4.12 ワークスペースの作成およびOracle Application Expressユーザーの追加

アプリケーションの開発やインストールの前に、ワークスペースを作成し、Oracle Application Expressユーザーを追加し、ワークスペースにサインインする必要があります。

4.12.1 ワークスペースとユーザーについて

ワークスペースでは、オブジェクト、データおよびアプリケーションをプライベートに保持しながら、同一のOracle Application Expressのインストール内で複数のユーザーが作業できます。

JavaScriptを有効にしたWebブラウザを使用してワークスペースにログインし、Oracle Application Expressのホーム・ページにアクセスします。

各ワークスペースには、一意のIDおよび名前が含まれます。インスタンス管理者は、Oracle Application Express管理サービス内にワークスペースを手動で作成するか、ユーザーにリクエストを送信してもらうことができます。Oracle Application Express管理サービスは、Oracle Application Expressインスタンス全体を管理するための個別のアプリケーションです。

参照:

4.12.2 Oracle REST Data Servicesを使用したAdministration Servicesへのアクセス

Oracle Application Express Administration Servicesには、インストール・プロセスで作成またはリセットされたインスタンス管理者アカウントとパスワードを使用してサインインします。

ワークスペースとユーザー・アカウントを手動で作成するには、Oracle Application Express管理サービスと呼ばれる、Oracle Application Expressインスタンス全体を管理するための個別のアプリケーションにサインインします。

Oracle Application Express管理サービスにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Webブラウザで、Oracle Application Express管理サービス・アプリケーションにナビゲートします。

    ヒント:

    デフォルトで、Oracle REST Data Servicesを介してOracle Application Expressにアクセスするためのコンテキスト・ルートは/ordsです。Oracle Application Expressにアクセスするために/apexのコンテキスト・ルートを持つ場合、Oracle REST Data Servicesをインストールする前に、ords.warファイルの名前をapex.warに変更します。『Oracle REST Data Servicesインストレーション、構成および開発ガイド』」の、Oracle REST Data Servicesのインストールに関する項を参照してください。

    設定ではOracle REST Data Servicesを使用するため、次に進みます。

    http://hostname:port/apex/apex_admin
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    hostnameは、Oracle REST Data Servicesがインストールされているシステムの名前です。

    portは、Oracle REST Data Servicesの構成時に割り当てられるポート番号です。デフォルトのインストールでは、この番号は8080です。詳細は、『Oracle REST Data Servicesインストレーション、構成および開発ガイド』を参照してください。

    apexは、Oracle REST Data Servicesの構成時に定義されるサービス名です。

  2. サインイン・ページで、次のステップを実行します。
    • ユーザー名 - 「インスタンス管理アカウントの作成または更新」で指定したOracle Application Express管理者アカウントのユーザー名を入力します。

    • パスワード - Oracle Application Express管理者アカウントのパスワードを入力します。

    • 「管理にサインイン」をクリックします。

    設定によっては、初めてログインするときにパスワードの変更を要求される場合があります。

4.12.3 ワークスペースの手動作成

Oracle Application Express Administration Servicesにサインインしてワークスペースを手動で作成します。

ワークスペースを手動で作成するには、Oracle Application Express管理サービスと呼ばれる個別のアプリケーションにサインインします。Oracle Application Express Administration Servicesには、インストール・プロセスで作成またはリセットされたADMINアカウントとパスワードを使用してサインインします。

Oracle Application Expressのワークスペースを手動で作成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスへのアクセス。

    Oracle Application Express管理サービスが表示されます。次に、ワークスペースを作成します。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「ワークスペースの作成」をクリックします。

    ワークスペースの作成ウィザードが表示されます。

  4. 「ワークスペースの指定」で、次を入力します。
    1. ワークスペース名: 一意のワークスペース名を入力します。
    2. 「ワークスペースID」: 新しいワークスペースIDを自動的に生成させるために、「ワークスペースID」は空白のままにしておきます。ワークスペースIDは、100000より大きい正の整数にする必要があります。
    3. ワークスペースの説明: ワークスペースの説明を入力します。
    4. 「次」をクリックします。
  5. 「スキーマの指定」で、既存のスキーマを再利用するか、新しく作成するかを指定します。

    既存のスキーマを使用する場合

    1. 「既存のスキーマを再利用」で、「はい」を選択します。
    2. リストからスキーマを選択します。
    3. 「次」をクリックします。

    新しいスキーマを作成する場合

    1. 「既存のスキーマを再利用」で、「いいえ」を選択します。
    2. スキーマの名前とパスワードを入力します。
    3. 領域割当てを指定します。
    4. 「次」をクリックします。
  6. 「管理者の指定」で、ワークスペース管理者の情報を入力して、「次へ」をクリックします。
  7. 選択内容を確認して、「ワークスペースの作成」をクリックします。

4.12.4 Oracle Application Expressユーザーの作成

Oracle Application Express管理サービスで新規ユーザーを作成します。

管理者パスワードを使用してOracle Application Express管理サービスにサインインし、新規ユーザーを作成します。

Oracle Application Expressのユーザー・アカウントを作成するには、次のステップを実行します。

  1. Oracle Application Express管理サービスにサインインします。

    Oracle Application Express管理サービスが表示されます。

  2. 「ワークスペースの管理」をクリックします。
  3. 「ワークスペース・アクション」で、「開発者とユーザーの管理」をクリックします。
  4. 「ユーザーの作成」をクリックします。
  5. 「ユーザー属性」に、適切な情報を入力します。*印が付いているフィールドは必須フィールドです。

    ヒント:

    Oracle Application Express内のほとんどの属性には、フィールドレベル・ヘルプが含まれています。フィールドレベル・ヘルプを含む属性には、疑問符(?)の形をしたライト・グレーのアイコンが表示されます。フィールドレベルでのヘルプを表示するには、「ヘルプ」アイコンをクリックします。

  6. 「アカウント権限」で、次のように入力します。
    1. ワークスペース: リストからワークスペースを選択します。

    2. デフォルトのスキーマ: データの参照、アプリケーションの作成およびSQLスクリプトの実行に使用するデフォルト・スキーマを指定します。

      使用可能なスキーマが複数あるワークスペースを使用する場合、このスキーマがデフォルトになります。この設定でセキュリティは制御されず、ユーザーのプリファレンスのみが制御されます。

    3. 管理者ユーザー: このユーザーがワークスペースの管理者権限を持つかどうかを指定します。

      管理者には、すべてのコンポーネントへのアクセス権が付与されます。さらに、管理者はユーザー・アカウント、グループおよび開発サービスを管理できます。インスタンス管理者によって無効にされているコンポーネントは使用できないことがあります。

    4. 開発者ユーザー: このユーザーが開発者権限を持つかどうかを指定します。

      開発者は、アプリケーション・ビルダーまたはSQLワークショップ(あるいはその両方)へのアクセス権を所有する必要があります。インスタンス管理者によって無効にされると、これらのコンポーネントは使用できないことがあります。

    5. アプリケーション・ビルダー・アクセス: 開発者がアプリケーション・ビルダーへのアクセス権を所有するかどうかを決定します。

    6. SQLワークショップ・アクセス: 開発者がSQLワークショップへのアクセス権を持つかどうかを決定します。

    7. チーム開発アクセス: 開発者がチーム開発へのアクセス権を持つかどうかを決定します。

    8. アカウントの可用性の設定: 「ロック済」を選択すると、アカウントは使用できなくなります。「ロック解除済」を選択すると、アカウントを使用できるようになります。

      ユーザーが「ワークスペース・プリファレンス」に指定された許可されるログイン失敗の最大回数を超過すると、そのアカウントは自動的にロックされます。

  7. 「パスワード」で、次のステップを実行します。
    • パスワード: 大/小文字を区別してパスワードを入力します。

    • パスワードの確認: パスワードを再度入力します。

    • 初回使用時にパスワードの変更が必要: 「いいえ」を選択すると、ユーザーは期限が切れるまで同じパスワードを使用できます。「はい」を選択すると、ユーザーは初回のログイン時に、パスワードをすぐに変更するよう要求されます。

  8. 「ユーザーの作成」または「作成後、別のものの作成」をクリックします。

4.12.5 Oracle REST Data Servicesを使用したワークスペースへのサインイン

Oracle REST Data Servicesを使用してワークスペースにサインインする方法を理解します。

資格証明(ワークスペース名、ユーザー名およびパスワード)を使用して、ワークスペースにサインインします。

ワークスペースにサインインするには、次のステップを実行します。

  1. Webブラウザで、Oracle Application Expressのサインイン・ページにナビゲートします。

    設定ではOracle REST Data Servicesを使用するため、次に進みます。

    http://hostname:port/apex/
    

    各要素の意味は次のとおりです。

    • hostnameは、Oracle REST Data Servicesがインストールされているシステムの名前です。

    • portは、Oracle REST Data Servicesの構成時に割り当てられるポート番号です。デフォルトのインストールでは、この番号は8080です。詳細は、『Oracle REST Data Servicesインストレーション、構成および開発ガイド』を参照してください。

    • apexは、Oracle REST Data Servicesの構成時に定義されるサービス名です。

    「サインイン」ページが表示されます。

  2. サインイン・ページで、次の用に入力します。
    • 作業領域: 作業領域の名前を入力します。

    • ユーザー名: ユーザー名を入力します。

    • パスワード- パスワードを大/小文字を区別して入力します。

  3. 「サインイン」をクリックします。

    設定によっては、初めてログインするときにパスワードの変更を要求される場合があります。

参照: