1 Oracle Data Miner

Oracle Data Minerは、Oracle SQL Developerの拡張です。Oracle Data Minerは、Oracle Databaseの機能である、Oracle Data Miningのグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。

データ・アナリストは、直観的なOracle Data Minerグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用して、隠れたパターンや関係を発見したり、データから洞察を得ることができます。Oracle Data Minerでは、あらゆる操作が、高度なビジネス・インテリジェンスに適した、セキュアでスケーラブルな単一プラットフォームであるOracle Databaseで行われます。Oracle Data Minerは、データの移動および重複を排除し、セキュリティを維持し、生データが有益な情報になるまでの待機時間を最小限に抑えます。企業は、データを活用し、分析の質を高めるために、Oracle Data Minerを使用できます。

Oracle Data Minerは、データ・マイニング・プロセスで必要になるデータ準備およびモデル構築の実行に役立ちます。

データ・マイニング・プロセスについて

データ・マイニングは、データからパターンおよび傾向を抽出することで、大量のデータから有用な情報を抽出するプロセスです。

データ・マイニングには、データの問題定義、収集およびクレンジングと、モデル構築が必要です。一般的なデータ・マイニング・プロジェクトで費やされる時間のほとんどが、データの把握および処理に注がれています。

Oracle Data Minerの概要

Oracle Data Minerは、Oracle SQL Developerの拡張です。これは、Oracle Databaseの機能である、Oracle Data Miningのグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。

  • Oracle Data Minerを使用すると、ユーザーは次の目的で記述モデルおよび予測モデルを構築できます。

    • 顧客行動の予測

    • 最適顧客のターゲット化

    • 顧客のクラスタ、セグメントおよびプロファイルの発見

    • 顧客維持リスクの特定

    • 有望な販売機会の特定

    • 異常な行動の検出

  • Oracle Data Minerには、プログラマがモデルを構築して使用できるようにするためのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)が備えられています。

  • Oracle Data Minerワークフローは、ユーザーの分析方法を取得して文書化します。これを保存し、他のユーザーと共有して、詳細な分析方法を自動化できます。

  • Oracle Data MinerのGUIは、Oracle SQL Developer 3.0以降の拡張で、データ・アナリストは次のことを実行できます。

    • データベース内のデータの直接操作

    • データのグラフィカルな検索

    • 複数のデータ・マイニング・モデルの構築および評価

    • 新しいデータへのOracle Data Minerモデルの適用

    • エンタープライズ全体での、Oracle Data Miner予測および洞察の活用

図1-1に、Oracle Data Minerのサンプルのワークフローを示します。

図1-1 サンプルのData Minerワークフロー

図1-1の説明が続きます
「図1-1 サンプルのData Minerワークフロー」の説明

Oracle Data Minerが作成した予測モデルをアプリケーション開発者がアプリケーションに統合して、新たなビジネス・インテリジェンスの予測、パターンおよび発見を自動的に検出し、エンタープライズ全体に配布できます。

Oracle Data Minerのアーキテクチャ

Oracle Data Minerは、1つのサーバーと1つ以上のクライアントで構成されます。

Oracle Data Minerをインストールする前に、Oracle Data Minerのアーキテクチャを理解する必要があります。

  • Oracle Data Miner (クライアント)は、Oracle SQL Developer 3.0以降の統合機能です。

  • Oracle Database 12cリリース1 (12.2) Enterprise Edition (Oracle Database Personal Editionを含む)またはそれ以前のバージョンのOracle Database Enterprise Editionがサーバーです。データベースの他にも、Oracle Data MinerではData Minerリポジトリ・アカウントのインストールが必要です。このリポジトリは、ODMRSYSという名前のデータベースにある個別のアカウントです。このリポジトリは、Data Minerリポジトリを使用するための適切な権限が付与された、データベース内のすべてのユーザー・アカウントで共有されます。

図1-2に、Oracle Data Minerのコンポーネントを示します。

図1-2 Oracle Data Minerコンポーネント

図1-2の説明が続きます
「図1-2 Oracle Data Minerコンポーネント」の説明

Oracle Database Enterprise Editionには、Oracle Data Minerのサポートにおいて重要な次のサービスが含まれています。

  • Oracle Data Miner: Oracle Database Enterprise EditionのオプションであるOracle Advanced Analyticsのコンポーネント。Oracle Data Minerには、Oracle Data Minerのモデル構築、テストおよびスコアリングの機能が備えられています。

  • Oracle XML DB: ワークフロー仕様の詳細などOracle Data Minerリポジトリ・メタデータを管理するためのサービスを提供します。

  • Oracle Scheduler: Oracle Data Minerワークフローをスケジュールするためのエンジンを提供します。

  • Oracle Text: テキストのマイニングをサポートするために必要なサービスを提供します。

Oracle Data Minerのスニペット

スニペットとは、SQLファンクション、オプティマイザ・ヒント、その他のPL/SQLプログラミング技法などのコード・フラグメントです。

SQL Developerには、PL/SQLプログラムの作成に役立つスニペットが用意されています。スニペットは、構文のみの場合や、例が含まれる場合もあります。SQLワークシートを使用しているとき、またはSQLワークシートやSQL問合せノードを使用してPL/SQLファンクションやプロシージャを作成したり編集しているときに、スニペットを挿入および編集できます。

  • SQLワークシートを開く: SQLワークシートを開くには、SQL Developerの「接続」に移動し、使用する接続を右クリックし、「SQLワークシートを開く」を選択します。

  • スニペットの挿入: SQLワークシート、PL/SQLファンクションまたはPL/SQLプロシージャのコードにスニペットを挿入するには、「スニペット」ウィンドウからスニペットをドラッグしてコードの目的の位置にドロップします。次に、SQL関数が現在のコンテキストで有効になるように構文を編集します。関数名の上にポインタを置くと、SQL関数の簡単な説明がツールチップに表示されます。Oracle Data Minerには、DBMS_PREDICTIVE_ANALYTICSEXPLAIN、PREDICTおよびPROFILEプロシージャ、および予測、クラスタリングまたは特徴抽出を使用してデータをスコアリングするためのData Mining機能用のスニペットが用意されています。

関連項目:

SQLワークシートの詳細は、SQL Developerのオンライン・ヘルプを参照してください。

予測分析のスニペットの使用

Oracle SQL Developerでは、予測分析のスニペットのリストを表示して、それらを使用できます。

予測分析ファンクションのリストを表示し、スニペットを使用するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle SQL Developerを開きます。
  2. Oracle Data Minerに使用している接続を選択します。
  3. SQL Developerメニューから、「表示」に移動し、「スニペット」を選択します。
  4. ドロップダウン・リストから、「予測分析」を選択します。

    スニペットの予測分析グループには、次のスニペットが含まれています。

    • 説明: ターゲット列の説明で属性を影響の順序にランク付けするには、DBMS_PREDICTIVE_ANALYTICS.EXPLAIN()を使用します。

    • 予測: 入力データの値に基づいてターゲット列の値を予測するには、DBMS_PREDICTIVE_ANALYTICS.PREDICT()を使用します。

    • 異常予測ファンクション: 異常顧客を予測するには、異常検出予測問合せを使用します。

    • 予測分類ファンクション: 動的分類を使用して予測を行います。

    • クラスタ予測ファンクション: 顧客が属するクラスタを予測します。

    • 予測機能セット・ファンクション: 機能セットを予測して、基礎となる顧客データの一般的な特性を提供します。

    • 予測回帰ファンクション: アフィニティ・カードを使用する可能性が高い顧客の年齢を予測します。

    • プロファイル: 同じターゲット値を持つレコードを識別するルールを生成するには、DBMS_PREDICTIVE_ANALYTICS.PROFILE()を使用します。

  5. スニペットを使用するには、スニペットをSQLワークシートか、またはPL/SQLプログラムの任意の位置にドラッグします。

    注意:

    説明、予測、プロファイルの各スニペットでは、1つ以上のDROP文が次のようにコメントアウトされています。

    --DROP TABLE mining_explain_result;

    これらのスニペットのいずれかを複数回実行する場合は、DROP文のコメント文字を削除します。

説明スニペットを「SQLワークシート」にドラッグすると、次のように表示されます。

--Available in Oracle Enterprise DB 10.2 and later

--Ranks attributes in order of influence to explain a target column.

--For more info go to: http://www.oracle.com/pls/db112/vbook_subject?subject=dma

--Remove comment on the Drop statement if you want to rerun this script

--DROP TABLE mining_explain_result;

--Perform EXPLAIN operation

BEGIN

DBMS_PREDICTIVE_ANALYTICS.EXPLAIN(

data_table_name => '"CUSTOMERS"',

explain_column_name => '"CUST_GENDER"',

result_table_name => 'mining_explain_result',

data_schema_name => '"SH"');

END;

/

--output first 10 rows from resulting table mining_explain_result

COLUMN ATTRIBUTE_NAME FORMAT A30

COLUMN ATTRIBUTE_SUBNAME FORMAT A30

COLUMN EXPLANATORY_VALUE FORMAT 0D999999

COLUMN RANK FORMAT 999999

select * from mining_explain_result where rownum < 10;

このコードを実行すると、次の結果が表示されます(「スクリプトの出力」内)。

anonymous block completed

ATTRIBUTE_NAME ATTRIBUTE_SUBNAME EXPLANATORY_VALUE RANK

----------------- ------------------------------ ----------------- ------

CUST_LAST_NAME 0.151359 1

CUST_MARITAL_STATUS 0.015043 3

CUST_INCOME_LEVEL 0.002592 4

CUST_CREDIT_LIMIT 0.000195 5

CUST_EMAIL 0.000000 6

CUST_TOTAL 0.000000 6

CUST_TOTAL_ID 0.000000 6

CUST_FIRST_NAME 0.000000 6

9 rows selected

Oracle Data Minerリポジトリのインストールについて

Oracle Data Minerリポジトリは、Oracle Data Minerクライアントが接続するデータベースに存在します。リポジトリには、ワークフローに関するメタデータが格納されます。

Oracle by ExampleチュートリアルのOracle Data Miner 4.1の設定では、Oracle Data Minerリポジトリをインストールし、アカウントに権限を付与する方法について説明しています。このチュートリアルでは、次のステップについて説明します。

  1. SQL Developerを使用して、Data Minerユーザー・アカウントを作成します。

  2. Data Minerユーザー用のSQL Developer接続を作成します。

  3. Data Minerリポジトリをインストールします。

    デフォルトでは、サンプル・データがインストールされます。これらの表およびビューのロードの選択を解除できます。

    必要に応じて、GUIを使用してリポジトリを削除できます。

リポジトリを削除した場合、またはOBEを使用しない場合は、リポジトリを再インストールする必要があります。

リポジトリをインストールすると、接続に使用しているユーザー・アカウントに権限が自動的に付与されます。

別のアカウントに権限を付与するには、そのアカウントのデータベース接続を定義し、Data Minerナビゲータでアカウントを開きます。アカウントに正しい権限が付与されていないという通知がGUIによって示されます。「OK」をクリックして、権限の付与を作成します。DBA権限を使用してログインする必要があります。

GUIを使用したData Minerリポジトリのインストール

Data Minerリポジトリのインストール・プロセスは、「Data Miner」タブから初めてSQL Developer接続をアクティブ化したときに、自動的に開始されます。

リポジトリをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 接続をダブルクリックします。リポジトリがインストールされていない場合は、警告メッセージに
    Repository not Installed
    と表示されます。このメッセージは、リポジトリがインストールされていないときにプロジェクトを作成しようとした場合にも表示されます。

    「はい」をクリックして、接続先のデータベースにData Minerリポジトリをインストールします。

    注意:

    複数のデータベース接続がある場合は、1つの接続のみを使用して、リポジトリをインストールする必要があります。その他の接続には、権限を付与する必要があります。

  2. 接続先のデータベースの管理アカウントを使用してログインします。

  3. 「リポジトリのインストール設定」ダイアログ・ボックスが開きます。

    • リポジトリの名前 - ODMRSYS。この名前を変更することはできません。

    • デフォルト表領域および一時表領域を選択し、「OK」 をクリックします。

      Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降に接続している場合には、Oracle ASM表領域のみが表示されるように、永続表領域がフィルタされます。一時表領域はOracle ASMである必要はありません。

      Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以前に接続している場合には、フィルタは行われません。

  4. 「Data Minerリポジトリのインストール」ダイアログ・ボックスが開きます。デフォルトでは、Oracle by Exampleチュートリアルによってデモ・データがインストールされ、使用されます。「開始」をクリックして、インストールを開始します。

    注意:

    サンプル・データには、SHスキーマが必要です。

  5. インストールには、数分かかることがあります。インストールが完了すると、タスクが正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。「ログを表示」をクリックして、タスクのログを確認できます。終了したら、「閉じる」をクリックします。

  6. 複数の接続がある場合は、次のように各接続に権限を付与する必要があります。

    1. 接続をクリックします。

    2. 「必要な権限がありません」ダイアログ・ボックスで、「はい」をクリックして権限を付与します。

    3. 接続先のデータベースの管理アカウントを使用してログインします。

    4. 「Data Minerの権限付与」ダイアログ・ボックスで、「開始」をクリックして、権限を付与し、サンプル・データをインストールします。

    5. タスクが完了すると、タスクが正常に完了したことを示すメッセージが表示されます。「ログを表示」をクリックして、タスクのログを確認できます。

    6. 終了したら、「閉じる」をクリックします。

Oracle Data Minerリポジトリの削除について

Oracle Data Minerの使用を停止する場合は、リポジトリを削除する必要があります。Oracle Databaseのバージョンを別のバージョンにアップグレードするときに、リポジトリの削除が必要になる場合もあります。

リポジトリを削除すると、すべてのワークフローおよび内部表が削除されます。Oracle Data Minerによって作成されたモデルは削除されます。表またはビュー作成ノードによって作成された表は削除されません。

注意:

リポジトリの削除を元に戻すことはできません。リポジトリを削除すると、リポジトリおよびData Minerによって作成されたすべての内部ユーザー・オブジェクトが完全に削除されます。削除されるオブジェクトには、表作成ノードによって生成されたモデル、表またはビュー、結果の格納に使用される非表示の表(モデル・ビューア)、およびテキスト変換のサポートに使用されるテキスト仕様オブジェクトが含まれています。また、すべてのData Minerワークフローも削除されます。ワークフローを保存するには、エクスポートし、後でインポートします。

リポジトリを削除する前に、開いているプロジェクトまたはワークフローがないことを確認します。接続が開かれていると、プロセスが失敗する場合があります。

リポジトリの削除を正常に完了するため、ODMRUSERのロールがあるセッションをアクティブにすることはできません。アクティブなODMRUSERセッションがあると、オブジェクトがロックされ、リポジトリの削除がブロックされることがあります。

リポジトリを削除するプロセスの間:

  • このプロセス中に新しい接続を確立することは、データベースによって許可されません。

  • ODMRUSERロールがあるすべてのセッションが自動的に切断されます。

  • すべてのワークフローおよび内部表が削除されます。Oracle Data Minerによって作成されたモデルは削除されます。表またはビュー作成ノードによって作成された表は削除されます。

注意:

リポジトリを削除した後、データ・マイニングを実行するには、リポジトリを再度インストールする必要があります。

GUIを使用したData Minerリポジトリの削除

Oracle Data Minerリポジトリはデータベースごとに1つです。複数のデータベース接続がある場合は、1つの接続でのみ使用されているリポジトリを削除する必要があります。

リポジトリを削除するには、次の手順を実行します。

  1. SQL DeveloperのUIで、「ツール」に移動し、「Data Miner」をクリックします。次に、「リポジトリの削除」をクリックします。
  2. 「リポジトリの削除」ダイアログ・ボックスが開きます。リポジトリを削除する接続を選択します。必要に応じて、ここで接続を追加および編集できます。
  3. DBA権限でログインし、「OK」をクリックします。
  4. 切断されるセッションのリストが表示されます。「OK」をクリックして続行します。
  5. 「Data Minerリポジトリの削除」ダイアログ・ボックスが開きます。「開始」をクリックして、リポジトリの削除プロセスを開始します。このプロセスには数分かかる場合があります。個別のメッセージは、どのステップが実行中であるかを示しています。

    操作の完了後、ログ・ファイルを調べて、どの操作が実行されたかを確認します。

Oracle Data Minerリポジトリの移行について

移行には、リポジトリの変換が必要になる場合があります。移行が必要な場合は、Oracle Data Minerリポジトリの移行ダイアログ・ボックスが開きます。

インストールされているData Minerリポジトリとの互換性がない、新しいバージョンのSQL Developerをダウンロードした場合は、データ・マイニングに使用する接続を開いたときに、Data Minerリポジトリのアップグレードが必要であることが通知されます。この問題について説明するメッセージがGUIによって発行され、必要な移行を実行するかどうかを確認されます。「はい」と応答すると、管理パスワードを要求されます。

GUIを使用したOracle Data Minerリポジトリの移行

Oracle Data Minerクライアントのアップグレード時またはSQL DeveloperがインストールされているOracle Databaseのアップグレード時に、Oracle Data Minerリポジトリの移行が発生します。

次の場合に、Oracle Data Minerリポジトリを移行する必要があります。

  • 4.0より前のバージョンのSQL DeveloperがOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降にインストールされ、SQL Developer 4.0以降のクライアントを使用して接続する、つまりクライアントをアップグレードしようとしている場合。

  • Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以前のバージョンにインストールされたSQL Developer 4.0、およびデータベースはOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.4)以降にアップグレードされます。

Data Minerナビゲータで接続を開くと、これらのいずれかの状態が検出されます。ODMRSYSデフォルト永続表領域がASM表領域でない場合は、ASM表領域を要求するダイアログが表示されます。ASM表領域は、ODMRSYSにすでに指定されている既存のデフォルト永続表領域と置き換わるのではなく、ワークフローXMLデータを格納するworkflow_data列をODMR$_WORKFLOWS表に変換します。workflow_dataは通常、ODMRSYSに格納されている最大のデータ・コンポーネントです。この方法により、移行の実行に必要な時間が短縮されます。

リポジトリの移行では、一時表領域が要求されません。

Oracle Data Minerの使用方法

Oracle Data Minerの使用方法を学習するための様々な方法をリストします。

次の方法でOracle Data Minerの使用方法を学習できます。

  • Oracle By Exampleチュートリアルを使用する

  • サンプル・データを使用して実際に試用する

  • オンライン・ヘルプを使用する

  • Oracle Data Mining Forumで質問する

  • データ・マイニング全般およびOracle Data Minerの詳細に関する参考情報としてOracle Data Minerのドキュメントを参照する。

Oracle By Example for Oracle Data Miner 4.1

Oracle By Exampleチュートリアルでは、Oracle Data Minerをインストールし、使用する方法を学習できます。

次の方法を学習できます。

  • Oracle Data Miner 4.1の設定: このチュートリアルでは、Oracle Database 12cに接続されているOracle SQL Developer 4.1内でOracle Data Minerを使用するための設定のプロセスについて説明しています。

  • Oracle Data Miner 4.1の使用: このチュートリアルでは、Oracle Data Miner 4.1を使用してOracle Database 12cでデータ・マイニングを実行する方法について説明しています。ここでは、Oracle Data Minerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用して、データ・マイニングのビジネス上の問題を探り、解決します。Oracle Data MinerのGUIは、Oracle SQL Developerバージョン4.1の拡張機能として含まれています。

  • GLMと組み合せた機能の選択および生成の使用: このチュートリアルでは、Oracle Data Miner 4.1を使用して、Oracle Database 12cの一般化線形モデル(GLM)のOracle実装に対する拡張を活用する方法について説明しています。これらの拡張には、機能の選択および生成のサポートが含まれています。

  • 期待値の最大化クラスタリング・モデルを使用したテキスト・マイニングの実行: このチュートリアルでは、クラスタリング・モデルの適用時に、新しいテキスト・マイニングの拡張を活用するためのOracle Data Miner 4.1の使用について説明しています。ここでは、クラスタリング・モデルで期待値の最大化(EM)アルゴリズムを使用する方法を学習します。

  • Oracle Data Miner 4.1での予測問合せの使用: このチュートリアルでは、Oracle Data Miner 4.1を使用して、マイニング・データに対して予測問合せを使用する方法について説明しています。

  • Oracle Data MinerワークフローでのSQL問合せノードの使用: このチュートリアルでは、Oracle Data Miner 4.1ワークフローで新しいSQL問合せノードを使用する方法について説明しています。

注意:

チュートリアルは、Oracle Learning LibraryのOracle Data Miner 12c OBE Seriesの下にあります。

サンプル・データ

Oracle Data Minerをインストールすると、サンプル・データが自分のアカウントにロードされます。

注意:

SHサンプル・スキーマはOracle Database 12.2には付属していません。サンプル・スキーマをインストールするには、DBサンプル・スキーマに移動します。

Oracle Data Minerのオンライン・ヘルプ

Oracle Data Minerに固有のオンライン・ヘルプは、ヘルプ・フォルダOracle Data Minerの概要と使用にあります。

Oracle Data Minerのオンライン・ヘルプを表示または検索するには、「ヘルプ」をクリックして、「目次」をクリックします。次に、「目次」を展開し、ヘルプ・センターの「目次」タブのOracle Data Minerの概要と使用に移動します。

特定のダイアログ・ボックスに関するヘルプを取得するには、「ヘルプ」ボタンをクリックするか、または[F1]を押します。ワークフローのオブジェクトに関するヘルプを取得するには、そのオブジェクトを選択し、[F1]キーを押します。

オンライン・ヘルプには、参照トピックおよびGUIの仕組みを説明したトピックが含まれています。参照トピックを表示するには、オンライン・ヘルプのヘルプ・コンテンツを展開するか、またはオンライン・ヘルプ内を検索します。

オンライン・ヘルプの検索
オンライン・ヘルプを検索するには、ヘルプ・センターの最上部にある検索ボックスを使用します。

検索する1つ以上の単語を検索ボックスに入力し、[Enter]を押します。

検索オプションとして、大文字/小文字を区別するか、指定したすべての単語に基づいてトピックを照合するか、指定したいずれかの単語に基づいて照合するか、ブール式に基づいて照合するか、のいずれかを選択します。

検索では、Oracle Data Minerリリース・ノートを含め、Oracle Data Minerのすべてのオンライン・ヘルプ・トピックを対象にフルテキスト検索が実行されます。

検索を取り消すには、取消しの記号。赤の四角。をクリックします。

Oracle Data Mining Forum

Oracle Data Mining Forumは、データ・マイニングおよびOracle Data Minerに関するディスカッションを共有、参加および追跡できるディスカッション・フォーラムです。参加するには、ログインする必要があります。

Oracle Data MinerおよびOracle Data Miningについてディスカッションするには、Oracle Data Minerディスカッション・フォーラムに参加します。

Oracle Data Minerのドキュメント

Oracle Data Minerは、Oracle Data Miningのグラフィカル・ユーザー・インタフェースです。Oracle Data Minerは、Oracle Database Enterprise EditionのオプションであるOracle Advanced Analyticsのコンポーネントです。

Oracle Data Minerのドキュメントは、インストールしたデータベースのバージョン用のOracle Databaseドキュメント・ライブラリに含まれています。ドキュメント・ライブラリは「ドキュメント」サイトの「データベース」セクションにあります。