ORACLE JAPAN Server Release 6.1

 

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weblogic.xml デプロイメント記述子の要素

 

この章では、weblogic.xml ファイルで定義するデプロイメント記述子の要素について説明します。weblogic.xml のルート要素は <weblogic-web-app> です。次の要素が <weblogic-web-app> 要素の内部に定義されています。

http://www.bea.com/servers/wls610/dtd/weblogic-web-jar.dtdweblogic.xml でドキュメント タイプ定義(DTD)を参照することもできます。

 


description 要素

description 要素は、Web アプリケーションの説明文です。

 


weblogic-version 要素

weblogic-version 要素は、この Web アプリケーションをデプロイする WebLogic Server のバージョンを示します。この要素は参照用で、現在 WebLogic Server では使用されていません。

 


security-role-assignment 要素

security-role-assignment 要素は、次の例で示すように、レルム内のセキュリティ ロールと 1 つまたは複数のプリンシパルの間のマッピングを宣言します。

<security-role-assignment>
     <role-name>PayrollAdmin</role-name>
     <principal-name>Tanya</principal-name>
     <principal-name>Fred</principal-name>
     <principal-name>system</principal-name>
</security-role-assignment>

次の表では、security-role-assignment 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須
省略可能

説明

<role-name>

必須

セキュリティ ロール名を指定する。

<principal-name>

必須

セキュリティ レルムで定義されるプリンシパルの名前を指定する。複数の <principal-name> 要素を使用してプリンシパルをロールにマップできる。セキュリティ レルムの詳細については、『WebLogic Security プログラマーズ ガイド』を参照。

 


reference-descriptor 要素

reference-descriptor 要素は、Web アプリケーションで使用される名前をサーバ リソースの JNDI 名にマップします。reference-description 要素には次の 2 つの要素が含まれています。 resource-description 要素は DataSource などのリソースをその JNDI 名にマップします。ejb-reference 要素は、EJB を JNDI 名にマップします。

resource-description 要素

次の表では、resource-description 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<res-ref-name>

必須

リソース参照名を指定する。

<jndi-name>

必須

リソースの JNDI 名を指定する。

ejb-reference-description 要素

次の表では、ejb-reference-description 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<ejb-ref-name>

必須

Web アプリケーションで使用する EJB 参照の名前を指定する。

<jndi-name>

必須

参照の JNDI 名を指定する。

 


session-descriptor 要素

session-descriptor 要素は、次の例で示すように HTTP セッションのパラメータを定義します。

<session-descriptor>
<session-param>
<param-name>
CookieDomain
</param-name>
<param-value>
myCookieDomain
</param-value>
</session-param>
</session-descriptor>

セッション パラメータの名前と値

次の表では、session-param 要素内で定義できるセッション パラメータの名前と値について説明します。

パラメータ名

デフォルト値

パラメータ値

CookieDomain

Null

クッキーが有効になるドメインを指定する。たとえば、CookieDomain .mydomain.com に設定すると、*.mydomain.com ドメイン内のサーバにクッキーが返される。

ドメイン名には少なくとも 2 つのコンポーネントが必要である。名前を *.com または *.net に設定すると無効になる。

このパラメータを設定しない場合、デフォルトは、クッキーを発行したサーバのドメイン。

詳細については、Sun Microsystems のサーブレット仕様にある Cookie.setDomain() を参照。

CookieComment

Weblogic Server Session Tracking Cookie

クッキー ファイル内のセッションをトラッキングするクッキーを識別するコメントを指定する。

このパラメータを設定しない場合、デフォルトは WebLogic Session Tracking Cookie。アプリケーションに対して、より詳細な名前を指定できる。

CookieMaxAgeSecs

-1

セッション クッキーの有効期間を秒単位で設定する。時間が経過すると、クッキーはクライアントで期限切れになる。

値が 0 の場合、クッキーはすぐに期限切れになる。

最大値は Integer.MAX_VALUE で、クッキーは永久に期限切れにならない。

-1 に設定した場合、クッキーはユーザがブラウザを終了すると期限切れになる。

クッキーの詳細については、 Web アプリケーションにおけるセッションとセッション永続性の使用を参照。

CookieName

JSESSIONID

セッション クッキー名を定義する。設定しない場合、デフォルトは JSESSIONID。アプリケーションに対して、より詳細な名前を指定できる。ProxyByExtension を使用するときは、;jsessionid 識別子または ?jsessionid 識別子を使用して、書き直された URL を渡すことができる。

CookiePath

Null

ブラウザによるクッキーの送信先のパス名を指定する。

このパラメータを設定しない場合、デフォルトは/ (スラッシュ)。デフォルト値では、ブラウザは、WebLogic Server で指定されているすべての URL にクッキーを送信する。マップ対象を絞り込んだパスを設定し、リクエスト URL を、ブラウザがクッキーを送信するものに限定できる。

CookiesEnabled

true

セッション クッキーの使用はデフォルトで有効になっているが(推奨)、このプロパティを false に設定して無効にすることも可能。 URL 書き換えの使い方をテストするためにこのオプションをオフにする場合もある。

CookieSecure

false

このパラメータを設定すると、クライアントのブラウザは HTTPS 接続を通してだけクッキーを返送する。これにより、クッキー ID が安全であること、および HTTPS だけを使用する Web サイトにおいてのみクッキー ID が使用されることが保証される。この機能を有効にすると、HTTP 経由でのセッション クッキーは機能しなくなり、クライアントが HTTPS ではない場所に送られた場合、セッションは送信されない。

InvalidationIntervalSecs

60

WebLogic Server が、タイムアウトの無効なセッションに対してハウスクリーニング チェックを実行してから古いセッションを削除してメモリを解放するまでの待ち時間を秒単位で設定する。このパラメータを使用すると、トラフィックの多いサイトで WebLogic Server の動作を最適化できる。

最小値は毎秒(1)。最大値は、週に 1 回(604800 秒)。このパラメータを設定しない場合、デフォルトは 60 秒。

PersistentStoreDir

session_db

PersistentStoreTypefile に設定した場合、ディレクトリ パスは、WebLogic Server がセッションを保存する場所に設定される。ディレクトリ パスには、temp ディレクトリの相対パスか絶対パスのどちらかを使用。temp ディレクトリは、Web アプリケーションの WEB-INF ディレクトリ下に生成されたディレクトリか、コンテキスト パラメータ javax.servlet.context.tmpdir で指定されたディレクトリ。

各セッションのサイズに有効なセッション数をかけたサイズを保存できるだけのディスク スペースを確保する必要がある。PersistentStoreDir に作成されたファイルを見ると、セッションのサイズがわかる。各セッションのサイズは、シリアライズされたセッション データの変更のサイズによって異なる。

このディレクトリを複数サーバ間での共有ディレクトリにすると、ファイル永続セッションをクラスタ対応にできる。

このディレクトリは手動で作成する必要がある。

PersistentStoreTable

wl_servlet_sessions

PersistentStoreTypejdbc に設定されているときにだけ適用される。デフォルト以外のデータベース テーブル名を選択するときに使用する。

PersistentStorePool

なし

永続ストレージに使用される JDBC 接続プールの名前を指定する。

データベース接続プールの設定の詳細については、「JDBC 接続の管理」を参照。

PersistentStoreType

memory

永続ストレージの方法を次のいずれかに設定する。

  • memory − 永続セッション ストレージを無効にする。

  • file − ファイル ベースの永続性を使用する(上記の「PersistentStoreDir」を参照)。

  • jdbc − データベースを使用して永続セッションを保存する(上記の「PersistentStorePool」を参照)。

  • replicated memory と同じだが、セッション データはクラスタ化されたサーバ間でレプリケートされる。

  • cookie − すべてのセッション データはユーザのブラウザ内のクッキーに格納される。

  • replicated_if_clustered − Web アプリケーションがクラスタ構成のサーバにデプロイされている場合は、有効になっている PersistentStoreType がレプリケートされる。クラスタでない場合は、memory がデフォルトである。

PersistentStoreCookieName

WLCOOKIE

クッキーベースの永続性に使用するクッキーの名前を設定する。詳細については、 クッキーベースのセッション永続性の使用を参照。

IDLength

52

セッション ID のサイズを設定する。

最小値は 8 バイト、最大値は Integer.MAX_VALUE で指定した値。

WAP アプリケーションを作成する場合、WAP プロトコルはクッキーをサポートしていないため、URL を書き換える必要がある。また、一部の WAP デバイスでは、URL の長さに 128 文字(パラメータも含む)の制限がある。この制限によって、URL 書き換えで転送できるデータ サイズが限られる。パラメータ用の領域を確保するには、WebLogic Server でランダムに生成されるセッション ID のサイズをこのパラメータで制限する。

TimeoutSecs

3600

WebLogic Server がセッションをタイムアウトするまでの待ち時間を秒単位で設定する(秒数)。

最小値は 1、デフォルト値は 3600、最大値は MAX_VALUE で指定した整数値。

トラフィックの多いサイトでは、セッションのタイムアウトを調整すると、アプリケーションの動作を最適化できる。ブラウザ クライアントでいつでもセッションを終了できるようにする必要がある場合でも、ユーザがサイトを離れるか、ユーザのセッションがタイムアウトになれば、サーバに接続する必要はなくなる。

このパラメータは、web.xmlsession-timeout 要素(分単位で定義)によってオーバーライドされる可能性がある。詳細については、 session-config 要素を参照。

JDBConnectionTimeoutSecs

120

WebLogic Server が JDBC 接続をタイムアウトするまでの待ち時間を秒単位で設定する(秒数)。

URLRewritingEnabled

true

URL 書き換えを有効にする。これによって、セッション ID が URL にエンコーディングされ、クッキーがブラウザで無効の場合にセッション トラッキングが実行される。

ConsoleMainAttribute


WebLogic Server Administration Console のセッション モニタを有効にした場合、このパラメータを、モニタリングされた各セッションを認識するためのセッション パラメータの名前に設定する。詳細については、「WebLogic ドメインのモニタ」を参照。

 


jsp-descriptor 要素

jsp-descriptor 要素は、JSP のパラメータ名と値を定義します。パラメータは名前と値の組み合わせで定義します。次の例では、complieCommand パラメータのコンフィグレーション方法を示します。この例のパターンを使って、すべての JSP コンフィグレーションを入力してください。

<jsp-descriptor>
     <jsp-param>
          <param-name>
            compileCommand
          </param-name>
          <param-value>
            sj
          </param-value>
     </jsp-param>
</jsp-descriptor>

JSP パラメータの名前と値

次の表では、<jsp-param> 要素内で定義できるパラメータの名前と値について説明します。

パラメータ名

デフォルト値

パラメータ値

compileCommand

javac、または WebLogic Server Administration Console の [サーバ] の [コンフィグレーション] の [コンパイラ] タブ
でサーバ用に定義した Java コンパイラ

生成された JSP サーブレットのコンパイルに使用する標準 Java コンパイラの絶対パスを指定する。たとえば、標準 Java コンパイラを使用するには、以下のようにシステム内の場所を指定する。

<param-value>
  /jdk130/bin/javac.exe
</param-value>

パフォーマンスを向上させるために、IBM Jikes や Symantec sj などの別のコンパイラを指定する。

compileFlags

なし

1 つまたは複数のコマンドライン フラグをコンパイラに渡す。フラグが複数の場合は、スペースで区切る。次に例を示す。

<jsp-param>
  <param-name>compileflags</param-name>
  <param-value>-g -v</param-value>
</jsp-param>

compilerclass

なし

WebLogic Server の仮想マシンで実行される Java コンパイラの名前(javac または sj のような実行可能コンパイラの代わりに使用する)。このパラメータが設定されている場合、compileCommand パラメータは無視される。

encoding

ユーザのプラットフォームのデフォルト エンコーディング

JSP ページで使用されるデフォルトの文字セットを指定する。標準 Java 文字セット名を使用する。

このパラメータを設定しない場合、デフォルトはユーザのプラットフォームのエンコーディング。

JSP コードに含まれる JSP ページ ディレクティブはこの設定をオーバーライドする。次に例を示す。

<%@ page contentType="text/html; charset=custom-encoding"%>

compilerSupports
Encoding

true

true に設定すると、JSP コンパイラは、JSP ページの page ディレクティブに含まれる contentType 属性で指定されたエンコーディングを使用する。contentType が指定されていない場合は、jsp-descriptor の encoding パラメータで定義されたエンコーディングを使用する。

false に設定すると、JSP コンパイラは、中間の .java ファイルを作成するときに JVM 用のデフォルト エンコーディングを使用する。

keepgenerated

false

JSP コンパイル プロセスの間に生成される Java ファイルを保存する。このパラメータを true に設定しない限り、生成された Java ファイルはコンパイル後に削除される。

noTryBlocks

false

JSP ファイルに多数のまたは深くネストされたカスタム JSP タグがあり、コンパイル時に java.lang.VerifyError 例外を受け取った場合は、このフラグを使って JSP を正しくコンパイルできるようにする。

packagePrefix

jsp_servlet

すべての JSP ページがコンパイルされるパッケージを指定する。

pageCheckSeconds

1

JSP ファイルが変更されたために再コンパイルする必要があるかどうかをチェックする間隔を秒単位で設定する。変更されている場合は、依存関係もチェックされ、再帰的に再ロードされる。

0 に設定した場合は、リクエストされたときにページがチェックされる。-1 に設定した場合は、サーバが再起動するまでページはチェックされない。JSP ページによって使用されるクラスでサーブレットのクラスパスに存在するものもすべて再ロードされる。

precompile

false

true に設定すると、Web アプリケーションのデプロイ (再デプロイ) 時または WebLogic Server の起動時に、変更されたすべての JSP が自動的にあらかじめコンパイルされる。

verbose

true

true に設定すると、デバッグ情報がブラウザ、コマンド プロンプト、および WebLogic Server ログ ファイルに出力される。

workingDir

内部に生成されるディレクトリ

WebLogic Server が、JSP 用に生成された Java と コンパイル済みのクラス ファイルを保存するディレクトリの名前。

 


container-descriptor 要素

<container-descriptor> 要素は、Web アプリケーション用の汎用パラメータを定義します。

check-auth-on-forward 要素

<check-auth-on-forward/> 要素は、サーブレットまたは JSP から転送されたリクエストの認証を必要とするときに追加します。再認証を必要としない場合、このタグは省略します。次に例を示します。

<container-descriptor>
<check-auth-on-forward/>
</container-descriptor>

デフォルトの動作はサーブレット 2.3 仕様のリリースで変更されたことに注意してください。この仕様では、転送されたリクエストに認証は必要ありません。

redirect-with-absolute-url

<redirect-with-absolute-url> 要素は、javax.servlet.http.HttpServletResponse.SendRedirect() メソッドでのリダイレクトに相対 URL と絶対 URL のどちらを使用するかを制御します。プロキシ HTTP サーバを使用しており、URL を非相対リンクに変換したくない場合は、この要素を false に設定します。

デフォルトの動作では、URL が非相対リンクに変換されます。

 


charset-params 要素

<charset-params> 要素は、Unicode 以外の処理でコードセット動作を定義するために使います。

input-charset 要素

<input-charset> 要素を使って、GET データと POST データの読み取りにどの文字セットを使用するのかを定義します。次に例を示します。

<input-charset>
<resource-path>/foo</resource-path>
<java-charset-name>SJIS</java-charset-name>
</input-charset>

詳細については、 HTTP リクエストのエンコーディングの識別を参照してください。

次の表では、<input-charset> 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<resource-path>

必須

リクエストの URL に含まれている場合、<java-charset-name> で指定されている Java 文字セットを使用するように WebLogic Server に知らせるパス。

<java-charset-name>

必須

使用する Java 文字セットを指定する。

.

charset-mapping 要素

<charset-mapping> 要素を使って、IANA 文字セット名を Java 文字セット名にマップします。次に例を示します。

<charset-mapping>
    <iana-charset-name>Shift-JIS</iana-charset-name>
    <java-charset-name>SJIS</java-charset-name>
</charset-mapping>

詳細については、 IANA 文字セットの Java 文字セットへのマッピングを参照してください。

次の表では、<charset-mapping> 要素内で定義できる要素について説明します。

要素

必須/
省略可能

説明

<iana-charset-name>

必須

<java-charset-name> 要素で指定された Java 文字セットにマップされる IANA 文字セット名を指定する。

<java-charset-name>

必須

使用する Java 文字セットを指定する。

 

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