9.5 ファセット検索の管理

ファセット検索ページは、ページの左側にファセット検索リージョンがあり、ページの右側にレポートがあります。

ファセット検索ページを作成するには、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用します。

9.5.1 ファセット検索の例

ファセット検索ページの例を表示します。

ファセット検索ページには、ファセット検索リージョンおよびレポートがあります。ファセット検索リージョンはページの左側に表示され、ユーザーはファセット値を選択して検索結果を絞り込むことができます。検索結果を絞り込み、ユーザーが目的のデータを簡単に見つけることができるようにします。結果リージョンの右側には、レポートまたはカード・ビューで表示されるクラシック・レポートがあります。ファセット検索ページの作成は、アプリケーションの作成ウィザードとページの作成ウィザードの両方でサポートされています。

SAMPLE$PROJECTS表を基に作成されたファセット検索ページの例を次に示します。

faceted_search.pngの説明が続きます
図faceted_search.pngの説明

9.5.2 アプリケーションの作成ウィザードを使用したファセット検索の作成

アプリケーションの作成ウィザードを実行して、ファセット検索ページを含む新しいアプリケーションを作成します。

ファセット検索ページを持つアプリケーションを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. 作成」ボタンをクリックします。
  3. 「新規アプリケーション」をクリックします。
  4. 「名前」で、開発者がアプリケーションを識別するための名前を入力します。
  5. 「外観」で、デフォルトのテーマ・スタイルおよびメニュー・レイアウト(「Vita」、「サイド・メニュー」)をそのまま使用するか、「外観」フィールドの横にある「外観の設定」アイコンをクリックして変更します。
  6. 「ページの追加」をクリックして、ファセット検索を選択します。
  7. ファセット検索ページの追加ダイアログで、次の項目を設定します。
    1. ページ名: このページの名前を入力します。
    2. アイコンの設定: このページのナビゲーション・メニューに表示するアイコンを選択します。
    3. レポート・タイプとして、「レポート」または「カード」を選択します。
    4. 表: 表またはビューを選択します。

      選択内容に応じて動作が異なります。

      • : 「表」を選択した場合、APEXデータ・ディクショナリ・キャッシュを使用してファセットが自動検出されます。

      • ビュー: 「ビュー」を選択した場合、ファセットは自動検出されません。開発者は、ビューに基づくファセット・レポート・ページを作成できますが、「検索」フィールドが含められるのは、検索可能なVARCHAR2列のみです。

    5. 次に表示される内容は、「レポート」「カード」のどちらを選択したかによって異なります。
      • レポート: レコードを作成または更新するためのフォーム・ページを含めるには、「フォームを含める」を選択します。
      • カード: 各カードに表示する情報を選択します(「カード・タイトル」「説明列」および「追加のテキスト列」)。
    6. 詳細: 「詳細」を展開して、次のオプションを構成します。
      • ホームページとして設定: このページをアプリケーションのホームページにします。

      • 管理ページとして設定: 有効にすると、「管理」の下にこのページが表示されるようになります。

      • ページのヘルプ: ユーザーが「ページのヘルプ」を選択したときに表示するテキストを入力します。

    7. 「ページの追加」をクリックします。
  8. 機能: アプリケーションに含める機能を選択します。「機能」は、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。詳細は、「機能」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  9. 設定: このアプリケーションの生成に使用する設定を指定します。属性の詳細は、「設定」の横にある「ヘルプ」アイコンをクリックします。
  10. 「アプリケーションの作成」をクリックします。

9.5.3 ページの作成ウィザードを使用したファセット検索の作成

ページの作成ウィザードを実行して、既存のアプリケーションに新規ファセット検索ページを追加します。

ページの作成ウィザードを実行してファセット検索ページを作成するには、次のステップを実行します。

  1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
  2. アプリケーションを選択します。
  3. 「ページの作成」をクリックします。
  4. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. ページ・タイプ: 「コンポーネント」「レポート」を選択します。

      ヒント:

      コンポーネント・ページは、ページ・レベルの機能を提供し、指定されたアプリケーション内でレポート、フォーム、チャート、カレンダなどを複数回追加できます。機能ページは、アプリケーション・レベルの機能を提供し、アプリケーションごとに1回のみ追加できます。

    2. ファセット検索を選択します。
  5. 「ページ属性」で、次のステップを実行します。
    1. ページ番号: 新しいページ番号を入力した場合、ウィザードによって新しいページが作成されます。既存のページ番号を入力した場合、ウィザードによってそのページにコンポーネントが追加されます。
    2. ページ名: ページの名前を指定します。
    3. ブレッドクラム - ページでブレッドクラム・ナビゲーション・コントロールを使用するかどうかを選択します。ブレッドクラム・ナビゲーションを含めることに決定した場合、追加の属性が表示されます。
    4. 「次」をクリックします。
  6. 「ナビゲーションのプリファレンス」で、次のステップを実行します。
    1. このページをどのようにナビゲーション・メニューに統合するかを選択します。詳細は、フィールドレベル・ヘルプを参照してください。
    2. 「次」をクリックします。
  7. 「データ・ソース」で、ページの「データ・ソース」を選択します。
    • ローカル・データベース: データはローカル・データベースをソースとします。
    • REST対応SQLサービス: データは、REST対応SQLを使用して接続が定義されるリモート・データベースをソースとします。REST対応SQL参照を作成または保守するには、「共有コンポーネント」「REST対応SQL」にナビゲートします。
    • Webソース: データは、Webソース・モジュールを使用して定義されるRESTful Webサービスをソースとします。Webソース・モジュールを作成または保守するには、「共有コンポーネント」「Webソース・モジュール」にナビゲートします。

    ヒント:

    実行するステップは、選択したデータ・ソースによって異なります。このタスクでは、データ・ソースが「ローカル・データベース」であると仮定しています。

  8. 「ソース・タイプ」には、新規ページのソースを指定します。
    • :
      • 表/ビューの所有者: ファセット検索ページを作成している表の所有者を選択します。

      • 表/ビューの名前: ページの基になる表またはビューを選択します。

      • 表示形式: クラシック・レポートの表示を選択します(「レポート」または「カード」)。

      • レポートに含めるファセットを選択します。ファセットは、実行時に検索フィールドとして表示されます。

        ファセットの推奨事項は、表内のデータの統計に基づいています。「リフレッシュ」をクリックすると、列統計がリフレッシュされ、推奨事項が改善されます。

    • SQL問合せ:
      • SQL SELECT文を入力: SQL問合せを入力します。例を参照するには、「SQL問合せ例」リージョンを展開します。
  9. 「作成」をクリックします。

ヒント:

外部データ・ソースの詳細は、REST対応SQL参照の管理およびWebソース・モジュールの管理を参照してください。

9.5.4 ファセット検索の編集

ファセット検索ページを構成するコンポーネントを確認するには、ページ・デザイナで属性を表示します。

ファセット検索ページには、ユーザーが検索結果を絞り込んで、結果をレポートまたはカード・ビューで表示できるファセットされたリージョンがあります。

注意:

カード・ページのSQL問合せには、CARD_MODIFIERSCARD_LINKなどの特殊な別名が含まれています。カードを新しいページにリンクするには、基礎となるSQL問合せのCARD_LINKが適切なターゲットを指すように更新する必要があります。例の詳細は、Oracle Application Expressチュートリアル: アプリケーションの構築プロジェクト・フォームを管理するためのプロジェクト・カードのリンクを参照してください。

ファセット検索ページのコンポーネントを確認するには、次のステップを実行します。

  1. ページ・デザイナでページを表示します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. ページを選択します。
    ページ・デザイナが表示されます。
  2. 「検索」リージョンを確認します。「レンダリング」タブの「左の列」の下で、「検索」リージョンを見つけて選択します。
    faceted_search_facets.pngの説明が続きます
    図faceted_search_facets.pngの説明

    「検索」のリージョン・タイプは、ファセット検索です。検索フィールドはファセットに表示されます。ファセットはアイテムに似ていますが、次のような固有の特性があります。

    • ネーミング規則: ファセットではアイテムと同じネーミング規則が使用されます。デフォルトでは、ウィザードによってファセット名の先頭にP<page no>_<item name>が付けられます(P5_SEARCHなど)

    • 複数列のフィルタリング: 検索ファセット・タイプは複数の列に基づいてフィルタ処理でき、外部でない場合は常にファセット・リージョンの最上部に表示されます。

    • 列に関連付け: ファセットは、レポート・リージョンの列に関連付けられます。

    • チェックボックスまたは選択リストのファセットの相違点: 「チェックボックス」または「選択リスト」などのファセット・タイプでは、ファセット値を選択または入力するためのUIを指定します。これらは、タイプ名が同じであっても、ページ・アイテムと同様には実装されません。このため、ほとんどの動的アクションはファセットに適用されません。

  3. レポート・リージョンを確認します。「レンダリング」タブで、レポート・リージョン(プロジェクトのタスクなど)を見つけて選択します。
    faceted_report_region.pngの説明が続きます
    図faceted_report_region.pngの説明

    前述の例では、レポートの「タイプ」がローカル・データベースのSAMPLE$PROJECT_TASKS表を基にして作成された「クラシック・レポート」であることが属性に示されています。