3.20 STARTUP
目的
STARTUP
コマンドを使用すると、RMAN環境内からターゲット・データベースを起動できます。このコマンドは、SQL*PlusのSTARTUP
コマンドと同じです。
また、RMANのSTARTUP
コマンドでは、サーバー・パラメータ・ファイルや初期化パラメータ・ファイルがない場合にも、NOMOUNT
モードでインスタンスを起動できます。この機能は、消失したサーバー・パラメータ・ファイルのリストアを必要とする場合に役立ちます。
関連項目:
データベースの起動と停止の方法については『Oracle Database管理者ガイド』を、SQL*Plus STARTUP
構文については『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
前提条件
RMANがターゲット・データベースに接続されている必要があります。このコマンドは、ターゲット・データベースの起動のみに使用できます。
使用上の注意
RMANのSTARTUP
コマンドでは、サーバー・パラメータ・ファイルや初期化パラメータ・ファイルがない場合にも、NOMOUNT
モードでインスタンスを起動できます。この機能は、消失したサーバー・パラメータ・ファイルのリストアを必要とする場合に役立ちます(例3-74を参照)。
セマンティクス
構文要素 | 説明 |
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データベースがオープン状態の場合、 |
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インスタンスを起動してからデータベースをマウントしますが、オープンはしません。 |
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データベースをマウントせずにインスタンスを起動します。パラメータ・ファイルが存在しない場合、RMANは一時パラメータ・ファイルでインスタンスを起動します。 |
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ターゲット・データベースで使用するテキスト・ベースの初期化パラメータ・ファイルのファイル名を指定します。 |
例
例3-73 パラメータ・ファイルの指定によるデータベースのマウント
この例では、SHUTDOWN ABORT
を実行してから、非デフォルトの初期化パラメータ・ファイルの位置を指定し、制限付きアクセスでデータベースをマウントします。
CONNECT TARGET / STARTUP FORCE MOUNT DBA PFILE=/tmp/initPROD.ora;
例3-74 パラメータ・ファイルを使用しないインスタンスの起動
サーバー・パラメータ・ファイルが誤ってファイル・システムから削除されたとします。次の例では、パラメータ・ファイルを使用せずにインスタンスを起動して、RESTORE
SPFILE FROM AUTOBACKUP
を実行します。この例では、自動バックアップの場所が高速リカバリ領域であるため、SET DBID
は必要ありません。
CONNECT TARGET / STARTUP FORCE NOMOUNT; # RMAN starts instance with dummy parameter file RESTORE SPFILE TO '?/dbs/spfileprod.ora' FROM AUTOBACKUP RECOVERY AREA '/disk2' DB_NAME='prod'; STARTUP FORCE; # restart instance with restored server parameter file