ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

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WebLogic Server 4.5 および 5.1 アプリケーションのバージョン 6.x への移行

 

以降の節では、WebLogic Server バージョン 4.5 または 5.1 から WebLogic Server 6.x にアプリケーションを移行する方法を説明するとともに、移行とデプロイメントに関する追加情報を提供します。説明は、WebLogic Server 4.5 および 5.1 から WebLogic Server 6.0 および 6.1 への移行に対するものです。詳細な手順については、BEA dev2dev の移行チュートリアルを参照してください。

 


weblogic.properties ファイルと .xml ファイル

WebLogic Server の以前のリリースでは、アプリケーションのコンフィグレーションに weblogic.properties ファイルを使用していました。WebLogic 6.0 および 6.1 では、アプリケーションのコンフィグレーションは XML 記述子ファイルと Administration Console を使用して処理します。WebLogic Server の以前のバージョンの weblogic.properties ファイルを変換すると、アプリケーションの新しいドメインが作成され、アプリケーションの設定方法を定義する .xml ファイルが追加されます。

config.xml ファイルは、WebLogic Server のドメイン全体のコンフィグレーションを記述した XML ドキュメントです。config.xml ファイルは一連の XML 要素で構成されます。Domain 要素は最上位の要素で、Domain 内のすべての要素は Domain 要素の子です。Domain 要素には、Server、Cluster、および Application 要素などの子要素があります。これらの子要素自身が子を持つ場合もあります。各要素には 1 つまたは複数のコンフィグレーション可能な属性があります。config.dtd で定義される属性には、コンフィグレーション API に対応する属性があります。

weblogic.xml ファイルには、Web アプリケーション用の WebLogic 固有の属性が入っています。このファイルでは、HTTP セッション パラメータ、HTTP クッキー パラメータ、JSP パラメータ、リソース参照、セキュリティ ロール割り当て、文字セット マッピング、およびコンテナ属性を定義します。

デプロイメント記述子 web.xml は、Sun Microsystems のサーブレット 2.3 仕様で定義されています。このデプロイメント記述子を使用して、J2EE 準拠のアプリケーション サーバに Web アプリケーションをデプロイできます。

 


WebLogic Server 6.x アプリケーションの種類

WebLogic Server 6.0 および 6.1 のような J2EE 準拠のサーバでは、アプリケーションは Web アプリケーション、エンタープライズ JavaBean、エンタープライズ アーカイブ、およびクライアント アプリケーションのいずれかのタイプで作成およびデプロイされます。既存のコンポーネントを WebLogic Server 6.1 に移行するには、適切な J2EE デプロイメント ユニットを作成します。Web アプリケーションは、一般にサーブレット、JSP、および HTML ファイルの集合であり、.war ファイルとしてパッケージ化されます。エンタープライズ JavaBean(.jar ファイルとしてパッケージ化)は、EJB 仕様に基づいて記述されたサーバサイド Java コンポーネントです。エンタープライズ アーカイブ(.ear ファイル)には、EJB コンポーネントと Web アプリケーション コンポーネントの組み合わせが格納されます。クライアント アプリケーションは、Remote Method Invocation(RMI)を使用して WebLogic Server に接続する Java クラスです。これらの各 J2EE デプロイメント ユニットについては、以降の節で詳しく説明します。

 


移行の主な手順

次に、移行の一般的な手順を簡単に示します。以降の節では、アプリケーションの種類ごとにこの手順をさらに詳しく説明します。BEA dev2dev の移行チュートリアルも参照してください。

  1. weblogic.properties ファイルを .xml ファイルに変換します。

  2. WebLogic Server 6.x で新しいドメインを指定します。アプリケーションはこのドメインに移行します。

  3. 新しいドメインを示すように起動スクリプトと setenv スクリプトを修正します。

  4. WebLogic Server 6.x を再起動します。

  5. アプリケーションを移行します。

 


weblogic.properties ファイルの .xml ファイルへの変換

注意: 変換が正しく行われるようにするには、weblogic.properties ファイルで以下を指定する必要があります。

weblogic.password.system=gumby1234

weblogic.properties ファイルを適切な .xml に変換するには、次の手順に従います。

  1. デフォルトの WebLogic Server 6.1 サーバおよびデフォルトの WebLogic Server 6.1 Administration Console を起動します。WebLogic Server 6.1 の起動の詳細については、「インストール後の作業の実行」を参照してください。

  2. WebLogic Administration Console のホーム ページ(http://localhost:7001/console/index.jsp など)で、見出し [はじめに] の下にあるリンク [weblogic.properties のコンバート] をクリックします。

  3. Administration Console のリンクを使用してサーバのファイル システムをたどり、以前のバージョンの WebLogic Server のルート ディレクトリ(C:\weblogic など)を見つけます。適切なディレクトリを見つけたら、そのアイコンをクリックして選択します。

  4. サーバ別の weblogic.properties ファイルまたはクラスタ化 weblogic.properties ファイルがある場合は、表示されるウィンドウを使用してそれらのファイルを選択します。これまで使用してきたバージョンの WebLogic Server の適切なルート ディレクトリが選択されていれば、選択した追加の properties ファイルに関係なくグローバルの weblogic.properties ファイルが変換されます。

  5. Console の表示されたウィンドウで新しいドメインの名前を入力します。[コンバート] をクリックします。

weblogic.properties ファイルを変換するプロセスによって、wlserver6.1/config/domainName ディレクトリに config.xml ファイルが作成されます。このファイルには、ドメインに固有のコンフィグレーション情報が収められています。Web アプリケーションは、wlserver6.1/config/domainName/production_apps/DefaultWebApp_serverName/ ディレクトリに作成されます。Web アプリケーションに対する web.xml ファイルと weblogic.xml ファイルは、wlserver6.1/config/domainName/production_apps/DefaultWebApp_serverName/WEB-INF/ ディレクトリに格納されます。

注意: 前述の変換ユーティリティは、weblogic.xml ファイルで Java ホームの場所を指定します。変換ユーティリティは、System.getProperty(java.home) を使用してこの場所を読み取ります。つまり、WebLogic Server が変換を目的として起動された Java ホームの場所が指定されます。

このマニュアル全体を通して、作成された新しいドメインのディレクトリを domainName と呼びます。WebLogic Server 6.1 のオリジナルのインストール時のデフォルト ドメインは mydomain とします。これは wlserver6.1¥config¥ ディレクトリに配置されます。

weblogic.properties ファイルの変換時に生成される起動スクリプトは、startdomainName.cmd (Windows ユーザ用)および startdomainName.sh (UNIX ユーザ用)という名前で、WebLogic Server 6.x 配布キットの WL6x_HOME/config/domainName ディレクトリの下にあります。これらのスクリプトは、新しいドメインでサーバを起動します。

スクリプトおよびサーバの起動の詳細については、「WebLogic Server の起動と停止」を参照してください。

 


weblogic.properties のマッピング表

weblogic.properties のマッピング表は、どの config.xml web.xml、または weblogic.xml 属性で weblogic.properties プロパティで以前に実行されていた機能が処理されるのかを示します。Administration Console で属性をコンフィグレーションできる場合は、その属性へのアクセス方法が示されます。

weblogic.properties ファイルの
プロパティ

.xml コンフィグレーション属性

Console でのアクセス

weblogic.administrator.email

config.xml:
EmailAddress

(Administrator 要素


weblogic.administrator.location

config.xml:
Notes(自由形式、省略可能)

(Administrator 要素


weblogic.administrator.name

config.xml:
Name

(Administrator 要素


weblogic.administrator.phone

config.xml:
PhoneNumber

(Administrator 要素


weblogic.cluster.defaultLoadAlgorithm

config.xml:
DefaultLoadAlgorithm

[クラスタ|clustername|コンフィグレーション|一般|デフォルトのロード バランス アルゴリズム]

weblogic.cluster.multicastAddress

config.xml:
MulticastAddress

[クラスタ|clustername|コンフィグレーション|マルチキャスト|マルチキャスト アドレス]

weblogic.cluster.multicastTTL

config.xml:
MulticastTTL

[クラスタ|clustername|コンフィグレーション|マルチキャスト|マルチキャスト生存時間]

weblogic.cluster.name

config.xml
ClusterAddress

[クラスタ|clustername|コンフィグレーション|一般|クラスタ アドレス]

weblogic.httpd.authRealmName

config.xml:
AuthRealmName

(WebAppComponent 要素

[デプロイメント|Web アプリケーション|applicationname|コンフィグレーション|その他|認証レルム名]

weblogic.httpd.charsets

config.xml:
Charsets

(WebServer 要素


weblogic.httpd.clustering.enable

config.xml:
ClusteringEnabled

(WebServer 要素


weblogic.httpd.defaultServerName

config.xml
DefaultServerName

(WebServer 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|HTTP|デフォルト サーバ名]

weblogic.httpd.defaultServlet

web.xml:

<servlet-mapping> 要素の URL パターンでサーブレットのマッピングを定義


weblogic.httpd.defaultWebApp

config.xml:
DefaultWebApp

(WebServer 要素


weblogic.httpd.enable

config.xml:
HttpdEnabled

(Server 要素


weblogic.httpd.enableLogFile

config.xml:
LoggingEnabled

(WebServer 要素


weblogic.httpd.http.keepAliveSecs

config.xml:
KeepAliveSecs

(WebServer 要素


weblogic.httpd.https.keepAliveSecs

config.xml:
HttpsKeepAliveSecs

(WebServer 要素


weblogic.httpd.indexDirectories

config.xml:
IndexDirectoryEnabled

(WebAppComponent 要素

[デプロイメント|Web アプリケーション|applicationname|コンフィグレーション|ファイル|インデックス ディレクトリ]

weblogic.httpd.keepAlive.enable

config.xml:
KeepAliveEnabled

[サーバ|servername|コンフィグレーション|HTTP|Keep Alive を有効化]

weblogic.httpd.logFileBufferKBytes

config.xml:
LogFileBufferKBytes

(WebServer 要素


weblogic.httpd.logFileFlushSecs

config.xml:
LogFileFlushSecs

(WebServer 要素


weblogic.httpd.logFileFormat

config.xml:
LogFileFormat

(WebServer 要素

[サービス|仮想ホスト|ログファイル フォーマット]

weblogic.httpd.logFileName

config.xml:
LogFileName

[サービス|仮想ホスト|ログファイル名]

weblogic.httpd.logRotationPeriodMins

config.xml:
LogRotationTimeBegin

(WebServer 要素


weblogic.httpd.logRotationPeriodMins

config.xml:
LogRotationPeriodMins

(WebServer 要素


weblogic.httpd.logRotationType

config.xml:
LogRotationType

[サーバ|servername:|ログ|HTTP|ローテーション タイプ]

weblogic.httpd.maxLogFileSizeKBytes

config.xml:
MaxLogFileSizeKBytes

[サーバ|servername|ログ|HTTP|最大ログファイル サイズ]

weblogic.httpd.mimeType

web.xml:
mime-type

<mime-mapping> 要素


weblogic.httpd.postTimeoutSecs

config.xml:
PostTimeoutSecs

[サーバ|servername|コンフィグレーション|HTTP|POST タイムアウト秒]

weblogic.httpd.servlet.extensionCaseSensitive

config.xml:
ServletExtensionCaseSensitive

[デプロイメント|Web アプリケーション|applicationname|コンフィグレーション|ファイル|大文字/小文字を区別する]

weblogic.httpd.servlet.reloadCheckSecs

config.xml:
ServletReloadCheckSecs

[デプロイメント|Web アプリケーション|applicationname|コンフィグレーション|ファイル|再ロード間隔(秒)]

weblogic.httpd.servlet.SingleThreadedModelPoolSize

config.xml:
SingleThreadedServletPoolSize

(WebAppComponent 要素

[デプロイメント|Web アプリケーション|applicationname|コンフィグレーション|ファイル|シングル スレッド サーブレット プール サイズ]

weblogic.httpd.session.cacheEntries

weblogic.xml:
CacheSize

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|認可キャッシュ サイズ]

weblogic.httpd.session.cookie.comment

weblogic.xml:
CookieComment

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.cookie.domain

weblogic.xml:
CookieDomain

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.cookie.maxAgeSecs

weblogic.xml:
CookieMaxAgeSecs

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.cookie.name

weblogic.xml:
CookieName

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.cookie.path

weblogic.xml:
CookiePath

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.cookies.enable

weblogic.xml:
CookiesEnabled

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.debug

weblogic.xml:
SessionDebuggable<param-name> 要素と <param-value>
要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.enable

weblogic.xml:
TrackingEnabled

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.invalidationintervalSecs

weblogic.xml:
InvalidationIntervalSecs

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.jdbc.connTimeoutSecs

weblogic.xml:
JDBCConnectionTimeoutSecs

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.persistentStoreDir

weblogic.xml:
PersistentStoreDir

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.persistentStorePool

weblogic.xml:
PersistentStorePool

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.persistentStoreShared

weblogic.xml:
SessionPersistentStoreShared

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.persistentStoreType

weblogic.xml:
PersistentStoreType

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.sessionIDLength

weblogic.xml:
IDLength

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.swapintervalSecs

weblogic.xml:
SwapIntervalSecs

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.session.timeoutSecs

weblogic.xml:
TimeoutSecs

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ

[サーバ|servername|コンフィグレーション|HTTP|POST タイムアウト 秒]

weblogic.httpd.session.URLRewriting.enable

weblogic.xml:
URLRewritingEnabled

<param-name> 要素と <param-value> 要素の組み合わせ


weblogic.httpd.tunneling.clientPingSecs

config.xml:
TunnelingClientPingSecs

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|トンネリング クライアント Ping]

weblogic.httpd.tunneling.clientTimeoutSecs

config.xml:
TunnelingClientTimeoutSecs

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|トンネリング クライアント タイムアウト]

weblogic.httpd.tunnelingenabled

config.xml
TunnelingEnabled

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|トンネリングを有効化]

weblogic.httpd.URLResource

config.xml:
URLResource

(WebServer 要素


weblogic.iiop.password

config.xml:
DefaultIIOPPassword

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|プロトコル|デフォルト IIOP パスワード]

weblogic.iiop.user

config.xml:
DefaultIIOPUser

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|プロトコル|デフォルト IIOP ユーザ]

weblogic.jdbc.connectionPool

  • url=JDBC ドライバの URL

  • driver=JDBC ドライバの完全パッケージ名

  • loginDelaySecs=接続間の秒数

  • initialCapacity=JDBC 接続の初期数

  • maxCapacity=JDBC 接続の最大数

  • capacityIncrement=インクリメント間隔

  • allowShrinking=true に設定すると縮小が許可される

  • shrinkPeriodMins=縮小前の間隔

  • testTable=自動リフレッシュ テスト用のテーブルの名前

  • refreshTestMinutes=自動リフレッシュ テストの間隔

  • testConnsOnReserve=true に設定すると予約時に接続をテストする

  • testConnsOnRelease=true に設定すると解放時に接続をテストする

  • props=JDBC 接続のプロパティ

config.xml
JDBCConnectionPool 要素

  • ConnLeakProfilingEnabled

  • ACLName

  • URL

  • DriverName

  • Properties

  • LoginDelaySeconds

  • InitialCapacity

  • MaxCapacity

  • CapacityIncrement

  • CapacityEnabled

  • ShrinkPeriodMinutes

  • RefreshMinutes

  • TestTableName

  • TestConnectionsOnRelease

  • SupportsLocalTransaction

  • KeepLogicalConnOpenOnRelease

  • Password


weblogic.jdbc.enableLogFile

config.xml:
JDBCLoggingEnabled

(Server 要素


weblogic.jdbc.logFileName

config.xml:
JDBCLogFileName

(Server 要素


weblogic.jms.ConnectionConsumer

config.xml
JMSConnectionConsumer
要素

  • MessagesMaximum

  • Selector

  • Destination


weblogic.jms.connectionFactoryArgs.<<factoryName>>

  • ClientID

  • DeliveryMode

  • TransactionTimeout

config.xml:
JMSConnectionFactory
要素

  • ClientID

  • DefaultDeliveryMode

  • TransactionTimeout

  • UserTransactionsEnabled

  • AllowCloseInOnMessage


weblogic.jms.connectionFactoryName

config.xml:
JMSConnectionFactory
要素

  • JNDIName


weblogic.jms.connectionPool

ConnectionPool

(JMSJDBCStore 要素


weblogic.jms.queue

config.xml:
JNDIName

StoreEnabled

(JMSDestination 要素


weblogic.jms.queueSessionPool

config.xml:
ConnectionConsumer

ConnectionFactory

ListenerClass

AcknowledgeMode

SessionsMaximum

Transacted

(JMSSessionPool 要素


weblogic.jms.tableNamePrefix

config.xml:
PrefixName


weblogic.jms.topic

config.xml
JNDIName

StoreEnabled

(JMSDestination 要素

[サービス|JMS|接続 ファクトリ|JNDI 名]

weblogic.jms.topicSessionPool

config.xml:
ConnectionConsumer

ConnectionFactory

ListenerClass

AcknowledgeMode

SessionsMaximum

Transacted

(JMSSessionPool 要素


weblogic.jndi.transportableObjectFactories

config.xml:
JNDITransportableObjectFactoryList

(Server 要素

[サーバ|servername:]

weblogic.login.readTimeoutMillisSSL

config.xml
LoginTimeoutMillis

(SSL 要素)

[サーバ|servername:]

weblogic.security.audit.provider

config.xml
AuditProviderClassName

(Security 要素)

[セキュリティ|一般|監査プロバイダ クラス]

weblogic.security.certificate.authority

config.xml
ServerCertificateChainFileName

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|サーバ認証チェーン ファイル]

weblogic.security.certificate.server

config.xml:
ServerCertificateFileName

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|サーバ認証ファイル名]

weblogic.security.certificateCacheSize

config.xml:
CertificateCacheSize

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|認可キャッシュ サイズ]

weblogic.security.clientRootCA

config.xml:
TrustedCAFileName

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|信頼性のある CA ファイル名]

weblogic.security.disableGuest

config.xml:
GuestDisabled

(Security 要素

[セキュリティ|一般|ゲスト不可]

weblogic.security.enforceClientCert

config.xml:
ClientCertificateEnforced

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|クライアント認証を強制する]

weblogic.security.key.export.lifespan

config.xml:
ExportKeyLifespan

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|キーの有効期間をエクスポート]

weblogic.security.key.server

config.xml:
ServerKeyFileName

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|サーバ キー ファイル名]

weblogic.security.ldaprealm.authentication

config.xml:
AuthProtocol

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.credential

config.xml:
Credential

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.factory

config.xml
LdapProvider

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.groupDN

config.xml:
GroupDN

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.groupIsContext

config.xml:
GroupIsContext

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.groupNameAttribute

config.xml:
GroupNameAttribute

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.groupUsernameAttribute

config.xml:
GroupUsernameAttribute

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.principal

config.xml:
Principal

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.ssl

config.xml:
SSLEnable

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.url

config.xml:
LDAPURL

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.userAuthentication

config.xml:
UserAuthentication

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.userDN

config.xml:
UserDN

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.userNameAttribute

config.xml:
UserNameAttribute

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.ldaprealm.userPasswordAttribute

config.xml:
UserPasswordAttribute

(LDAPRealm 要素


weblogic.security.net.connectionFilter

config.xml:
ConnectionFilter

(Security 要素


weblogic.security.ntrealm.domain

config.xml:
PrimaryDomain

(NTRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.acl.enable

config.xml:
ACLCacheEnable

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.acl.size

config.xml:
ACLCacheSize

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.acl.ttl.negative

config.xml:
ACLCacheTTLNegative

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.acl.ttl.positive

config.xml:
ACLCacheTTLPositive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.auth.enable

config.xml:
AuthenticationCacheEnable

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.auth.size

config.xml:
AuthenticationCacheSize

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.auth.ttl.negative

config.xml:
AuthenticationCacheTTLNegative

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.auth.ttl.positive

config.xml:
AuthenticationCacheTTLPositive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.caseSensitive

config.xml:
CacheCaseSensitive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.group.enable

config.xml:
GroupCacheEnable

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.group.size

config.xml:
GroupCacheSize

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.group.ttl.negative

config.xml:
GroupCacheTTLNegative

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.group.ttl.positive

config.xml:
GroupCacheTTLPositive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.perm.enable

config.xml:
PermissionCacheEnable

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.perm.size

config.xml:
PermissionCacheSize

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.perm.ttl.negative

config.xml:
PermissionCacheTTLNegative

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.perm.ttl.positive

config.xml:
PermissionCacheTTLPositive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.user.enable

config.xml:
UserCacheEnable

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.user.size

config.xml:
UserCacheSize

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.user.ttl.negative

config.xml:
UserCacheTTLNegative

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.cache.user.ttl.positive

config.xml:
UserCacheTTLPositive

(CachingRealm 要素


weblogic.security.realm.certAuthenticator

config.xml:
CertAuthenticator

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|認可済み認証機関]

weblogic.security.SSL.ciphersuite

config.xml
Ciphersuites

(SSL 要素


weblogic.security.ssl.enable

config.xml:
Enabled

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|有効化]

weblogic.security.SSL.hostnameVerifier

config.xml
HostnameVerifier

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|ホスト名の検証]

weblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification

config.xml
HostNameVerificationIgnored

(SSL 要素


weblogic.security.SSLHandler.enable

config.xml:
HandlerEnabled

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|ハンドラを有効化]

weblogic.security.unixrealm.authProgram

config.xml:
AuthProgram

(UnixRealm 要素)


weblogic.system.AdministrationPort

config.xml
AdministrationPort

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|一般|管理ポート]

weblogic.system.AdministrationPort

config.xml:
AdministrationPort

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|一般|管理ポート]

weblogic.system.bindAddr

config.xml:
ListenAddress

(Server 要素


weblogic.system.defaultProtocol

config.xml:
DefaultProtocol

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|プロトコル|デフォルト プロトコル]

weblogic.system.defaultSecureProtocol

config.xml:
DefaultSecureProtocol

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|プロトコル|デフォルト セキュア プロトコル]

weblogic.system.enableConsole

config.xml:
StdoutEnabled

(Kernel 要素

[サーバ|servername|ログ|一般|Stdout へログ出力]

weblogic.system.enableIIOP

config.xml:
IIOPEnabled

(Server 要素


weblogic.system.enableReverseDNSLookups

config.xml:
ReverseDNSAllowed

(Server 要素


weblogic.system.enableSetGID,

config.xml:
PostBindGID


weblogic.system.enableSetUID,

config.xml:
PostBindUIDEnabled


weblogic.system.enableTGIOP

config.xml
TGIOPEnabled

(Server 要素

[サーバ|servername:]

weblogic.system.helpPageURL

config.xml
HelpPageURL

(Server 要素

[サーバ|servername:]

weblogic.system.home

config.xml:
RootDirectory

(Server 要素


weblogic.system.ListenPort

config.xml
ListenPort

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|リスン ポート]

weblogic.system.logFile

config.xml:
FileName

(Log 要素


weblogic.system.MagicThreadBackToSocket

config.xml:
MagicThreadDumpBackToSocket

(ServerDebug 要素


weblogic.system.MagicThreadDumpFile

config.xml:
MagicThreadDumpFile

(ServerDebug 要素


weblogic.system.MagicThreadDumpHost

config.xml:
MagicThreadDumpHost

(ServerDebug 要素


weblogic.system.magicThreadDumps

config.xml:
MagicThreadDumpEnabled

(ServerDebug 要素


weblogic.system.maxLogFileSize

config.xml:
FileMinxSize

(Log 要素


weblogic.system.nativeIO.enable

config.xml:
NativeIOEnabled

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|ネイティブ IO を有効化]

weblogic.system.nonPrivGroup

config.xml
PostBindGID

(UnixMachine 要素


weblogic.system.nonPrivUser

config.xml
PostBindUID

(UnixMachine 要素


weblogic.system.percentSocketReaders

config.xml:
ThreadPoolPercentSocketReaders

(Kernel 要素)

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|ソケット リーダー]

weblogic.system.readTimeoutMillis

config.xml
LoginTimeoutMillis

(Server 要素

[サーバ|servername:]

weblogic.system.SSL.useJava

config.xml:
UseJava

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|Java を使用]

weblogic.system.SSLListenPort

config.xml:
ListenPort

(SSL 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|SSL|リスン ポート]

weblogic.system.startupFailureIsFatal

config.xml
FailureIsFatal

(StartupClass 要素


weblogic.system.user

config.xml:
SystemUser

(Security 要素


weblogic.system.weight

config.xml
ClusterWeight

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|クラスタ|クラスタの重み]

weblogic.workspace.showUserKeysOnly

config.xml:
WorkspaceShowUserKeysOnly

(Server 要素

[サーバ|servername|コンフィグレーション|チューニング|ワークスペース ユーザのキーのみを表示]

weblogic.zac.enable

config.xml:
ZACEnabled

(Server 要素

[サーバ|servername:]

weblogic.zac.publishRootProp

config.xml:
ZACPublishRoot

(Server 要素

[サーバ|servername:]


 

 


Web アプリケーションの移行

アプリケーションを WebLogic Server 6.0 または 6.1 上にデプロイされる Web アプリケーションに移行するには、アプリケーションのファイルを特定のパターンに従うディレクトリ構造に配置する必要があります。開発段階では、ディレクトリ フォーマットに注意する必要はありません。ただし、プロダクション段階では、アプリケーションを .war ファイルに 1 つの Web アプリケーションとしてまとめることをお勧めします。Web アプリケーションの詳細については、「WebLogic Server J2EE アプリケーションについて」と『Web アプリケーションのアセンブルとコンフィグレーション』を参照してください。

以下の節では、WebLogic Server 5.1 から WebLogic Server 6.1 への単純なサーブレットの移行手順など、Web アプリケーションの移行とデプロイについて知っておくべき情報を提供します。

Web アプリケーションのディレクトリ構造

Web アプリケーションは、WebLogic Server で保管およびデプロイできるように、指定されたディレクトリ構造に整理されます。Web アプリケーションに属するすべてのサーブレット、クラス、静的ファイル、およびその他のリソースは、ディレクトリ階層に基づいて配置されます。この階層構造のルートにより、Web アプリケーションのドキュメント ルートが定義されます。このルート ディレクトリの下に置かれたファイルは、WEB-INF および META-INF という特別なディレクトリの下にあるファイルを除き、すべてクライアントに提供されます。ルート ディレクトリは、Web アプリケーションと同じ名前にして、wlserver6.1\config\domainName\applications ディレクトリに配置する必要があります。

次の図は、Web アプリケーションのディレクトリ構造を示しています。

WebApplicationRoot\(.jsp、.html、.jpg、.gif などの
| 公開されるファイル)
|
+WEB-INF\-+
|
+ classes\(Web アプリケーションで使用
| されるサーブレットなどの
| Java クラスを格納する
| ディレクトリ)
|
+ lib\(Web アプリケーションで使用
| される jar ファイルを格納する
| ディレクトリ)
|
+ web.xml
|
+ weblogic.xml

weblogic.properties ファイルを変換すると、適切な web.xml ファイルおよび weblogic.xml ファイルが wlserver6.1\config\domainName\applications\DefaultWebApp_myserver\WEB-INF ディレクトリに自動的に作成されます。上記のディレクトリ構造に従って、.xml ファイルを wlserver6.1\config\domainName\applications\webAppName\WEB-INF ディレクトリに配置します。すべてのアプリケーションは、wlserver6.1\config\domainName\applications ディレクトリに配置する必要があります。このディレクトリに配置しないとデプロイできません。詳細については、『WebLogic Server アプリケーションの開発』を参照してください。

XML デプロイメント記述子

Web アプリケーションのデプロイメント記述子(web.xml)は標準の J2EE 記述子であり、サーブレットの登録、サーブレット初期化パラメータの定義、JSP タグ ライブラリの登録、セキュリティ制約の定義などに使用します。デプロイメント記述子を作成する詳しい手順については、「Web アプリケーションのデプロイメント記述子の記述」を参照してください。

WebLogic 固有のデプロイメント記述子(weblogic.xml)もあります。このファイルでは、JSP プロパティ、JNDI のマッピング、セキュリティ ロールのマッピング、および HTTP セッション パラメータを定義します。WebLogic 固有のデプロイメント記述子では、web.xml ファイルで指定されたリソースが WebLogic Server のどこかにあるリソースにどのようにマップされるのかも定義します。WebLogic 固有のデプロイメント記述子を作成する詳しい手順については、「WebLogic 固有のデプロイメント記述子の記述」を参照してください。前述のプロパティ、マッピング、またはパラメータが必要ない場合は、このファイルは必ずしも必要ではありません。

web.xml ファイルと weblogic.xml ファイルは、コンソールと一緒にアプリケーションをコンフィグレーションするために使用します。.xml ファイルは、テキスト エディタで表示できます。.xml ファイルを編集するには、必要な変更を行い、規定のディレクトリ構造で指定されている適切なパスを指定して web.xml または weblogic.xml として保存します。詳細については、『Web アプリケーションのアセンブルとコンフィグレーション』を参照してください。アプリケーションを 1 つの Web アプリケーションとしてデプロイしない場合は、自動的に作成された .xml ファイルを分割し、Web アプリケーションごとに適切な .xml ファイルを作成する必要があります。

WAR ファイル

.war ファイルは、Web アプリケーションのアーカイブです。Web アプリケーションの規定のディレクトリ構造に正確に従い、適切な web.xml ファイルと weblogic.xml ファイルを作成したら、プロダクション環境では、アプリケーションを .war ファイルとしてデプロイされる Web アプリケーションにまとめることをお勧めします。アプリケーションを .war ファイルにまとめた後は、WebLogic Server で各アプリケーションのインスタンスが 1 つだけになるように以前のディレクトリ構造を削除することが重要です。

Web アプリケーションのあるルート ディレクトリで次のコマンドを使用すると、.war ファイルを作成できます。「webAppName」は、Web アプリケーションに選択した特定の名前に置き換えます。

jar cvf webAppName.war *

この時点で、Web アプリケーションのすべてのファイルとコンフィグレーション情報を格納する .war ファイルが作成されています。

Web アプリケーションのデプロイメント

まとめた Web アプリケーションを適切にデプロイするには、適切な .war ファイルを c:\wlserver6.1\config\domainName\applications ディレクトリに配置します。Administration Console を使用してアプリケーションをインストールすることもできます。そのためには、コンソールのホームに移動して、[はじめに] メニューの下にある [アプリケーションのインストール] をクリックします。正しい .war ファイルを選択すると、ファイルが自動的にインストールされます。アプリケーションを機能させるためには、アプリケーションが c:\wlserver6.1\config\domainName\applications ディレクトリに配置されている必要があります。

Web アプリケーションは、インストールされた後に自動的にデプロイされます。Administration Console の左ペインの [デプロイメント] ノードの下に Web アプリケーションがデプロイされていることを確認してください。

Web アプリケーションの特定のデプロイメント属性は、Administration Console を使用してコンフィグレーションできます。[デプロイメント] という見出しの下の [Web アプリケーション] ノードを選択します。Web アプリケーションを選択します。コンフィグレーションする適切なタブをクリックします。Administration Console での属性設定の詳細については、Administration Console ヘルプの Web アプリケーションの節を参照してください。

セッションの移行

WebLogic Server 6.0 以降のバージョンでは、以前のバージョンからのクッキーが認識されません。バージョン 6.0 でクッキーのフォーマットが変更されたからです。WebLogic Server では、旧式のフォーマットのクッキーは無視され、新しいセッションが作成されます。

クッキーのデフォルト名はバージョン 5.1 から変更されています(以前の名前は WebLogicSession)。WebLogic 6.0 以降は、クッキーのデフォルト名は JSESSIONID です。

詳細については、http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls61/webapp/weblogic_xml.html にある「web.xml デプロイメント記述子の要素」を参照してください。

JavaServer Pages(JSP)とサーブレット

この節では、アプリケーションに関連付けられる場合のある JSP およびサーブレットに特有の情報を提供します。

WebLogic Server 5.1 から WebLogic Server 6.1 への単純なサーブレットの移行

次の手順では、WebLogic 5.1 Server で提供されていた単純な Hello World サーブレットを WebLogic Server 6.1に移行します。

  1. HTTP サーブレット プログラマーズ ガイド』で説明されているとおりに、適切なディレクトリ構造を作成します。つまり、ルート アプリケーション ディレクトリ(C:\hello など)と、C:\hello\WEB-INF ディレクトリおよび C:\hello\WEB-INF\classes ディレクトリを作成します。HelloWorld.Servlet.java ファイルを C:\hello\WEB-INF\classes ディレクトリに配置します。

  2. このサーブレットの web.xml ファイルを作成します。weblogic.properties ファイルが変換されている場合、web.xml ファイルは既に自動的に作成されています。変換前に weblogic.properties ファイルで HelloWorldServlet が登録されている場合、サーブレットは新しい web.xml ファイルで適切にコンフィグレーションされます。.xml ファイルは、どのテキスト エディタでも作成できます。HelloWorldServlet で使用できる基本的な web.xml ファイルの例は次のとおりです。

    <!DOCTYPE web-app (View Source for full doctype...)>
    - <web-app>
    - <servlet>
    <servlet-name>HelloWorldServlet</servlet-name>
    <servlet-class>examples.servlets.HelloWorldServlet</servlet-class>
    </servlet>
    - <servlet-mapping>
    <servlet-name>HelloWorldServlet</servlet-name>
    <url-pattern>/hello/*</url-pattern>
    </servlet-mapping>
    </web-app>

    web.xml ファイルの詳細については、「Web アプリケーションのデプロイメント記述子の記述」を参照してください。weblogic.xml ファイルは、HelloWorld のようなスタンドアロンの単純なサーブレットでは必要ありません。

    weblogic.xml ファイルの詳細については、「WebLogic 固有のデプロイメント記述子の記述」を参照してください。

  3. web.xml ファイルを wlserver6.1\config\domainName\applications\DefaultWebApp_myserver\WEB-INF から C:\hello\WEB-INF\ に移動します。

  4. 開発環境をセットアップし(「開発環境の構築」を参照)、次のようなコマンドで HelloWorldServlet をコンパイルします。

    C:\hello\WEB-INF\classes>javac -d . HelloWorldServlet.java

    このコマンドで、ファイルがコンパイルされ、適切なパッケージ構造が作成されます。

  5. この時点で、サーブレットは次のコマンドを使用してアーカイブの .war ファイルにまとめることができます。

    jar cvf hello.war *

    このコマンドで、hello.war ファイルが作成され、そのファイルが C:\hello ディレクトリに配置されます。

  6. この Web アプリケーションをインストールするには、サーバを起動し、Administration Console を開きます。[はじめに] の下にある [アプリケーションのインストール] を選択します。新しく作成した .war ファイルを参照し、[Upload] をクリックします。

    デプロイされたサーブレットが、コンソールの左ペインにある [デプロイメント] の下の [Web アプリケーション] ノードに表示されます。

  7. このサーブレットを呼び出すには、ブラウザの URL ウィンドウに http://localhost:7001/hello/hello のように入力します。

    /hello/ は、サーブレットのコンテキスト パスです。コンテキスト パスは、.war ファイルの名前(この場合は hello.war)で決まります。2 番目の /hello は、web.xml ファイルのサーブレット マッピング タグでマップされています。

 


エンタープライズ JavaBean アプリケーションの移行と変換

以降の節では、エンタープライズ JavaBean の移行と変換の手順について説明します。

EJB の移行に関する考慮事項

エンタープライズ JavaBean を WebLogic Server 6.x に移行するときには以下の事項を考慮してください。

EJB の移行に関する推奨事項

エンタープライズ JavaBean の詳細については、「エンタープライズ JavaBeans コンポーネント」および『WebLogic エンタープライズ JavaBeans プログラマーズ ガイド』を参照してください。

1.0 EJBean を WebLogic Server 4.5.x から WebLogic Server 6.1 に移行する手順

WebLogic Server 3.1.x、4.0.x、および 4.5.x では、EJB 1.0 仕様がサポートされていました。WebLogic Server 4.5 から WebLogic Server 6.1 へ 1.0 EJB を移行するには、次の手順を行います。

  1. EJB 1.0 デプロイメント記述子を EJB 1.1 または EJB 2.0 XML デプロイメント記述子に変換します。この変換は、DDCreator ツールで自動的に行えます。

  2. デプロイメントを JAR ファイルにパッケージ化します。

  3. WebLogic Server EJB コンパイラ(ejbc)を実行して JAR ファイルをコンパイルします。ejbc ツールを使用すると、EJB がコンパイルされるときに、それが確実に EJB 1.1 仕様または EJB 2.0 仕様に準拠します。

  4. EJB コンテナに EJB をデプロイする前に準拠エラーを修正します。

EJB 1.1 または 2.0 に確実に準拠するために、EJB 1.0 Bean で次のような変更を行います。

1.1 EJBean を WebLogic Server 5.1 から WebLogic Server 6.1 に移行する手順

WebLogic Server 5.1 デプロイメント記述子では、排他的または read-only の同時実行性オプションのみを使用できます。データベース同時実行性オプションは、WebLogic Server 6.x の weblogic-ejb-jar.xml ファイルにアップグレードすると利用可能になります。このオプションの詳細については、「weblogic-ejb-jar-xml デプロイメント記述子」のデータベース同時実行性に関する情報を参照してください。

WebLogic Server 6.x CMP デプロイメント記述子では、複数の EJB を指定でき、接続プールの代わりに TxDataSource を使用できます。EJB 1.1 CMP で XA を使用する場合は、TxDataSource を使用する必要があります。

WebLogic Server 5.1 から WebLogic Server 6.1 へ 1.1 EJB を移行するには、次の手順を行います。

  1. Administration Console を起動します。ホーム ページの [はじめに] という見出しの下の [アプリケーションのインストール] をクリックします。

  2. [参照] ボタンをクリックして移行する JAR ファイルを探し、[開く] および [Upload] の順にクリックします。Bean が自動的にデプロイされます。

  3. クライアント ウィンドウで setEnv スクリプトを実行し、開発環境を設定します。詳細については、「開発環境の構築」を参照してください。

  4. 必要なすべてのクライアント クラスをコンパイルします。たとえば、WebLogic Server 5.1 で提供されたサンプルのステートレス セッション Bean の場合は、次のコマンドを使用します。

    javac -d %CLIENTCLASSES% Trader.java TraderHome.java TradeResult.java Client.java

  5. クライアントを実行するには、次のコマンドを入力します。

    java examples.ejb.basic.statelessSession.Client

EJB 1.1 を EJB 2.0 に変換する手順

EJB 1.1 Bean を EJB 2.0 Bean に変換するには、WebLogic Server DDConverter ユーティリティを使用できます。

WebLogic Server 6.1 では、EJB 2.0 Bean を開発することをお勧めします。ただし、1.1 Bean が既にプロダクション環境で使用されている場合は、それらを 2.0 Bean に変換する必要はありません。EJB 1.1 Bean は、WebLogic Server 6.1 でデプロイできます。1.1 Bean を 2.0 Bean に変換する必要がある場合、その詳細については 「DDConverter」を参照してください。

単純な CMP 1.1 Bean を 2.0 Bean に変換するために必要な基本手順を以下に示します。

  1. Bean クラスを抽象クラスにします。EJB 1.1 Bean を Bean の CMP フィールドで宣言します。CMP 2.0 Bean は、各フィールドに対応する抽象 getXXX メソッドおよび setXXX メソッドを使用します。たとえば、1.1 Bean は public String name を使用します。2.0 Bean は、public abstract String getName() public abstract void setName(String n) を使用します。この変更を行うと、Bean クラスが、getName メソッドでコンテナ管理フィールドを読み込んだり、setName メソッドで更新したりできるようになります。

  2. java.util.Enumeration を使用していたすべての CMP 1.1 ファインダは、java.util.Collection を使用する必要があります。これを反映するように、コードを変更してください。CMP 2.0 ファインダは、java.util.Enumeration を返すことができません。

他の J2EE アプリケーション サーバからの EJB の移行

EJB 1.1 仕様または EJB 2.0 仕様に準拠したすべての EJB は、WebLogic Server 6.1 EJB コンテナにデプロイできます。各 EJB JAR ファイルでは、ejb-jar.xml ファイル、weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子、および CMP デプロイメント記述子(CMP エンティティ Bean を使用する場合)が必要です。WebLogic Server 配布キットの samples\examples\ejb および samples\examples\ejb20 にある WebLogic Server EJB サンプルには、サンプルの weblogic デプロイメント記述子が含まれています。

 


エンタープライズ アプリケーションの作成

エンタープライズ アプリケーションは、アセンブル済みのコンポーネントで構成された、拡張子が .ear.jar ファイルです。.ear ファイルには、アプリケーションのすべての .jar および .war コンポーネント アーカイブ ファイルおよびコンポーネントを記述する XML 記述子が格納されます。META-INF\application.xml デプロイメント記述子には、各 Web モジュールおよび EJB モジュールのエントリのほか、セキュリティ ロールやアプリケーション リソース(データベースなど)を記述する追加エントリがあります。

EnterpriseApplicationStagingDirectory\
|
+ .jar files
|
+ .war files
|
+META-INF\-+
|
+ application.xml

.ear ファイルを作成するには、次の手順を行います。

  1. アプリケーションのすべての Web アーカイブと EJB アーカイブをアセンブルし、それらをステージング ディレクトリに配置します。

  2. まず .war ファイルと EJB .jar ファイルをステージング ディレクトリにコピーし、次にアプリケーションの META-INF\application.xml デプロイメント記述子を作成します。上記のディレクトリ構造に従います。

    application.xml ファイルには、Sun Microsystems の DTD に基づいてアプリケーションの各コンポーネント用の記述子が定義されます。application.xml ファイルの詳細については、「クライアント アプリケーションのデプロイメント記述子の要素」を参照してください。JSP を使用する場合で、JSP を実行時にコンパイルするためには、.war ファイルのクラス ディレクトリにある Bean のホーム インタフェースとリモート インタフェースが必要です。

  3. ステージング ディレクトリで次のような jar コマンドを実行して、エンタープライズ アーカイブを作成します。

    jar cvf myWebApp.war *

  4. コンソールのホーム ページの [はじめに] という見出しの下にある [アプリケーションのインストール] リンクをクリックし、.ear ファイルを \wlserver6.1\config\domainName\applications ディレクトリに配置します。エンタープライズ アプリケーションの詳細については、「エンタープライズ アプリケーションのパッケージ化」を参照してください。

 


J2EE クライアント アプリケーションについて

WebLogic Server では、標準の XML デプロイメント記述子を使用して jar ファイルにパッケージ化された J2EE クライアント アプリケーションがサポートされています。このコンテキストのクライアント アプリケーションは、Web ブラウザではないクライアントです。それらのクライアント アプリケーションは、Remote Method Invocation(RMI)を使用して WebLogic Server に接続する Java クラスです。Java クライアントでは、エンタープライズ JavaBean、JDBC 接続、JMS メッセージなどのサービスに RMI を使用してアクセスできます。クライアント アプリケーションは、標準の I/O を使用する単純なコマンドライン ユーティリティから Java Swing/AWT クラスを使用して構築された高度に対話型の GUI アプリケーションまでさまざまです。

WebLogic Server Java クライアントを実行するには、クライアント コンピュータで、クライアント アプリケーション クラスだけでなく、weblogic_sp.jar ファイル、weblogic.jar ファイル、および WebLogic Server 上のすべての RMI クラスとエンタープライズ Bean のリモート インタフェースが必要になります。保守とデプロイメントを簡略化するために、クライアントサイド アプリケーションは、weblogic.jar ファイルおよび weblogic_sp.jar ファイルと一緒にクライアントのクラスパスに追加できる jar ファイルにパッケージ化したほうがよいでしょう。この仕様に基づいてクライアント アプリケーションをパッケージ化するには、クライアント コンピュータで weblogic.ClientDeployer コマンドライン ユーティリティを実行します。J2EE クライアント アプリケーションの詳細については、「クライアント アプリケーションのパッケージ化とデプロイ」を参照してください。

 


JMS アプリケーションの移行

WebLogic Server 6.1 では、JavaSoft JMS 仕様バージョン 1.0.2がサポートされています。

既存の JMS アプリケーションを使用するには、最初に WebLogic Server のバージョンを確認した後、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS アプリケーションの移行」で説明されている適切な移行手順を実行する必要があります。

移行手順を開始する前に、以下のリストをチェックして、使用している WebLogic JMS のバージョンで移行がサポートされていることを確認し、特別な移行ルールがそのリリースに適用されるかどうかを明らかにする必要があります。

注意: WebLogic Event は非推奨となり、NO_ACKNOWLEDGE または MULTICAST_NO_ACKNOWLEDGE 配信モードの JMS メッセージに置き換えられます。各配信モードの詳細については、『WebLogic JMS プログラマーズ ガイド』の「WebLogic JMS の基礎」を参照してください。

 


移行およびデプロイメントの補足事項

以下の節では、WebLogic Server 6.x でアプリケーションをデプロイする際に便利な補足情報を提供します。WebLogic Server 6.1 で非推奨となった機能、アップグレード、および重要な変更点を示してあります。

スタンドアロンの HTML および JSP

WebLogic Server 6.1 で用意されているオリジナルのドメインと、weblogic.properties ファイル コンバータを使用して作成されたすべてのドメインでは、wlserver6.1\config\domainName\applications\DefaultWebApp というディレクトリが作成されます。このディレクトリには、Web サーバが公開するファイルが格納されます。HTML ファイルと JSP ファイルは、インストールしたアプリケーションとは別にこの場所に配置して公開できます。必要な場合は、画像ファイルなどの相対リンクを処理するために、DefaultWebApp ディレクトリ内にサブディレクトリを作成できます。

アプリケーション サーバと管理対象サーバ

デフォルトでは、アプリケーションは管理サーバの config.xml ブロックおよび JVM 上にデプロイされます。ただし、この方法はほとんどの場合に適切ではありません。管理サーバは管理上の目的のみに使用し、新しい管理対象サーバを定義して、それらのサーバを Administration Console でアプリケーションと関連付ける必要があります。詳細については、「WebLogic Server とクラスタのコンフィグレーション」と「ドメイン、管理サーバ、管理対象サーバ」を参照してください。

Java Transaction API(JTA)

JTA の変更点は以下のとおりです。

Java Database Connectivity(JDBC)

JDBC の変更点は以下のとおりです。

RMI

以下のヒントは、以前のバージョンの WebLogic Server で RMI を使用していたユーザが WebLogic Server 6.1 に移行する際のものです。

注意: 詳細については、『WebLogic RMIプログラマーズ ガイド』を参照してください。

FileServlet

WebLogic Server 6.1 サービス パック 2 以降では、Web アプリケーションのデフォルトのサーブレットである FileServlet の動作が変更されています。 現在の FileServlet では、ソース ファイル名を指定する際に SERVLET_PATH も指定できます。 この設定によって、FileServlet を /dir/* などにマップすることで、特定のディレクトリからのファイルのみを明示的に提供できるようになりました。

デフォルト サーブレットの設定』を参照して下さい。

インターナショナライゼーション(I18N)

このバージョンでは、インターナショナライゼーションとローカライゼーションが一部変更されています。

このバージョンのインターナショナライゼーションの詳細については、『 BEA WebLogic Server インターナショナライゼーション ガイド』を参照してください。

セキュリティ

WebLogic Server 6.1 でのセキュリティの詳しい使い方については、『WebLogic Security プログラマーズ ガイド』を一読することをお勧めします。以前のリリースから移行する WebLogic Server ユーザは、以下のヒントと問題に目を通してください。

WAP アプリケーション

WebLogic Server 6.1 で WAP アプリケーションを実行するには、Web アプリケーションの web.xml ファイルで WAP と関連付けられている MIME タイプを指定する必要があります。WebLogic Server 5.1 では、デフォルトの mime-type を weblogic.propertiesweblogic.httpd.defaultMimeType を使用して設定できます。5.1 でのデフォルト値は「text/plain」です。 WebLogic Server 6.0、WebLogic Server 6.1、および WebLogic Server 7.0 では、デフォルトの mime-type はありません。 web.xml ファイルで、それぞれの拡張子に対して明示的に mime-type を指定する必要があります。必要な MIME タイプについては、『WebLogic Server Wireless Application 開発プログラマーズ ガイド』を参照してください。web.xml ファイルの作成と編集については、「Web アプリケーションのデプロイメント記述子の記述」を参照してください。

web.xml ファイルで mime-types をコンフィグレーションする例を次に示します。

<web-app>

<mime-mapping>

<extension>tiff</extension>

<mime-type>image/tiff</extension>

</mime-mapping>

<mime-mapping>

<extension>tiff</extension>

<mime-type>image/tiff</extension>

</mime-mapping>

</web-app>

セッションの移行

WebLogic Server 6.0 以降のバージョンでは、以前のバージョンからのクッキーが認識されません。バージョン 6.0 でクッキーのフォーマットが変更されたからです。WebLogic Server では、旧式のフォーマットのクッキーは無視され、新しいセッションが作成されます。

クッキーのデフォルト名はバージョン 5.1 から変更されています(以前の名前は WebLogicSession)。WebLogic 6.0 以降は、クッキーのデフォルト名は JSESSIONID です。

詳細については、「web.xml デプロイメント記述子の要素」を参照してください。

Web コンポーネント

以下のヒントは、以前のバージョンの WebLogic Server で Web コンポーネントを使用していたユーザが WebLogic Server 6.1 に移行する際のものです。

XML 6.0->6.1 パーサ

XML 6.0 -> 6.1 パーサが更新されており、現在は Apache Xerces パーサに基づいています。このパーサでは、SAX インタフェースおよび DOM インタフェースのバージョン 2 が実装されています。weblogicaux.jar に格納されていた古いパーサ(Sun の Project X パーサなど)を使用すると、旧式であることを示すメッセージが表示される場合があります。

非推奨となった API および機能

以下の API および機能は、将来的に削除される予定なので使用しないでください。

削除された API および機能

以下の API および機能は削除されています。

 

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