デザイン ビュー

デザイン ビューでは Web サービスがグラフィカルに表現され、Web サービスの構築状況や、クライアント アプリケーションや外部リソース(データベース、他の Web サービスなど)との会話の方式が、統一された図式で表示されます。デザイン ビューで表示できるのは、JWS ファイルのみです。CTRL ファイルは、デザイン ビューに表示される Web サービスのコンポーネントとして示されるのみです。

 

デザイン ビューの基本事項

デザイン ビューでは、Web サービス自体は画面中央のボックスで表示されます。クライアント アプリケーションは、Web サービスの左側に表示されます。Web サービスとクライアントの間の会話は、矢印で示されます。クライアントから Web サービスに向いた矢印は、クライアントが Web サービスに対して呼び出す可能性のある処理を表します。Web サービスからクライアントに向いた矢印は、Web サービスがクライアントに非同期メッセージを送信するためのコールバックを表します。

Web サービスで使用できるさまざまな種類の外部リソースは、Web サービスの右側に示されます。これらのリソースは、データベースでも、エンタープライズ JavaBean でも、さらに他の Web サービスでもかまいません。コントロール、つまり Web サービスとその外部リソースの間のインタフェースは、Web サービスとリソースをつなぐ矢印によって表されます。Web サービスからコントロールに向かっての矢印は、Web サービスがコントロールを呼び出すための Java メソッドを表します。また、コントロールから Web サービスへの矢印は、Web サービスにイベントを通知するためにコントロールが使用できるコールバックを表します。

デザイン ビューでコンポーネントを構築および編集する

クライアントと Web サービスの間のインタフェースを追加するには、[処理の追加] と表記されたドロップダウン ボックスをクリックします。コントロールを追加するには、[コントロールの追加] と表記されたドロップダウン ボックスをクリックします。

新しくメソッド、コールバック、またはコントロールを追加した後に、プロパティ エディタでそのプロパティを編集することができます。Web サービスの機能をより詳細に制御するには、ソース ビューに切り替えて基底のコードを直接編集します。特定のメソッドのソース コードを表示するには、そのメソッドの名前をクリックします。特定のコントロールのソース コードを表示するには、コントロール名を右クリックして、[.ctrl 内の定義に移動] を選択します。

XML マップ

WebLogic Workshop を使用して構築された Web サービスは本質的には XML(Extensible Markup Language)メッセージを介して外部と通信する Java クラスであるため、矢印は Web サービスで実装される「XML マップ」と呼ばれる Java/XML インタフェースをも表します。特定の XML マップを表示および編集するには、矢印の画像をダブルクリックします。Web サービス通信の基本アーキテクチャの詳細については、「Web サービスとは」を参照してください。XML マップの詳細については、XML マップを使用する理由を参照してください。

会話およびバッファ

「S」、「C」、および「F」の文字が入った楕円は、Web サービスが会話をサポートする方式を示します。「S」が入った楕円は、そのメソッドで会話が開始されることを意味します。「C」の文字が入った楕円は、メソッドまたはコールバックで会話が続行されることを意味します。「F」の文字が入った楕円は、メソッドまたはコールバックで会話が終了されることを意味します。会話は、クライアントとサービス間、およびサービスとコントロール間の非同期のやり取りの管理に使用します。

上の図では、クライアントとサービスをつなぐメソッドおよびコールバックが、会話に参加しています。コントロールをサービスにつなぐメソッドおよびコールバックも会話形式です。会話の詳細については、概要 : 会話を参照してください。デザイン ビューに表示された Web サービスに会話を追加する手順については、会話のサポートを追加するにはを参照してください。  

メッセージ キュー(別名「バッファ」)は、ばねの絵で表現されています。上の図では、メソッド requestReport および cancelReport がバッファされています。バッファを使用すると、Web サービスを実行しているサーバが過負荷状態になることを防げるだけでなく、長期実行されている処理の待機をクライアントがブロックしないようにすることができます。メッセージのキューとバッファの詳細については、サービス コントロールをカスタマイズする : メソッドとコールバックをバッファリングするおよび非同期性を利用して長期間の処理を実現するを参照してください。

関連トピック

ステップ 2 : 非同期通信のサポートを追加する