ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

  |  

  WebLogic Server ホーム   |     HTTP サーブレット   |   前へ   |   次へ   |   目次   |   索引   |   PDF 版

HTTP サーブレットの概要

 

以下の節では、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)サーブレットのプログラミングについて概説し、HTTP サーブレットを WebLogic Server で使用する方法について説明します。

 


サーブレットとは

サーブレットとは、Java に対応したサーバで実行される Java クラスです。HTTP サーブレットは、HTTP リクエストを処理し、通常は HTML ページの形式で HTTP 応答を送信する特殊なサーブレットです。WebLogic HTTP サーブレットの最も一般的な使い方は、クライアントサイドのプレゼンテーションに標準的な Web ブラウザを使い、WebLogic Server ではサーバサイドのプロセスとしてビジネス ロジックを処理する、対話型アプリケーションを作成することです。WebLogic HTTP サーブレットは、データベース、エンタープライズ JavaBeans、メッセージング API、HTTP セッションなどの WebLogic Server の機能にアクセスできます。

WebLogic Server は、Sun Microsystems の サーブレット 2.3 最終草案バージョン 1 仕様で定義されている HTTP サーブレットを完全にサポートしています。HTTP サーブレット形式は、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)規格の不可欠な部分です。

 


サーブレットの特長

 


サーブレットのデプロイメントの概要

 


サーブレットと J2EE

Java 2 Platform, Enterprise Edition の一部であるサーブレット 2.2 仕様は、サーブレット API の実装と、エンタープライズ アプリケーションでのサーブレットのデプロイ方法を定義しています。WebLogic Server など J2EE 準拠のサーバでサーブレットをデプロイするには、エンタープライズ アプリケーションを構成するサーブレットなどのリソースを Web アプリケーションという 1 つの単位にパッケージ化します。Web アプリケーションでは、リソースを格納する特定のディレクトリ構造と、これらのリソースが対話する方法や、クライアントによるアプリケーションへのアクセス方法を定義する、デプロイメント記述子を利用します。また、Web アプリケーションは .war ファイルと呼ばれるアーカイブ ファイルとしてデプロイすることもできます。

Web アプリケーションの作成の詳細については、『Web アプリケーションのアセンブルとコンフィグレーション』を参照してください。サーブレットの管理およびデプロイメントに関する問題の概要は、 管理とコンフィグレーションを参照してください。

注意: サーブレット 2.3 仕様は、J2EE 1.3 仕様の一部です。J2EE 1.3 機能の使用については、 WebLogic Server 6.1 と J2EE 1.2 および J2EE 1.3を参照してください。

WebLogic Server 6.1 と J2EE 1.2 および J2EE 1.3

BEA WebLogic Server 6.1 は、高度な J2EE 1.3 の機能を実装する最初の e-コマース トランザクション プラットフォームです。J2EE のルールに準拠するために、BEA Systems では 2 つの別個のダウンロードを用意しています。1 つは J2EE 1.3 の機能が有効になっているもの、1 つは J2EE 1.2 の機能に制限されているものです。いずれのダウンロードもコンテナは内容は同じですが、利用可能な API だけ異なります。

J2EE 1.2 の機能に加えて J2EE 1.3 の機能を備える WebLogic Server 6.1

このダウンロードでは、WebLogic Server はデフォルトで J2EE 1.3 の機能を使用して動作します。それらの機能には、EJB 2.0、JSP 1.2、サーブレット 2.3、および J2EE コネクタ アーキテクチャ 1.0 が含まれます。J2EE 1.3 の機能を有効にして、WebLogic Server 6.1 を実行しても、J2EE 1.2 のアプリケーションはそのままフルサポートされます。WebLogic Server 6.1 は、サーブレット 2.3 の最終草案 1 をサポートしていますが、以下の例外があります。

<run-as> 要素はサポートされていません。

最終草案 1 は、以下の点が最終バージョンと異なっています。

1. WebLogic Server がサポートしている Filter インタフェースには、以下のメソッドが含まれています。

doFilter(ServletRequest,ServletResponse,FilterChain)

getFilterConfig(): この Filter に対する FilterConfig を返します。

setFilterConfig(Fil-terConfig): Filter をインスタンス化して Filter-Config に渡すとき、コンテナはこのメソッドを呼び出します。

2. 以下のリスナ クラスは名前が変更されています。影響を受けるリスナは以下のとおりです。

旧: javax.servlet.ServletContextAttributesListener;

新: javax.servlet.ServletContextAttributeListener;

旧: javax.servlet.http.HttpSessionAttributesListener;

新: javax.servlet.http.HttpSessionAttributeListener;

3. HttpSessiongetServletContext() メソッドが追加されています。

4. ServletContext.getResourcePaths() メソッドが、ディレクトリ引数に追加されています。

5. ステータス コード 307 (一時的なリダイレクト) が、HttpServletResponse に追加されています。

J2EE 1.2 認定の WebLogic Server 6.1

このダウンロードでは、WebLogic Server はデフォルトで J2EE 1.3 機能が無効な状態で動作し、J2EE 1.2 の仕様と規定に完全に準拠します。

 


HTTP サーブレット API リファレンス

WebLogic Server は、Java サーブレット 2.2 API の javax.servlet.http パッケージをサポートしています。このパッケージについては、Sun Microsystems から、さらに次のドキュメントが提供されています。

 

back to top previous page next page