WebLogic 診断フレームワーク コンソール拡張の使い方
チャートおよびグラフの作成と変更
WLDF コンソール拡張では、以下の 2 種類のチャートとグラフがサポートされています。
「メトリック チャート」- リアルタイムに収集された MBean メトリック情報を表示する 1 つまたは複数のグラフで構成されます。
「メソッド パフォーマンス チャート」- インスツルメントされた特定のメソッドの経過時間情報を表示する 1 つまたは複数のグラフで構成されます。
これら 2 種類のチャートの操作方法は、その多くが共通していますが、チャートの種類によって異なる場合もあります。以下の節では、これらのチャートを操作する方法について説明します。
2 種類のチャートとグラフに共通する操作
以下の節では、チャートおよびグラフを操作する方法について説明します。
チャートの構成要素
チャートは、以下の要素で構成されます。
指定した時間間隔のデータ ポイントを表す 1 つまたは複数のグラフ。
診断データをプロットするための X 軸と Y 軸。
X 軸は時間間隔を表す。
Y 軸は尺度を表す (プロットされたデータ系列に応じて調整される)。
チャート内の各グラフのスコープを示す凡例。
メトリック チャートの凡例には、attributeName@serverName
フォームのスコープが使用される。
メソッド パフォーマンス チャートの凡例には、methodName@serverName
フォームのスコープが使用される。
凡例は非表示にすることもできます。
チャートの X 軸に表示された時間間隔を変更するためのスクロールバーとズーム コントロール。スクロールバーは非表示にすることもできます。
Y 軸のラベル。このラベルも非表示にできます。
これらの構成要素を、図 6-1 に示します。
図 6-1 チャートの構成要素
さまざまなスタイルのグラフ (面グラフ、レーダー、棒グラフ、折れ線グラフ、散布図、面グラフの重ね合わせ、棒グラフの重ね合わせ) を使用してデータを表現できます。これらのスタイルを設定する方法については、「チャートのグラフ スタイルの設定」を参照してください。
ビューへのチャートの追加
ビューにチャートを追加するには、[Metrics] タブまたは [Requests] タブから項目をドラッグします。次の手順に従ってください。
[Views] タブをクリックし、チャートを追加するビューを選択するか、新しいビューを作成します。図 6-2 に、まだチャートを追加していない空のビューを示します。
図 6-2 空のビュー
メトリックに基づくチャートを作成する場合は、[Metrics] タブをクリックします。インスツルメントされたメソッドが生成するイベントに基づいてチャートを作成する場合は、[Requests] タブをクリックします。
図 6-3 メトリックをドラッグして空のビューに新しいチャートを作成
マウス ボタンを離すと、図 6-4 のようにチャートが作成され、左パネルのツリーからドラッグした項目に基づくグラフが表示されます。
図 6-4 ビュー内のチャート
注意 : チャートに項目をドラッグする以外にも、次の方法で項目を追加できます。
左パネル ([Metrics] タブまたは [Request] タブ) の項目を右クリックします。[Add to Chart] メニューが表示されます。選択した項目に基づくグラフを含む新しいチャートを作成する場合は、[Create New Chart] を選択します。既存のチャートにグラフを追加する場合は、そのチャートの名前を選択します。
次の方法で空のチャートを作成することもできます。
ビュー内の任意の場所を右クリックします。[New Chart] を選択します。「既存のチャートへのグラフの追加」の説明に従って、1 つまたは複数のグラフをチャートに追加します。
ビューに別のチャートを追加するには、既存のチャートの上、下、または横に、ツリーから別の項目をドラッグします。図 6-5 では、項目をチャートの右にドラッグしています。
図 6-5 メトリックを既存のビューにドラッグして 2 つ目のチャートを作成
図 6-6 に示すように、項目をドロップした場所に新しいチャートが表示されます。すべてのチャートがビュー内に収まるように、サイズが自動的に変更されます。
図 6-6 ビュー内に 2 つのチャートを表示
既存のチャートへのグラフの追加
複数のデータ ソースからのデータを同じチャートにグラフ化する (つまり、既存のチャートにグラフを追加する) には、[Metrics] タブまたは [Requests] タブの適切な項目を、[View] パネルの既存のグラフにドラッグします。次にその手順を示します。
[Views] タブをクリックして、ビューのリストを表示します。
別のグラフ (データ ソース) を追加するチャートを含むビューをクリックします。図 6-7 に、グラフが 1 つのチャートを示します。
図 6-7 グラフが 1 つのチャート
メトリックに基づくグラフを追加する場合は、[Metrics] タブをクリックします。インスツルメンテーション イベントに基づくグラフを追加する場合は、[Requests] タブをクリックします。
注意 : 1 つのチャート内のすべてのグラフは、同じ種類の診断データに基づくグラフでなければなりません。つまり、メソッド パフォーマンス チャートにメトリック データを追加したり、メトリック チャートにインスツルメンテーション データを追加したりすることはできません。
図 6-8 新しい診断データ ソースを既存のチャートにドラッグ
図 6-9 のように、チャートに新しいグラフが追加されます。
図 6-9 2 つ目のグラフが追加されたチャート
注意 : 項目をチャートにドラッグする以外にも、次の方法で項目を追加できます。
左パネル ([Metrics] タブまたは [Request] タブ) の項目を右クリックします。[Add to Chart] メニューが表示されます。選択した項目に基づくグラフを含む新しいチャートを作成する場合は、[Create New Chart] を選択します。選択した項目に基づくグラフを既存のチャートに追加する場合は、そのチャートの名前を選択します。
チャートの位置の変更
ビュー内のチャートの位置を変更するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、位置を変更したいチャートを含むビューを選択します。
ビュー内の新しい位置までチャートをドラッグします。つまり、チャートをクリックし、マウス ボタンを押したままドラッグします。既存のチャートの上、下、右、または左に移動できます。チャートを移動可能な位置までドラッグすると、背景の帯の色が暗くなります。この動作は、新しいチャートを作成するときと同じです (図 6-5 を参照)。
別の方法として、チャートを右クリックして [Move Chart] を選択し、メニューから新しい位置を選択することもできます。
チャートのマージ
2 つのチャートをマージするには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、マージするチャートを含むビューを選択します。マージするすべてのチャートは、同じビューに含まれている必要があります。
マージ元のチャートを、マージ先のチャートにドラッグします。つまり、チャートをクリックし、マウス ボタンを押したままドラッグします。マージ元チャートを適切な位置までドラッグすると、マージ先チャートの背景の色が暗くなります。
マージ元チャートのすべてのグラフおよび凡例が、マージ先チャートのグラフと凡例に追加されます。マージ先チャートのプロパティ (タイトル、色、Y 軸ラベルなど) は維持され、それらと競合するマージ元チャートのプロパティは削除されます。マージが正常に完了すると、マージ元チャートは削除されます。
別の方法として、マージ元チャートを右クリックして [Merge Chart] を選択し、メニューからマージ先チャートを選択することもできます。
別のチャートや新しいチャートへのグラフの移動
グラフを別のチャートに移動できるのは、同じデータ ソースに基づくグラフが移動先のチャートに含まれていない場合のみです。
グラフを別のチャートに移動するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、移動するグラフを含むビューを選択します。移動元と移動先のチャートは、同じビューに含まれている必要があります。
〔Shift〕を押しながら、グラフ (またはその凡例) をクリックして選択します。〔Shift〕とマウス ボタンを離します。次の手順を実行するまでは、何もクリックしたり選択したりしないでください。
移動元チャートのグラフを、移動先チャートまたはビュー内の空の領域にドラッグします。つまり、前の手順で選択したグラフをクリックし、マウス ボタンを押したままドラッグします。グラフを適切な位置までドラッグすると、移動先チャート (または空の領域) の背景の色が暗くなります。
マウス ボタンを離します。グラフとその凡例が、移動先チャートに追加され、移動元チャートから削除されます。空の領域にドラッグした場合は、そのグラフを含む新しいチャートが作成されます。
この操作を別の方法で行うには、チャートをクリックして選択し、右クリックしてメニューを表示します。[Move Graph] を選択すると、チャート内の全グラフのリストが表示されます。移動するグラフの名前を選択します。ビュー内の全チャートのリストが表示されます。グラフを移動するチャートを選択するか、[Create New Chart] を選択してそのグラフを含む新しいチャートを作成します。
ビュー内のチャートのデータ収集の開始と停止
ビュー内のチャートのデータ収集を開始するには、次の手順に従います。
データ収集を開始するビューの名前をクリックします。別の方法として、ビューの名前を右クリックして [Start] を選択することもできます。選択したビューが [View] パネルに表示され、データの収集が始まります。
ビュー内のチャートのデータ収集を停止するには、次の手順に従います。
データ収集を停止するビューの名前を右クリックして [Stop] を選択します。
すべてのビューのすべてのデータ収集を停止する場合は、ツールバーの
([Stop All Active Views] ボタン) をクリックします。この場合は、最初に [Views] タブを選択する必要はありません。
チャートに表示されたデータのスクロールとズーム
「チャートのスクロールバーの表示/非表示」で説明するように、チャートのスクロールバーは表示したり非表示にしたりできます。スクロールバーには、チャート内のデータをスクロールするためのコントロールと、チャート内のデータを拡大/縮小するためのコントロールが含まれます。
スクロールバー コントロールとズーム コントロールは、図 6-10 に示すようにチャートの下に表示されます。
図 6-10 チャートのスクロールバー
スクロール コントロールを使用すると、履歴データをスクロールできます。ズーム コントロールを使用すると、データのセットを拡大したり縮小したりして、チャート内に表示される時間間隔を変更できます。これらのコントロールを、表 6-1 にまとめます。
表 6-1 スクロールバーのコントロール
コントロール
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名前
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用途
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スクロール ボックス
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ドラッグすると、履歴データがスクロールする。
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左スクロール矢印
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クリックすると、履歴データが後方にスクロールする。
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右スクロール矢印
|
クリックすると、履歴データが前方にスクロールする。
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拡大
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クリックすると、データ系列が拡大表示される。つまり、より短い時間間隔のデータをより詳細に表示できる。短い時間間隔の中に多くのデータ ポイントが密集している場合に便利。
|
|
縮小
|
クリックすると、データ系列が縮小表示される。つまり、より長い時間間隔のデータを表示できる。
|
チャートのスクロールバーを非表示にするには、次の手順に従います。
メニューから [Hide Scroll/Zoom Panel] を選択します。
チャート内の履歴データをスクロールする
チャートの履歴を前後にスクロールすると、チャートの現在のデータと履歴データを表示できます。ただし、履歴データは常にアーカイブから取得されるため、履歴データを表示できるのは、WLDF でメトリック データ (メトリック チャートの場合) やインスツルメンテーション データ (メソッド パフォーマンス チャートの場合) が収集されるようにコンフィグレーションされている場合のみです。WLDF でのデータ収集のコンフィグレーション方法については、「データの収集と表示の方法について」を参照してください。
履歴データをスクロールするには、次の手順に従います。
モニタしたいメトリック データまたはインスツルメンテーション データが収集されるように WLDF がコンフィグレーションされていることを確認します。
スクロールバーのスクロール ボックス
をドラッグして、モニタしたい時間間隔が表示されるようにします。スクロール ボックスをドラッグすると、表示されている時間間隔の開始日時と終了日時を示すメッセージが表示されます。
別の方法としては、
(左スクロール矢印) をクリックして後方にスクロールしたり、
(右スクロール矢印) をクリックして前方にスクロールしたりすることもできます。これらのボタンを使用すると、前方または後方に 1 分ずつスクロールできます。
スクロールの後に現在のデータを表示するには、次の手順に従います。
スクロール ボックスを、スクロールバーの一番右まで移動する
チャートを右クリックし、メニューから [View Current Data] を選択する
注意 :
メトリック グラフに使用できるアーカイブ データがない場合は、アクティブにポーリングされたメトリックのキャッシュ内のデータしか表示できません。キャッシュ内のデータより前の時点にスクロールしても、そのグラフのデータは表示されません。
スクロール中は、時間間隔の開始時間と終了時間を示すメッセージが表示されます。スクロールを止めると、選択した時間間隔のデータが取得されます。表示されている時間間隔の開始日時と終了日時を表示するには、スクロールバー上の任意の場所をマウス ポインタでポイントします。
チャート内のデータを拡大/縮小する
チャート内のデータを拡大すると、より短い時間間隔のデータ ポイントを表示できます。チャート内のデータを縮小すると、より長い時間間隔をより詳細に表示できます。
チャート内のデータを拡大または縮小するには、次の手順に従います。
チャート内のグラフの削除
チャートからグラフを削除するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、削除したいグラフを含んでいるチャートを含むビューを選択します。
〔Shift〕を押しながらグラフの任意の場所をクリックする
〔Shift〕を押しながらグラフの凡例をクリックする
ツールバーの
([Delete] ボタン) をクリックするか、キーボードの〔Delete〕を押します。グラフは完全に削除されます。元に戻すことはできません。
チャートの削除
チャートを削除するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、削除したいチャートを含むビューを選択します。
チャートをクリックします。チャートの周りに、チャートが選択されたことを示す境界線が表示されます。
ツールバーの
([Delete] ボタン) をクリックするか、キーボードの〔Delete〕を押します。
チャートは完全に削除されます。元に戻すことはできません。
チャートのプロパティの設定
チャートを作成すると、デフォルトの表示プロパティとコントロール プロパティが適用されます。これらのプロパティを変更するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、プロパティを変更したいチャートを含むビューを選択します。
[View] パネルで、チャート内の任意の場所をクリックして選択します。
[Properties|Selected Item Properties] タブをクリックして、プロパティを変更するためのコントロールを表示します。
[Properties|Selected Item Properties] タブ内のプロパティを変更します。各プロパティの設定方法については、以下の節を参照してください。
[Apply Changes] ボタンをクリックすると、選択しているチャートに変更内容が適用されます。
注意 : [View] パネルで直接変更できるプロパティもあります。たとえば、チャート名やビュー名を右クリックして、新しい名前を直接入力できます。このような場合は、[Apply Changes] をクリックする必要はありません。テキスト ボックスの外をクリックすると変更が完了します。
[Discard Changes] をクリックすると、変更を始める前に有効になっていた設定に戻すことができます。また、[Restore Defaults] をクリックすると、チャートの設定を WLDF コンソール拡張のデフォルト設定に戻すことができます。
注意 : プロパティに変更を適用しても、その設定は保存されません。手順 6 を参照してください。
[Custom Views] 内のチャートであれば、変更した設定を保存して、次回 WLDF コンソール拡張を起動したときにその設定を復元できます ([Builtin Views] 内のチャートへの変更は保存できません)。カスタム チャートを保存するには、次の手順に従ってビューを保存する必要があります。
別の方法としては、ツールバーの
([Save All Modified Views] ボタン) をクリックしてすべてのカスタム ビューを保存することもできます。
注意 : [Builtin Views] 内のチャートのプロパティへの変更は保存できません。
チャートの名前の変更
[Builtin Views] および [Custom Views] 内のチャートの名前を変更できます。ただし、変更した名前を保存できるのは、[Custom Views] 内のチャートのみです。チャートの名前を変更するには、次の手順に従います。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
[Name] フィールドに新しい名前を入力します。
この操作は、次の手順で実行することもできます。
チャートの上部にあるチャート名を右クリックします。
変更を適用するには、フィールドの外の任意の場所をクリックします。
チャートの Y 軸ラベルの作成
チャートの Y 軸ラベルはデフォルトでは割り当てられていませんが、次の手順で作成できます。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
[Y-Axis] フィールドに、Y 軸ラベルとして使用するテキストを入力します。
チャートのグラフ スタイルの設定
グラフは、デフォルトでは「プロット」スタイル (点をつないだ折れ線グラフ) で作成されます。ただし、グラフのスタイルは次の手順で変更できます。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
選択したチャートの各グラフの表示スタイルを変更するには、[Style] ドロップダウン リストからスタイルを選択します。以下のスタイルを選択できます。
スタイル
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例
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説明
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[Area]
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折れ線の下の面が塗りつぶされたグラフ
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[Area radar]
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レーダーのように、円形の領域に新しいデータが時計回りに描画されるグラフ
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[Bar]
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棒グラフ
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[Plot]
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点をつなぐ折れ線グラフ
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[Scatter plot]
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点のみのグラフ
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[Stacking area]
|
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各グラフの面を重ね合わせたグラフ
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[Stacking bar]
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棒グラフを重ね合わせたグラフ
|
チャートの凡例の表示/非表示
チャートの凡例は、チャート内の各グラフを特定するために使用します。各凡例の線は、データ ポイントのプロットに使用されている色と記号を示します。これにより、各グラフのデータ ソースを特定できます。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
凡例を表示する場合は [Legends] チェック ボックスをチェックします。凡例を非表示にする場合はチェックをはずします。
この操作は、次の手順で実行することもできます。
凡例を表示する場合は、メニューから [Show Legend] を選択します。凡例を非表示にする場合は、メニューから [Hide Legend] を選択します。
チャートのスクロールバーの表示/非表示
スクロールバーを使用すると、チャートをスクロールして履歴データを表示できます。また、スクロールバーに付属のズーム コントロールを使用すると、表示データを拡張したり縮小したりできます。詳細については、「チャートに表示されたデータのスクロールとズーム」を参照してください。スクロールバーはデフォルトでは非表示になっていますが、次の手順に従って表示したり非表示に戻したりできます。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
スクロールバーを表示する場合は [Scrollbar] チェック ボックスをチェックします。スクロールバーを非表示にする場合はチェックをはずします。
この操作は、次の手順で実行することもできます。
スクロールバーを表示する場合は、メニューから [Show Scroll/Zoom Panel] を選択します。スクロールバーを非表示にする場合は、メニューから [Hide Scroll/Zoom Panel] を選択します。
チャートの前景色と背景色の変更
チャートの前景色とは、凡例のテキストの色、および X 軸と Y 軸の線と値の色です。背景色とは、チャート全体の背景に使用する色です。
「チャートのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、チャートを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
前景色を変更するには [Colors|Foreground] サブタブをクリックします。背景色を変更するには [Colors|Background] サブタブをクリックします。
[Swatches]、[HSB]、または [RGB] サブタブのいずれかをクリックして色の選択方法を選び、変更する色を選択します。
グラフのプロパティの設定
チャート内にグラフを作成すると、デフォルトの表示プロパティとコントロール プロパティが適用されます。これらのプロパティを変更するには、次の手順に従います。
[Views] タブをクリックし、プロパティを変更したいグラフを含んでいるチャートを含むビューを選択します。
[View] パネルで、次のいずれかの方法でグラフを選択します。
〔Shift〕を押しながらグラフの任意の場所をクリックする
〔Shift〕を押しながらグラフの凡例をクリックする
[Properties|Selected Item Properties] タブをクリックして、グラフ プロパティを変更するためのコントロールを表示します。
[Properties|Selected Item Properties] タブ内のプロパティを変更します。各プロパティの設定方法については、以下の節を参照してください。
[Apply Changes] ボタンをクリックすると、選択しているチャートに変更内容が適用されます。
[Discard Changes] をクリックすると、変更を始める前に有効になっていた設定に戻すことができます。また、[Restore Defaults] をクリックすると、チャートの設定を WLDF コンソール拡張のデフォルト設定に戻すことができます。
注意 : プロパティに変更を適用しても、その設定は保存されません。手順 6 を参照してください。
[Custom Views] にあるチャート内のグラフであれば、変更した設定を保存して、次回 WLDF コンソール拡張を起動したときにその設定を復元できます ([Builtin Views] 内のチャートへの変更は保存できません)。カスタム チャートを保存するには、次の手順に従ってビューを保存する必要があります。
別の方法としては、ツールバーの
([Save All Modified Views] ボタン) をクリックしてすべてのカスタム ビューを保存することもできます。
注意 : [Builtin Views] 内のチャートのプロパティへの変更は保存できません。
グラフの名前の変更
項目をチャートにドラッグしてグラフを作成すると、デフォルトの名前が割り当てられます。この名前は、そのグラフを含むチャートの凡例に表示されます。グラフの名前を変更するには、次の手順に従います。
「グラフのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、グラフを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
[Name] フィールドに新しい名前を入力します。
グラフの目盛り倍率の変更
グラフの目盛りの倍率を調整すると、グラフの Y 軸に使用する単位を変更できます。たとえば、Y 軸の目盛り 1 つが 60,000 単位を表す場合、目盛りの倍率を 10 に変更すると、単位は 600,000 に変更されます。チャートに複数のグラフが含まれている場合は、別々のグラフの目盛り倍率を変更することで、グラフ間の関係を読み取りやすくなります。
「グラフのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、グラフを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
[Scale] ドロップダウン リストから目盛り倍率を選択します。
グラフの色の変更
グラフの前景色とは、グラフ内のデータのプロットに使用する線と記号の色です。グラフの背景色とは、グラフを塗りつぶすときに使用する色です。いずれも、選択したグラフのスタイルによって、表示される場合と表示されない場合があります。これらの色はデフォルトで割り当てられますが、次の手順で変更することもできます。
「グラフのプロパティの設定」の手順 1 ~ 3 に従って、グラフを選択して [Properties|Selected Item Properties] を選択します。
前景色を変更するには [Colors|Foreground] サブタブをクリックします。背景色を変更するには [Colors|Background] サブタブをクリックします。
[Swatches]、[HSB]、または [RGB] サブタブのいずれかをクリックして色の選択方法を選び、変更する色を選択します。
メトリック チャートおよびグラフの操作
メトリック チャートおよびグラフは、MBean インスタンスおよび属性の値をプロットしたものです。この値としては、実行中の WebLogic Server からリアルタイムでポーリングしたメトリック値を使用できます。また、WLDF ハーベスタに保持されているすべてのメトリックを使用して、そのメトリック値の履歴を表示することもできます。
メトリック データに基づくチャートおよびグラフを作成するには、メトリック属性を [Metrics] タブから [View] パネルにドラッグします。新しいグラフが作成され、選択した属性の値が時間の経過とともに表示されます。
以下の節では、チャートおよびグラフを操作する方法について説明します。
[Metrics] タブの MBean ツリーの内容
[Metrics] タブには、以下を含むツリーが表示されます。
WebLogic MBean タイプ
現在登録されている WebLogic MBean タイプのインスタンス
現在登録されているカスタム MBean タイプのインスタンス
登録されているインスタンスの属性
以下の視覚的な記号によって、ツリー内の項目を特定できます。
記号
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説明
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表すもの
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青の「W」アイコン
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WebLogic MBean タイプ
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緑の「J」アイコン
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JMX MBean タイプ
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ピンクの「C」アイコン
|
カスタム MBean タイプ
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グレーの点
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MBean インスタンスの属性
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タイプ名が普通のフォントで表示されている MBean タイプ アイコン
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少なくとも 1 つのインスタンスが登録されている MBean タイプ
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タイプ名がグレーの斜体で表示されている MBean タイプ アイコン
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インスタンスが登録されていない MBean タイプ
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MBean タイプ名の下の MBean インスタンス名
|
MBean タイプに登録されているインスタンス
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MBean インスタンス名の下にある属性名の横に表示されるグレーの点
|
登録されている MBean インスタンスの属性
|
[Metrics] タブの項目の表示
ツリーには、サーバの MBean タイプ、インスタンス、および属性が表示されます。[Metrics] タブに項目を表示するには、次の手順に従います。
別のサーバの MBean フォームを表示するには、[Select server] ドロップダウン リストでサーバを選択します。
選択したサーバのツリーを更新するには、[Reload] ボタンをクリックします。
リスト上の MBean タイプに登録されているすべてのインスタンスを表示するには、その MBean タイプ名の左側にある
([Expand] ボタン) をクリックします。
リスト上の MBean インスタンスのすべての属性を表示するには、その MBean インスタンス名の左側にある
([Expand] ボタン) をクリックします。
[Metrics] タブの MBean インスタンスと属性の詳細の表示
MBean インスタンスおよび属性に関する詳細を表示するには、[Metrics] タブに表示されている MBean のツリー上の項目をマウス ポインタでポイントします。
MBean インスタンス名をポイントすると、MBean インスタンスの完全なオブジェクト名が表示されます。
MBean 属性名をポイントすると、その属性のタイプと説明が表示されます。
こうした情報の表示方法の詳細については、「コントロール、ビュー、グラフ、チャートのツールチップの表示」を参照してください。
メトリック チャートおよびグラフの詳細の表示
メトリック チャートおよびグラフの詳細を表示するには、[View] パネル上のオブジェクトをマウス ポインタでポイントします。
グラフのデータ ポイントをポイントすると、そのデータ ポイントがプロットされた時間と、その時間にサンプリングされたメトリック値が表示されます。
チャートの凡例をポイントすると、凡例に表示されている各属性のオブジェクト インスタンス名が表示されます。
チャートのスクロールバーをポイントすると、表示されている時間間隔の開始日時と終了日時が表示されます。この情報から、この時間間隔が現在の時間間隔かどうかも判断できます。
こうした情報の表示方法の詳細については、「コントロール、ビュー、グラフ、チャートのツールチップの表示」を参照してください。
メソッド パフォーマンス チャートおよびグラフの操作
メソッド パフォーマンス チャートとグラフは、メソッド パフォーマンス情報をプロットします。メソッド パフォーマンス情報は、WLDF のインスツルメンテーション機能でキャプチャされたメソッド パフォーマンスのリアルタイム ビューおよび履歴ビューに基づいてプロットされます。
インスツルメントされたメソッドに基づくチャートおよびグラフを作成するには、メソッド パフォーマンス チャートを作成または変更したいメソッドを、[Requests] タブから [View] パネルにドラッグします。各グラフは、選択したメソッドの呼び出し回数を時間の経過とともに示します。
図 6-11 [Requests] ツリーとメソッド パフォーマンス チャート
サーバの選択
[Requests] タブには、選択したサーバで使用可能なインスツルメントされたメソッドが表示されます。一度に選択できるサーバは 1 つのみです。別のサーバを選択するには、[Select server] ドロップダウン リストでそのサーバを選択します。[Select server] ドロップダウン リストには、ドメイン内のすべてのサーバが表示されます。
[Requests] タブのリクエストとメソッドの表示
[Requests] タブには、インスツルメントされたコードで処理されるリクエストに関する情報が表示されます。このようなリクエストがインスツルメントされたメソッドを実行すると、メソッドの開始時と終了時にインスツルメンテーション イベントが生成されます。
[Requests] タブには、特定されたリクエストのメソッド呼び出しのツリーが表示されます。図 6-12 に示すように、ツリーの最上位には、指定した時間間隔において特定されたサーバからのリクエストがすべて表示されます。
図 6-12 [Requests] タブに表示されたリクエスト
リクエストは、以下の情報によって識別できます。
ユニークなリクエスト ID
アプリケーションの名前
リクエストによって実行された最上位メソッドに関する情報
水平バーとして表示されるリクエストの実行時間 (バーの長さが実行時間を表す)
図 6-13 に示すように、リクエスト ノードを展開すると、インスツルメントされた最上位メソッドが表示されます。メソッドがインスツルメントされた他のメソッドを呼び出す場合、それらのメソッドは呼び出しツリーに子として表示されます。呼び出しツリーのメソッド ノードには、インスツルメントされたクラスとメソッド名が表示されます。
図 6-13 [Requests] タブのリクエスト ノードの展開
リクエストの詳細の表示
[Requests] ツリー上のリクエストに関する詳細を表示するには、リクエストを特定する文字列 (
([Expand] ボタン) や
([Collapse] ボタン) ではない) をクリックします。図 6-14 に示すように、ツリーの下のパネルに情報が表示されます。
図 6-14 リクエストの詳細
このパネルに表示される属性を、表 6-2 にまとめます。
表 6-2 リクエスト パネルに表示されるリクエスト値
属性
|
説明
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[Class Name]
|
このリクエストで処理するメソッドを含む Java クラス
|
[Method]
|
このリクエストで処理するメソッド
|
[Count]
|
このリクエストがこのメソッドを処理した回数
|
[Total Time (ms)]
|
このメソッドをこのリクエストで処理するのにかかった合計時間 (ミリ秒)
|
[Average Time (ms)]
|
このメソッドをこのリクエストで処理するのにかかった平均時間 (ミリ秒)
|
[Scope]
|
このクラスのスコープ
|
[Module]
|
このクラスを含むアプリケーション モジュール
|
[Signature]
|
メソッドのシグネチャ
|
インスツルメンテーション イベントの詳細の表示
メソッド ノードをクリックすると、そのメソッドに関連付けられたインスツルメント イベントの詳細を表示できます。図 6-15 に示すように、呼び出しツリーの下のパネルに情報が表示されます。
図 6-15 イベントの詳細
このパネルに表示される属性を、表 6-3 にまとめます。
表 6-3 リクエスト パネルに表示されるイベント値
属性
|
説明
|
RECORDID
|
ログ内でこのレコードを特定するためのユニークな ID。
|
TIMESTAMP
|
このイベントが生成された日付。
|
CONTEXTID
|
特定の要求またはアプリケーションから受け取ったメッセージを相互に関連付ける診断コンテキスト情報。
|
TXID
|
この診断イベントを開始したトランザクションの ID。トランザクションのコンテキスト内でログに記録されたメッセージに対してのみ示される。
|
USERID
|
この診断イベントが実行されたユーザ ID。
|
TYPE
|
この診断イベントによってトリガされた診断アクションのタイプ。
|
DOMAIN
|
このイベントが生成されたドメイン。
|
SERVER
|
メッセージが生成された WebLogic Server インスタンスの名前。
|
SCOPE
|
このイベントが生成されたサーバまたはアプリケーションのスコープ。
|
MODULE
|
この診断イベントが生成された診断モジュール。
|
MONITOR
|
この診断イベントをトリガした診断モニタ。
|
FILENAME
|
この診断イベントを生成したインスツルメントされたメソッドを含む Java ファイルの名前。
|
LINENUM
|
ソース ファイルにおけるインスツルメントされたコードの行番号。
|
CLASSNAME
|
インスツルメントされたメソッドを含む Java クラスの名前。
|
METHODNAME
|
この診断イベントを生成したインスツルメントされたメソッドの名前。
|
METHODDSC
|
この診断イベントを生成したメソッドの記述子。
|
PAYLOAD
|
ペイロード。
|
CTXPAYLOAD
|
診断イベントに関連付けられた診断コンテキスト ペイロード。
|
DYES
|
このイベントを生成したメソッドに関連付けられた診断仕分け。
|
[Requests] タブのリクエストとメソッドの詳細の表示
リクエストとメソッドに関する詳細を表示するには、[Requests] タブに表示されているリクエストおよびメソッドのツリー上の項目をマウス ポインタでポイントします。
リクエスト ノードをポイントすると、リクエスト ID と、リクエストの開始時間および経過時間が表示されます。
メソッド呼び出しノードをポイントすると、メソッドの経過時間、親メソッドに対する割合、およびアプリケーション名が表示されます。
こうした情報の表示方法の詳細については、「コントロール、ビュー、グラフ、チャートのツールチップの表示」を参照してください。
メソッド パフォーマンス グラフの時間間隔の選択
指定した時間間隔の間に実行されたイベントに基づくグラフを作成できます。次の表に、その方法をまとめます。
現在を終了時間とする既定義の間隔を指定するには
|
[Interval] ドロップダウン リストから、次のいずれかを選択する。
|
現在を終了時間とするカスタムの間隔を指定するには
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1. [Interval] ドロップダウン メニューから [Last dd hh mm] を選択する。[Duration (DD HH MM)] テキスト入力フィールドが表示される。
2. 時間間隔の値を、DD HH MM の形式で入力する。
- DD は直前の日数
- HH は直前の時間数
- MM は直前の分数
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現在を終了時間にしないこともできるカスタムの間隔を指定するには
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1. [Interval] ドロップダウン リストから [Custom] を選択する。間隔を指定するためのフィールドのセットが表示される。
2. [Start] ドロップダウン コントロールをクリックしてカレンダーを表示し、開始日を選択する。
3. テキスト入力ボックスの [HH MM] を、指定する開始時間で置き換える。
4. [Duration] テキスト入力ボックスの [DD HH MM] を、指定する期間の日数、時間数、分数で置き換える。
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メソッド パフォーマンス チャートの詳細の表示
[View] パネルに表示されているメソッド パフォーマンス チャートおよびグラフの詳細を表示できます。
グラフのデータ ポイントをポイントすると、そのデータ ポイントがプロットされた時間と、プロット時の値が表示されます (ナノ秒単位)。
チャートのスクロールバーをポイントすると、表示されている時間間隔の開始日時と終了日時が表示されます。この情報から、この時間間隔が現在の時間間隔かどうかも判断できます。
チャートの凡例をポイントすると、凡例の各エントリについて以下の情報が表示されます。
インスツルメントされたメソッドを含むクラスの名前
インスツルメントされたメソッドのスコープ
インスツルメントされたメソッドのシグネチャ
こうした情報の表示方法の詳細については、「コントロール、ビュー、グラフ、チャートのツールチップの表示」を参照してください。
グローバル ポーリングとビュー スクロールのプロパティの設定
グローバル プロパティは、すべてのアクティブ ビューに適用されます。グローバル プロパティを設定するには、[Properties] タブをクリックしてから [Global Properties] サブタブをクリックします。以下のプロパティを設定できます。
[Polled data set size] - モニタする各メトリックについて、動的に収集されたサンプルをサーバのデータ キャッシュに保持する数です。データ キャッシュについては、「データの収集と表示の方法について」を参照してください。
[Autoscroll Speed] - ビューに複数のチャートが含まれる場合、ウィンドウをスクロールしないとすべてのチャートを表示できないことがあります。そのようなビューの端に向かって [Tabs] パネルから項目をドラッグすると、ウィンドウが自動的にスクロールして、ビュー内の表示されていなかった場所に項目を追加できるようになります。[Autoscroll Speed] には、このスクロールの速度をインチ/秒で指定します。
[Autoscroll Insets] - パネルの囲む領域の幅です。自動スクロールをトリガするために使用します。