2.117 DST_UPGRADE_INSERT_CONV
DST_UPGRADE_INSERT_CONV
には、TIMESTAMP WITH TIME ZONE
データに夏時間のパッチを適用するアップグレード・ウィンドウ中にアップグレードされなかった表のTIMESTAMP WITH TIME ZONE
(TSTZ)列上に内部演算子を割り当てるかどうかを指定します。
特性 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
ブール値 |
デフォルト値 |
|
変更可能 |
|
PDBで変更可能 |
はい |
値の範囲 |
|
基本 |
いいえ |
値:
-
true
アップグレードされなかった表のTSTZ列上に内部演算子を割り当てます。これはデフォルトです。
-
false
アップグレードされなかった表のTSTZ列上に内部演算子を割り当てません。
夏時間のパッチを適用する処理のアップグレード・ウィンドウ中にDST_UPGRADE_INSERT_CONVをtrueに設定すると、次のような処理が行われます。
-
アップグレードされなかったTSTZデータを含む表を問い合せる
SELECT
は、TSTZ列上で内部演算子を使用し、新しいタイムゾーン変換ルールを使用してデータが記録されたかのようにTSTZデータを表示します。 -
アップグレードされなかったTSTZデータを含む表に対するDMLは、同じ表に含まれる既存のTSTZデータとの整合性を取るために、TSTZ列上で内部演算子を使用し、古いタイムゾーン変換ルールを使用してTSTZデータが記録されるようにします。
ノート:
夏時間のパッチを適用する処理のアップグレード・ウィンドウ中は、このパラメータをtrue
に設定しておくことを強くお薦めします。内部演算子が割り当てられている場合は常にTSTZ列の索引が使用禁止になるため、このパラメータを使用するとパフォーマンスへの影響が軽減されます。パラメータをfalse
に設定した場合は、索引が使用されるため、DSTアップグレード・ウィンドウ中のTSTZデータに対する問合せのパフォーマンスに影響することがあります。まだアップグレードが終了していないTSTZデータを含む表に対するDMLが発生する場合は、アップグレード・ウィンドウ中にこのパラメータをオフにすると、ディスク上のデータが破損することがあります。
関連項目:
このパラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください