10.66 V$SQL_TESTCASES

V$SQL_TESTCASESは、SQLテスト・ケース・ビルダーによってエクスポートされたテスト・ケースに関する情報を示します。

このビューは、V$DIAG_INCIDENTビューと組み合せて使用できます。このビューのINCIDENT_ID列をV$DIAG_INCIDENTINCIDENT_ID列に結合して、特定のインシデントに関連付けられているテスト・ケースに関する情報を表示します。

V$SQL_TESTCASESビューには、SQL_TCB_DIRという名前のTCBルート・ディレクトリの存在が必要です。TCBルート・ディレクトリが存在しない場合や、TCBルート・ディレクトリがSQL_TCB_DIR以外の名前で存在する場合は、このビューには行が含まれなくなります。TCBルート・ディレクトリが参照するオペレーティング・システムのディレクトリは、Oracle Databaseバイナリの所有者による書き込みが可能になっている必要があります。

  • Oracle Autonomous Database環境では、プロビジョニング時にTCBルート・ディレクトリが各PODに自動的に作成されます。
  • オンプレミス・データベースの場合は、DBAロールを付与されているユーザーが、TCBルート・ディレクトリを明示的に作成する必要があります。詳細は、Oracle Database管理者ガイドを参照してください。
データ型 説明

TESTCASE_NAME

VARCHAR2(512)

テスト・ケース名

SQL_ID

VARCHAR2(13)

テスト・ケース内のSQL文のSQL識別子

SQL_TEXT

VARCHAR2(1000)

テスト・ケースのSQL文のテキストの最初の1000文字

SQL_TEXT_FULL

CLOB

テスト・ケースでCLOB列として公開されたSQL文の全テキスト

INCIDENT_ID

NUMBER

テスト・ケースに関連付けられたインシデントのID

PROBLEM_TYPE

NUMBER

テスト・ケースに関連付けられたインシデントの問題のタイプ。可能な値は次のとおり。

  • 1: パフォーマンスの問題(PROBLEM_TYPE_PERFORMANCE)
  • 2: 矛盾した結果(PROBLEM_TYPE_WRONG_RESULTS)
  • 3: コンパイルでのクラッシュ(PROBLEM_TYPE_COMPILATION_ERROR)
  • 4: 実行でのクラッシュ(PROBLEM_TYPE_EXECUTION_ERROR)

これらの数値およびカッコで囲まれた関連する定数値は、DBMS_SQLDIAGパッケージの問題タイプ定数の数値および定数値に対応します。詳細はOracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。

CREATION_DATE

TIMESTAMP(6)

テスト・ケースに関連付けられたインシデントの作成時間

STATUS

VARCHAR2(10)

テスト・ケースに関連付けられたインシデントの現在のステータス。可能な値は次のとおり。

  • COMPLETE: テスト・ケースのエクスポートが正常に完了しました
  • INCOMPLETE: テスト・ケースのエクスポートがエラーにより失敗しました

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ノート:

このビューは、Oracle Databaseリリース19c, バージョン19.1以降で使用可能です。

関連項目:

V$DIAG_INCIDENT