2.112 DISPATCHERS
DISPATCHERSは、共有サーバー・アーキテクチャ内のディスパッチャ・プロセスを構成します。
               
| 特性 | 説明 | 
|---|---|
| パラメータ・タイプ | 文字列 | 
| 構文 | 
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| 構文 | dispatch_clause::= 
 
 
 
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| 構文 | options_clause::= 
 
 
 
 
 
 
 
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| デフォルト値 | 
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| 変更可能 | 
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| PDBで変更可能 | いいえ | 
| 基本 | いいえ | 
解析ソフトウェアは、属性を順番にかかわりなく大/小文字を区別しないで指定できるような名前値の構文をサポートします。次にその例を示します。
DISPATCHERS = '(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=3)'
属性は、属性名全体または属性名の最初の3文字以上を使用して指定できます。たとえばSESSIONSは、SES、SESS、SESSIのように指定できます。
                  
PROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTIONのうち、いずれか1つの属性を指定します。ADDRESSまたはDESCRIPTIONを指定する場合、その他のネットワーク属性を指定できます。これにより、複数のホームを持つホストをサポートします。
                  
dispatch_clause
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                        PROTOCOLディスパッチャがリスニング・エンドポイントを生成するときに使用するネットワーク・プロトコルです。 
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                        ADDRESSディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク・プロトコル・アドレス。 
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                        DESCRIPTIONプロトコル・アドレスなど、ディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク設定。 
options_clause
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                        DISPATCHERSディスパッチャの起動時の初期数。デフォルトは1です。 
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                        SESSIONS各ディスパッチャが使用できるネットワーク・セッションの最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。ほとんどのオペレーティング・システムのデフォルトは16KB。 
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                        CONNECTIONS各ディスパッチャが使用できるネットワーク接続の最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。 
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                        MULTIPLEXOracle Connection Managerセッションの多重化機能を使用可能にします。 - 
                              値 1、ON、YES、TRUEおよびBOTHは、ネットワーク・セッション多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用可能であることを示します。
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                              値 INは、ネットワーク・セッション多重化が着信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。
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                              値 OUTは、ネットワーク・セッションの多重化が発信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。
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                              値 0、NO、OFFおよびFALSEは、ネットワーク・セッションの多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用禁止であることを示します。これはデフォルトです。
 
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                        LISTENERディスパッチャが登録されるOracle Netリスナーのアドレスまたはアドレス・リストのネットワーク名を指定します。 LISTENER属性は、複数のホームを持つホストを管理します。この属性には、ディスパッチャが登録される適切なリスナーを指定します。LISTENER属性は、LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERパラメータより優先されます。「LOCAL_LISTENER」および「REMOTE_LISTENER」を参照してください。
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                        SERVICEクライアントがディスパッチャへの接続に使用できる名前を1つ以上指定します。 SERVICE属性は、SRVCTLコマンドライン・ユーティリティ、GDSCTLコマンドライン・ユーティリティまたはDBMS_SERVICEPL/SQLパッケージを使用して構成された任意の設定よりも優先されます。
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                        INDEX変更するディスパッチャ構成を示すには、 ALTER SYSTEM SET DISPATCHERS文でこの属性を使用します。(初期化パラメータ・ファイルにINDEXを指定しても、無視されます。)ALTER SYSTEM文のINDEXには、パラメータ値が初期化された順序を指定します。値の範囲は0(最初のディスパッチャ構成)から、定義したディスパッチャ構成の合計数より1小さい値です。たとえば、初期化パラメータ・ファイルに3つのディスパッチャ構成を指定した場合、 ALTER SYSTEM文にINDEX=2を指定して、3番目のディスパッチャ構成を変更します。INDEX=3を指定して、ALTER SYSTEM文に別のディスパッチャ構成を追加することもできます。INDEXがALTER SYSTEM文に指定されていない場合は、PROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTION属性の指定が必要になります。このPROTOCOL、ADDRESSまたはDESCRIPTIONに一致するディスパッチャ構成が存在する場合、その構成は変更されます。これ以外の場合は、新しい構成が追加されます。
関連項目:
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                           このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。