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WebLogic Server 8.1 へのアップグレード

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アップグレードに関する一般的な問題

以下の節では、WebLogic Server 8.1 へアップグレードする際に最も発生しやすい問題について簡単に説明し、その解決法とさらに詳細な情報へのリンクを示します。

WebLogic Server 8.1 へのアップグレードの詳細については、該当するアップグレード パスの節を参照してください。

 


クラスパス、システム パス、および環境変数

実行時環境を正しく設定することが、アップグレード時の作業の中で最も難しいタスクになることはよくあります。WebLogic Server もアプリケーションも、クラスパス、システム パス、および他の環境変数を正確に設定することにより動作します。クラスパスは更新して WebLogic Server 8.1 のパスと weblogic.jar などの JAR ファイルを含むようにしなくてはなりませんが、更新後もアプリケーションに固有のリソースを指している必要があります。

以下の問題は、環境変数のコンフィグレーションに関係しています。

問題 : クラスパスが間違った JDK またはコンパイラを指しています。

症状 : ejbc が JAR ファイルのロード時に失敗します。

解決策 : クラスパスが WebLogic Server 8.1 に同梱されている新しい JDK (JDK 1.4.1) を指すようにします。config.xml ファイルに特定のコンパイラをコンフィグレーションしている場合には、それが 1.4.1 のコンパイラであることを確認します。

JDK 1.4.1 に対する WebLogic Server 8.1 の依存関係

JAXP、JAAS パッケージ、および Principal Authenticator オブジェクトは、以前のバージョンではすべて weblogic.jar に含まれていましたが、WebLogic Server 8.1 では JDK 1.4.1 に含まれるため、weblogic.jar には入っていません。

問題 : weblogic.jar に含まれなくなった項目は JDK 1.4.1 に含まれています。

症状 : JAXP、JAAS パッケージ、または Principal Authenticator オブジェクトに関するエラー メッセージが表示され、ビルドに失敗します。

解決策 : クラスをビルドする際に、使用している環境で JDK 1.4.1 が参照されていることを確認してください。JDK の参照は、通常は setenv スクリプトに記述されています。次に例を示します。

set JAVA_HOME=C:\bea\weblogic81\jdk141_03

 


データ ソース

次の問題は、データ ソースの問題としては非常に一般的です。

問題 : データ ソースとの接続がありません。

症状 : 接続の作成時に発生した問題について次のようなエラー メッセージが表示されます。

<May 20, 2003 2:40:14 PM PDT> <Warning> <JDBC> <BEA-001129> <Received exception while creating connection for pool "petstorePool": Database 'petStore' not found.>

<May 20, 2003 2:40:15 PM PDT> <Error> <JDBC> <BEA-001150> <Connection Pool

"petstorePool" deployment failed with the following error: 0:Could not create pool connection. The DBMS driver exception was: Database 'petStore' not found..><May 20, 2003 2:40:15 PM PDT> <Error> <JDBC> <BEA-001151> <Data Source "InventoryDB" deployment failed with the following error: DataSource(jdbc.InventoryDB) can't be created with non-existent Pool (connection or multi) (petstorePool).>

解決策 : ドメイン コンフィグレーションと起動スクリプトが適切なデータソースを指しているか、およびデータソース用に適切なドライバを使用しているかを確認します。

 


デプロイメント

問題 : デプロイメント記述子が新しい J2EE 標準に対応するように修正されました。

症状 : WebLogic Server 8.1 で EJB がロードされません。

解決策 : WebLogic Server EJB コンテナからロードの失敗に関するメッセージが発行され、その中に解決方法についての詳細な情報が示されています。たとえばバージョン 6.x からアップグレードする場合には、リソース参照の不一致の修正などが必要になります。「<ejb-ref-name> の間違いを修正する」を参照してください。

 


JRockit

適切なバージョンの トラブルシューティングの「J Rockit ドキュメント」も参照してください。

問題 : 起動スクリプトで、適切な JRockit の Java 仮想マシンが使用されていません。

JRockit でサポートされているコマンドライン パラメータは、Sun JDK でサポートされているものと完全に同じではありません (たとえば -client などが異なる)。

症状 : Weblogic Server 8.1 が起動しません。

解決策 : 起動コマンドラインのコマンドライン パラメータがすべて JRockit でサポートされているかどうかを確認します。

 


JSP 解析

問題 : JDK 1.4 では JSP のマイナーなエラーが発生します。

症状 : アプリケーションによってロードされたページを参照できません。または、ビルドが失敗して JSP のエラー メッセージが表示されます。

解決策 : ビルドまたは実行時のエラー メッセージを使用してエラーを特定し、修正します。例については、「JSP の解析エラーを修正する」を参照してください。Pet Store での JSP エラーの修正について説明されています。

 


セキュリティ

問題 : 7.0 以前のセキュリティ モデルが正しくアップグレードされていません。

症状 : サーバが起動に失敗し、セキュリティに関するエラー メッセージが表示されます。

解決策 : 互換性セキュリティを設定します。「セキュリティの WebLogic Server 6.x からバージョン 8.1 へのアップグレード」および『WebLogic Security の管理』の「互換性セキュリティの実行 : 主な手順」を参照してください。

問題 : デジタル セキュリティ証明書が失敗します。

症状 : SSLListenThread エラーが発生し、localhost への接続に失敗します。

解決策 : ホスト名検証を無効にするか (開発モードで動作している場合にのみ推奨)、またはクライアント用に新しいデジタル証明書を取得します。「FAQ : セキュリティ」を参照してください。

 


サーバ コンフィグレーション

問題 : ドメイン内のサーバはすべて同じバージョンの WebLogic Server 上にある必要があります。

たとえば、WebLogic Server 6.x を実行している管理対象サーバは、WebLogic Server 8.1 を実行している管理サーバを使用してそのコンフィグレーションおよび起動情報を取得できません。

症状 : 管理サーバおよび管理対象サーバの両方が WebLogic Server 8.1 を実行している状態で、管理サーバは起動するが管理対象サーバが適切に起動しません。

解決策 : WebLogic Server 6.x のインストール ディレクトリにある running-managed-servers.xml ファイルを、WebLogic Server 8.1 のインストール ディレクトリにコピーしていないかどうかを確認します。

 


XML 解析

問題 : 以前のパーサでは受け入れられていた XML ドキュメントの中には、新しい XML パーサでは拒否されるものがあります。

WebLogic Server 8.1 の組み込み XML パーサは Apache Xerces 1.4.4 パーサをベースとしており、以前のバージョンよりも厳密な解析を行います。

症状 : EAR ファイルのデプロイメント記述子はすべて適切であるのに、EAR をロードできません。

解決策 : デプロイされている他の XML ドキュメントが SAX および DOM インタフェースのバージョン 2 に準拠しているかどうかを確認します。XML を追跡し、修正します。バージョン 6.x の場合は「Apache Xerces XML パーサ」、バージョン 7.1 の場合は「Apache Xerces XML パーサ」を参照してください。例として、「エンコーディング エラーを修正する」を参照してください。マイナーなエンコーディング エラーの修正について説明されています。

 

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