方法1: "bicustom.ear"ファイルの初回デプロイ

エンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとは、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるアーカイブ(ZIP)ファイルです。

EARファイルを作成するには、ZIPツール(7-zipなど)を使用した後、ZIP拡張子をEARに変更します。bicustom-template.earファイルが叩き台として用意されています。

bicustom-template.earファイルには、bicustom.warファイルが格納されています。Webアーカイブ(WAR)ファイルも、特殊なフォルダおよびファイル構造からなるZIPファイルです。カスタム・スキン・ファイルを含めるには、bicustom-template.earファイル内のbicustom.warファイルを更新する必要があります。bicustom.warファイルには、すぐに利用できるように、サンプルのフォルダ構造が含まれています。

ノート:

この方法では、クラスタ内のすべてのノードにカスタム・スキンを自動的にデプロイします。

  1. ORACLE_HOME/bi/bifoundation/jee/bicustom-template.earBI_DOMAIN/bidata/components/OBIPS/bicustom.earにコピーします。

    ノート:

    パッチ適用またはアップグレードのプロセスでは、bicustom-template.earファイルは上書きされる場合がありますが、bicustom.earファイルは上書きされません。

  2. bicustom.earファイルを更新します。

    1. bicustom.earファイルからbicustom.warファイルを抽出します。

    2. bicustom.warファイルからファイルを抽出します。

    3. ファイルを編集してカスタム・スタイルを作成し、変更を保存します。スタイルのカスタマイズを参照してください。

    4. 変更でbicustom.warファイルを更新します。

    5. 新しいbicustom.warファイルでbicustom.earファイルを更新します。

  3. bicustom.earファイルをデプロイします。

    1. Oracle Weblogic Server管理コンソールにログインします。

    2. 「ロックして編集」をクリックします。

    3. 「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。

    4. 「デプロイメント」表の「インストール」をクリックします。

    5. bicustom.earファイルが格納されているフォルダにナビゲートします(デフォルトでは、このファイルはBI_DOMAIN/bidata/components/OBIPS/にあります)。

    6. bicustom.earファイルを選択します。

    7. 「次」をクリックします。

    8. 「Install this deployment as an application」を選択します。

    9. 「次」をクリックします。

    10. 「デプロイメントを次の場所からアクセス可能にする」を選択します。

    11. 「終了」をクリックします。

    12. 「保存」をクリックします。

    13. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

  4. 新しいアプリケーションを起動します。

    1. 「ドメイン構造」リージョンで、「デプロイメント」をクリックします。

    2. 「デプロイメント」表の「bicustom」チェック・ボックスを選択します。

    3. 「開始」をクリックして、「すべてのリクエストを処理」を選択します。

  5. instanceconfig.xmlファイルを更新して、「ダッシュボードのプロパティ」ダイアログの「スタイル」オプションのデフォルト値として使用するスタイルおよびスキンを指定します。

    これらのエントリがinstanceconfig.xmlファイルに存在しない場合は、fusionFXがデフォルト・スタイルです。スタイルおよびスキンは、ORACLE_HOME\bi\bifoundation\web\appv2\resディレクトリにあります。

    1. 次のinstanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

      BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

    2. 次の例に示すように、必要な要素とその祖先要素を追加します。

      <ServerInstance>
          <UI>
              <DefaultStyle>Skyros</DefaultStyle>
              <DefaultSkin>Skyros</DefaultSkin>
          </UI>
      </ServerInstance>

      DefaultStyleおよびDefaultSkinはそれぞれ、カスタムのスタイル・プロパティおよびスキン・プロパティの名前です。

      Altaカスタム・スタイルおよびスキンを使用するには、上のSkyrosAltaに置き換えます。

      ノート:

      これらの名前は、スタイルおよびスキンが格納されているフォルダに付けられた名前と一致する必要があります。アンダースコアを使用しないでください。例: フォルダがs_Skyrosのように文字s_で始まっている場合、s_は省略されます。

    3. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  6. プレゼンテーション・サービスを再起動します。プロセスの管理についてを参照してください。

bicustom.earファイルを再デプロイする場合は、方法1: "bicustom.ear"ファイルの再デプロイを参照してください。