場合)。たとえば次の文の場合、DB2 ドライバはカタログ名として「test」、スキーマ名として「test1」、テーブル名として「foo」を返します。

SELECT * FROM test.test1.foo 

テーブル名、スキーマ名、およびカタログ名の情報を返すために必要となる追加処理は、ResultSetMetaData.getTableName()ResultSetMetaData.getSchemaName()、または ResultSetMetaData.getCatalogName() の各メソッドが呼び出された場合にのみ実行されます。

 


RowSet のサポート

DB2 ドライバでは、次のような RowSet インタフェースの JSR 114 実装をサポートしています。

JSR 114 の詳細については、http://www.jcp.org/en/jsr/detail?id=114 を参照してください。

 


自動生成キーのサポート

DB2 ドライバは自動生成キーの値の取得をサポートします。DB2 ドライバから返される自動生成キーは、auto-increment カラムの値です。

値を返す方法は、パラメータを含む Insert 文を使用しているかどうかによって異なります。

アプリケーションは Statement.getGeneratedKeys メソッドを使用して、生成されたキーの値をドライバから取得します。

 


確認済みの問題

DB2 サーバ に欠陥があるため、DB2 v8 FixPak 11 より前のサーバ バージョンの UNIX、Windows、または Linux 上で DB2 UDB に接続している場合、上記のパッチ レベル以上のドライバ パッチを使用すると問題が発生する可能性があります。接続に問題がある場合は、コンフィグレーションに次のドライバ プロパティを使用してください。

   ExtendedOptions=ServerReleaseLevel=SQL08020

次のテーブルを使って ServerReleaseLevel を使用するタイミングについて説明します。

表 2-8 ServerReleaseLevel=SQL08020 の使用方法のガイドライン

[サーバ バージョン]

[ドライバ バージョン]

3.4.72 以下

3.4.72 以上

3.5.14 より前

3.5.14 以上

DB2 v8 FP11 より前

利用不可 / 不要

使用する必要あり

利用不可 / 不要

使用する必要あり

DB2 v8 FP11 以上

利用不可 / 不要

以下のメソッドは使用しないでください

利用不可 / 不要

以下のメソッドは使用しないでください


 

詳細については、IBM のサポートとダウンロード サイト DB2 UDB Version 8.1 FixPak 11 (Version 8.2 FixPak 4 とも呼ばれる) を参照してください。

 

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