ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

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WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server のインストール

 

この章では、BEA の Microsoft SQL Server 用 pure-Java Type 4 JDBC ドライバである、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server のインストール方法と以下の内容について説明します。

 


概要

WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server は、Java クライアントからリレーショナル データベースにアクセスするための業界標準である Java Database Connectivity(JDBC)API の 100% pure Java 実装です。この実装を使用すると、Java クライアントから Microsoft SQL Server に直接アクセスできます。このドライバは、SQL Server バージョン 6.5 および 7.0 用と SQL Server 7.0 専用の 2 つのバージョンがあります。両方のバージョンは、「始める前に」で説明する例外を除いて、同じ機能です。

その他の Type 4 JDBC ドライバと同様、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server は pure Java であり、ベンダがサポートするクライアント ライブラリは不要です。WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server は、TCP/IP ネットワークを通じて SQL Server Tabular Data Stream プロトコルを使用し、SQL Server と直接通信するので、DB-Library をクライアント コンピュータにインストールする必要がありません。

 


始める前に

この節では、2 つのバージョンの WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server の違いについて説明します。

使用するバージョン

BEA では、2 つのバージョンの WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server ドライバを提供しています。Microsoft SQL Server バージョン 6.5 および 7.0 をサポートするものと、Microsoft SQL Server バージョン 7.0 および 2000 をサポートするものです。

WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server バージョン 6.5 および 7.0

WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server バージョン 7.0 および 2000

評価ライセンス

WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server のライセンス機能は、WebLogic Server をインストールした BEA ホーム ディレクトリ内のライセンス ファイルに含まれています。次に例を示します。

c:\bea\license.bea

 


インストール手順

WebLogic Server 配布キットには、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server が付属しています。バージョン 7.0 および 2000 用として、weblogic.jar ファイルには、必要な Micrososft SQL Server jDriver クラスが入っています。ただし、バージョン 6.5 を使用している場合は、次のように、mssqlserver4v65.jar ファイルをクラスパスに追加する必要があります。

$ set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%WL_HOME%/lib/mssqlserver4v65.JAR;%WL_HOME%/lib/weblogic.jar.

 


接続プールの使い方

WebLogic Server または WebLogic Express で WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server を使用している場合、WebLogic Server の起動時に SQL Server DBMS との接続を確立する接続プールを設定できます。接続はユーザ間で共有されるので、接続プールを使用すると、ユーザごとに新規のデータベース接続を開くオーバーヘッドをなくすことができます。

アプリケーションは、WebLogic Pool、JTS、または RMI ドライバなどの多層(または Type 3)JDBC ドライバを使用して、WebLogic Server に接続します。WebLogic Server は、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server とプールの中の 1 つの接続を使用して、アプリケーションの代わりに SQL Server データベースに接続します。

WebLogic Server での接続プールのコンフィグレーション

  1. WebLogic jDriver for Informix クラスを、WebLogic Server の起動に使われる WebLogic クラスパスに入れます。詳細については、『管理者ガイド』の「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。

  2. Administration Console を使用して、接続プールを設定します。接続プールの詳細については、『管理者ガイド』の「接続プール」を参照してください。

  3. WebLogic Server を起動します。

アプリケーションでの接続プールの使い方

接続プールを使用するには、まずデータベース接続を確立する必要があります。接続を確立する方法は、接続プールを使用するアプリケーションがクライアントサイド アプリケーションかサーバサイド アプリケーションかによって決まります。

クライアントサイド アプリケーション

クライアントサイド アプリケーションで接続プールを使用するには、WebLogic RMI ドライバを使用してデータベース接続を確立します。詳細については、『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』の「WebLogic 多層 JDBC ドライバの使い方」を参照してください。

サーバサイド アプリケーション

サーバサイド アプリケーション(サーブレットなど)で接続プールを使用するには、WebLogic pool または jts ドライバを使用してデータベース接続を確立します。詳細については、以下を参照してください。

 


SQL Server インストールの確認

注意: 使用している Microsoft SQL Server のバージョンが 6.5 または 7.0 であることを確認します。それよりも古いバージョンの SQL Server では、JDBC メタデータ関数が適切にサポートされません。また、サポートされるデータ型にも制限があります。

SQL Server に接続するには、以下の情報が必要となります。

 


SQL Server に接続するためのポートの設定

SQL Server に接続するためのホスト名とポートの設定は、SQL Server コンフィグレーション ファイルにエントリを作成することで行います。コンフィグレーション ファイルでは、論理上のサーバ名が、サーバ マシン名とポート番号に関連付けられています。WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server では、論理上のサーバ名は使わず、ホスト名とポート番号だけを使います。

SQL Server の設定を変更するには、管理者特権が必要です。ポートを設定するには、次の操作を行います。

  1. [MS SQL Server Setup] を実行します。

  2. [Change Network Support] を選択します。

  3. [TCP/IP] を選択します。

  4. 1433 など、使用するポートを選択します。

ポートを設定したら、telnet を使用して、サーバがそのポートでリスンしているかどうかを確認できます。次のコマンドを入力します。

$ telnet hostname_or_IP_address port

たとえば、SQL Server が myhost というコンピュータのポート 1433 でリスンしているかどうかをチェックするには、次のように入力します。

$ telnet myhost 1433

サーバがこのポートでリスンしていなければ、telnet によりエラー メッセージが表示されます。サーバがこのポートでリスンしていれば、telnet による表示はなく、ホストにより接続は終了します。

ログイン情報をテストするには、次のコマンドを入力します。

$ isql -Uusername -Ppassword -Sserver

 


dbping による JDBC ドライバの確認

dbping という WebLogic の Java アプリケーションを使用すると、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server が SQL Server に接続できるかどうかを確認できます。dbping を使用するには、WebLogic jDriver for Microsoft SQL Server のクラスが CLASSPATH インストール手順 で説明した CLASSPATH)に指定されていることを確認します。確認した後に、次のコマンドを入力します。

$ java utils.dbping MSSQLSERVER4 username password
[database@]host[:port]

このコマンド ラインの引数の定義は次のとおり。

たとえば、次のコマンドは、デフォルトの TCP/IP ポート、sa というログイン名、null パスワードを使用して、myhost というコンピュータの pubs という SQL Server データベースに ping を実行します。

$ java utils.dbping MSSQLSERVER4 sa "" pubs@myhost

このコマンドによる出力には、Java プログラムでデータベースの接続に使用できるコードが含まれます。

 


関連情報

この節では、参考となるドキュメントおよびサンプル サンプルを示します。

ドキュメント

WebLogic Server で JDBC および jDriver を使用する方法の詳細については、『WebLogic JDBC プログラミング ガイド』を参照してください。

コード例

WebLogic Server では、初期段階で参考となるサンプル コードを用意しています。サンプル コードの場所は、WebLogic Server の samples\examples\jdbc\mssqlserver4 ディレクトリです。

 

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