2.357 THREADED_EXECUTION
THREADED_EXECUTIONには、マルチスレッドのOracleモデルを使用可能にするかどうかを指定します。
               
| 特性 | 説明 | 
|---|---|
| パラメータ・タイプ | ブール値 | 
| デフォルト値 | 
 | 
| 変更可能 | いいえ | 
| PDBで変更可能 | いいえ | 
| 値の範囲 | 
 | 
| 基本 | いいえ | 
| Oracle RAC | 指定する場合は、すべてのインスタンスが同じ値を使用する必要がある。 | 
Oracle Database 12cからは、マルチスレッドのOracleモデルによってUNIXおよびLinux上のOracleプロセスが独立したアドレス領域上でオペレーティング・システム・スレッドとして実行可能となります。
デフォルトでは、UNIXおよびLinux上の一部のバックグラウンド・プロセスでは常にスレッド化された実行が使用され、残りのOracleプロセスはオペレーティング・プロセスとして実行されます。したがって、Oracleプロセスは、必ずしもオペレーティング・システム・プロセスと同等ではありません。
ノート:
この初期化パラメータがTRUEに設定された場合、マルチスレッドのOracleモデルが使用可能となり、オペレーティング・システム認証はサポートされません。この初期化パラメータがTRUEに設定されている場合にオペレーティング・システム認証を使用してデータベースに接続しようとすると(たとえば、CONNECT / AS SYSDBAまたはCONNECT / )、「ORA-01031 権限が不足しています」エラーが返されます。
                     
このエラーの解決策は、データベースへの接続時は常にパスワードを使用することです。
また、この初期化パラメータがTRUEに設定されている場合は、DEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-name=ONパラメータをlistener.oraファイルに追加する必要があり(listener-nameはOracle Netリスナーの名前)、LOCAL_LISTENER初期化パラメータをインスタンス・サービスに対応するTNS名エントリに設定する必要があります。これにより、リスナーからデータベースへの接続が要求された場合に、サーバーはスレッドを起動できるようになります。
                     
関連項目:
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                           マルチスレッドOracleの詳細は、『Oracle Database概要』を参照してください。 
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                           マルチスレッドOracleが使用可能な場合にオペレーティング・システム・プロセスではなくスレッドとして実行されるバックグラウンド・プロセスの詳細は、表F-1を参照してください。 
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                           listener.oraファイル内の DEDICATED_THROUGH_BROKER_listener-nameパラメータの詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。
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                           Oracle Netアーキテクチャの概要は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。