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WebLogic Server EJB のユーティリティ
以下の節は、WebLogic Server EJB に付属のユーティリティおよびサポート ファイルの詳細なリファレンスです。
EJB 2.0 および 1.1 のコンテナ クラスを生成およびコンパイルするには、weblogic.ejbc コマンドライン ユーティリティを使用します。EJB コンテナにデプロイするために JAR ファイルをコンパイルする場合は、weblogic.ejbc を使用して、コンテナ クラスを生成する必要があります。
WebLogic Server のコマンドライン ユーティリティである weblogic.ejbc では次の処理を実行します。
出力 JAR ファイルを指定すると、ejbc は、生成するファイルをすべて JAR ファイルに入れます。
ejbc は、デフォルトで javac をコンパイラとして使用します。パフォーマンスを向上させるには、-compiler フラグを使用して別のコンパイラ(Symantec の sjなど)を指定します。
注意: weblogic.ejbc のバージョン不一致の問題があると、EJB のデプロイメントに関して問題が発生することがあります。WebLogic Server を起動すると、コンテナ クラスのコンパイルにどのバージョンの weblogic.ejbc が使用されたかのチェックが行われます。クラスのコンパイルに使用された weblogic.ejbc のバージョンが現在実行中のバージョンと異なる場合、EJB はデプロイされません。この問題を避けるためには、不必要なクラスをクラスパスに含めないようにします。
$ java weblogic.ejbc [options] <source jar file>
<target directory or jar file>
注意: 出力先が JAR ファイルの場合、出力 JAR には入力 JAR と異なる名前を付けなければなりません。
オプション |
説明 |
-help |
コンパイラで使用可能なすべてのオプションのリストを出力する。 |
-version |
ejbc のバージョン情報を出力する。 |
-dispatchPolicy <queueName> |
WebLogic Server で実行スレッドを取得するために EJB が使用するコンフィグレーション済み実行キューを指定する。詳細については、「実行キューによるスレッド使用の制御」を参照。 |
-idl |
リモート インタフェース用に CORBA インタフェース定義言語(IDL)を生成する。 |
-J |
weblogic.ejbc のヒープ サイズを指定する。次のように指定する。 |
-idlOverwrite |
既存の IDL ファイルを上書きする。 |
-idlVerbose |
IDL の生成中に verbose 情報を表示する。 |
-idlDirectory <dir> |
ejbc が IDL ファイルを生成するディレクトリを指定する。デフォルトでは、ejbc はカレント ディレクトリを使用する。 |
-keepgenerated |
コンパイル中に生成される中間 Java ファイルを保存する。 |
-compiler <compiler name> |
使用する ejbc のコンパイラを設定する。 |
-normi |
RMI スタブの生成を中止する場合に Symantec の Java コンパイラ sj に渡される。それ以外の場合、sj は EJB には不必要な独自の RMI スタブを作成する。 |
-classpath <path> |
コンパイル時に使用する CLASSPATH を設定する。これにより、システムまたはシェル CLASSPATH はオーバーライドされる。 |
次の例では、c:\wlserver\samples\examples\ejb\basic\containerManaged\build 内の入力 JAR ファイルに対して javac コンパイラを使用します。出力 JAR ファイルは、c:\wlserver\config\examples\applications 内に置かれます。
$ java weblogic.ejbc -compiler javac c:\wlserver\samples\examples\ejb\basic\containerManaged\build\std_ejb_basic_containerManaged.jar c:\wlserver\config\examples\ejb_basic_containerManaged.jar
次の例では、JAR ファイルが EJB 1.1 仕様に準拠しているかどうかをチェックして、WebLogic Server コンテナ クラスを生成しますが、RMI スタブは生成しません。
$ java weblogic.ejbc -normi c:\wlserver\samples\examples\ejb\basic\containerManaged\build\std_ejb_basic_containerManaged.jar
DDConverter は、以前のバージョンの EJB デプロイメント記述子を WebLogic Server 6.x バージョンに準拠した EJB デプロイメント記述子に変換するコマンド ライン ユーティリティです。WebLogic Server EJB コンテナは、EJB 1.1 および EJB 2.0 文書型定義(DTD)を含む EJB 1.1 および EJB 2.0 仕様をサポートしています。各 WebLogic Server EJB デプロイメントには、以下のファイルの標準デプロイメント記述子が含まれています。
DDConverter の変換オプション
DDConverter コマンドライン ユーティリティでは、オプションの指定によって次の変換を行うことができます。
次の表は、DDConverter で使用できる各種の変換オプションの一覧です。
注意 1: EJB 1.1 の非 CMP デプロイメント記述子は EJB 2.0 の非 CMP デプロイメント記述子と同じであるため、非 CMP EJB 1.0 Bean から非 CMP EJB 1.1 Bean への変換は不要です。
注意 2: EJB CMP 1.0 から EJB CMP 1.1 への変換を行うには、DDConverter のコマンドライン オプションである -EJBVer を使用します。このオプションについての説明は、DDConverter のオプションを参照してください。
注意 3: WLS 5.x の CMP 1.1 Bean と WLS 6.x の CMP 1.1 Bean は異なっていますが、WLS 5.1 の CMP 1.1 Bean は、ソース コードを変更することなく WebLogic Server 6.x で実行できます。
DDConverter を使用した後は、常に Bean を再コンパイルするようにします。weblogic.ejbc を使用してから、新しく生成された JAR ファイルをデプロイすることをお勧めします。Bean を再コンパイルすることにより、コードが EJB 仕様に準拠していることが保証され、また、サーバ起動時の再コンパイル プロセスを省略できることにより時間の節約にもなります。
WLS 5.x の EJB 1.1 Bean を WLS 6.x の EJB 2.0 Bean に変換するとき、DDConverter への入力は WebLogic 5.1 の JAR ファイルです。このファイルにはデプロイメント記述子ファイルとクラス ファイルが含まれています。出力される JAR ファイルの内容は、WebLogic 6.0 のデプロイメント記述子ファイルと、必要なすべてのクラス ファイルです。「DDConverter ユーティリティの変換オプション」表の 3 行目を参照してください。
非 CMP Bean は、ソース コードをほとんどまたは一切変更することなく EJB 2.0 Bean に変換できます。この変換を行うには、output.jar ファイルに対して weblogic.ejbc を実行し、生成された JAR ファイルをデプロイします。CMP Bean については、DDConverter による EJB の変換の手順に従ってソース コードに変更を行う必要があります。
DDConverter による EJB の変換
WebLogic Server で使用するために以前のバージョンの EJB を変換するには、次の手順に従います。
$ java weblogic.ejb20.utils.DDConverter [options] file1 [file2...]
DDConverter は、file1 [file2...] のような形式の引数を取ります。この引数に指定するファイルは次のどちらかです。
DDConverter は、テキスト デプロイメント記述子の EJB の beanHomeName プロパティを使用して、新規の ejb-name 要素を出力される ejb-jar.xml ファイルで定義します。
次の例では、WLS 5.x の EJB 1.1 Bean を、WLS 6.x の EJB 2.0 Bean に変換します。
JAR ファイルは destDir サブディレクトリに作成されます。
$ java weblogic.ejb20.utils.DDConverter -d destDir Employee.jar
Employee.jar は、WLS 5.x の EJB 1.1 Bean の JAR ファイル です。
weblogic.deploy コマンドライン ユーティリティを使用して、EJB 準拠の JAR ファイル(JAR の EJB)を、実行中の WebLogic Server のインスタンスにデプロイします。
$ java weblogic.deploy [options] [list|deploy|undeploy|update] password {name} {source}
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