3.8 RESTORE
目的
RESTORE
コマンドを使用すると、RMANバックアップのリストア、検証またはプレビューを実行できます。通常、バックアップのリストアは、メディア障害によって現行のデータファイル、制御ファイルまたはアーカイブREDOログが破損したとき、あるいはPoint-in-Timeリカバリの実行前に行います。
前提条件
データファイルを現行の位置にリストアするには、リストアする表領域またはデータファイルをオフラインにしてデータベースを起動、マウントまたはオープンする必要があります。
Data Guard環境でRMANを使用する場合は、RMANをリカバリ・カタログに接続します。
本番データベースの試行リストアを実行する場合は、テスト環境でデータベースをリストアする前に、次の操作のいずれかを実行します。
-
本番データベースが使用しているリカバリ領域とは物理的に異なる高速リカバリ領域をテスト・データベースで使用する場合は、テスト・データベース・インスタンスの
DB_RECOVERY_FILE_DEST
を新しい場所に設定します。 -
本番データベースで使用されるリカバリ領域と物理的に同じ高速リカバリ領域をテスト・データベースで使用する場合は、テスト・データベース・インスタンスの
DB_UNIQUE_NAME
を、本番データベースとは異なる名前に設定します。
前述の操作をどちらも実行しないと、RMANでは、本番データベースをリストアしていると判断し、高速リカバリ領域のフラッシュバック・ログを使用不可能とみなして削除します。
暗号化されたデータベースまたは表領域をリストアする場合は、リストア操作を実行する前に、Oracleキーストアをオープンしておく必要があります。
プリプラグイン・バックアップを使用して宛先CDB内にデータファイルをリストアするには、rootがオープンしている必要があります。また、SYSDBA
権限またはSYSBACKUP
権限を持つ共通ユーザーとしてrootに接続する必要があります。
使用上の注意
RESTORE
コマンドは、全体バックアップ、レベル0の増分バックアップまたはイメージ・コピーをリストアします。ファイルのリストア先は、そのファイルのデフォルトの位置または別の位置です。
デフォルトでは、RMANが読取り専用データファイルをチェックし、それが存在していること、読取り可能であること、および適切なチェックポイントがあることを確認します。これらの条件が満たされない場合、RMANはファイルをリストアします。すべての条件が満たされている場合、RMANはファイルをリストアしません。
単一のRESTORE
コマンドを使用して複数のPDBのバックアップに属するデータファイルをリストアすることはできません。
バックアップの選択
デフォルトでは、RESTORE
は、最新のバックアップ・セットまたはファイル・コピー(つまり、最小限のメディア・リカバリで済むファイル・コピーまたはバックアップ・セット)を選択します。RMANは、RESTORE
コマンドで割り当てたチャネルと同じタイプのチャネルで作成されたバックアップのみをリストアします。たとえば、データファイルのバックアップをDISK
およびsbt
チャネルで作成し、RESTORE
コマンドにはDISK
チャネルのみを割り当てた場合、RMANはsbt
のバックアップをリストアしません。チャネルを手動で割り当てない場合、RMANはDEVICE TYPE
オプションによる制限に従って、必要となる可能性があるすべての自動チャネルを割り当てます。
RMANでは、Oracle RAC構成で、バックアップ、制御ファイルのコピーおよびデータファイルのコピーは、テープ上またはローカル・ファイル・システム上でファイルを読み込めるチャネルから自動的にリストアされます。たとえば、inst1
に接続しているch1
はテープ・ドライブからログ1000を読み取ることができても、inst2
に接続しているチャネルch2
がテープ・ドライブから同じログを読み取ることができない場合、ch1
がログのリストアをできないため、ch2
がこのログをリストアします。チャネルが別のPARMS
設定またはCONNECT
設定を使用している場合は、自動位置検索が自動的に使用可能になります。
データファイル名がシンボリック・リンクの場合、制御ファイルにはリンク・ファイルのファイル名が格納されますが、RMANは、リンク・ファイルが指すデータファイルでI/Oを実行します。ただし、リンク・ファイルが消失し、最初にシンボリック・リンクを再作成せずにデータファイルをリストアすると、RMANは、リンク・ファイルが示す位置ではなく、リンク・ファイルの位置にデータファイルをリストアします。
関連項目:
リストア・フェイルオーバーの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください
疎データベースのリストア操作
RMANでは、COMPATIBLE
初期化パラメータが12.2以上に設定されている両方の疎データベースのリストアを実行することもできます。RMANにより、選択した疎バックアップの最も関連性の高いバックアップ・セットまたはイメージ・コピーを特定することで、データ・ファイル、表領域、PDBまたはCDB全体をリストアできます。疎バックアップをリストアするには、RESTORE FROM SPARSE
コマンドを実行します。
非一時的な疎ファイルの場合、疎データファイルが元々疎ディスク・グループにあったもので、DB_CREATE_FILE_DEST
で指定された代替の場所が非疎ディスク・グループであるとしても、RMANは元のディスク・グループ(DB_CREATE_FILE_DEST
によって指定されたディスク・グループではなく)でデータ・ファイルを作成します。
暗号化されたバックアップ・セットを使用したリストア操作
「バックアップ・セットの暗号化」で説明したとおり、リストア操作中のRMANによる暗号化されたバックアップ・セットの処理方法は、バックアップが作成された暗号化モードによって異なります。CONFIGURE
およびSET
を使用すると、RMANによるデータベース・バックアップの暗号化設定を管理できます。次のリストアに関する考慮事項に注意してください。
-
透過モードで暗号化されたバックアップの場合、必要なパスワードは、Oracleソフトウェア・キーストアで使用可能である必要があります。バックアップ作成時に使用したキーストアは、リストア時にオープンして使用可能にする必要があります。バックアップの作成時にパスワードベースのキーストアが使用された場合、
SET DECRYPTION WALLET OPEN IDENTIFIED BY
を使用して、キーストアのオープンに使用したパスワードを指定する必要があります。 -
パスワード・モードで暗号化されたバックアップの場合、必要なパスワードは、
SET DECRYPTION
を使用して指定する必要があります。 -
デュアル・モードで暗号化されたバックアップの場合、必要なパスワードは、Oracleソフトウェア・キーストアで使用可能であるか、または
SET DECRYPTION
を使用して指定する必要があります。
注意:
キーストアベースの暗号化は、パスワードが必要ないため、パスワードベースの暗号化より安全です。パスワード・ベースの暗号化は、バックアップをトランスポータブルにする必要があるため、必要な場合のみ使用してください。
リストア・フェイルオーバー
バックアップ・ピース、イメージ・コピーまたはプロキシ・コピーにアクセスできないか、またはブロックが破損している場合、RMANによってリストア・フェイルオーバーが実行されます。RESTORE
コマンドは、バックアップまたはイメージ・コピーの使用可能な別のコピーを同じデバイスと他のデバイスで自動的に検索します。使用可能なコピーが存在しない場合は、RMANによって以前のバックアップが検索されます。RMANでは、適切なコピーが見つかるまで、使用可能な以前のバックアップの検索は続行されます。RMANは、必要に応じて、以前のデータベース・インカネーションから適用可能なバックアップを使用します。
使用できるバックアップがないデータファイルをリストアする場合は、RMANによって、作成SCNとしてチェックポイントの変更が指定されている空のデータファイルが作成されます。リカバリ時は、データファイルの作成時までさかのぼってすべてのアーカイブREDOログ・ファイルがリストアされ、データファイルの履歴内のすべての変更が再適用され、内容が再作成されます。
関連項目:
「バックアップ・セットの暗号化」および『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』の詳細説明を参照してください
リストアされたデータファイルの場所
データファイルをデフォルトの場所にリストアすると、RMANによって同じファイル名を持つファイルが上書きされます。データファイルが適切な場所にあり、そのヘッダーに必要なデータが含まれている場合、デフォルトでは、RMANによってそのデータファイルはリストアされません。RMANでは、データファイル本体の破損ブロックをスキャンしません。
デフォルトのファイル名を使用できないことがRMANで確認された場合(たとえば、ファイルがOracle Managed Filesであるか、または自動ストレージ管理ディスク・グループに存在する場合)には、RMANによって同じ場所またはディスク・グループに新しいファイルの作成が試行されます。
RMANは、リカバリ・カタログに現在格納されている場所にデータファイルをリストアします。このデフォルトの動作によって、元のバックアップ以降に使用されなくなった可能性のある場所にデータファイルをリストアするという問題が発生しなくなります。また、データファイルの場所を元のバックアップの場所から変更した場合、RMANはファイルを最新の場所、つまり変更後の場所にリストアすることになります。
ファイルをデフォルト以外の場所にリストアするには、SET
NEWNAME
コマンドを使用して、リストア対象ファイルの名前を変更してから、SWITCH
コマンドでそのファイルを現行のファイルにします(例3-26を参照)。SWITCH
コマンドを発行しなければ、RMANは、リストアされたファイルを有効なコピーとみなし、将来のリストア処理で使用します。表3-8に、SET NEWNAME
およびSWITCH
コマンドと併用したRESTORE
の動作について説明します。
表3-8 SET NEWNAME、SWITCHおよびRESTORE
SET NEWNAMEの実行 | SWITCHの実行 | RESTOREの動作 |
---|---|---|
いいえ |
N/A |
RMANは、リカバリ・カタログに格納されている最新の場所にファイルをリストアします。 |
はい |
はい |
RMANは、 |
はい |
いいえ |
RMANは、 |
一時ファイルをバックアップできないため、および一時ファイル用のREDOが生成されないため、RMANでは一時ファイルのリストアまたはリカバリは行われません。RMANによる一時ファイル名の追跡は、必要に応じて一時ファイルを自動的に再作成するためにのみ実行されています。
制御ファイルのリストア時におけるRMANの動作
制御ファイルのリストア時におけるRMANの動作は、表3-9に示すように、様々な要素によって決まります。自動バックアップのリストアに必要なコマンドおよびオプションについては、表3-10を参照してください。
表3-9 RESTORE CONTROLFILEの使用例
RMANの接続 | RESTORE CONTROLFILE; | RESTORE CONTROLFILE FROM AUTOBACKUP; | RESTORE CONTROLFILE ... TO 'filename'; | RESTORE CONTROLFILE ... FROM 'media_handle'またはTAG 'user_tag'; |
---|---|---|---|---|
カタログなし、ターゲット・データベースは |
エラー。 |
|
|
最初に |
カタログなし、ターゲット・データベースはマウント済またはオープン状態 |
エラー。 |
エラー。 |
|
|
カタログあり、ターゲット・データベースは |
|
テスト用のリカバリ・カタログでのみ使用します。 |
|
指定したファイルからリストアします。 |
カタログあり、ターゲット・データベースはマウント済またはオープン状態 |
エラー。 |
リカバリ・カタログでは使用しません。 |
|
Data Guard環境でRMANを使用すると、RMANは、プライマリ制御ファイルからスタンバイ制御ファイルへの変換およびスタンバイ制御ファイルからプライマリ制御ファイルへの変換を透過的に行います。また、RESTORE
およびRECOVER
を発行すると、データファイル、オンラインREDOログ、スタンバイREDOログおよび一時ファイルのファイル名を自動的に更新します。「Data Guard環境でのRMANのバックアップ」で説明するとおり、リカバリ・カタログには、常に各データベースのバックアップ・ファイル名に関する正しい情報が含まれています。
制御ファイルおよびサーバー・パラメータ・ファイルの自動バックアップ・オプション
自動バックアップをリストアする場合、使用するコマンドおよびオプションは、自動バックアップのタイプ(制御ファイルまたはサーバー・パラメータ・ファイル)と場所(高速リカバリ領域の内部または外部)によって決まります。表3-10に、これらのオプションを示します。
表3-10 RESTORE ... FROM AUTOBACKUP
リストア・オブジェクト | 自動バックアップの場所 | SET DBIDの実行 | RESTOREへのRECOVERY AREAの指定 | RESTOREへのDB_NAMEまたはDB_UNIQUE_NAMEの指定 | SET CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMATの実行 |
---|---|---|---|---|---|
SPFILE |
リカバリ領域 |
いいえ |
はい |
はい |
いいえ |
SPFILE |
リカバリ領域外 |
はい |
いいえ |
いいえ |
自動バックアップがデフォルトの場所にない場合のみ |
制御ファイル |
リカバリ領域 |
いいえ |
自動バックアップが現行以外のリカバリ領域内にある場合のみ |
自動バックアップが現行以外のリカバリ領域内にあり、また現行以外の |
いいえ |
制御ファイル |
リカバリ領域外 |
はい |
いいえ |
いいえ |
自動バックアップがデフォルトの場所にない場合のみ |
アーカイブ・バックアップからのNOCATALOGモードでの制御ファイルのリストア
ディスクに格納されているバックアップを、テープまたはOracle Cloudにオフロードできます。制御ファイルの自動バックアップが有効になっている場合に、次のコマンドのいずれかを使用して、ディスクのバックアップをテープまたはOracle Cloudにアーカイブすると、RMANにより、最新の制御ファイルのバックアップがテープまたはOracle Cloudに含められます。
-
BACKUP BACKUPSET ALL
-
BACKUP RECOVERY AREA
-
BACKUP DATAFILE COPY ALL
リカバリ・カタログが使用されていない状態で、これらのバックアップをリストアするには、1つ以上のディスクとSBTチャネルを(テープまたはOracle Cloud用に)構成する必要があります。
例3-30を参照してください。
リモート・ホストからのファイルを使用したデータファイルと制御ファイルのリストア
Oracle Database 12c以上では、リモート・データベースからのファイルを使用してデータベース、データファイル、制御ファイル、表領域またはspfileをリストアできます。RMANは、ネットワークを介してリモート・データベースに接続し、バックアップ・セットを使用して必要なファイルをターゲット・データベースに転送します。これは、Data Guard環境では非常に有用です。ネットワークを介してスタンバイ・データベースに接続することによって、プライマリ・データベースでデータファイルをリストアできます。プライマリ・データベースに接続することによって、スタンバイ・データベースでデータファイルをリストアすることもできます。
ネットワークを介してリモート・ホストからファイルをリストアするときは、FROM SERVICE
を使用して、ファイルの取得元のリモート・ホストのサービス名を指定する必要があります。必要に応じて、SECTION SIZE
を使用して、マルチセクション・バックアップ・セットとしてソース・データベースからファイルをリストアします。USING COMPRESSED BACKUPSET
を指定すると、転送するファイルを圧縮できます。
ソース・データベースから転送されるファイルを暗号化するには、RESTOREコマンドの前にSET ENCRYPTION
コマンドを使用します。SET COMPRESSION ALGORITHM
を使用して、ネットワークを介してバックアップ・セットを転送する前に、それらを圧縮するために使用するアルゴリズムを指定することもできます。
リモート・ホストを使用してファイルをリストアするための前提条件
-
ソース・データベースとターゲット・データベース上のパスワード・ファイルが同じである必要があります。
-
ターゲット・データベースの
tnsnames.ora
ファイルに、リモート・データベースに対応するエントリが含まれる必要があります。
構文
(restoreObject::=、restoreSpecOperand::=、deviceSpecifier::=、untilClause::=)
(archivelogRecordSpecifier::=、datafileSpec::=、foreignFileSpec::=)
セマンティクス
restore
この句を使用すると、リストアするファイルを選択し、リストア操作の動作を制御するパラメータを指定できます。
構文要素 | 説明 |
---|---|
リストアするファイルを指定します。 |
|
|
|
|
データベースまたは指定された表領域のバックアップをリストアします。リストアしたデータ・ファイル・ブロックは暗号化されます。これは、既存のRMANバックアップを使用してオンプレミスのデータベースをOracle Cloudに移動する場合に役立ちます。オンプレミスのデータベースとそのバックアップは暗号化されません。 ターゲット・データベースはマウントされている必要があります。 この句を使用するには、ターゲット・データベースの 注意: この句は、すべてのデータベースまたは表領域をリストアする場合にのみサポートされます。 注意: |
|
暗号化されたデータベースまたは表領域のバックアップをリストアします。リストアしたデータ・ブロックは暗号化されません。これは、既存のRMANバックアップを使用して、Oracle Cloud上のデータベースをオンプレミス環境に移動する場合に役立ちます。暗号化は、データ・ファイルおよびOracle Cloudへのバックアップに対して使用されます。Oracle Cloud上で作成された暗号化済のデータベースまたは表領域のバックアップをリストアし、暗号化を使用しないオンプレミス・データベースを作成することができます。ターゲット・データベースはマウントされている必要があります。 データベース・キーを使用して暗号化された表領域を暗号化されていないバックアップとしてリストアすることのみ可能です。これには、以前に暗号化を使用してリストアされた表領域や明示的な暗号化句なしでOracle Cloudで作成された表領域が含まれます。暗号化を使用して作成された表領域、または暗号化によるリストア操作後に明示的にキー更新が行われた表領域は復号化されません。 この句を使用するには、 注意: 暗号化した 注意: この句は、すべてのデータベースまたは表領域をリストアする場合にのみサポートされます。 注意: |
|
|
|
物理的な破損チェックを通過したデータ・ブロックと索引ブロックについて、行ピースまたは索引エントリの破損などの論理的な破損がないかどうか調べます。RMANは論理的な破損を見つけると、アラート・ログとサーバー・セッション・トレース・ファイルにそのブロックのログを書き込みます。 あるファイルで検出された物理的な破損と論理的な破損の合計数が バックアップ・データファイルのリストア時には、 注意: |
|
指定したデバイス・タイプ専用の自動チャネルを割り当てます。たとえば、自動ディスクおよびテープ・チャネルを構成して 注意: 関連項目: |
|
再起動可能なリストア機能をオーバーライドし、リストアが必要かどうかに関係なくすべてのファイルをリストアします。 |
FROM COPY NUMBER integer |
1セットの二重バックアップ・ピース内でバックアップ・ピースのコピー番号を指定します。多重化が実行されていなかった場合、コピー番号は1 です。それ以外の場合、コピー番号の値は2 から4 までです。
|
|
バックアップ・セットからのみリストアします。デフォルトでは、
|
|
データファイルのコピーのみをリストアします。デフォルトでは、 |
FROM SPARSE |
選択したバックアップの適切な疎バックアップ・セットまたはイメージ・コピーからデータ・ファイルをリストアします。リストアされたデータ・ファイルは疎になります。この操作で使用できる疎バックアップがない場合、リストアは失敗します。
|
FROM NONSPARSE |
適切な非疎バックアップからデータ・ファイルをリストアします。ここで選択するバックアップは、バックアップ・セット形式またはイメージ・コピー形式のいずれかです。リストアされたデータ・ファイルは疎になりません。この操作で使用できる非疎バックアップがない場合、リストアは失敗します。 |
|
この句は、将来のリリース用に予約されています。 |
|
この句は、将来のリリース用に予約されています。 |
|
クロス・プラットフォーム・バックアップが作成されたプラットフォームの名前を指定します。クロス・プラットフォーム・データ・トランスポートは、Oracle Database 12c リリース1 (12.1)以上でサポートされます。この句は、リストアする必要があるデータを含むバックアップ・セットを指定する ネットワーク経由でリモート・データベースに接続してクロス・プラットフォームの表領域トランスポートを実行するには、 |
|
ソース非CDBまたはPDBがPDBとしてターゲットCDBに接続される前に作成されたプリプラグイン・バックアップを使用することで、ターゲットCDBにデータファイルとアーカイブREDOログ・ファイルをリストアします。 |
|
リモート・データベースからネットワークを介して転送されたファイルを使用して、ターゲット・データベースでデータファイル、制御ファイル、またはspfileをリストアします。 ネットワーク経由でリモート・データベースに接続してクロス・プラットフォームの表領域トランスポートを実行するには、 |
|
|
|
宛先CDBへのPDBのクロス・プラットフォーム・トランスポート中に、ソースCDB上のOracle Databaseファイル名を宛先CDB上の対応するファイルにマッピングする方法を指定します。 ファイル名の変換に使用される文字列のペアを指定します。必要な数のソースと宛先の置換文字列のペアを使用できます。たとえば、次のように値を文字列パターンとして設定できます。
|
|
RMANが指定した時刻のデータベースのリストアおよびリカバリに使用できるバックアップとアーカイブREDOログ・ファイルをレポートします(リストアは行いません)。RMANは、メタデータは問い合せますが、実際にバックアップ・ファイルは読み取りません。
いくつかのメディア・マネージャによって、オフサイトのバックアップを示すステータス情報がRMANに提供されます。オフサイトのバックアップは、安全なストレージ設備などのリモートの場所に格納されるため、メディアを入手しないと使用できません。 オフサイトのバックアップは、バックアップをリストアする前にメディアをストレージから入手する必要があるにもかかわらず、RMANリポジトリでは 必要なバックアップがオフサイトで格納されているのに、メディア・マネージャでオフサイトのバックアップを使用できない場合は、次のオプションを使用できます。
関連項目: |
|
指定したリストア操作に必要なバックアップ・メディアをオフサイトのストレージから入手するようにメディア・マネージャに指示します(例3-33を参照)。 Oracle Cloud Infrastructure Classicでアーカイブ・ストレージに格納されたバックアップをリストアする場合は、それらをリストアする前に、このオプションを使用して、最初にバックアップの再呼出しを行います。 注意: このオプションが有効になるのは、メディア・マネージャでこの機能がサポートされている場合のみです。 |
|
RMANによってリストアされるバックアップのサマリーを示します。この出力は、 |
|
マルチセクション・バックアップをリストアします。 |
|
プリプラグイン・データファイルを除外します。 |
|
読取り専用ファイルはリストアしません。 |
TO RESTORE POINT restore_point_name |
リストア・ポイントを作成した時点のSCNを上限として、リストア・ポイントを指定します。指定した値は含まれます。上限値が含まれるため、RMANは、リストア・ポイントに対応するSCNまでリストアできるファイルのみを選択します。 |
選択範囲を、指定した時刻、SCNまたはログ順序番号までのPoint-in-Timeリカバリに適したバックアップ・セットまたはファイル・コピーに制限します。 他の基準がない場合、RMANは、リストアする最新のファイル・コピーまたはバックアップ・セットを選択します。 関連項目: |
|
|
ネットワークを介してリストアされるファイルが、圧縮されたバックアップ・セットとしてリモート・データベースから転送される必要があることを指定します。デフォルトでは、RMANはバックアップ・セットとしてファイルを転送します。したがって、 |
|
RMANによって、リストアする必要があるバックアップ・セット、データファイルのコピーおよびアーカイブREDOログ・ファイルが識別され、検証されます(例3-34を参照)。ファイルはリストアされません。 ディスクとテープ両方のファイルについては、RMANがバックアップ・ピースまたはイメージ・コピー内のすべてのブロックを読み取ります。また、RMANは、オフサイトのバックアップの検証も行います。この検証は、RMANによって出力ファイルが書き込まれないことを除き、実際のリストア操作と同じです。 注意: 関連項目: |
|
RMANが指定した時刻のリストアに使用できるバックアップをレポートして検証します(リストアは行いません)。 このオプションを指定すると、RMANは、 関連項目: |
restoreObject
この副次句では、リストアするオブジェクト(制御ファイル、データファイル、アーカイブREDOログ・ファイルまたはサーバー・パラメータ・ファイル)を指定します。RMANでは、チェンジ・トラッキング・ファイルのバックアップおよびリカバリはサポートされていません。RMANではデータベースのリストアおよびリカバリ後にチェンジ・トラッキング・ファイルが再作成され、このチェンジ・トラッキング・ファイルはリカバリ後の次回の増分バックアップで使用されます。したがって、リストアおよびリカバリによるチェンジ・トラッキングへの影響は、ユーザーからは見えません。
構文要素 | 説明 |
---|---|
アーカイブREDOログ・ファイルの指定範囲をリストアします。 デフォルトのリストアの場所は、
注意: この操作では、データベースを起動、マウントまたはオープンできます。 関連項目: 「 |
|
|
ターゲット・データベースのロールに応じて、スタンバイ制御ファイルまたはバックアップ制御ファイルをリストアします。 制御ファイルが消失した場合は、制御ファイルをリストアし(表3-9を参照)、リストアした制御ファイルをマウントしてからデータベースをリストアします。リストアした制御ファイルをマウントした後は、常に 注意: ターゲット・データベースがマウントされていない状態で、RMANがリカバリ・カタログに接続していない場合は、 リカバリ・カタログに接続中にバックアップ制御ファイルを使用して |
|
制御ファイルを指定されたファイル名にリストアします。
|
APPLICATION ROOT DATABASE |
アプリケーション・ルート内のすべてのデータファイルを指定します。
|
|
オフラインのデータファイルを除いて、CDB全体またはPDBのすべてのデータファイルをリストアします。デフォルトでは、RMANは読取り専用表領域のデータファイルをリストアします。CDBのデータファイルをバックアップするには、 アプリケーション・コンテナでは、アプリケーション・コンテナ全体をリストアします。これには、アプリケーション・ルートに加え、このアプリケーション・ルートに属するすべてのアプリケーションPDBが含まれます。
注意: オフライン・データファイルをリストアするには、 |
|
ルートに属しているすべてのオンライン・データファイルをリストアします。 アプリケーション・コンテナで、アプリケーション・ルートおよびすべてのPDBに属するオンライン・データファイルをリストアします。 |
|
指定されたPDBに属しているすべてのデータファイルをリストアします。他のPDBは影響を受けず、オープンして操作可能な状態のままにできます。複数のPDBをリストアするには、カンマ区切りのリストを使用します。 アプリケーション・コンテナで、 指定されたアプリケーションPDBに属するすべてのデータファイルをリストアするには、 |
SKIP [FOREVER] TABLESPACE tablespace_name |
指定した表領域をリストア操作から除外します。このオプションは、一時データを含む表領域のリストアを回避する場合に有効です。CDBでは、rootに接続している場合は、rootの表領域を参照し、PDBに直接接続している場合は、PDBの表領域を参照します。
|
|
指定したPDB内の指定した表領域をリストア操作から除外します。この構文は、rootに接続している場合にのみ必要です。PDBに直接接続している場合は、 |
|
ファイル名または絶対データファイル番号で指定したデータファイルをリストアします(例3-26を参照)。 注意: リストア・ジョブでは、1つのデータファイルを2回以上指定しないでください。たとえば、次のコマンド例は、データファイル1が明示的に指定されていると同時に、 RESTORE TABLESPACE SYSTEM DATAFILE 1; 関連項目: |
バックアップ・セットを使用するクロス・プラットフォーム・バックアップをリストアします。クロス・プラットフォーム・リストア操作を実行するときは、 リストアするバックアップ・セットを指定するには、 リストアされた表領域を宛先データベースに組み込むには、バックアップとともに作成された表領域メタデータが含まれるエクスポート・ダンプ・ファイルを使用します。バックアップにエクスポート・ダンプ・ファイルが含まれることを指定するには、 注意: この句は、バックアップ・セットを使用してバックアップされたデータをリストアする場合にのみ使用できます。イメージ・コピーとして作成されたバックアップには使用できません。 関連項目: 「 |
|
|
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|
Data Guard環境のプライマリ・データベースの制御ファイルをリストアします。 RMANは、ターゲット・データベースのリカバリ・カタログに認識されている最新のデータベース・ロール( プライマリ・データベース |
|
プライマリ・サーバー・パラメータ・ファイルまたはスタンバイ・サーバー・パラメータ・ファイルをバックアップ元にリストアします。RMANでは、ターゲット・データベースで使用中のサーバー・パラメータ・ファイルは上書きできません。 RMANでは、デフォルトで、最新のサーバー・パラメータ・ファイルがリストアされます。 サーバー・パラメータ・ファイルが失われた場合は、RMANをターゲット・データベース(および使用している場合はリカバリ・カタログ)に接続し、 注意: ターゲット・データベースがマウントされていない状態で、RMANがリカバリ・カタログに接続していない場合は、 |
|
プライマリ・サーバー・パラメータ・ファイルまたはスタンバイ・サーバー・パラメータ・ファイルを、 |
FOR DB_UNIQUE_NAME db_unique_name |
インスタンスが起動されていないときは、ターゲット・データベースの
Data Guard環境では、プライマリ・ホストとスタンバイ・ホストに、関連SBTバックアップおよびディスク・デバイスと通信するための異なるチャネル構成が設定されている場合があります。プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方がリカバリ・カタログで認識される場合は、両方のデータベースの構成設定はリカバリ・カタログに記録されています。プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースには同じ 注意: 関連項目: Data Guard環境でサーバー・パラメータ・ファイルをリストアする手順の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。 |
|
スタンバイ制御ファイルを指定されたファイル名にリストアします。 |
|
スタンバイ・データベースの制御ファイルをリストアします。RMANは、通常のバックアップ制御ファイルを透過的にリストアし、スタンバイ・データベースに対して使用できるようにします。 RMANは、ターゲット・データベースのリカバリ・カタログに認識されている最新のデータベース・ロール(
関連項目: 制限事項と使用上の注意は、表3-9を参照してください。 注意: リストアされた制御ファイルのマウント後は常に |
|
指定した表領域にあるすべてのデータファイルをリストアします(例3-25を参照)。 RMANは、表領域名をデータファイルのリストに内部的に変換します。表領域名を変更する場合( 注意: RMANを使用して、ディクショナリ管理一時表領域はバックアップおよびリストアできますが、ローカル管理一時表領域はバックアップできません。ただし、RMANでは、ローカル管理一時表領域は、データベースのリストア後に自動的に再作成されます。 |
restoreSpecOperand
この副次句は、restoreObject句に対するオプションを指定します。これらのパラメータは、RESTORE
コマンドのレベルで同じ名前を持つパラメータをオーバーライドします。
構文要素 | 説明 |
---|---|
|
このリストア操作に使用するチャネルの名前を、大/小文字を区別して指定します。チャネル指定がないと、 |
制御ファイルの自動バックアップをリストアします(例3-28を参照)。 このオプションは、 RMANは、現在の日付または 関連項目: 制限事項と使用上の注意は、表3-9を参照してください。 |
|
制御ファイルの自動バックアップの検索を制御するパラメータを指定します。 |
|
|
制御ファイルのコピー名、または制御ファイルを含むバックアップ・ピースの名前を指定します。 関連項目: 制限事項と使用上の注意は、表3-9を参照してください。 |
|
リモート・データベースからネットワークを介して転送されたバックアップを使用して、データファイルまたは制御ファイルをリストアします。 |
|
最新のバックアップまたは使用可能なファイル・コピーに関するデフォルトの選択をオーバーライドします。このタグは、自動選択の対象を、指定したタグで作成されたバックアップ・セットまたはファイル・コピーに制限するために使用します。複数のバックアップ・セットまたはコピーに一致するタグが存在していると、RMANは最新の内容を選択します。タグ名には、大/小文字区別はありません。 関連項目: 多重化バックアップ・セットの個々のコピーにタグを適用する方法と、タグのデフォルト・ファイル名形式については、「 |
autoBackupOptList
この副次句は、制御ファイルの自動バックアップの検索を制御するパラメータを指定します。
構文要素 | 説明 |
---|---|
|
制御ファイルの自動バックアップの検索で使用する
|
|
制御ファイルの自動バックアップの検索を過去の指定した日数内に制限します。 |
|
制御ファイルの自動バックアップの検索での最大順序番号を指定します。 |
|
自動バックアップを検索する高速リカバリ領域へのパスを指定します。 |
DB_RECOVERY_FILE_DEST ' pathname ' |
|
DB_NAME database_name |
制御ファイルの自動バックアップの検索で使用する
|
DB_UNIQUE_NAME db_unique_name |
リストア操作のターゲットである、指定した高速リカバリ領域内のデータベースの
|
例
例3-25 表領域のリストア
この例では、表領域をオフラインにし、リストアしてからメディア・リカバリを実行します。
ALTER TABLESPACE users OFFLINE IMMEDIATE; RESTORE TABLESPACE users; RECOVER TABLESPACE users; ALTER TABLESPACE users ONLINE;
例3-26 リストアされるデータファイルの新しい名前の設定
データファイル9
を格納している/disk1
にメディア障害が発生したとします。この例では、データファイルに新しい名前を指定し、データファイルをリストアし、新しい名前を使用するように制御ファイルを更新してリカバリした後、オンライン化します。
RUN { ALTER DATABASE DATAFILE 9 OFFLINE; SET NEWNAME FOR DATAFILE 9 TO '/disk2/users01.dbf'; RESTORE DATAFILE 9; SWITCH DATAFILE ALL; RECOVER DATAFILE 9; ALTER DATABASE DATAFILE 9 ONLINE; }
例3-27 リカバリ・カタログ使用時の制御ファイルのリストア
monday_cf_backup
というタグが付いている制御ファイルのバックアップをリストアするとします。RMANクライアントを起動し、ターゲット・データベースおよびリカバリ・カタログ・データベースに接続して、次のコマンドを実行します。
RUN { # SET DBID is not necessary when RMAN is connected to a recovery catalog STARTUP FORCE NOMOUNT; RESTORE CONTROLFILE FROM TAG 'monday_cf_backup'; ALTER DATABASE MOUNT; RESTORE DATABASE; RECOVER DATABASE; } ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS; # required after recovery with backup control file
RMANでは、制御ファイルがデフォルト位置にリストアされ、それがすべてのCONTROL_FILES
の位置に自動的にレプリケートされます。RMANは、制御ファイルをマウントし、データベースのリストアとリカバリを行います。RMANでは、リカバリ・カタログのメタデータに基づいて、リストアしたデータベースの構造が反映されるように制御ファイルが自動的に更新されます。
例3-28 制御ファイルの自動バックアップを使用したデータベースのリカバリ
制御ファイルと一部のデータファイルが消失し、テープからリストアする必要があるとします。この例では、RMANはリカバリ・カタログを使用しないため、リストアする制御ファイルを特定するにはSET DBID
コマンドが必要です。次に、テープから制御ファイルをリストアし、データベースをマウントしてから、データベースのリストアとリカバリを行います。
CONNECT TARGET / STARTUP FORCE NOMOUNT; SET DBID 36508508; # required when restoring control file in NOCATALOG mode RUN { ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE sbt; RESTORE CONTROLFILE FROM AUTOBACKUP; ALTER DATABASE MOUNT; RESTORE DATABASE; RECOVER DATABASE; } ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
例3-29 デフォルト以外の位置への制御ファイルの自動バックアップのリストア
この例は、例3-28を部分的に変更したものです。この例では、制御ファイルの自動バックアップはデフォルト以外の場所にあるディスクに格納されています。RMANは、順序番号20を持つバックアップから始めて、過去5か月にさかのぼって検索します。
CONNECT TARGET / STARTUP FORCE NOMOUNT SET DBID 36508508; # required when restoring control file in NOCATALOG mode RUN { SET CONTROLFILE AUTOBACKUP FORMAT FOR DEVICE TYPE DISK TO '/disk1/prod_cf_auto_%F'; RESTORE CONTROLFILE TO '/tmp/cf_auto.dbf' FROM AUTOBACKUP MAXSEQ 20 MAXDAYS 150; ALTER DATABASE MOUNT; RESTORE DATABASE; RECOVER DATABASE; } ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
例3-30 テープまたはOracle Cloudに格納されている制御ファイルの自動バックアップのリストア
データベース・バックアップは、バックアップ・スケジュールに基づいてディスクに作成されます。制御ファイルの自動バックアップは有効化されていますが、リカバリ・カタログは使用されていません。次に、これらのバックアップ・セットは、BACKUP BACKUPSET ALL
コマンドを使用してOracle Cloudにバックアップされます。この例では、Oracle Cloudで作成された自動バックアップを使用して、制御ファイルをリストアします。RMANにより、ディスクとOracle Cloudの両方のバックアップがスキャンされ、最新の制御ファイルの自動バックアップが取得されます。ディスク・チャネルとSBTチャネルをOracle Cloud用に構成する必要があります。
RUN
{
SET DBID 1928835918;
ALLOCATE CHANNEL disk1 DEVICE TYPE DISK;
ALLOCATE CHANNEL sbt1 DEVICE TYPE 'SBT_TAPE' PARMS 'SBT_LIBRARY=/disk1/oss/libopc.so ENV=(OPC_PFILE=/disk1/oss/opc_sbt.ora)';
RESTORE CONTROLFILE FROM AUTOBACKUP;
}
例3-31 現行の位置へのサーバー・パラメータ・ファイルの自動バックアップのリストア
次の一連のコマンドは、現行のサーバー・パラメータ・ファイルをNOCATALOG
モードでリストアしてから、リストアされたサーバー・パラメータ・ファイルを使用してインスタンスを起動します。
CONNECT TARGET / SET DBID 1620189241; # set dbid to dbid of target database STARTUP FORCE NOMOUNT; # start instance with dummy SPFILE RUN { ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE sbt; RESTORE SPFILE FROM AUTOBACKUP; # FROM AUTOBACKUP needed in NOCATALOG mode STARTUP FORCE; # startup with restored SPFILE }
例3-32 バックアップのプレビュー
この例では、RESTORE ... PREVIEW
コマンドの結果が表示されます。アーカイブREDOログ・ファイルのリストアに使用するためにRMANで選択するバックアップ・セットが示されています。
RMAN> RESTORE ARCHIVELOG ALL DEVICE TYPE sbt PREVIEW; Starting restore at 01-MAR-13 released channel: ORA_SBT_TAPE_1 allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1 channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=85 device type=SBT_TAPE channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup List of Backup Sets =================== BS Key Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---------- ----------- ------------ --------------- 53 1.25M SBT_TAPE 00:00:18 01-MAR-13 BP Key: 53 Status: AVAILABLE Compressed: NO Tag: TAG20130301T150155 Handle: 2aibhej3_1_1 Media: RMAN-DEFAULT-000001 List of Archived Logs in backup set 53 Thrd Seq Low SCN Low Time Next SCN Next Time ---- ------- ---------- --------- ---------- --------- 1 8 526376 01-MAR-13 527059 01-MAR-13 1 9 527059 01-MAR-13 527074 01-MAR-13 1 10 527074 01-MAR-13 527091 01-MAR-13 1 11 527091 01-MAR-13 527568 01-MAR-13 1 12 527568 01-MAR-13 527598 01-MAR-13 validation succeeded for backup piece Finished restore at 01-MAR-13
例3-33 オフサイト・ストレージからのオフサイト・バックアップの再呼出し
バックアップのオフサイト・ストレージに関する情報をレポートし、オフサイト・バックアップの再呼出しをサポートするメディア・マネージャとともに使用すると、RESTORE ... PREVIEW RECALL
は、バックアップからのアーカイブREDOログ・ファイルのリストアに必要なメディアをオフサイト・ストレージから再呼出しすることを要求します。
RMAN> RESTORE ARCHIVELOG ALL PREVIEW RECALL; Starting restore at 10-JUN-13 using channel ORA_DISK_1 using channel ORA_SBT_TAPE_1 List of Backup Sets =================== BS Key Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---------- ----------- ------------ --------------- 31 12.75M SBT_TAPE 00:00:02 10-JUN-13 BP Key: 33 Status: AVAILABLE Compressed: NO Tag: TAG20130610T152755 Handle: 15gmknbs Media: /v1,15gmknbs List of Archived Logs in backup set 31 Thrd Seq Low SCN Low Time Next SCN Next Time ---- ------- ---------- --------- ---------- --------- 1 1 221154 06-JUN-13 222548 06-JUN-13 1 2 222548 06-JUN-13 222554 06-JUN-13 1 3 222554 06-JUN-13 222591 06-JUN-13 1 4 222591 06-JUN-13 246629 07-JUN-13 1 5 246629 07-JUN-13 262451 10-JUN-13 BS Key Size Device Type Elapsed Time Completion Time ------- ---------- ----------- ------------ --------------- 32 256.00K SBT_TAPE 00:00:01 10-JUN-13 BP Key: 34 Status: AVAILABLE Compressed: NO Tag: TAG20130610T153105 Handle: 17gmknhp_1_1 Media: /v1,17gmknhp_1_1 List of Archived Logs in backup set 32 Thrd Seq Low SCN Low Time Next SCN Next Time ---- ------- ---------- --------- ---------- --------- 1 6 262451 10-JUN-13 262547 10-JUN-13 1 7 262547 10-JUN-13 262565 10-JUN-13 Initiated recall for the following list of offsite backup files ========================================================== Handle: 15gmknbs Media: /v1,15gmknbs Finished restore at 10-JUN-13
例3-34 バックアップのリストアの検証
次の例では、RESTORE... VALIDATE
を使用して、データベースのリストアに必要なバックアップがディスクまたはテープに存在し、読取り可能で破損していないことを確認する方法を示します。
RMAN> RESTORE DATABASE VALIDATE; Starting restore at 01-MAR-13 using channel ORA_DISK_1 allocated channel: ORA_SBT_TAPE_1 channel ORA_SBT_TAPE_1: SID=85 device type=SBT_TAPE channel ORA_SBT_TAPE_1: Oracle Secure Backup channel ORA_DISK_1: starting validation of datafile backup set channel ORA_DISK_1: reading from backup piece /disk2/PROD/backupset/2013_03_01/o1_mf_nnndf_TAG20130301T161038_2ygtvzg0_.bkp channel ORA_DISK_1: piece handle=/disk2/PROD/backupset/2013_03_01/o1_mf_nnndf_TAG20130301T161038_2ygtvzg0_.bkp tag=TAG20130301T161038 channel ORA_DISK_1: restored backup piece 1 channel ORA_DISK_1: validation complete, elapsed time: 00:00:16 Finished restore at 01-MAR-13
例3-35 スタンバイを使用した、プライマリ・データベースでのデータファイルのリストア
この例では、プライマリ・データベースで消失したデータファイルusers.dbf
を、スタンバイ・データベースからネットワークを介してリストアすることによってリストアします。
RESTORE DATAFILE '/oradata/files/users.dbf' FROM SERVICE standby_tns SECTION SIZE 200M USING COMPRESSED BACKUPSET;
リストアするデータファイルを含むリモート・データベースのサービス名は、standby_tns
です。SECTION SIZE
句は、データファイルがマルチセクション・バックアップ・セットを使用してリストアされることを示します。USING COMPRESSED BACKUPSET
句は、RMANに構成されているデフォルトの圧縮アルゴリズムを使用してバックアップ・セットが圧縮されることを指定します。
例3-36 クロス・プラットフォーム・データベース・バックアップからのデータベースのリストア
この例では、例2-34で作成したクロス・プラットフォーム・バックアップを使用してデータベースをリストアします。このバックアップはMicrosoft Windows IA (32-bit)プラットフォームで作成され、Linux x86 64-bitでリストアされます。データベースを含むバックアップ・セットは、/tmp/xplat_restores/full_db.bck
に格納されています。リストアされたデータファイルは、df_
で始まる一意のファイル名を使用して、/oradata/datafiles
に格納されます
RESTORE FROM PLATFORM 'Microsoft Windows IA (32-bit)' ALL FOREIGN DATAFILES FORMAT '/oradata/datafiles/df_%U' FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/full_db.bck';
例3-37 クロス・プラットフォーム表領域バックアップからの表領域のリストア
この例では、例2-35で作成したクロス・プラットフォーム・バックアップから、表領域example
をリストアします。リストアする表領域を含むバックアップ・セットは、/tmp/xplat_restores/example_readonly.bck
に格納されています。リストアされたデータファイルでは、example_readonly_
で始まる一意の名前が使用されます。この表領域をターゲット・データベースに組み込むために必要なメタデータは、バックアップ・セット/tmp/xplat_restores/example_dmp.bck
に格納されています。
RESTORE FOREIGN TABLESPACE example FORMAT '/tmp/xplat_restores/example_readonly_%U_%n' FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/example_readonly.bck' DUMP FILE DATAPUMP DESTINATION '/tmp/datapump' FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/example_dmp.bck';
関連項目:
複数の表領域のバックアップとリストアの例は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください
例3-38 複数のバックアップ・セットで構成されるクロス・プラットフォーム・バックアップを使用した表領域のリストア
この例では、例2-36
で作成した、複数のバックアップ・セットで構成されるクロス・プラットフォーム・バックアップから、表領域exampleをリストアします。バックアップ・セットごとに個別のBACKUPSET
句を使用する必要があります。バックアップ・セットは、最初のバックアップ・セットから順番に、作成された順序でリストされる必要があります。
RESTORE BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/db_multiple_59nkcln6_1_1' BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/db_multiple_5ankcln7_1_1' BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/db_multiple_5bnkcln8_1_1' BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/db_multiple_5cnkcln9_1_1' DUMP FILE FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/db_multiple.dmp';
例3-39 複数のバックアップ・ピースを含むクロス・プラットフォーム一貫性バックアップを使用した表領域のリストア
この例では、例2-37
で作成した、複数のバックアップ・ピースで構成されるクロス・プラットフォーム・バックアップから、表領域exampleをリストアします。表領域のメタデータを含むエクスポート・ダンプ・ファイルは、/tmp/xplat_restores/example_mutli-piece_dmp.bck
に格納されています。FROM BACKUPSET
句には、すべてのバックアップ・ピースのカンマ区切りリストが含まれます。バックアップ・ピースを、作成されたときと同じ順序でリストします。
RESTORE FOREIGN TABLESPACE sales FORMAT '/tmp/xplat_restores/datafiles/example_mult_%u' FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/example_multi-piece_0lnjnujs_1_1', '/tmp/xplat_restores/example_multi-piece_0lnjnujs_2_1', '/tmp/xplat_restores/example_multi-piece_0lnjnujs_3_1' DUMP FILE FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_restores/example_multi-piece_dmp.bck';
例3-40 表領域のクロス・プラットフォーム非一貫性バックアップのリストア
この例では、例2-38
で作成したクロス・プラットフォーム非一貫性バックアップから、表領域exampleをリストアします。リストアされたデータファイルは、inconsist_
で始まる一意の名前を使用して格納されます。バックアップが作成されたときに表領域が読取り専用ではなかったため、これをターゲット・データベースに直接組み込むことはできません。表領域が読取り専用のときに作成された表領域の増分バックアップを、リカバリされた外部データファイルに適用する必要があります。
RESTORE FOREIGN TABLESPACE example FORMAT '/tmp/xplat_restores/datafiles/inconsist_%u' FROM BACKUPSET '/tmp/xplat_backups/example_inconsist.bck';
例3-41 PDBのクロス・プラットフォーム・バックアップを使用した新しいCDBへのPDBのリストア
この例では、プラガブル・データベース(PDB) pdb3
のクロス・プラットフォーム・バクアップを宛先CDBにリストアします。宛先CDBおよびソースCDBは異なるプラットフォーム上にありますが、同じエンディアン形式を使用しています。
宛先CDBは読取り/書込みモードでオープンします。ソースPDBのクロス・プラットフォーム・バックアップを含むバックアップ・セットは、/u02/backups/backup_full_pdb3.bck
に格納されています。ソースPDBを宛先CDBに組み込むために必要なメタデータは、/u02/backups/metadata_pdb3.xml
に格納されています。FILE_NAME_CONVERT
句は、ソースCDB上のファイル名を宛先CDB上で変更する方法を指定します。
RESTORE FROM PLATFORM 'Linux x86 64-bit’
USING '/u02/backups/metadata_pdb3.xml’
FILE_NAME_CONVERT = ('/u01/oradata’,’/u02/oradata/cdb’)
FOREIGN PLUGGABLE DATABASE pdb3 FORMAT '/u02/oradata/cdb/pdb3_%U’
FROM BACKUPSET '/u02/backups/backup_full_pdb3.bck’;
例3-42 暗号化を使用したOracle Cloudへのオンプレミス・データベースの移動
この例では、データベースのバックアップをリストアすることで、オンプレミスOracle DatabaseをOracle Cloudに移動します。オンプレミス・データベースは暗号化を使用せず、そのデータベースのバックアップも暗号化されません。ただし、Oracle Cloud上のデータベースには暗号化を使用する必要があります。したがって、一貫性と安全性を維持するために、暗号化されていないデータベースのバックアップをOracle Cloud上に暗号化を使用してリストアする必要があります。これを行うには、RESTORE
コマンドでAS ENCRYPTED
句を使用します。RESTORE...AS ENCRYPTED
コマンドを実行する前に、Oracleキーストアをオープンする必要があります。
オンプレミス・データベースのCOMPATIBLE
パラメータを12.2に設定し、バックアップを作成する際にCOMPATIBLE
を12.2に設定します。次のコマンドは、暗号化されていないバックアップをリストアして、暗号化を使用してOracle Cloud上にデータベースを作成します。
SELECT ts#, encryptionalg, encryptedts, key_version, status FROM v$encrypted_tablespaces;
STARTUP FORCE MOUNT;
RESTORE DATABASE AS ENCRYPTED;
RECOVER DATABASE;
ALTER DATABASE OPEN;
例3-43 Oracle Cloudからオンプレミス・モデルへのデータベースの移動
この例では、暗号化を使用するOracle Cloudからオンプレミス・モデルOracle Databaseにデータベースを移動します。オンプレミス・データベースの暗号化は必須ではないため、Oracle Cloudの暗号化されたバックアップを暗号化なしでリストアします。このリストア操作を実行するには、RESTORE
コマンドのAS DECRYPTED
句を使用します。
オンプレミス・データベースのCOMPATIBLE
パラメータは12.2に設定されています。バックアップは、作成時にCOMPATIBLE
が12.2に設定されています。次のコマンドは、Oracle Cloudの暗号化されたバックアップをオンプレミス・データベースに暗号化を使用せずにリストアします。
SELECT ts#, encryptionalg, encryptedts, key_version, status FROM v$encrypted_tablespaces;
STARTUP FORCE MOUNT;
RESTORE DATABASE AS DECRYPTED
RECOVER DATABASE;
ALTER DATABASE OPEN;