223 OWA_SEC
OWA_SEC
パッケージは、カスタム認証のためのインタフェースを提供します。
参照:
このパッケージの実装の詳細は、次のマニュアルを参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
223.2 OWA_SECサブプログラムの要約
この表は、OWA_SECサブプログラムをアルファベット順に示し、簡単に説明しています。
表223-1 OWA_SECパッケージのサブプログラム
サブプログラム | 説明 |
---|---|
クライアントのホスト名を戻します。 |
|
クライアントのIPアドレスを戻します。 |
|
ユーザーが入力したパスワードを戻します。 |
|
ユーザーが入力したユーザー名を戻します。 |
|
カスタム認証に使用するPL/SQLアプリケーションを使用可能にします。 |
|
ページが存在するレルムを定義します。 |
223.2.1 GET_CLIENT_HOSTNAMEファンクション
このファンクションは、クライアントのホスト名を戻します。
構文
OWA_SEC.GET_CLIENT_HOSTNAME RETURN VARCHAR2;
戻り値
ホスト名。
223.2.2 GET_CLIENT_IPファンクション
このファンクションは、クライアントのIPアドレスを戻します。
構文
OWA_SEC.GET_CLIENT_IP RETURN OWA_UTIL.IP_ADDRESS;
戻り値
IPアドレス。owa_util.ip_address
データ・タイプは、先頭から4つの要素にIPアドレスの4つの数値が格納されたPL/SQL表です。たとえば、IPアドレスが123.45.67.89
で、変数ipaddr
がowa_util.ip_addressデータ・タイプである場合、変数には次のように値が含まれます。
ipaddr(1) = 123 ipaddr(2) = 45 ipaddr(3) = 67 ipaddr(4) = 89
223.2.3 GET_PASSWORDファンクション
このファンクションは、ユーザーがログインに使用したパスワードを戻します。
構文
OWA_SEC.GET_PASSWORD RETURN VARCHAR2;
戻り値
パスワード。
使用上のノート
安全のため、このファンクションは、カスタム認証が使用されている場合にのみTRUE値を戻します。カスタム認証を使用していない場合にこのファンクションをコールすると、ファンクションは未定義の値を戻します。このため、データベースのパスワードが漏洩することはありません。
223.2.4 GET_USER_IDファンクション
このファンクションは、ユーザーがログインに使用したユーザー名を戻します。
構文
OWA_SEC.GET_USER_ID RETURN VARCHAR2;
戻り値
ユーザー名。
223.2.5 SET_AUTHORIZATIONプロシージャ
このプロシージャは、OWA_CUSTOMパッケージの初期化部分でコールされると、PL/SQLゲートウェイの認証スキームを設定します。
これによって、ユーザーが要求したプロシージャを実行する前にユーザーの認証を実行するAUTHORIZE
ファンクションが実装されます。AUTHORIZE
ファンクションが配置される位置は、選択したスキームによって異なります。
構文
OWA_SEC.SET_AUTHORIZATION( scheme IN INTEGER);
パラメータ
表223-2 SET_AUTHORIZATIONプロシージャのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
認証スキーム。
ファンクションから |
関連項目