10.23 V$SESSION_LONGOPS

V$SESSION_LONGOPSは、実行に6秒(絶対時間)より長くかかる様々な操作の状態を示します。現在、これらの操作には多くのバックアップおよびリカバリ機能、統計収集、および問合せ実行が含まれており、さらに多くの操作がOracleのリリースごとに追加されます。

問合せ実行の進行を監視するには、コストベース・オプティマイザを使用する必要があります。また、次のことを行う必要があります。

  • TIMED_STATISTICSまたはSQL_TRACEパラメータをtrueに設定します。

  • DBMS_STATSパッケージを使用して、ご使用のオブジェクトの統計を収集します。

アプリケーション固有で、実行に長時間かかる操作を、DBMS_APPLICATION_INFO.SET_SESSION_LONGOPSプロシージャを使用してこのビューに追加できます。

データ型 説明

SID

NUMBER

長時間実行される操作を処理しているセッションの識別子。長時間実行される操作で複数のセッションが同時に動作している場合、SIDはメイン・セッションまたはマスター・セッションに対応する。

SERIAL#

NUMBER

長時間実行される操作を処理しているセッションのシリアル番号。長時間実行される操作で複数のセッションが同時に動作している場合、SERIAL#はメイン・セッションまたはマスター・セッションに対応する。SERIAL#は、セッションのオブジェクトを一意に識別するために使用される。この番号により、あるセッションの終了と別のセッションの開始が同じセッションIDで行われる場合に、セッション・レベルのコマンドが正しいセッション・オブジェクトに適用されるようになります。

OPNAME

VARCHAR2(64)

操作の詳細な説明

TARGET

VARCHAR2(64)

操作が実行されたオブジェクト

TARGET_DESC

VARCHAR2(32)

ターゲットの説明

SOFAR

NUMBER

この時点までにOPNAME列で指定した操作の作業量

TOTALWORK

NUMBER

OPNAME列で指定した操作の合計作業量

UNITS

VARCHAR2(32)

測定単位

START_TIME

DATE

操作の開始時刻

LAST_UPDATE_TIME

DATE

操作の統計が前回更新された時刻

TIMESTAMP

DATE

操作固有のタイムスタンプ

TIME_REMAINING

NUMBER

操作が終了するまでの残りの推定時間(秒)

ELAPSED_SECONDS

NUMBER

操作の開始からの経過時間(秒)

CONTEXT

NUMBER

コンテキスト

MESSAGE

VARCHAR2(512)

統計サマリー・メッセージ

USERNAME

VARCHAR2(30)

操作を実行するユーザーのユーザーID

SQL_ADDRESS

RAW(4 | 8)

SQL_HASH_VALUE列の値とともに使用され、操作に対応付けられたSQL文を識別する

SQL_HASH_VALUE

NUMBER

SQL_ADDRESS列の値とともに使用され、操作に対応付けられたSQL文を識別する

SQL_ID

VARCHAR2(13)

長時間操作がある場合、それに対応付けられたSQL文のSQL識別子

SQL_PLAN_HASH_VALUE

NUMBER

SQLプランのハッシュ値。SQL_IDがNULLの場合はNULL。

SQL_EXEC_START

DATE

SQL実行が開始された時刻。SQL_IDがNULLの場合はNULL。

SQL_EXEC_ID

NUMBER

SQL実行識別子(V$SQL_MONITORを参照)

SQL_PLAN_LINE_ID

NUMBER

長時間操作に対応するSQLプランの行ID。長時間操作が実行計画の行に関連付けられていない場合はNULL。

SQL_PLAN_OPERATION

VARCHAR2(30)

プラン操作の名前。SQL_PLAN_LINE_IDがNULLの場合はNULL。

SQL_PLAN_OPTIONS

VARCHAR2(30)

プラン操作のオプション。SQL_PLAN_LINE_IDがNULLの場合はNULL。

QCSID

NUMBER

パラレル・コーディネータのセッション識別子

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

関連項目: