6 「Data Modeler」ページ
「Data Modeler」ページには、基本的なレポート機能を備えたOracle SQL Developer Data Modelerの統合バージョンがあります。既存のスキーマからのダイアグラムの作成、データ・ディクショナリ情報の取得、DDL文の生成、およびダイアグラムのエクスポートを実行できます。
注意:
Data Modelerインタフェースでスキーマのオブジェクトを作成および編集できます。
6.1 ダイアグラムおよびオブジェクトのナビゲート
「ダイアグラム」タブには、保存されたData Modelerダイアグラムがリストされます。ダイアグラムを右クリックすると、プロパティを開くためのオプションやプロパティを保存、削除および表示するためのオプションがあります。リスト内のダイアグラムをクリックすると、ダイアグラムを開くオプションとともにサムネイル・プレビューが表示されます。
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新規ダイアグラムを作成するには、「ダイアグラム」タブで、「検索」フィールドの横にあるアイコンをクリックします。
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既存のダイアグラムを開くには、「ダイアグラム」タブでダイアグラムを選択または右クリックして、「開く」をクリックします。
注意:
ダイアグラムは、SQL Developer Webユーザー・スキーマのデータベースに格納されます。Data Modelerを初めて使用するときに、ダイアグラムを格納するためのOSDDMW_DIAGRAMS
表がスキーマに作成されます。
接続が指定されている場合、Oracle SQL Developer Data ModelerではOSDDMW_DIAGRAMS表からインポートしたり、この表にエクスポートできます。詳細は、SQL Developer Data Modelerを使用したダイアグラムの共有に関する項を参照してください。
「ナビゲータ」タブには、各スキーマで使用可能なオブジェクトがリストされます。ドロップダウン・リストからスキーマおよびオブジェクト型を選択できます。特定のスキーマの場合、表オブジェクトを選択すると、その特定のスキーマに属するすべての表が左ペインに表示されます。表を展開すると、その列を表示できます。右ペインで選択したダイアグラムにオブジェクトをドラッグ・アンド・ドロップできます。エディタ・ペインのダイアグラムへのオブジェクトの追加アイコンをクリックして、ダイアグラムにオブジェクトを追加することもできます。
保存済ダイアグラムのコンテンツを検索したり、「ナビゲータ」タブで名前でオブジェクトを検索することもできます。検索機能では大/小文字が区別されず、一致するエントリがすべて取得され、ワイルドカード文字を使用する必要はありません。
表またはビューのコンテキスト・メニューは、次のもので構成されます。
ダイアグラムへのオブジェクトの追加: 選択したオブジェクトを選択したダイアグラムに追加します。
ダイアグラムへの依存関係を持つオブジェクトの追加 :選択したダイアグラムに、オブジェクトに関連する親表と子表を追加します。
オブジェクトをスター・スキーマとしてダイアグラムに追加: 選択したオブジェクトをダイアグラムに追加し、データ・ディクショナリでオブジェクトに関連する外部キーおよび暗黙外部キーを検索します。関連する表またはビューがダイアグラムに追加され、スター・スキーマ・レイアウトが適用されます。暗黙外部キーを参照してください
新規作成、編集、テンプレートとして使用: 特定のスキーマの新規オブジェクト(表またはビューなど)を作成したり、既存のオブジェクトを編集したり、または初期コンテンツに対して既存のオブジェクトを使用して新規オブジェクトを作成します。「表のプロパティ」ダイアログおよび「ビューのプロパティ」ダイアログを参照してください。
順序の追加/編集: 選択したスキーマの順序を作成または編集します。「順序のプロパティ」ダイアログを参照してください。
索引の追加: 表の索引を作成します。「索引のプロパティ」ダイアログを参照してください。
6.2 データ・モデリング・エディタについて
エディタ・ペインで、リレーショナル・ダイアグラムを作成および操作できます。
オブジェクトを選択すると、右ペインでオブジェクトのプロパティを検査できます。編集できるプロパティは背景および境界線の色のみです。たとえば、表が選択されている場合、表示されるプロパティは、「列」、「主キー」、「一意制約」、「索引」、「外部キー」、「コメント」および「色」です。「色の選択」ダイアログ・ボックスのカラー・パレットから選択することで、背景の色と境界線の色を編集できます。「背景」および「境界線の色」フィールドの横にある「リセット」アイコンをクリックすると、デフォルトの色に戻ります。
ダイアグラムを作成する際、次のことが行えます。
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マウスをドラッグしてオブジェクトを移動します。
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関係のないオブジェクトを調整または移動します。
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他のオブジェクトから行と交差しないように、関係線に角を追加します。関係線を右クリックしてドラッグし、角を作成します。元の図形にリストアするには、「X」アイコンをクリックします。
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ボックスを囲むハンドルをドラッグして、オブジェクトのサイズを変更します。
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オブジェクトを右クリックして、DDL文のプレビュー、暗黙外部キーの更新、削除、編集または定義を行うオプションを選択します。
Data Modelerツールバー・アイコンは次のとおりです。
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ダイアグラムを保存: 現在選択しているダイアグラムを保存します。ダイアグラムは、ユーザーのスキーマ内に作成される表に格納されます。
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ダイアグラムの印刷: 選択したダイアグラムを印刷します。
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SVGに保存: 現在選択しているダイアグラムをSVG形式のイメージ・ファイルに保存します。
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ダイアグラムへのオブジェクトの追加: ダイアログが表示され、特定のスキーマから選択済ダイアグラムに1つ以上のオブジェクトを選択できます。検索フィールドに
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またはいくつかの文字を入力して、選択したスキーマからオブジェクトをリストします。 -
ノートの追加: 選択したダイアグラムにノートを追加します。「テキスト」や「色」など、右ペインに関連するプロパティを表示するノートを選択します。
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テキストを入力するには、テキスト・ボックスを展開して情報を入力します。
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ノートの背景、境界またはテキストの色を選択するには、ボックスをクリックして必要な色を選択します。デフォルトの色に戻すには、「リセット」アイコンをクリックします。
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削除: 選択したオブジェクトをダイアグラムから削除します。複数のオブジェクトを選択するには、[Ctrl]キーを押しながらオブジェクトを選択します。
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ズーム・イン: 現在選択しているダイアグラムに詳細を表示します。表示されるオブジェクトは少なくなります。
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ズーム・アウト: 現在選択しているダイアグラムを概略的に表示します。表示されるオブジェクトは多くなります。
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画面に合わせる: 関連するすべてのオブジェクトを現在選択しているダイアグラムのウィンドウにあわせ、必要な場合は図形およびテキスト・ラベルの大きさを調節します。
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実際のサイズ: 現在選択しているダイアグラムの図形とテキスト・ラベルをデフォルト・サイズに調整します。
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レイアウト: 自動レイアウト: ダイアグラム内のオブジェクトを、より意味があり体裁がよいと考えられるレイアウトに再配置します。再配置に不満がある場合は、「元に戻す」をクリックすると、以前のレイアウトにリストアできます。
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レイアウト: スター・レイアウト: ダイアグラム内のオブジェクトをスター・スキーマ・レイアウトで再配置します。スター・スキーマ・レイアウトでは、ファクト表は中央に配置され、関連するディメンション表はファクト表のまわりに配置されます。
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DDLプレビュー: オブジェクトを作成するために生成されるDDL文を表示します。プレビューするオブジェクトの上にカーソルをドラッグし、「DDLプレビュー」をクリックすると、選択したオブジェクトのDDLをプレビューできます。DDL文をワークシートに保存または送信するオプションがあります。DDLの生成方法のオプションを指定するには、「オプション」をクリックします。
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現在のスキーマのDDLプレビュー: 現在のスキーマに対して生成されるDDL文を表示します。DDL文をワークシートに送信できます。スキーマのDDLオプションを指定するには、「オプション」をクリックします。
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ダイアグラム・レポート: 選択したダイアグラムの表およびビューのレポートを生成します。
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スキーマ・レポート: 選択したスキーマの表およびビューのレポートを生成します。
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ヘルプ: データ・モデリング・エディタのヘルプを表示します。