2.17 コンプライアンス・フレームワーク(Oracle ORAchkおよびOracle EXAchk)のトラブルシューティング
この項で説明する手順に従って、コンプライアンス・フレームワーク(Oracle ORAchk/Oracle EXAchk)に関連する問題をトラブルシューティングおよび修正します。
- Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの問題のトラブルシューティング方法
次の手順に従って、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkに関連する問題を修正します。 - デバッグ出力を取得する方法
デバッグ情報を取得するには、次の手順に従います。 - リモート・ログインの問題
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkでSSHまたはSCPの特定と実行に問題がある場合、それらのツールではリモート・チェックを実行できません。 - 権限の問題
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkを実行するのに十分なディレクトリ権限が必要です。 - パフォーマンスの低下、スキップしたチェックおよびタイムアウト
これらの手順に従って、パフォーマンスの低下やその他の問題を修正します。
親トピック: リスクの分析とベスト・プラクティスへの準拠
2.17.1 Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの問題をトラブルシューティングする方法
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkに関連する問題を修正するには、次の手順に従います。
2.17.3 リモート・ログインの問題
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkでSSHまたはSCPの特定と実行に問題がある場合、それらのツールではリモート・チェックを実行できません。
また、次の場合は、root
特権コマンドが機能しません。
-
パスワードなしのリモート
root
ログインがSSHで許可されていない場合 -
Expectユーティリティが
root
パスワードを渡すことができない場合
注意:
RAT_EXPECT_DEBUG
およびRAT_EXPECT_STRACE_DEBUG
変数は、Oracleサポートまたは開発の指示があった場合にのみ設定してください。RAT_EXPECT_DEBUG
およびRAT_EXPECT_STRACE_DEBUG
変数を他の変数やユーザー・インタフェース・オプションと使用すると、トレース時に収集されるデータの量を制限できます。標準出力を取得するには、script
コマンドを使用します。
リモートの問題を解決する際の一時的な回避策として、各ノードでローカルにレポートを実行し、それらを後でマージします。
orachk -local
exachk -local
orachk –merge zipfile 1 zip file 2 > zip file 3 > zip file ...
exachk –merge zipfile 1 zip file 2 > zip file 3 > zip file ...
2.17.4 権限の問題
Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkを実行するのに十分なディレクトリ権限が必要です。
-
Oracle Clusterwareがインストールされている場合は、次のようになります。
-
Oracle Grid Infrastructureホームの所有者として、Oracle EXAchkを
/opt/oracle.SupportTools/exachk
にインストールします。 -
Oracle Grid Infrastructureホームの所有者として、Oracle ORAchkを
CRS_HOME/suptools/orachk
にインストールします。
-
-
Oracle Clusterwareがインストールされていない場合は、次のようになります。
-
root
として、Oracle EXAchkを/opt/oracle.SupportTools/exachk
にインストールします。 -
root
(可能な場合)として、Oracle ORAchkを(便利な場所に)インストールしますまたは
Oracleソフトウェアのインストール・ユーザーまたはOracle Databaseホームの所有者として、Oracle ORAchkを(便利な場所に)インストールします
-
2.17.5 パフォーマンスの低下、チェックのスキップおよびタイムアウト
次の手順に従って、パフォーマンスの低下やその他の問題を修正します。
watchdog.log
ファイルには、killing stuck commandのようなエントリも格納されます。
問題の原因によっては、スキップされたチェックが表示されないこともあります。