1 Oracle SQL Developer Webについて

Oracle SQL Developer Webは、ORDS (Oracle REST Data Services)を使用したブラウザベースのアプリケーションであり、デスクトップベースのOracle SQL Developerの多くのデータベース開発機能および管理機能が提供されます。

注意:

Oracle SQL Developer Webの一部の機能は、DBAロールを持つユーザーとしてサインインした場合にのみ使用できます。このような機能の場合は、機能の説明の始めに使用制限があることを示す文が表示されます。次に例を示します。

可用性アイコン DBAロールを持つデータベース・ユーザーとしてサインインしている場合にのみ使用可能です。

主な機能には、ワークシートでのSQL文およびスクリプトの実行、データのエクスポート、既存のスキーマのData Modelerダイアグラムの作成、およびデータベース管理者によるデータベースの監視の有効化が含まれています。

統合開発環境の詳細は、Oracle SQL Developerのサイトを参照してください。

1.1 SQL Developer Webユーザー・インタフェースについて

SQL Developer Webユーザー・インタフェースには、次の3つのコンポーネントがあります。

ヘッダー

ヘッダーには、セレクタ・アイコン、メイン・メニュー、ヘルプ・アイコンおよびユーザー・ドロップダウン・リストが含まれています。

  • セレクタ・アイコン

    ダッシュボードSQL Developerのヘッダーを切り替えたり、「管理」メニューにアクセスするには、セレクタ・アイコンセレクタ・アイコンをクリックします。


    selector_options.jpgの説明が続きます
    図selector_options.jpgの説明
  • メイン・メニュー

    メイン・メニューには、使用可能なページがリストされます。ダッシュボードは単一のページであるため、メイン・メニューはありません。SQL Developerヘッダーのメイン・メニューには、次のタブがあります。

    • ホーム: SQL Developer Webでアクティビティおよびステータスの概要を示すウィジェットを表示します。ホーム・ページを参照してください。

    • アクティビティ: データベースのパフォーマンスおよびその他の特性を表示するいくつかのページがあります。アクティビティ・ページを参照してください。
    • ワークシート: SQLコマンドおよびPL/SQLコマンドを入力および実行できます。「ワークシート」ページを参照してください。

    • Data Modeler: 既存のデータベース・スキーマからのダイアグラムの作成、DDL文の生成およびレポートの作成が可能です。「Data Modeler」ページを参照してください。

  • 「ヘルプ」アイコン

    表示しているページのコンテキスト・ヘルプまたはオンライン・ヘルプを開くには、ヘルプ・アイコンをクリックします。

  • ユーザー・ドロップダウン・リスト

    ユーザー・ドロップダウン・リストには、サインインしているデータベース・ユーザーが表示され、それを開くと次の項目が表示されます。

    • プリファレンス: 優先するタイム・ゾーンとユーザー・インタフェース言語を設定できるダイアログが開きます。使用できる言語は、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語および中国語です。

    • ログ: SQL Developer Webセッションで行われたHTTPコールのリストを表示するダイアログを開きます。

    • バージョン情報: データベースおよびその他のコンポーネントのバージョン情報に加え、著作権情報とライセンス情報を表示するダイアログが開きます。

    • サインアウト: データベース・セッションからサインアウトします。

ステータス・バー

ステータス・バーには、ログ・ファイルにリンクするアイコンが含まれています。3つのアイコン(「エラー」、「警告」、「プロセス」)は、ログ・ファイルに適用されたフィルタです。

statusbar.pngの説明が続きます
図statusbar.pngの説明

エラー警告: 「エラー」または「警告」ダイアログを表示します。ここでは、失敗したRESTコールまたはアプリケーションのその他の問題のログ・エントリをリストします。

プロセス: 「プロセス」ダイアログを表示します。このダイアログで、終了したRESTコールまたは進行中のRESTコールが記録されます。

「ログ」通知リンク: 「エラー」、「警告」、「プロセス」、「SQL履歴」および「SQLの結果」タイプのログ・エントリを含む「ログ」ダイアログを表示します。

1.2 Oracle SQL Developer Webへのアクセス

Oracle SQL Developer WebはOracle REST Data Servicesに含まれています。

SQL Developer Webにアクセスするには、次の手順を実行する必要があります。

  1. Oracle REST Data ServicesでSQL Developer Webを有効にします。詳細は、Oracle REST Data Servicesインストレーション、構成および開発ガイドコマンドライン・プロンプトを使用した高度なインストールを参照してください。

  2. SQL Developer Webを使用するには、SQL Developer WebでスキーマがREST対応になっているデータベース・ユーザーとしてサインインする必要があります。

    DBAロールを持つデータベース・ユーザーとして次のコードを実行します。

    BEGIN
     ords_admin.enable_schema(
      p_enabled => TRUE,
      p_schema => 'schema-name',
      p_url_mapping_type => 'BASE_PATH',
      p_url_mapping_pattern => 'schema-alias',
      p_auto_rest_auth => TRUE
     );
     commit;
    END;

    説明:

    • schema-nameは、すべて大文字のデータベース・スキーマ名です。
    • schema-aliasは、ユーザーがSQL Developer Webへのアクセスに使用するURLに表示されるスキーマ名の別名です。セキュリティ対策として、スキーマ名自体は使用せず、スキーマ名が公開されないようにすることをお薦めします。
    • p_auto_rest_authは、REST/メタデータ・カタログ/エンドポイントに認可が必要であることを指定します。RESTでは、メタデータ・カタログを使用して、スキーマの公開されているサービスのリストを取得します。
  3. SQL Developer Webのログイン・ページ(http://domain name/ords/sql-developer)で、ユーザー名を入力して、「次」をクリックします。

    URLが/ords/<Username>に変わります。パスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。有効にされたスキーマにDBAロールがある場合は、「ダッシュボード」ページが表示されます。それ以外の場合、SQL Developerのホーム・ページが表示されます。

    ログアウトすると、ログイン・ページ(http://domain name/ords/sql-developer)に戻り、再びユーザー名の入力を求められます。

ダッシュボードからSQL Developer Webホーム・ページに移動するには、画面の左上にある「セレクタ」アイコンセレクタをクリックし、「SQL Developer」をクリックします。または、ダッシュボードの「クイック・リンク」ボックスで関連するアイコンをクリックして、SQL Developer Web機能に直接アクセスすることもできます。